ベリアル融合獣『キングギャラクトロン』登場
ベリアル融合獣『ベムゼード』登場
ベリアル融合獣『バーニング・ベムストラ』登場
ベゼルブの毒を手に入れて一時間後、医務室に届けられた毒を元に解毒剤の開発が始まった。ハルキ達はガラス越しに解毒剤の製薬を行う現場を見て祈る事しか出来なかった。
「神様、お願いします・・・どうかガッツを助けて・・・‼︎」
「頼むお願い頼むお願い頼むお願い頼むお願い頼むお願い頼むお願い頼むお願い・・・。」
「頼む・・・間に合ってくれ‼︎」
「あと少しだからですからね・・・ガッツさん・・・。」
全員が祈る中、ピグモンが慌ててハルキ達も元に駆け付けてくる。ハルキ達は慌てているピグモンの様子に戸惑いながらも何があったのか訊ねた。
「た、た、大変です‼︎」
「ピグモン、どうしたんだよ?」
「ガツガツが・・・突然暴れ出しました‼︎」
『⁉︎』
その言葉に誰もが目を見開いて驚く。今、ミコは毒で弱っているため動ける筈が無いのだ。彼女の言葉が信じられないアギラは思わず大声を上げた。
「そ、そんな‼︎ガッツは今弱ってるんだよ‼︎そんな事出来る訳ないよ‼︎」
「信じられないかもしれませんが事実です‼︎兎に角来て下さい‼︎」
ハルキ達はトモミに連れられてミコが寝ている病室に来る。そこでは目が赤くなったミコが両手を振り回しながら暴れているのをマガバッサーとマガジャッパが押さえつけていた。
「うあああ"あ"あ"あ"あ"あ"‼︎」
「ガッツさん‼︎どうしたんですか、ガッツさん‼︎」
「しっかりして下さい‼︎」
幾ら怪獣娘とはいえ変身前でなおかつ怪獣娘が2人掛かりで押さえつけているにも関わらずミコが止まる様子はない。やがてミコは2人を振り払い、体を震わせて絶叫しながら光り出す。
「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"‼︎」
「何だ⁉︎」
「一体何が・・・⁉︎」
光が収まり、ゴモラがミコを見ると彼女は怪獣娘に変身していた。ソウルライザー無しで怪獣娘に変身した事にハルキは驚く。
「おい、何でソウルライザー無しで怪獣娘に変身してんだよ⁉︎ソウルライザーが無いと怪獣娘に変身できないんじゃないのかよ⁉︎」
「いや、別にソウルライザーが無きゃ怪獣娘に変身出来ないと言うわけじゃねえ‼︎変身自体はソウルライザーが無くても出来るんだ。」
「でも、ソウルライザーを使わないで変身すると暴走のリスクが高くなるから安全に変身出来るようソウルライザーが開発されたんだよ‼︎」
「そうなのか・・・でも、それは今のミコには当てはまらないよな?だって変身前から暴走してたぞ‼︎」
「恐らく・・・毒の作用かもね・・・。」
「毒の⁉︎あんな事になる毒ってどんな毒なの⁉︎」
ミクラスが驚いているがエレキングの言う通りである。ベゼルブか持つ毒ググツはその名の通り、毒を注入した相手を操る事が出来る。今、ガッツ星人(ミコ)はググツの作用でベゼルブによって操られて暴れているのである。
「怪獣の持つ毒なんだからどんな作用があっても不思議じゃないわ。現に今のガッツは様子かおかしいじゃない。」
「それよりもガッツを止めないと‼︎ガッツ、落ち着いて‼︎」
解説するエレキングの横でアギラが真っ直ぐガッツ星人(ミコ)に向かっていく。ガッツ星人(ミコ)はこちらに向かってくるアギラを蹴り飛ばすと拳を構えて追撃してくる。避けられないと悟ったアギラは思わず目を瞑るもミクラスが後ろから彼女を押さえつけた。
「ガッツさん目を覚ましてってば‼︎ガッツさん‼︎」
「うああ"あ"ああ"あ"あ"あ"‼︎」
「ぐっ‼︎力が思ったより強い・・・振り落とされそう・・・‼︎」
「ミクラスさん‼︎」
ハルキは思わず彼女に向かって駆け出そうとする。その時、ピグモンが必死の表情で入ってきた。
「皆さん、解毒剤が完成しました‼︎」
「本当ですか⁉︎」
「ええ‼︎」
ピグモンは頷きながら液体が入った小さなボトルを取り出す。その液体こそ採取したググツから生み出した解毒剤であった。しかし、解毒剤を飲ませるべきガッツ星人(ミコ)はミクラスを振り払うと再び辺り一面に腕を振るって暴れ始める。その姿を見てハルキとエレキング、ウインダムは険しい表情を浮かべる。
「後はミコにこれを飲ませりゃ・・・。」
「ええ、大人しく飲ませられればの話だけど・・・。」
「こう暴れられては・・・薬を飲ます事なんて・・・。」
「方法なら・・・1つあるわよ・・・。」
「「うわあああああ⁉︎」」
考えている3人の横から顔色が悪いマコが割って入ってくる。ミコのダメージが共有され、苦しそうな顔をしているため、思わずハルキとウインダムは叫んでしまう。
「いきなり現れないで下さい‼︎ビックリ・・・って‼︎」
「マコ‼︎お前、顔色悪いぞ‼︎大人しく休んでろ‼︎」
「あの子の・・・ピンチを・・・放って置けるわけないでしょ・・・。」
「方法があると言ったわね・・・その方法ってどんなのかしら?」
「エレキングさん‼︎顔色が悪いマコの事を少しは気遣ってあげて‼︎」
「時間が無いわ。こうしている間にもガッツは怪獣の毒で苦しんでる。1番辛いのは彼女の筈よ‼︎彼女を救うためには少しでも行動できる彼女の意見を聞くしか無いわ。」
「う"・・・それは・・・。」
「それで・・・どうやってガッツに薬を飲ませるの?」
エレキングに言いくるめられ言葉を失うミクラスの横で彼女はガッツ星人(マコ)に近づく。するとガッツ星人(マコ)はハルキを指差しながら口を開く。
「これには・・・ハルキの・・・協力が・・・必要よ・・・。」
「へ?俺?」
突然指名されキョトンとするハルキを呼んでガッツ星人(マコ)はエレキングとハルキに耳打ちする。彼女からその作戦を聞いたハルキは顔を赤くして叫ぶ。
「はあああああ⁉︎お前、そんな事出来る訳ねえだろ‼︎」
「でも誰かが・・・やらなきゃミコが・・・死ぬわ。・・・わたしだって・・・アンタとミコが・・・・・・そんな事するの・・・見るのは嫌だけど・・・可能性があるとしたら・・・これが1番よ。」
「だからってお前な・・・。」
「そうね・・・確かに方法はこれが1番可能性が高いわね。ハルキ、やってくれるかしら。」
「エレキングさんアンタまで⁉︎」
「このままだと貴方の幼馴染は死ぬわ。それを防げるのは貴方だけよ。」
「まさか・・・出来ないっていうの?アンタの・・・逃げない心は・・・何処に行ったのよ・・・?」
エレキングとガッツ星人(マコ)の視線にハルキは頭を悩ませる。しかし、エレキングに『このままではミコが死ぬ』と言及され、ハルキはヤケクソになりながらも覚悟を決める。
「ああもう‼︎分かった分かったよ‼︎やってやりますよ‼︎」
「そう言ってくれると信じてたわ。さぁ、行くわよ‼︎」
エレキングが真っ先にガッツ星人(ミコ)に向かっていく。ガッツ星人(ミコ)はエレキングがこちらに向かっている事を確認するとエネルギーを拳に集めて殴りかかる。エレキングは彼女の拳を避けると鞭を巻き付け、電流を流し込んだ。
「ううう"う"う"う"ああ"あ"あ"あ"あ"‼︎」
「くっ‼︎やはりそう簡単にはいかないわね・・・。」
彼女は痺れを感じながらもエレキングを振り払う。しかし、体の痺れが残っているのか動きが先程よりも鈍くなっている。その事を確認したガッツ星人(マコ)は後ろから彼女を羽交い締めにする。
「今よ、ハルキ‼︎」
「ああくそ‼︎ミコ、怒るなよ‼︎」
「え⁉︎ちょっとハルキさん、一体何を⁉︎」
ハルキはガッツ星人(ミコ)に近付くとボトルに口を付け、薬を口に含む。当然、エレキングとガッツ星人(マコ)以外の怪獣娘はその行動に唖然とする。ハルキはボトルから口を離すと羽交い締めにされたガッツ星人(ミコ)に近付き、口づけをした。
『えええええええ⁉︎』
「お待たせ・・・って・・・ええっ⁉︎」
「ハルキ・・・お前・・・。」
「何してるんですか・・・?」
その場にいた怪獣娘だけでなく現場に駆け付けてきたザンドリアス、ノイズラー、セブンガーも驚いてハルキの行動に唖然となる。ハルキはそのまま彼女の口の中に薬を流し込んだ。ガッツ星人(ミコ)が解毒剤を飲み込むと彼女は脱力したように倒れ込む。ハルキはミコから離れると同時に彼女の体を優しく抱き留めた。
「うう・・・。」
「よし、解毒剤は飲ませた‼︎」
「ああ・・・ガッツさんに解毒剤を飲ませるために・・・あんな事したんだ・・・。」
「だからって・・・皆んなの前であんな大胆な事・・・。」
ミクラスやアギラが呟く中、中学生3人組、ガッツ星人(マコ)は暗い表情になる。幾ら彼女を救うための医療行為だったとはいえ思い人ファーストキスが最大のライバルに奪われた事、そしてミコに薬を流し込んてからのハルキが彼女に対して顔を赤くしていた事に胸がチクチクしていたのだ。そして彼女達以外にもそれを感じているのがいた。
(あれ・・・何でボク、今の光景を見て胸が痛むんだろう・・・?)
アギラが何処か悲しみを感じている中、ガッツ星人(ミコ)が意識を取り戻す。ハルキは彼女が目を覚ました瞬間、晴れた表情を見せた。
「あれ・・・わたし・・・。」
「ミコ、俺が分かるか⁉︎」
「ハル・・・わたし・・・確か・・・‼︎」
ガッツ星人(ミコ)は先程までの事を思い出したのか顔を青くする。そんな彼女の心を察したのかハルキは強く言い放つ。
「わたし・・・‼︎」
「落ち着け‼︎全てはあの怪獣を送り込んできたセレブロって野郎の仕業だ!ミコは悪くない‼︎」
「でも・・・わたしが油断しなきゃ・・・。」
「あの怪獣の毒にあんな作用があった事なんて誰も予想出来なかったんだから仕方ないだろ。それに・・・ここにいる皆、気にしてねえよ。」
ガッツ星人(ミコ)は辺りを見渡して仲間達の表情を確かめる。するとそこには心配が晴れ、笑みを浮かべているアギラ達の姿があった。ググツが解毒され顔色が良くなったガッツ星人(マコ)とアギラが2人に駆け寄る。
「全くよ・・・アンタが責任を感じる事なんてないんだから。」
「ガッツ・・・無事に治って良かったよ・・・。」
「ほら、立てって。」
「皆・・・御免・・・それと・・・ありがとう。」
ガッツ星人(ミコ)は全員の優しい顔に思わずお礼を告げる。それを聞いて全員が頷くとハルキとガッツ星人(ミコ)が顔を合わせる。
「ハル・・・色々と御免。それと・・・ありがとう。」
彼女の言葉に頷くとハルキはその場にいた全員の顔を見渡す。全員の顔を確認すると強く言い放った。
「ミコも治ったところで・・・セレブロにカチコミに行きましょう‼︎ベリアルメダルを取り返してみせる‼︎」
全員が頷いてその場から走り去っていく。それを見ていたヘビクラは嬉しそうな笑みを浮かべながら呟いた。
「運命を乗り越えやがったか・・・。俺の二の舞にだけはなるんじゃねえぞ。」
カブラギの体に寄生したセレブロは怪獣の体液サンプルが入った部屋に入ろうとしている。セレブロがドアを開けようとした時、ハルキとガッツ星人(ミコ)がセレブロを呼び止めた。
「待て、セレブロ‼︎」
「よくも好き勝手やってくれたわね‼︎」
「⁉︎・・・お前・・・どうやって助かった・・・。」
「ハルが命を掛けて血清を持ってきてくれたからね‼︎お陰で回復出来たし・・・これ以上好きにはさせないよ‼︎」
「ベリアルメダルは元々俺が作ったものだ・・・お前らの物じゃない‼︎これは絶対に渡さんぞ‼︎」
「ブルトンやさっきのヤバい毒を持つ怪獣を解き放つような奴を放って置ける訳ないでしょ‼︎」
「ああ、お前なんかにベリアルメダルが渡っていたらとんでもない事件を呼び起こしそうだしな・・・ここでお縄についてもらうぜ‼︎」
「人の命を弄ぶような事をしやがって・・・俺は絶対にお前を許さねえ‼︎」
幼馴染の命を危険に晒したセレブロの悪行に怒り心頭のハルキはゼットライザーを構えながらセレブロに詰め寄る。するとセレブロもゼットライザーを取り出した。
「俺とやろうってか・・・いいぜ。たまには俺もお前をぶちのめしてスカッとしたかったからなぁ‼︎」
「それは・・・ハルキさんと同じウルトラゼットライザー⁉︎」
「お前が持ってたのか⁉︎」
セレブロはフェイクヒーローズゲートを開くとその中に飛び込んでいく。そしてインナースペースでベリアルメダル、キングジョーが描かれたメダルと白い竜人のようなロボット『ギャラクトロン』が描かれた怪獣メダルを取り出した。
「ベリアル、宇宙ロボット、シビルジャッジメンター。」
〈BELIAL〉、〈KING JOE〉、〈GALACTRON〉
「キエテカレカレータ。」
〈KING GALACTRON〉
セレブロが変身したベリアル融合獣『キングギャラクトロン』がGIRLS東京支部の近くの街に降り立つ。それを見たハルキは以前、ジード、ゼロの2人のウルトラマンと一緒に戦った時の事を思い出す。
「あの怪獣・・・アイツが変身していたのか・・・‼︎」
「ハル‼︎」
「ああ‼︎」
ハルキはゼットライザーの引き金を引いてヒーローズゲートを開くとインナースペースに飛び込み、ベータスマッシュの変身用メダルを取り出す。
「真っ赤に燃える、勇気の力‼︎」
「マン兄さん、エース兄さん、タロウ兄さん!!」
〈ULTRAMAN〉〈ACE〉〈TARO〉
『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』
「ウルトラマンゼェェェット‼︎」
そしてハルキが変身したベータスマッシュの姿のウルトラマンゼットがキングギャラクトロンの前に降り立った。ゼットはキングギャラクトロンに向かって構える。
(リク先輩のお父さんのメダルだけじゃなく・・・ウルトラマン達が平和のために作ったゼットライザーまで悪用して・・・その上、怪獣を呼び出して幾度も何の罪もない人々を苦しめやがって・・・絶対にお前を許さないからな‼︎)
『ほざけ‼︎お前のような小僧がいきり立ちやがって‼︎』
キングギャラクトロンの右腕に備えられたペダニウムランチャーから光弾が放たれる。ゼットは腕でそれを受け止めると空中に飛び上がりドロップキックを放つ。キングギャラクトロンはパワータイプであるベータスマッシュのドロップキックを受けて後退するもすぐに持ち直し、左腕に魔法陣を形成する。
そして魔法陣から素早い連続パンチが繰り出された。ゼットは腕を組んでパンチを受け止めるがキングジョーの怪力を合わせ持つキングギャラクトロンの連続パンチを受けるたびに後退していく。
「ジェアアア・・・!」
後退が進むもそれでも耐え続けるゼットに追い討ちとばかりにキングギャラクトロンの目から赤い光線が放たれる。流石にこれには耐え切れずゼットは光線を受けて吹っ飛んでしまう。キングギャラクトロンはそのまま倒れたゼットに追撃を掛け、マウントを取ると何度も何度も殴りつける。
何度もキングギャラクトロンのパンチを受け続けたゼットは額のビームランプから光線を放ち、キングギャラクトロンを押し返した。そして煙を上げるキングギャラクトロンの体に前蹴りを放ち、お互いの距離を引き離した。
「ベリアル、宇宙恐竜、宇宙大怪獣。」
今度はベリアルメダルに加えてゼットンメダル、そして頭に一本角を備えた腹に大きな口を持つ鳥を思わせる宇宙大怪獣『ベムスター』の怪獣メダルを取り出すとそれをセットしてゼットライザーに読み込ませる。
〈BELEAL〉、〈ZETTON〉、〈BEMSTAR〉
「キエテカレカレータ。」
〈BEMZEED〉
キングギャラクトロンの姿はゼットンがより人型になったような姿に翼と尾を備え、両腕にベムスターの腹の口が備わったベリアル融合獣『ベムゼード』に変わる。姿が変わった事にゼットは一瞬固まるもすぐに気を取り直して拳を放った。
「ピポポポポポポポギギャギャピ。」
しかし、ベムゼードは右腕に備わった口でゼットの拳を受け止めるとそのままゼットを飲み込もうとする。流石にマズイと感じたゼットは力づくで腕を引き離した。
(危ねえ・・・飲み込まれるところだった・・・。)
『このままじゃまずい・・・一気に決めるぞ‼︎』
ゼットはチャージ無しで放てる即席のゼスティウム光線を放った。しかし、ベムスターの吸収能力を持つベムゼードに光線が通じる筈もなく呆気なく光線は飲み込まれていく。
『なっ‼︎光線を飲み込んだ⁉︎』
その一方で怪獣娘達はゼットとベムゼードの戦いを見守っていた。ゼットの必殺光線を手で飲み込んだ事に誰もが驚いている。
「嘘・・・何であんな事・・・。」
「もしかしたら・・・あの怪獣・・・。」
ピグモンはソウルライザーに怪獣を写し、手の部分をアップしながら撮影し、解析する。そして解析結果を口に出した。
「どうやらあの怪獣はゼットンとベムスターを掛け合わせた怪獣のようです。恐らく今のはベムスターの吸収能力でしょう・・・。」
「ベムスターとゼットンが掛け合わさった怪獣・・・それって絶対にヤバいでしょ・・・。」
「ハルキ、頑張りなさい・・・負けたら承知しないわよ。」
ベムゼードは吸収したゼスティウム光線をゼットに返す。ゼットは何とか両腕をクロスさせて受け止めるが額から放たれた火球を受けて大きく吹っ飛ばされる。
「ジェアアアア‼︎」
更に追撃を掛けるべくベムゼードは瞬間移動で吹っ飛ばされたゼットの後ろに回り込む。ゼットが後ろに回り込んだベムゼードの気配に気付いた時には既に遅くベムゼードの蹴りが炸裂し、ゼットの体が地面に転がった。
ゼットは掲載を立て直すべくアルファエッジに変身し、足に炎を纏った回し蹴りを放つ。しかし、この回し蹴りも瞬間移動によって避けられ、空振りとなる。ベムゼードは再びゼットの後ろに回り込み、顔にエネルギーを集めて火球を放つ。ゼットは後ろからの気配を感じて火球を回し蹴りで撃ち落とすとゼットスラッガーを放つ。ベムゼードがバリアを張ってスラッガーを防ぐとゼットは手元に戻ってきたスラッガーをアルファチェインブレードにして構える。
「ジェアア・・・。」
「ピポポポポゼェットォン・・・。」
両者共に構え、最初にベムゼードが瞬間移動でゼットの後ろに回り込む。そのまま両手の爪でゼットを引っ掻こうとするが後ろからの気配を感じたゼットはアルファチェインブレードで反撃し、ベムゼードを斬りつけた。火花が散るベムゼードにゼットの鋭い斬撃が何度も炸裂し、ベムゼードは後退する。ベムゼードの中のセレブロは笑みを浮かべながらも険しい顔をしていた。
『ちっ、ならば・・・これでどうだ‼︎』
セレブロは今度はベムラーのメダルと頭に大きな一本の角を持つ凶暴怪獣『アーストロン』のメダルを取り出してゼットライザーにセットし、読み込ませた。
「ベリアル、宇宙怪獣、凶暴怪獣。」
〈BELIAL〉、〈BEMULAR〉、〈ARSTRON〉
「キエテカレカレータ。」
〈BURNING BEMSTRA〉
セレブロがゼットライザーのトリガーを引いた時、ベムゼードの姿はベムラーに大きな一本角が生えた怪獣の姿になっていた。ベムラーとアーストロンを掛け合わせたベリアル融合獣『バーニング・ベムストラ』は口に力を溜めると渦を巻いた強力な光線をを放つ。
ゼットはアルファチェインブレードを回転させてバリアのようにして熱戦を防ぐも押し切られ、熱線によって吹き飛ばされる。
「ジェアアアッ‼︎」
「ギイイイイオオオオン‼︎」
バーニング・ベムストラは起き上がろうとするゼットに近付くとその体を踏みつけ、蹴飛ばす。熱戦を受けてカラータイマーが鳴り出したゼットは必死に立ちあがり、額からゼスティウムメーザーを放つ。
「ジェアアッ‼︎」
「ギイイイオオオオン⁉︎」
何とかゼスティウムメーザーでバーニング・ベムストラとの距離を引き離したゼットはゼットライザーを構えてバーニングベムストラを斬り付ける。再びゼットライザーで斬り付けようとした時、バーニング・ベムストラも両手の鉤爪でゼットの横腹を切り裂いた。ゼットは思わず後退してゼットライザーを構える。お互い睨み合う中、何処からともなくミサイルが飛んできてバーニング・ベムストラに命中する。
「ギイイイイイオオオオオオオオン⁉︎」
「ジェアッ⁉︎」
ゼットがミサイルが飛んできた方向を見るとそこにはキングジョー・GIRLSカスタムが立っていた。GIRLSカスタムの中にはガッツ星人(ミコ)が乗り込んでいる。
「ハル、ありがとう。貴方のお陰でわたしは助かった・・・今度はわたしが貴方を助けるよ‼︎」
ゼットはGIRLSカスタムに向かって頷くと両者が並び立つ。そしてゼットはガンマフューチャーに変身したと同時にGIRLSカスタムから再びミサイルが放たれる。バーニング・ベムストラは口から光線を吐いてミサイルを撃ち落とすが全てを撃ち落とす事は出来ず、何発かが着弾する。ゼットは煙を上げるバーニング・ベムストラに向けて、カード状の光線を放った。ミサイルに集中していたバーニング・ベムストラは光線を受けて再び後退する。
ゼットはその隙に魔法陣を形成し、中に飛び込むと一瞬でバーニング・ベムストラに飛び蹴りを放つ。突然の飛び蹴りに対応出来ずバーニングベムストラは怯むとGIRLSカスタムの左腕に装備されていた斧『ペダニウムアックス』が怪獣の体に重い斬撃を叩き込んだ。
「ギイイオオオオオオン‼︎」
『ゼットアイアス‼︎』
バーニング・ベムストラは再び口から光線を放つ。ゼットが魔法陣のような紋章のバリアを張って光線を防ぐ。その隙にペダニウム粒子砲から光線が放たれた。バーニング・ベムストラは光線を受けて大爆発を起こす。両者が倒したのか確認すべく前を見つめるとベムゼードがこちらに一瞬で詰め寄ってきた。先程の爆発に紛れてベムゼードに変身したようだ。
ベムゼードは頭の角を光らせてGIRLSカスタムに向けて光線を放つ。GIRLSカスタムは光線を受けて煙を上げながら後退するもめげることなくミサイルを放つ。ベムゼードはミサイルを吸収するとそれをGIRLSカスタムに向けて返す。ゼットはGIRLSカスタムの前に立ち塞がり、カード状の光線でミサイルを全て撃ち落とした。
「ピポポポポギギャピ‼︎」
ベムゼードは瞬間移動でGIRLSカスタムの後ろに回り込むと火球を放つ。背中から火球を受けたGIRLSカスタムは思い切り仰向けになって倒れ込む。
「きゃあああああ‼︎」
(ミコ‼︎てめえ、卑怯な真似しやがって‼︎これでも食らいやがれ‼︎)
ハルキはM78流竜巻閃光斬に必要なメダルをゼットライザーにセットして読み込ませる。
〈JACK〉、〈ZOFFY〉、〈FATHER OF ULTRA〉
『(M78流・竜巻閃光斬!!)』
ゼットが持つゼットライザーから竜巻と鋸状の切断光線が放たれる。ベムスターの吸収能力を持つベムゼードだが流石に竜巻に巻き込まれた状態では吸収する事が出来ず、しかも苦手な斬撃光線だった事もあって何度もその体に切り傷が刻み込まれる。
悪あがきとばかりにキングギャラクトロンに変身してペダニウムランチャーを放つが再び立ち上がったGIRLSカスタムが放つペダニウム粒子砲とぶつかり合う。この隙にハルキはライトニングジェネレードに必要なメダルをセットして読み込ませた。
〈COSMOS〉、〈NEXUS〉、〈MEBIUS〉
『(ライトニングジェネレード‼︎)』
ペダニウム粒子砲とぶつかり合うキングギャラクトロンに稲妻が放たれた。稲妻を受けてキングギャラクトロンは煙を上げて崩れ落ちる。その隙にゼットはゼスティウム光線を、GIRLSカスタムはペダニウム粒子砲を放つ構えに入る。
『(ゼスティウム光線‼︎)』
ゼスティウム光線とペダニウム粒子砲が同時に放たれ、キングギャラクトロンは大爆発する。キングギャラクトロンの残骸が飛び散る中、紫色の光が飛び出した。ゼットが光をキャッチするとそれはハルキの手の中でベリアルメダルとなる。
(ゼットさん‼︎ベリアルメダル取り返しましたよ‼︎)
『よっしゃあ‼︎ウルトラナイスだぜ!』
セレブロはこの戦いで大きなダメージを負っており、足を引き摺りながらゼットを睨んでいた。
「あの野郎・・・またベリアルメダルを・・・。」
「ギイイイイ・・・。」
そこに体をふらつかせながらベゼルブがやってくる。どうやらここに来るまでに怪獣娘と戦闘を繰り広げたらしく、非常に弱りきっていた。セレブロは懐から注射器を取り出すとベゼルブに向かって突き刺し、何かを注入する。するとベゼルブは巨大化し、ゼットの前に現れた。
(この怪獣・・・‼︎何で巨大化してるんだ⁉︎)
実はセレブロが先程打ち込んだのは成長促進剤だった。その作用でベゼルブの体は巨大化したのだ。
「コシカレカレタ・・・やれ、ベゼルブ‼︎」
ベゼルブは口から火球を放つがゼットは手刀で撃ち落とした。そしてハルキは先程奪い返したベリアルメダルに加えてジード、ゼロのメダルを取り出す。共鳴し、ライズメダルと化したウルトラメダルをゼットライザーにセットして読み込ませた。
「闇を飲み込め‼︎黄金の嵐‼︎」
〈ZERO BEYOND〉、〈GEED〉、〈BELIAL ATROCIOUS〉
「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』
「ウルトラマンゼェェェット‼︎」
〈ULTRAMAN Z! DELTARISE CLAW ‼︎〉
デルタライズクローとなったウルトラマンゼットはベリアロクを構える。そしてベリアロクを構えるとこちらに向かって飛んできたベゼルブを斬りつけた。
「ギイイイイイイイ⁉︎」
(これまでよくも好き勝手にやってくれたな・・・絶対にお前を許さねえ‼︎)
ベゼルブは地面にすり減りながら地面に墜落する。ハルキは怒りを露わにしながらそしてベリアロクのスイッチを3回押して必殺技の構えに入る。
『デスシウムスラッシュ‼︎』
紫色のZ字の斬撃をベゼルブに刻み込まれる。元から耐久力が低いベゼルブはゼット最強の姿の必殺技に耐えきれず大爆発を起こした。そして爆発にセレブロが巻き込まれる。
「ぬああああああああああ⁉︎」
戦いが終わり、ゼットはベリアロクを持ちながら街の中に立つ。ベムゼードの火球とキングギャラクトロンとの張り合いでダメージを受けたGIRLSカスタムから降りたガッツ星人(ミコ)がゼットに向かってサムズアップを見せる。
「やったね、ハル‼︎」
ゼットも彼女に向かってサムズアップしようとした。しかし、突然空からゼットに向かって光線が降ってくる。ゼットは腕で頭を守りながらそれを耐えた。
「何⁉︎」
ガッツ星人(ミコ)はゼットと同じタイミングで空を見上げる。すると空から現れたのはかつてキングジョーを使ってウルトラメダルの強奪を目論み、GIRLS基地に忍び込んで大騒ぎを起こしたあのバロッサ星人が降りてきた。
ハルキ「ハルキと」
ペガッサ星人「ペガッサ星人の」
ハルキ&ペガッサ星人「「ウルトラナビ!!」」
ハルキ「今日紹介するのはコレだ!!」
〈ZERO BEYOND〉
ペガッサ星人「ウルトラマンゼロビヨンド。ウルトラマンゼロさんがニュージェネレーションヒーローズの力でパワーアップした姿です。」
ハルキ「次に紹介するのは!!」
〈GILBARIS〉
ハルキ「宇宙からやってきた強力なロボット怪獣だ。ジード先輩と一緒に戦って撃破したんだぜ‼︎」
ブラック指令「次回は私が担当するぞ‼︎」
「「「次回もお楽しみに!!!」」」
次回予告(CV:ウルトラマンゼット)
『宇宙海賊のバロッサ星人がベリアロクを狙う。海賊なんかにこの剣を渡してたまるか!って何でバロッサ星人に使われてるんだ⁉︎次回!!
ウルトラ信じるぜ!』