これでオリジナル回を作れる尺が出来たので次回はオリジナル回をお送りします。
2人のガッツ星人がケムール人を追いかける中、ハルキは彼女達から遅れて走りながらGIRLSに事件の全ての真実を伝えていた。
「・・・という訳です‼︎」
『・・・やはりケムール人の仕業でしたか・・・。人間や怪獣娘が消えた地点がやたら濡れていたりした事からもしかしてとは思いましたが・・・。それでケムール人の方は?』
「今、ミコとマコが追いかけています‼︎けど、相手も足が速くて捕まりません‼︎」
『パトカーから逃げ切れる程の運動能力を備えていますからね・・・怪獣娘でもそう簡単には確保は難しいでしょう・・・。けど、そちらに応援を呼びますので頑張って確保して下さい‼︎消えたウインウインやノイノイ達を救うにはそれしか方法がありません‼︎』
「勿論です‼︎」
ハルキがトモミと通信している頃、ミコとマコが変身した2人のガッツ星人の怪獣娘は未だに走りながらケムール人を追っている。しかし、怪獣娘と互角の運動能力を持つケムール人を未だ捕まえられずにいた。
「フォッフォッフォッフォッフォッー‼︎」
「待ちなさいよこの‼︎」
「く、追いつけそうで追いつけない‼︎」
2人のガッツ星人は苦い表情で思わず呟く。その時、ケムール人は振り返って2人のガッツ星人に消去エネルギー源を放ってきた。スピードを上げていた2人のガッツ星人は思わず止める事が出来ず、そのまま液体を浴び、消されて何処かへ転送される思われたその時、突然炎が飛んできて消去エネルギー源とぶつかり合う。引火性の消去エネルギー源は炎を浴びて大きく大爆発する。
「フォッ〜⁉︎」
「「きゃあっ⁉︎」」
2人のガッツ星人は両手でガードするも爆風で髪が少し焦げる。一方でケムール人は爆発に巻き込まれて地面に倒れる。3人が炎が飛んできた方向を見るとそこには炎を吐いた後であろう煙を吐くザンドリアスがいた。
「ザンドリアス‼︎」
「ガッツさん達大丈夫っスか⁉︎」
「ありがと‼︎お陰で助かったよ‼︎」
ケムール人は邪魔が入った事を知ると再び背を向けて走り出した。3人はそれを見ると再び走り出す。
「2人とも‼︎ケムール人が逃げるわよ‼︎」
「あっ待て‼︎ザンドリアス、貴方も来て‼︎」
「勿論です‼︎ノイを返せぇぇ‼︎」
3人が走り出そうとした時、ジープが彼女達の横に停車する。操縦席にはレッドキング、助手席にはハルキが乗っていた。
「お前ら、待たせたな‼︎」
「ケムール人は⁉︎」
「逃げたよ‼︎そのままその先に走っていった。」
「にゃろう・・・追い掛けるぜ‼︎ハルキ、しっかり捕まってろよ‼︎」
「はい‼︎」
今度はレッドキングが運転するジープも加わってケムール人を追跡する。しかし、ジープで追跡してもケムール人に追い付けずにいた。
「くそ‼︎本当に速えな‼︎」
「当時、パトカーから逃げ切っただけはありますね・・・。あれで体が老化しているっていうのが信じられない・・・。」
「ああ・・・。」
ケムール人はやがて昼間、ハルキとミコの思い出の観覧車の前に辿り着く。観覧車に辿り着いたケムール人は両手から何か波動のような物を送り込む。それは観覧車のゴンドラに命中する。そしてゴンドラが歪な形の何かに変わった。やがてハルキ達がケムール人に辿り着く。
「見つけたぞケムール人‼︎」
「待て、ハルキ‼︎」
助手席から飛び降りたハルキを追ってレッドキングも運転席を降りる。そして2人のガッツ星人とザンドリアスも辿り着いた。
「見て、観覧車に変なのが‼︎」
「アイツ、何をするつもりだ・・・。」
ケムール人はハルキ達に気付く。すると頭を抱えて苦しみ出し、カオリの人格が呼び掛けた。
「ハルキ君‼︎ケムール人は頂上で爆弾を爆発させるつもりよ‼︎」
「カオリさん‼︎」
「あの中には人間を消す液体が詰まってる‼︎爆発すれば雨に混じって東京中に降り注ぐわ‼︎」
「人間め‼︎邪魔をするな‼︎」
ケムール人はすぐにカオリから体の主導権を奪い返すと両手を広げて観覧車に何かの波動を送る。すると動かなくなった筈の観覧車が動き出した。
「動かなくなった観覧車が動き出した‼︎」
「本気のようだな‼︎雨に紛れて東京中の人間を誘拐する作戦・・・そうはさせるかよ‼︎」
「待って、レッド‼︎」
レッドキングが飛び上がって爆弾を破壊しようとするのをガッツ星人(ミコ)が制そうとする。しかし、レッドキングは真っ直ぐジャンプして爆弾を止めようと飛び上がった。それを見たケムール人が頭から消去エネルギー源を放つ。空中にいたためそれに対応出来なかったレッドキングはまともに消去エネルギー源を浴びてしまい、たちまち消えてしまった。
「し、師匠が・・・消されちゃった‼︎」
「だから待ってって言ったのに・・・。」
「けどどうするの?このままだとケムール人の思惑通りに・・・。」
「皆、俺とゼットさんで爆弾を止める‼︎後の事は頼む‼︎」
「ハル・・・分かった‼︎任せるよ‼︎」
ガッツ星人(ミコ)の言葉に頷いたハルキはゼットライザーを取り出してヒーローズゲートに突入する。そして自身のアクセスカードを手にした時、ゼットから呼び掛けられる。
『ハルキ、ケムール人の液体はウルトラ厄介だぞ‼︎』
「ゼットさん・・・知ってたんですね‼︎」
『雨に混じったら手に負えなくなる‼︎爆発する前に異次元に送り込むなどしないと・・・‼︎』
『仕方ねえな、俺様の出番か。』
「頼む、ベリアロク‼︎」
ハルキはゼットと一緒にベリアロクに頷くとウルトラアクセスカードを装填し、読み込ませる。
〈Haruki Access Granted〉
ゼットライザーにアクセスカードを読み込ませるとハルキはベリアル、ジード、ゼロのメダルを取り出す。共鳴し、ライズメダルと化したウルトラメダルをゼットライザーにセットして読み込ませた。
「闇を飲み込め‼︎黄金の嵐‼︎」
〈ZERO BEYOND〉、〈GEED〉、〈BELIAL ATROCIOUS〉
「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』
「ウルトラマンゼェェェット‼︎」
〈ULTRAMAN Z! DELTARISE CLAW ‼︎〉
デルタライズクローとなったウルトラマンゼットがケムール人の野望を防ぐために地面に降り立つ。ゼットの姿を見たケムール人も自身の野望を邪魔さんと立ちはだかったウルトラマンに対抗すべく巨大化する。そしてケムール人はゼットに向かって走り出した。
「フォーッフォッフォッフォッフォッ‼︎」
ゼットは平手でケムール人を受け止め、押し返す。ケムール人は再び距離を詰め寄り、殴りかかってきた。ゼットはベリアロクで防ぐとケムール人を弾き、再び距離を取る。暫く睨み合いが続くと再びケムール人から仕掛けてきた。ケムール人の蹴りを避けて足をベリアロクで払い、手首を弾く。そしてベリアロクの下の部位でケムール人を小突いた。ケムール人が地面に倒れた時、いつもと様子が違うハルキの様子にベリアロクが訊ねる。
『どうした?チャンスだぞ!』
(出来ない・・・半分はカオリさんなんだぞ!)
『ハルキ・・・。』
ゼットが攻撃を躊躇う中、ケムール人はすぐ足元にあったボートを投げつける。ゼットがボートを弾いた時、ケムール人の膝蹴りが炸裂しゼットの体を地面に倒した。
「ハルキの奴、何やってるのよ‼︎ケムール人なんてデルタライズクローの敵じゃないってのに‼︎」
「いや、ハルが攻撃を躊躇うのも無理ないよ。あのケムール人、人間を乗っ取ってるんだから‼︎」
「ええっ⁉︎」
「事実よ。わたしもマコもあのケムール人本人から聞いたもの。」
「そ、それじゃあハルキの奴・・・どうすんのよ。あのケムール人は人間の体を乗っ取ってんでしょ・・・・・・。」
「ザンドリアス・・・ハルを信じよう。ハルなら必ずやってくれるって・・・。」
「ガッツさん・・・。」
ザンドリアスにガッツ星人(ミコ)が優しく肩を手に落とす。地面にベリアロクが突き刺さった時、ケムール人の中のカオリがハルキに再び呼びかけてきた。
「フォッ・・・フォッフォッ⁉︎」
『ハルキ君、私に構わずこいつを倒して‼︎転送された人達を助けるにはそうするしか‼︎』
(出来ない・・・そんな事出来ない‼︎)
『見ちゃいられねえな‼︎おい、ハルキ‼︎奴に向けて俺様を翳せ。2人を分離させてやる‼︎』
『ハルキ君‼︎』
「フォッ・・・フォッフォッフォッ‼︎」
ケムール人は再び体の主導権を取り戻すとゼットに向けて消去エネルギー源を放つ。ゼットが避けた時、足元の木が瞬く間に消滅する。ゼットはビルや車が消え続ける中、消去エネルギー源をかわし続けベリアロクを手に取るとケムール人に向けてベリアロクを翳す。
『これでどうだ‼︎』
ケムール人は苦しむもカオリと長い間融合していた2人の体を簡単に分離させる事は出来なかった。
(分離出来ない⁉︎)
『長い間融合していた影響でしぶとくなってやがる。』
『ハルキ、見ろ‼︎もうすぐ爆弾が頂上に‼︎』
『ハルキ君‼︎』
ゼットとカオリに言われてハルキはケムール人が仕掛けた爆弾があと少しで頂上に辿り着こうとしているのを確認する。その時、ベリアロクが口を開いた。
『こうなったらぶった斬ってでも分離させるぞ‼︎』
(お、おい‼︎)
『俺様を信用しろ‼︎』
『ハルキ、もうウルトラ時間が無いぞ‼︎』
(うああああああああああ‼︎)
『ハルキ君‼︎』
ハルキは目の前の現実とカオリを斬れない思いで一杯になり思わず叫ぶ。その時、カオリの声が聞こえてきた。ハルキは思わず目の前を見るとケムール人からカオリの思念体が飛び出て観覧車を抑えつけた。カオリの必死の抵抗にハルキも覚悟を決める。
『ハルキ君‼︎』
「うおおおおおおおお‼︎」
覚悟を決めたハルキは手に持つベリアロクのスイッチを3回押して必殺技の構えに入る。
『デスシウムスラッシュ‼︎』
ゼットはZ字の斬撃波を刻み、ケムール人に放つ。斬撃が直撃した時、カオリの思念体とケムール人の体が分離すると同時に空間の穴が開く。そしてベリアロクから放たれたビームでケムール人を消しさると額のビームランプから放つ光線で爆弾を弾き、異次元空間に飛ばした。異次元空間の中で爆弾が爆発するも爆風がこちらに来る前に空間の穴は閉じ、消去エネルギー源がこちらの世界に来る事はなかった。
ゼットにケムール人が倒されるとノイズラー、ウインダム、レッドキングの3人が忽然と観覧車の前に現れる。2人は先程自身に起きた事を思い出しながら辺りを見渡していた。
「お前ら、大丈夫か⁉︎」
「あ、あれ、レッドキングさん⁉︎なぁ・・・ウインダム・・・一体何が起こったんだっけ?」
「私達・・・確か・・・後ろから突然・・・。」
ウインダムは先程起こった事を思い出そうとする。すると後ろから突然昼間、消えた筈のパイルバンカー型シャドウビーストが現れた。シャドウビーストの方も先程何が起こったのか分からず辺りを見渡している。
「シャドウビースト‼︎」
「い、一体どうして・・・⁉︎」
ウインダムとノイズラーが困惑し、レッドキングが拳をシャドウビーストに構える。シャドウビーストの方も3人の怪獣娘を確認して戦闘態勢に入ろうと構えるも、突然上から振り下ろされた拳に叩き潰された。3人がその先を見るとデルタライズクローの姿のウルトラマンゼットが見える。
「ったく・・・ハルキもゼットも・・・俺らの倒す敵奪うなよ・・・。」
「アタシらの出番ありませんでしたね・・・。」
「あ、あははは・・・。」
ウルトラマンゼットに叩き潰されたシャドウビーストがチリも残さず消えていくのをウインダムは苦笑いを浮かべながら見ていた。
そして二度目となるケムール人の誘拐騒動から3日後、GIRLSでは事件の概要をトモミ達がおさらいしていた。
「取り敢えず・・・ケムール人に消された人達が完全に帰ってきたのをこちらも確認しました‼︎これでこの事件は一件落着ですね‼︎」
「「「・・・・・・。」」」
「どうしたの、3人とも?」
「いや、下手したら俺達ケムール人に体を乗っ取られていたと思うと・・・。」
「身震いがしちまって・・・。」
「もうあんな思いはしたくないです・・・。」
最悪の結末を考えてケムール人の消去エネルギー源を浴びた3人は顔を青ざめながら体を震わせる。
「ケムール人が使う消去エネルギー源は物質を転送する時に強い電磁波を放ちます。恐らく今回、シャドウやシャドウビーストが発生したのはその電磁波に引き寄せられた可能性があると思われます。」
「ケムール人にとってはただの邪魔者だ。だからシャドウビーストを早く消し去ったんだろう。」
「昔は民間人と警官隊に倒されたんだっけ?」
「ええ、正確には当時の電子工学の権威である神田博士が作ったXチャンネル光波によって倒されました。」
「勇敢な先人達だな・・・。」
トモミの言葉を聞いて思わずヘビクラが呟いた。ふと辺りを見渡したサチコがハルキがいない事を確認すると思わず口を開く。
「あの・・・ハルキは?」
「ああ、ケムール人に体を乗っ取られていたカオリさんのお見舞いに行くって言ってたけど・・・。」
「へぇ〜・・・1人でお見舞いに行ったんだ〜・・・。へ〜・・・わたしに黙って1人で・・・ふ〜ん・・・。」
ヘビクラの言葉を聞いた時、ミコが黒いオーラを放ち出す。マコやサチコ、ミサオにナナも黒いオーラを放ち始めて他の皆は後退りする。
「ミコ・・・ハルキに・・・。」
「うん、分かってるよ・・・さて、ハルってば〜・・・カオリさんと2人きりで何してるのかな〜・・・。」
マコに急かされ、ミコはソウルライザーを取り出して電話をかけ始めた。その目は微塵も笑ってはおらず他のメンバーは思わずハルキに心の中で合掌を送っていた。
その頃、ハルキは車椅子に乗せられて点滴を打たれているカオリと一緒にあの観覧車があった植物園に来ていた。ハルキが車椅子を押しながらカオリに語り掛ける。
「元気そうで良かったです。」
「センターの人達には本当にお世話になっているわ。」
「あの人達に任せておけば大丈夫ですよ。なんたって専門の人達ですから。」
「・・・ねぇ、ハルキ君、私少し不安なの・・・わたしがいた時代から随分と長い時が経ったこの世界で・・・生きていけるのかな・・・って。」
「大丈夫ですよ。」
ハルキは車椅子を止めるとカオリに向き合って口を開いた。
「カオリさん、これから沢山楽しい思い出を作っていきましょう‼︎失った時間は取り戻す事が出来ます‼︎俺やミコも力を貸しますから‼︎」
「そうね。ハルキ君・・・今の世界の事・・・色々と教えてくれる?」
「はい‼︎」
ハルキは笑い掛けてカオリに返事する。その時、ハルキのスマホに着信が来た。
「あ、少し失礼します。・・・もしもし、ミコ?」
『ハル〜、会議をサボってカオリさんとデートするなんて随分じゃな〜い?』
「はぁ、違うって‼︎カオリさんのお見舞いだよ‼︎ていうか何でお前来ないんだよ‼︎」
『いや、わたしも行くつもりだったよ。ハルと2人でさ・・・けど何で1人で行ってるのかな〜?何でわたしにも声を掛けてくれなかったのかな〜?そこが気に食わないな〜。今2人きりなんでしょ?そこも気に入らないな〜。』
「お前・・・何でそんな不機嫌なんだよ・・・。」
『これから皆で祝勝会開こうとしてたのにな〜。ハルの分、食べちゃおうかな〜。』
「おま⁉︎止めて‼︎ちょっと待てって‼︎」
電話で大慌てなハルキをカオリは微笑ましそうに見る。そして一言呟いた。
「ありがとう、ウルトラマン。」
ハルキ「ハルキと」
シルバーブルーメ「シルバーブルーメの」
ハルキ&シルバーブルーメ「「ウルトラナビ!!」」
ハルキ「今日紹介するのはコレだ!!」
〈KING JOE GIRLS CUSTOM〉
シルバーブルーメ「元はバロッサ星人が持ち込んできたキングジョーをGIRLSが改造したんだよ〜。」
ハルキ「ペダニウム粒子砲にペダニウムハンマー、自由に取り付け可能なペダニウムアックスなど沢山の武器が一杯だ。」
シルバーブルーメ「しかも操縦する怪獣娘によって色々な能力が使えるんだって‼︎」
ノーバ「次回は私が担当するぞ。」
「「「次回もお楽しみに!!!」」」
次回予告(CV:ウルトラマンゼット)
『サチコとミサオの悩みで彼女達のバンドのメンバー同士が対立してしまう。対立が続く中、ホーことルイの心が怪獣『ホー』を生み出してしまい・・・。次回!!
ウルトラ泣き喚くぜ!』