怪獣娘Z ~ウルトラマンゼット登場計画~   作:特撮恐竜

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久しぶりに金曜日の夜に投稿出来ました。
それではどうぞ。


ベリアロク(中編)

「バロッサ星人⁉︎」

「どうしてここに⁉︎」

「ん?お前らは怪獣娘か?決まってるだろ。宇宙のお宝であるそいつを探していたからだよ‼︎」

 

ベリアロクを見つけ、偶然にも邂逅したブラックスターズとバロッサ星人はお互い警戒しながら構えていた。特にノーバは腕に手持ちの武器である鎌を構えていつでも戦えるように準備している。

 

「そうか・・・ならば尚更この剣を渡す訳にはいかないな‼︎この剣は我々ブラックスターズの物になるのだからな‼︎ナーッハッハッハッハッハッハ‼︎」

「いや、そいつは俺達バロッサ星人の物だ‼︎お前らには渡さない‼︎行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇ‼︎」

 

バロッサ星人はギャラクトロンMK2の装備である斧『ギャラクトロンベイル』を取り出すと斧でブラックスターズに斬りかかる。怪獣娘とはいえまともな戦闘力を持っていないブラック指令は本気の攻撃に慌てふためいていた。

 

「どわああああああああ⁉︎」

「ぶ、ブラックさんしっかりしてください‼︎」

「全く世話が焼ける・・・。」

 

ノーバが鎌を持ってブラック指令を守るように迎え撃つ。ノーバの鎌とギャラクトロンベイルがぶつかり合い、刃が擦れる音が軋むと2人はそのまま睨み合いを続ける。そして2人の顔が近付くとバロッサ星人はノーバの目を見ながら自身の目に仕込んだ敵の目を眩ませる強力な光を放つ怪獣『キーラ』の目にで出来たコンタクトレンズを光らせ、強力な光を放つ。

 

「ぐああっ⁉︎」

「ノーバ⁉︎」

「ノーバちゃん⁉︎」

 

光を間近で見てしまったノーバは両手で目を押さえて床でのたうち回る。地面に転がりながらのたうち回るノーバにブラック指令とシルバーブルーメが駆け寄った。

2人に支えられながらノーバは立ちあがるが目が霞んで目の前の物が見え難くなったノーバは思わず転んでしまう。

 

「く・・・やられた・・・目が見えん・・・。」

「バロバロバロバロバロ‼︎どうだ、怪獣娘‼︎俺様の戦略勝ちだな‼︎」

「貴様、今のは明らかに卑怯だろ‼︎」

「そうだそうだ‼︎」

「バロバロ、甘い事言いやがって・・・戦いに卑怯もラッキョウも無いんだよ‼︎」

 

バロッサ星人は今度はペダニウムランチャーを構えて照準をブラックスターズに向ける。バロッサ星人のペダニウムランチャーが発砲し、思わず彼女達は目を背ける。その時、ベリアロクを取り返すべく現場に走ってきたハルキがバロッサ星人の腕に飛び蹴りをかました。銃撃はブラック指令達の横にそれ、彼女達は間一髪で助かる事が出来た。

 

「見つけたぞ、バロッサ星人‼︎」

「バロバロ・・・地球人か。」

「お前は・・・GIRLSの・・・。」

「確か・・・冬河・・・ハルキさん‼︎」

「何⁉︎ハルキだと⁉︎」

 

ノーバは仲間であるブラック指令とサツキの口から想い人であるハルキの名が出て思わず反応する。ブラックスターズに気付いたハルキは思わぬ場で彼女達の姿を見て驚く。

 

「ブラックスターズ⁉︎アンタ達何でここに⁉︎」

「い、いえ・・・少し用があって・・・。」

「ここは俺に任せてアンタらは下がっててくれ‼︎コイツは俺が何とかする‼︎」

「待て、ハルキ‼︎」

「ノーバさん?」

「・・・奴は騙し討ちが得意だ。・・・気を付けろ。」

「分かった・・・忠告ありがとう。」

 

ハルキはノーバの忠告を聞くとバロッサ星人に向かって構える。バロッサ星人の方もギャラクトロンベイルを持っていつでも動けるように構えていた。

 

「ベリアロクは返してもらうぜ‼︎」

「欲しけりゃ力づくで奪うんだな‼︎行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

バロッサ星人が振り下ろしたギャラクトロンベイルを避け、ハルキは脇腹に拳を撃ち込む。よろけるもすぐに体勢を持ち直したバロッサ星人はギャラクトロンベイルでハルキを切り裂こうとするが、ハルキはバク転して避けるとそのまま回し蹴りでバロッサ星人の手からギャラクトロンベイルを叩き落とした。

ギャラクトロンベイルを叩き落とされたバロッサ星人は次に何処からともなく炎が燃え上がる剣を取り出す。火炎超獣『ファイヤーモンス』が武器として使っていた炎の剣を取り出したバロッサ星人は剣を構えてハルキに突っ込んだ。ハルキは回転しながら避ける。しかし完全には避けきれず制服の右腕の袖に炎が燃え移った。

 

「熱‼︎熱熱熱‼︎」

「ハルキ‼︎」

「もらったぜえぇぇ‼︎燃えちまいなぁぁぁぁ‼︎」

「危ない‼︎」

 

ハルキは顔を歪めながら腕を振り払って燃え移った火を消火する。その隙に再び燃える剣でバロッサ星人が襲いかかって来た。そのまま炎の剣がハルキを切り裂くとブラックスターズが思った時、ガッツ星人(ミコ)が瞬間移動でハルキの前に現れ、バロッサ星人に蹴りを放つ。

 

「やあああああ‼︎」

「バロバロ⁉︎・・・危ねえ・・・。」

「ミコ⁉︎お前何で⁉︎」

「幼馴染のハルが頑張ってる時にわたしが黙って見てる訳にいかないでしょ。それに・・・主役は遅れてやってくるっていうじゃない。」

「ったく・・・仕方ねえな・・・。」

「お前はGIRLSの・・・。」

「ガッツ星人だよ。貴方達もいたんだね。けど、今は・・・あのバロッサ星人を何とかしなきゃいけないから貴方達の相手はまた今度にさせてもらうよ。」

「か、か、か、構わん‼︎やってしまえぇぇぇぇ‼︎」

「流石ブラックちゃん、敵である筈のGIRLSを応援するなんて‼︎プライドが無いねぇ‼︎」

「また怪獣娘か‼︎」

「そう‼︎さて、さてさてさて‼︎来ました‼︎わたしが‼︎ガッツ星人が‼︎貴方を倒しに・・・ね。わたしが来たからにはこれ以上は好き勝手にさせないよ、バロッサ星人‼︎」

「面白え・・・ガッツ星人の怪獣娘か・・・存分に楽しませてもらおうじゃねえか‼︎それじゃあ俺の方も・・・派手に行くぜ‼︎」

 

燃える剣を構えてバロッサ星人はガッツ星人(ミコ)に斬りかかる。ガッツ星人(ミコ)は空中でバク転して避けるとそのまま右手に力を集めて殴り掛かる。バロッサ星人はそれを受けて思い切り吹っ飛び、壁に激突する。壁に激突した衝撃で剣を落としたバロッサ星人は剣を拾おうとする。その時、シルバーブルーメの袖から黄色い液体が放たれた。

 

「ジェリースプラッシュ‼︎」

 

バロッサ星人の剣はシルバーブルーメが放った液体を浴びると炎が鎮火していく。そして鎮火と同時に剣が溶け始めた。シルバーブルーメの魂を継ぐ彼女は様々な物を溶かせる溶解液を放つ事が出来る。しかも彼女はその威力を調整する事が出来るため、溶解液の力を強めて放ち、剣を溶かしたのだ。

 

「け、剣が溶けた⁉︎」

「えへへ、わたし、何でも溶かせる溶解液を出せるんだ。これはさっきのノーバちゃんの仕返しとさっきのお礼だよ‼︎」

「成る程・・・助かったぜ。」

「でかしたシルバーブルーメ。グッジョブだ。」

「うん、確かに助かったよ・・・でもさ・・・わたしに言わなきゃいけない事があるよねぇ・・・。」

 

ワナワナと震えながら声を抑えるガッツ星人(ミコ)の声を聞いてハルキ、ノーバ、シルバーブルーメの3人が振り向くと彼女の獣殻が少し溶けて彼女の生肌が見え出していた。実は先程、放った溶解液が地面で飛び散り、ガッツ星人(ミコ)に少し掛かってしまったらしい。胸に飛んだのか彼女の豊満な生肌の胸が見え始めた姿にハルキは思わず顔を赤くしてしまう。

 

「え・・・み、ミコ‼︎」

「み、見ないで‼︎ハルのH‼︎」

「わ、悪い‼︎」

「貴方・・・もう少し溶解液を噴出する威力を抑えてよ‼︎こんな風に飛び火したらどうするの⁉︎」

「ご、御免‼︎でも、バロッサ星人の剣は解かせたんだからいいじゃん‼︎」

「俺を無視してくっちゃべっるとは余裕だな‼︎いいぜ‼︎そのまま彼方に吹っ飛びな‼︎」

「お、お前達‼︎ こんな事してる場合じゃないぞ‼︎」

「皆さん、逃げてください‼︎」

 

ブラック指令とサツキの声で全員がバロッサ星人の方を向くとバロッサ星人は両腕にキャノンを装着して光線をぶっ放した。ベリル星人の侵略兵器である『ヘルズキング』の腕に仕込まれたキャノンを装着したのだ。ヘルズキングのキャノンから放たれた光線がそのままガッツ星人(ミコ)に着弾しようとした時、ガッツ星人(マコ)が瞬間移動でガッツ星人(ミコ)の前に現れ、バリアを張って彼女を守る。

 

「「マコ‼︎」」

「全く2人とも抜け出して!ピグモンから怒られても知らないわよ‼︎」

「悪い‼︎けど、ベリアロクをこのまま放っておけるわけないだろ‼︎」

「ベリアロク?それがあの剣の名前か?」

「・・・アンタらは?」

「濃い髪の・・・ガッツ星人?お前は一体・・・?」

 

ガッツ星人(マコ)とブラック指令率いるブラックスターズは今回が初対面だったのかお互いの顔を見て怪訝な顔をする。

 

「マコ、そいつらブラックスターズだ‼︎」

「ほら、前に話したでしょ‼︎」

「ああ、そいつらがそうなのね。わたしはあの日、クラスの日直で出会さなかったから分からなかったわ。」

 

ガッツ星人(マコ)はハルキとミコの言葉で彼女達が何者か把握した。一方でブラック指令達の方もガッツ星人(マコ)の姿に目を向けている。

 

「もしかして・・・お前、もう1人のガッツ星人か?」

「もう1人のガッツ星人?どういう事だ?」

「知らないのか?GIRLSとシャドウジェネラルとの戦いの後、髪が濃いガッツ星人が新たにGIRLSに入ったという情報があった。」

「の、ノーバさんよく知ってましたね。」

「敵の情報を知るのはごく当たり前の事だろ。」

「そ、そうか・・・そうだな‼︎」

「流石ブラックちゃん‼︎敵である筈のGIRLSのメンバーの情報を把握してないなんて‼︎」

「へ‼︎怪獣娘が何人増えようが同じだ‼︎てめえら派手にぶっ潰してやるぜ‼︎」

 

シルバーブルーメがブラック指令をおちょくる中、バロッサ星人は両腕に装着したキャノンをぶっ放す。キャノンから放たれた光弾を見てガッツ星人(マコ)が蹴りで光弾を弾き返すと彼女はブラックスターズの前に立ち塞がった。

 

「アンタ達、怪我したくなかったら下がってなさい‼︎」

『は・・・はい。』

 

凄みをきかせた彼女の低い声に思わずブラックスターズは後ろに下がる。そのままガッツ星人(マコ)が拳を向けてバロッサ星人に突っ込むとバロッサ星人はキャノンを連射して迎え撃つ。ガッツ星人(マコ)はキャノンから放たれる光弾の見極めて1発1発をかわしながらバロッサ星人に接近していく。途中で光弾が擦り、顔を歪めるもバロッサ星人に近付いた彼女はそのまま拳をバロッサ星人の顔面に撃ち込んだ。顔面にパンチを受けたバロッサ星人は顔を押さえながらフラフラと後退する。そのまま追い討ちをかけるようにガッツ星人(マコ)の回し蹴りがバロッサ星人を吹っ飛ばした。

 

「バロぉぉぉ⁉︎」

「す、凄く強い・・・。」

「当然‼︎何たってもう1人のわたしだしね‼︎」

「調子に乗るのもそこまでだ‼︎てめえらをこれで切り刻んでやるぜ‼︎」

 

立ち上がったバロッサ星人は両腕にノコギリがついた八つ切り怪獣『グロッケン』の両手を装着する。それを見たハルキは顔を青ざめ、ガッツ星人(ミコ)が憤慨の声を上げる。

 

「うげえ⁉︎ノコギリかよ⁉︎」

「ちょっと⁉︎流石に女の子相手にそれは卑怯でしょ‼︎」

「へっ‼︎戦いに女も男も関係あるか‼︎派手にバラバラにしてやるぜ‼︎死ねえええええええ‼︎」

 

バロッサ星人は両手のノコギリを回転させてハルキ達に迫る。その時、アギラ、ゴモラの頭突き、ミクラス、レッドキングの拳、ウインダムのレーザー、ザンドリアスの炎、ノイズラーの音波といった怪獣娘達の攻撃が同時にバロッサ星人に打ち込まれる。怪獣娘7人の同時攻撃を受けたバロッサ星人は派手に大きく空中を舞って吹っ飛んだ。

 

「バロバロバロぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

「アギ、ゴモ‼︎」

「ミクさん、ベニオさん‼︎」

「ウインダム‼︎」

「お待たせちゃーん‼︎」

「悪いな、遅くなっちまったぜ。」

「いえ、間に合って良かったです‼︎」

「うんうん、皆来てくれたしね‼︎」

「ってブラックスターズもいる⁉︎何で⁉︎」

「・・・偶々だ・・・。」

「おのれ・・・怪獣娘共・・・。」

 

ミクラスの反応で全員に視線を向けられたブラック指令は思わず誤魔化す。その時、バロッサ星人は両手のノコギリを構えながら立ち上がり、怪獣娘を睨む。それを見て遅れてきた怪獣娘達が戦闘態勢に入った。

 

「ハルちゃん、ガッちゃん、ここは任せて‼︎」

「ゴモ・・・レッド・・・。」

「このままお前らだけに奴を任せるわけにはいかねえだろ。これまで任せちまった分、挽回させてもらおうじゃねえか‼︎行くぜ、お前ら‼︎」

『はい‼︎』

 

レッドキングの声で後輩にあたる怪獣娘達が返事を返す。そして先にミクラスとレッドキングが飛び出してバロッサ星人に拳を叩き込む。バロッサ星人は思わず無双鉄心『インペライザー』のインペリアルソードを装着し、剣で2人の怪獣娘の拳を受け止める。拳と剣が激突し、火花を散らしながら両者が吹っ飛ぶとアギラが角で突進を仕掛ける。

バロッサ星人は回避してヘルズキングのキャノンを装着し、アギラにぶっ放した。アギラは背中から光弾を受けて地面に仰向けになって倒れ込む。

 

「アギさん‼︎」

「こんにゃろおおおお‼︎」

 

アギラにウインダムが駆け寄り支える中、ザンドリアスが拳を向ける。バロッサ星人はザンドリアスの拳を素手で受け止めるが、その隙にノイズラーに蹴飛ばされた。

 

「助かったよ、ノイ‼︎」

「こいつらバロッサ星人は卑怯な手を使うからな‼︎このまま一気に攻撃といこうぜ‼︎」

「うん‼︎」

「さぁ、海賊野郎、アタシ達の音楽を聞きな‼︎」

 

ノイズラーがギターを構え、ザンドリアスが口に力を溜めると2人は強力な超音波を放つ。その音波を聞いたバロッサ星人は悶え苦しみ出す。

 

「よっしゃあ、バロッサ星人の動きが止まった‼︎」

「よし‼︎お前ら、よくやったぞ‼︎」

 

バロッサ星人を追い詰めた中学生コンビをレッドキングが褒める。バロッサ星人は頭を抑えながら今度はカネドラスのブーメランになる角を取り出す。音波に苦しめられたバロッサ星人は頭を抑えながらもカネドラスの角を投げる。バロッサ星人の手を離れた角はそのまま怪獣娘達に向かって飛んでいく。

 

「⁉︎何⁉︎」

「ブーメラン⁉︎」

「駄目、避けられない‼︎」

 

彼女達は思わず防御態勢に入ろうとするも一部の怪獣娘は間に合いそうにない。そのまま防御が間に合わない怪獣娘の1人であるウインダムにブーメランが襲い掛かろうとした時、何者かがブーメランを弾く。

 

「え?」

「あ、アンタは⁉︎」

 

思わずウインダムが目を見て開けるとそこには魔人態となったジャグラスジャグラーが剣を構えて立っていた。




ブレーザーのPVを見て怪獣娘×ブレーザーを早く書きたい気持ちが強くなりましたが1つ問題が・・・。ブレーザー、新規怪獣が多いですが・・・あの怪獣達、地球出身に見えない奴らが多いのに地球生まれっぽい奴らもいるらしいんですよね。
新規怪獣が多いのは嬉しいですけどあの怪獣達の中で何割が怪獣娘世界でも出せるか・・・。
バザンガ、ガラモン、カナン星人は宇宙出身だから普通に出せますし、落書きから生まれた特殊な出自を持つガヴァドンも多分出せそうですが・・・残りは何処まで出せるかな・・・。
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