詳しいキャラ設定は電王牙さんからお借りしました。電王牙さん、本当にありがとうございました‼︎
宇宙大怪獣『ベムスター』登場
この日、再び街にシャドウが大量に現れる事件が発生した。街に現れたシャドウ達は建物を破壊して街を蹂躙する中、GIRLSの怪獣娘達はその対処に追われている。
「やああっ‼︎」
「どりゃああっ‼︎」.
アギラとゴモラは同時に突進してシャドウ達を消滅させる。その横ではミクラスがシャドウの群れに超絶なパンチラッシュを仕掛けていた。
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃあああああああああ‼︎」
ミクラスに向かってくるシャドウの群れは彼女が放つパンチによって次々と消滅していった。そんな中、ハルキはゼットライザーを構えてシャドウを斬り付けていった。
「うおりゃあああああああ‼︎」
「やるねハル‼︎でも、シャドウ退治はわたし達怪獣娘の分野‼︎このまま負けてられないよ‼︎」
ハルキがゼットライザーでシャドウを斬り付けて消滅させる中、その様子を見ていたガッツ星人(ミコ)はハルキを一度見るとすぐさま目の前のシャドウを回し蹴りで吹っ飛ばす。するとガッツ星人(ミコ)に狙いを定めたシャドウ達が一斉に彼女に襲いかかる。すると彼女は瞬間移動でシャドウ達の後ろに回り込み、次々と回し蹴りでシャドウを消滅させていく。すると空からコウモリ型のシャドウビーストがGIRLSの怪獣娘達に向かって飛んで来た。
「シャドウビーストまで⁉︎」
「しかも空飛ぶタイプか・・・キングジョーかザンドリアス、ノイズラーと合流出来りゃ楽勝なんだがな・・・。」
シャドウをまとめて殴り飛ばしたレッドキングが今現在、周辺住民の避難にあたっていてここにいない3人を思って苦い表情を浮かべてこちらに向かってくるシャドウビーストを見る。シャドウビーストは地面に降り立つと同時に翼から怪光線を放って来た。怪獣娘達は大きくジャンプして光線を避ける。そしてレッドキングとゴモラが地面に降下する勢いでそれぞれ拳と頭突きを放つ。レッドキングの拳とゴモラの頭突きを受けたシャドウビーストはそのまま地面に激突する。
「よーし‼︎このまま一気に行くぞー‼︎うおりゃあああああああああああああああ‼︎」
続いてミクラスがそのまま降下の勢いでシャドウビーストの頭目掛けて拳を振り下ろそうとする。しかし、まるで子が親を守るようにシャドウ達がシャドウビーストに集まってきた。複数のシャドウ達はシャドウビーストの頭を覆いながら集まるとそのまま盾となり、ミクラスの拳から自身を犠牲にしてシャドウビーストを守った。
「嘘ぉ⁉︎シャドウがシャドウビーストを守った⁉︎」
「あのシャドウ達をなんとかしないとシャドウビーストに辿り着けないよ‼︎」
「だったら、分担してシャドウ、シャドウビーストを倒すチームに別れた方がいいんじゃないか⁉︎なあ、ミコ‼︎」
「そうだね・・・。シャドウビーストはわたしとマコ、ゴモにレッドか相手するからハルとアギ達はシャドウをお願い‼︎」
「分かった‼︎」
「任せて‼︎」
「おうよ‼︎」
ガッツ星人(ミコ)の提案でそれぞれチームに分かれ、シャドウ達に立ち向かおうとするハルキ達だが、ここで怪獣娘達が持つソウルライザーに警告を知らせる着信音が鳴る。思わず彼女達はソウルライザーを取り出して画面をタップし、応答に出る。するとソウルライザーから聞こえてきたのはこの状況に更に追い討ちを掛ける最悪な言葉だった。
「どうしたの⁉︎」
『大変です‼︎宇宙から怪獣が接近しています‼︎しかも衛星が捉えた軌道を確認した結果、怪獣はそちらに95%の確率で着陸するそうです‼︎』
「この状況で怪獣までかよ⁉︎最悪じゃねえか‼︎」
「因みに・・・どんな怪獣がこっちに向かってるんですか⁉︎」
『えっと・・・まだそこまでは確認されていません‼︎シャドウの対応中に申し訳ないのですが・・・今から増援をお送りしますので怪獣の方も対応して下さい‼︎』
「・・・分かった。皆、そういう訳だから備えておいた方がいいよ。」
「おいおいマジかよ・・・。」
「正に最悪の状況じゃん・・・。」
通信を終えたミコの話を聞いて全員、頭を俯かせてしまう。そんな中、避難誘導を行なっていたザンドリアス達がこちらに向かって飛んで来た。
「先輩先輩〜‼︎」
「ザンドリアス‼︎ノイズラーにキングジョー‼︎
「住民の避難は終わりました‼︎後はシャドウ達を何とかするだけです‼︎」
「あのさザンちゃん、ノイちゃんにキンちゃん、実は・・・。」
「宇宙怪獣がこちらに向かって来てるのは先程ワタシ達もピグモンから聞きマシタ‼︎その前にシャドウだけはケリをつけまショウ‼︎」
「分かった‼︎まずはコイツらを」
ザンドリアス達と合流して全員がシャドウを迎え撃とうとした時、この場にいる怪獣娘達のソウルライザーから警報が鳴る。それは怪獣が接近してる事を知らせる警報だった。
「嘘だろ⁉︎もう来んのかよ⁉︎」
「あっ、見て下サイ‼︎」
キングジョーが空の一点を指差し、全員がその方向を見ているとこちらに猛スピードで飛んでくる巨大な何かに気付く。そしてそれは近付くにつれてその姿が露わになった。
それは二足歩行で全体的に星形のフォルムになっており、顔には黄色い嘴を持ち、頭部は鳥を思わせる姿であるが何より特徴的なのは腹部だった。その腹部の中心に五角形になっており赤く染まっている。それはかつて多くのウルトラマン達を苦戦させた宇宙大怪獣『ベムスター』が久方ぶりに地球に来訪した瞬間だった。ベムスターは猛スピードで地面に着陸すると大きな土煙を上げた。
「ギギャ‼︎ギギャピ‼︎」
「あ、あの怪獣は確か・・・‼︎」
「宇宙大怪獣ベムスターデス‼︎」
「本物のベムスター⁉︎あれが・・・。」
「最悪だ・・・よりにもよってベムスターかよ・・・。」
怪獣娘達が暗い顔になるがこれには訳がある。かつてベムスターはウルトラマンジャックの攻撃が一切効かず、ウルトラセブンから授かったウルトラブレスレットを用いて漸く倒せた強豪怪獣である。それがシャドウが大量に発生したこの状況で飛来して思わず項垂れてしまったのだ。
「何でベムスターがこんな状況で地球に・・・。」
「確かベムスターは窒素や水素を主食とする怪獣デス。恐らくですがこの星に餌が豊富にある事を知ってやってきたのでショウ・・・。」
「皆、どうする?流石にベムスターと同時にコイツらの相手はしてられないよ‼︎」
「とにかく・・・シャドウから倒すしかねえ‼︎ベムスターをどうするかはシャドウを全て片付けてから決めるぞ‼︎」
「そうですね・・・それしか無いですよね。」
「そうと決まったら・・・早速!」
「待て‼︎シャドウの様子が‼︎」
シャドウビーストは大量のシャドウを引き連れてベムスターに突撃していく。そして先陣を切ったコウモリ型のシャドウビーストは再び光線を放ち、ベムスターに先制攻撃を仕掛けるが全く効いている様子はない。
「ギギャ?」
ベムスターは光線の軌道からこちらにシャドウの群れを引き連れたシャドウビーストが向かってくる事を確認する。するとベムスターの腹部の赤い中心部が突然開いた。するとその中心部が突然シャドウ達を吸い込み始めた。
実はベムスターの本当の口はこの腹部である。ベムスターはこの腹部で宇宙ステーションからウルトラマンの必殺光線まで何でも飲み込み、消化してしまう悪食な怪獣なのだ。お腹の口に吸い込まれているシャドウ達及びコウモリ型のシャドウビーストは必死に抵抗するもその奮闘は虚しくベムスターのお腹に吸収されていく。そしてベムスターは先程まで怪獣娘と戦っていたシャドウの全てを捕食し切ってしまった。
「ギギャ‼︎ギギャピ‼︎」
ベムスターは本格的な食事前の前菜を食べ終えて満足なのか嬉しそうに鳴きだす。一方でベムスターにシャドウが全て捕食されるのを見ていたキングジョーは顔を強ばらせてGIRLS東京支部に向かって飛び立とうとしていた。
「皆さん、ワタシはGIRLSカスタムを取りに行ってくるのでそれまで足止めをお願いシマス‼︎」
「えっ・・・ちょっとキングジョーさん⁉︎」
GIRLS東京支部に向かったキングジョーを見送った一同は目の前で街中を進撃するベムスターに目を向ける。
「仕方ねえ・・・これ以上被害が出ないように食い止めるぞ‼︎」
「ちょっと、本気で言ってる⁉︎ベムスターは腹の口で何でも飲み込むヤバい怪獣よ‼︎そんなの相手に近付いたらどうなるか分かるでしょ‼︎」
「分かってる‼︎だから接近戦は避けて遠距離から飛び道具で挑むぞ‼︎」
「よっしゃああ‼︎それならこれでもどうだああああああ‼︎」
レッドキングの言葉で先にミクラスが口から熱線を放つ。しかし、その熱戦は翼に命中するも何の効果も無かった。
「あー、やっぱり効果ないか・・・。」
「諦めないで‼︎一斉に攻撃しよう‼︎」
「腹の口に吸収されないように奴の背中に回り込むぞ‼︎いいな⁉︎」
その場にいたメンバーはレッドキングの言葉に頷いてベムスターの背中に回り込むべく移動を開始した。
その頃、GIRLS東京支部の司令室でその様子を見ていたピグモンも緊張した表情でモニターに映し出される街を蹂躙しながら暴れるベムスターを見ている。そんな中、司令室に2人の怪獣娘が慌てて入ってきた。1人は赤い突起のような髪にハイレグ状の獣殻に身を包んだ豊かな胸を持つグラマラスなミサイル超獣の魂を継ぐ怪獣娘『ベロクロン』である。また1人の方は赤いパラソルを持ち、小柄な体格に3本の角のように跳ね上がる銀髪が特徴的なレースクイーンを思わせる獣殻の一角超獣の魂を継ぐ怪獣娘『バキシム』だ。
2人は司令室に入るとピグモンに駆け寄って慌てながら話し掛ける。
「ピグモンさん‼︎」
「ベロベロにシムシム⁉︎一体どうしたんですか⁉︎」
「先程からアタシ達のカイジューソウルが疼くんだよ‼︎」
「しかもその疼きがどんどん強くなってますわ‼︎」
「つまり・・・どういう事です?」
「何かが来るって言ってんの‼︎」
「何かが・・・来る⁉︎」
その頃、ガス施設に侵入し、ガスタンクを吸収し始めたベムスターを見て怪獣娘達だけではこれ以上被害を抑えるのは厳しいと判断したハルキはゼットライザーを構える。
「ミコ‼︎皆‼︎これ以上、キングジョーさんを待つのは無理だ‼︎ここは俺が食い止める‼︎」
「ハル‼︎分かったわ‼︎」
「お願いね、ハルキさん‼︎」
「任せるぞ、ハルキ‼︎」
ハルキはゼットライザーの引き金を引いてヒーローズゲートを開き、インナースペースに飛び込む。そしてベータスマッシュに変身するメダルを取り出した。しかし、ハルキがメダルに視線を向けた時、異変が起こる。何とウルトラマンエースのウルトラメダルが突然光り出したのだ。
「えっ⁉︎」
『どうした⁉︎ハルキ⁉︎』
「いや・・・エース兄さんのメダルが突然光り出して・・・‼︎」
その時、外ではベムスターが次のガスタンクに狙いを定めようとしていた。その時、更なる異変が起こる。何と突然空がガラスのひびのように割れ出したのだ。余りの超常現象に怪獣娘達も唖然とする。
「ええっ⁉︎」
「空が・・・割れた・・・?」
この現象は当然GIRLS東京支部でも確認される。そしてモニターに映るひび割れた空を見てベロクロンとバキシムが声を上げた。
「そ、空が割れた⁉︎・・・これって確か・・・。まさかお2人のカイジューソウルが疼いたのって‼︎」
「多分・・・そうだと思う。」
「先程から感じるカイジューソウルの疼き・・・あのひび割れを見てから更に感じますわ‼︎」
当然、現場にいるベムスターも空のひび割れを確認する。そしてそれを見たベムスターは突然怯え出した。
「ギ・・・ギギャ・・・。」
「ベムスターが・・・怯えてる?」
ベムスターは怯えだすとすぐさま飛び立ち始める。そして空に飛び立つとあっという間に見えなくなり、宇宙の彼方に消えていった。
「嘘・・・怯えて逃げていった・・・。」
「何で・・・ベムスターって怪獣の中でも結構強いんじゃあ・・・。」
「さっきの空のひび割れ・・・何かで見たような・・・。」
そしてGIRLS東京支部では逃げ出すベムスターを見たピグモンが納得したような表情でモニターを眺めている。
「成る程・・・成る程成る程・・・納得です。アレはベロベロとシムシムのカイジューソウルが頷く原因にもなりますね。」
「あたし達も怪獣娘になった時に勉強したよ。自分の元の怪獣・・・ううん、超獣について。」
「そしてこの空のひび割れは超獣が出現する時によく起こっていた異次元現象によく似て・・・いえ、異次元現象そのものですわ‼︎」
実はこの2人は現在確認されている怪獣娘の中で異次元人によって作られた怪獣を超えた怪獣兵器である『超獣』の魂を継ぐ怪獣娘である。それ故に彼女達は超獣が関わる異次元現象に敏感なため、それが起こる前触れに彼女達のカイジューソウルが疼いたのだ。
「ベムスターはこのひび割れを見て即座に逃げ出しました・・・つまり・・・この中には・・・。」
「うん、いると見て間違いないよ・・・ヤプールによって作られた・・・強力な超獣が・・・。」
ピグモンの右隣にベロクロンが並び立ってモニターに視線を向ける。バキシムも無言でピグモンの左隣に立つとモニターに映る空のひび割れをまじまじと見つめていた。
ブレーザーも遂に後半戦に突入しました。・・・早くZを完結させたいです・・・。