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ロボット怪獣『メカゴモラ』登場
その日、怪獣娘はシャドウの対処に追われていた。
ガッツ星人はシャドウに光線を放つ。光線を受けたシャドウは爆散する。
アギラも突進による角の一撃でシャドウを消滅させる。
「シャドウはこれで全部かな!!」
「うん。」
「おーい!アギちゃん!こっちは終わったよ!!」
ミクラスがマガバッサーとマガジャッパを連れてガッツ星人とアギラの元にやってくる。
「ウインちゃんとレッドキング先輩とゴモたんもたった今終わったって。」
「良かった。」
「おーい、お前ら!!」
レッドキングとゴモラとウインダムがガッツ星人達のもとへやってくる。
「お前らも終わったのか!!」
「はい!」
「よし、じゃあGIRLSに戻るz「大変です!!」ノイズラー!?」
ザンドリアスとノイズラーが慌ててやってくる。彼女達はノイズラーの次の言葉に驚いた。
「大変です!!何かが上から降ってきます!!」
「ええっ!!」
「何かって・・・一体何が!?」
「かなり大きな音を立てて地上に向かっています。・・・ってあれは!!」
ノイズラーが上を指さすと何かが炎を纏って接近してきた。その何かは地上に大きな音を立てて衝突した。
その少し前、ハルキもタ町に現れたシャドウと戦っていた。ハルキも町を歩いていた時にシャドウの出現現場に居合わせたのだ。ハルキは左手に持ったウルトラゼットライザーでシャドウを斬り付ける。ゼットライザーで斬られたシャドウは消滅した。
「よし、効いてる!・・・・にしてもこれって本当に武器として使えるんだな・・・・。」
そう言ってハルキはゼットとの会話を思い出した。それはアリゲラを倒した後、ゼットと会話した時に聞いたものだった。
『ゼットさん、ゼットライザーって変身にしか使えないんですか?」
『いや、そいつは武器としても扱える。前にゼロ師匠がゼットン軍団との戦いで使っていたのを見たし、ウルトラメダルの組み合わせで強力な技を出す事も可能だ。』
『じゃあ、これで人間と同じサイズの宇宙人やシャドウとも戦う事が出来ますね‼︎・・・・って、ゼットン軍団?・・・・・ゼットンってあの初代ウルトラマンを倒したあのゼットン?』
『ああ。』
『それの軍団って、一体何があったんですか⁉︎』
『ああ、この宇宙の地球に来る前に色々とな・・・・。まあ、その内に話すよ。・・・・・所でシャドウって何だ?』
『そうだな・・・・・ところでシャドウとは何だ?』
『ああ、シャドウってのは・・・・・・』
「凄えな。怪獣娘にしか倒せない筈のシャドウを・・・・・。流石、ウルトラマンの作ったアイテムだ・・・・。」
ハルキが感傷に浸っていると、後ろからシャドウがハルキに襲い掛かった。
「うわっ‼︎」
自分を押し潰そうとするシャドウののしかかりを右横に前転してかわすハルキ。再びシャドウがハルキに飛びかかるもハルキはシャドウが自分に接近したタイミングを見計らい、ゼットライザーを振るう。
「うおりゃあ‼︎」
ゼットライザーの斬撃にシャドウは跡形もなく消滅した。ハルキは目の前の脅威がなくなり、歓声を上げる。
「よっしゃあ‼︎」
その途端、何か巨大なものが落ちたような大きな音が響いた。音と共に地面は大きく揺れ、ハルキもバランスを崩し倒れる。
「うわあっ⁉︎ な・・・・・なんだ、一体⁉︎」
すぐさま起き上がったハルキら音のした方向に向かう。するとそこは大きな煙が生じていた。やがて煙が晴れて落ちてきた何かが姿を現した。
「あれは・・・・‼︎」
「凄い音!!一体何が・・・ってあれは!?」
「怪獣!?しかもあれって・・・・・ゴモラじゃない!?」
「いや、何か違う・・・。あれは・・・。」
怪獣娘達も煙の中から姿を現したそれを見て驚いていた。それはゴモラのカイジューソウルである古代怪獣『ゴモラ』によく似た姿をしているもののその体は機械でできた怪獣だった。
怪獣の名前はロボット怪獣『メカゴモラ』。サロメ星人という宇宙人がゴモラを元に作ったロボット怪獣だ。
「ゴモラそっくりのロボット怪獣だ!!」
「どうしましょう!!また怪獣が出現しましたよ!!」
「落ち着け!!まずはGIRLS本部に連絡するぞ!!こちらレッドキング!宇宙から怪獣が落ちてきた!!ゴモラによく似たロボット怪獣だ!!」
マガバッサーとマガジャッパが慌てる中、レッドキングが2人を落ち着かせGIRLS本部に連絡する。
GIRLS本部もメカゴモラが落ちてくるのを確認していた。ピグモンがモニターを見ながら指示を出す。
「こちらでも確認しました!!まずは周辺の住民の避難をお願いします!」
『了解!!』
「・・・これで3度目の怪獣襲来ですね・・・・。一体何が起きているの・・・?この星からいなくなったはずの怪獣が宇宙から立て続けに・・・。」
現場では怪獣娘達が住民の避難誘導を行う。そんな中、アギラが怪獣を見つめていた。そんな姿にマガバッサーが声を掛ける。
「アギラさん、どうしたんですか?」
「・・・・・おかしい、あの怪獣・・・・・、全然動かない。」
「えっ!?」
そう言われたマガバッサーがメカゴモラを見ると確かにメカゴモラは動かない。地上に落ちて、もう15分は立っていたのに少しも動かないのだ。
「確かに動きませんね。あの怪獣が落ちてきてもう15分経つのに・・・。」
「うん、何か変・・・・。」
住民の避難誘導が終わり現場にGIRLS東京支部にいたピグモン、エレキング、キングジョーも合流する。
メカゴモラが地上に落ちてきてもう1時間が経過していた。
「メカゴモラが落ちてきてもう1時間になりますね・・・。」
「まるで動きませんね・・・ってメカゴモラ?」
「ええ、あの怪獣は過去に記録がありました。名前はメカゴモラ。ゴモラを元に作られたロボット怪獣です。」
「そのまんまの名前だね。・・・それにしても全然動かないね。」
「ロボットだから、落下の衝撃で壊れちゃったとか。」
「有り得ないわ。相手はロボット怪獣よ。ロボットという事は誰かが作ったはず。あんなものを作れるとしたら宇宙人しかいないわ。地球外のテクノロジーで作られたロボットがたかが落下の衝撃で壊れるわけないわ。」
「うっ、わ、分かってますよ。」
「いや、ミクラスさんの考えも間違いではないかもしれません。」
ピグモンとウインダムとゴモラの会話にミクラスが割って入るもエレキングに一喝される。ミクラスは初対面の時から苦手なエレキングの言葉にたじたじになる。
しかし、そこに1人の男性がミクラスの意見を肯定しながら現れる。GIRLS研究部門の嘱託顧問及び育成部の部長を務める多岐沢だ。
「博士、どういう事です?」
「あの怪獣は大気圏中を突破している最中か、宇宙のどこかで小惑星にぶつかった影響か、落下の衝撃で一部の機能が停止しているのかもしれません。」
「停止って事は・・・まさか動き出す可能性も・・・!?」
「無いとは言い切れませんね。GIRLS上層部は怪獣娘によるメカゴモラ解体作戦を計画しています。皆さん本部に戻ってきてもらえませんか?」
「怪獣娘によるメカゴモラ解体作戦!?」
「詳しくは本部で話しましょう。」
一方ハルキはインナースペースでゼットと話をしていた。内容は地球に落ちて来たメカゴモラについてだ。
「ゼットさん、あの怪獣は何故現れたんですか?この前のアリゲラもそうですけど・・・。」
『・・・・・分からない。ただ・・・・・ゲネガーグがこの地球に来て以来、宇宙怪獣が次々と地球に襲来している。もしかしたら、この地球にゲネガーグが襲来した事で宇宙怪獣達がこの星に来やすくなってしまったのかもしれない・・・。』
「ゲネガーグが怪獣を呼ぶ引き金となったって事ですか・・・・・。あの怪獣はロボット怪獣みたいですけど、このまま放置するのはまずいですよね?」
『そうだな。いつ再起動するか分からない以上早めに破壊した方がいい。』
「俺、GIRLSに知らせて来ます‼︎」
『分かった。』
ハルキはゼットとの会話を終えて、ミコがいるGIRLS東京支部に向かう。ゼットとの会話の内容を伝えるために。
GIRLS東京支部会議室にて怪獣娘達が多岐沢、ヘビクラと会議をしていた。
「今回現れたメカゴモラを怪獣娘達で解体する事が決まった。作戦は明日の午前10時だ。」
「明日の午前10時・・・・・。」
「今日、アメリカ支部やフランス支部等、世界中のGIRLSのお偉いさんが来ている。彼らは今日から3日間日本に滞在する予定だ。そこで午前10時から正午まで時間を頂いた。最近日本で起きている怪獣事件の対応作戦を彼らに見てもらい、日本支部の活躍を見てもらうというわけだ。」
「海外のお偉いさんが来てるの!?でも、どうして今なわけ!?」
ヘビクラの言葉にミコが反応し、作戦を海外から来たGIRLSの上層部が来ると知り、ミカヅキはヘビクラに質問する。彼女の問いに多岐沢は濁すように答えた。
「実は・・・・・・・立て続けに怪獣騒動が起こるので、急遽GIRLSの世界中の上層部が集まって会議を開く事になったんです。怪獣娘で怪獣騒動を解決できるのか、疑問に思う者も多く、今回の作戦は怪獣娘が本物の怪獣にも負けないという所を見せてほしいと思い、決行しました。」
「うへぇ~、滅茶苦茶プレッシャーだよぉ~・・・。」
「ちなみにこの作戦はTVで全国民に生中継される予定だ。くれぐれも失敗したり、無様な姿を見せるんじゃねえぞ。」
「全国に生中継!?しかもTVで!?」
「ふええぇ、私目立つの苦手なのに~・・・。」
ヘビクラの言葉にミクが呟き、次の彼の言葉に青い癖ッ毛のあるロングヘアーの少女マガバッサーこと『風巻ヨウ』と水色のボブヘアーにひし形の髪飾りの少女マガジャッパこと『竜波ユカ』が驚いた表情で言葉を放つ。
「会議は以上です。明日に備えてゆっくり休んで、準備を整えてください。」
トモミの言葉で会議は終了された。
その後、ヨウとユカは廊下を歩きながら明日の作戦について話していた。
「明日の作戦、あたし達には荷が重いよ・・・。怪獣娘達だけで本物の怪獣相手に対抗できる所を見せるなんて・・・。しかも世界中のGIRLSの上層部が見ているって、プレッシャーマジパネェって・・・。」
「しかも、TVで生中継なんて・・・・、私、目立つの苦手なのに・・・。」
2人揃ってため息をついていると後ろから話しかけてくる男がいた。それはさっきまで彼女達と会議をしていたヘビクラだ。
「なんだ、2人揃って溜息なんかついて。」
「ヘビクラさん!?そりゃつきますよ!!今回の作戦あまりにも荷が重いですって!!」
「私達、新人でここまでプレッシャーが掛かる任務は今まで無かったんですよ。なのに・・・今回は・・・あんな・・・。」
「だからって逃げていいのか?また怪獣が現れた時、周りにお前らしかGIRLSの怪獣娘がいなかったらどうする?ウルトラマンがいつ来るか分からない時に自分たちは避難誘導だけで終わるつもりか?」
「だからって・・・・。」
「情けないな。お前らは魔王獣の魂を継いだ怪獣娘なんだろ?魔王獣ともあろうものが、まさかたかが動かないガラクタロボット1つ解体出来ないというのか?」
「なっ、そんな事有りませんっ!!必ずやってみせます!!」
「そうです!!絶対に先輩達の足は引っ張りません!!」
「わたし達は必ずやってみせます!!」
ヘビクラの言葉に2人は逆上する。そんな2人を見てヘビクラは口元に笑みを浮かべる。
「だったら、やってみせろ。ウルトラマンが来なくても戦える、それ位の気持ちを見せろ。お前らの怪獣娘としての誇りを見せてやれ。」
「はい!!・・・ってもしかしてあたし達を焚き付けるために・・・。」
「あ、ありがとうございます。ヘビクラさん。」
「よせよ。今日はもう帰って、明日に備えておけ。」
「「はい!!」」
2人揃って返事をした後、ヨウとユカはヘビクラの元を去っていく。そんな2人の後ろ姿を見て、ヘビクラは小さく呟いた。
「ったく、魔王獣も随分と変わったもんだぜ・・・。俺が復活させた時とはえらい違いだ・・・。なぁ、ガイ。」
その頃、GIRLS本部前にハルキは立っていた。ニュースでGIRLSの怪獣娘によるロボット解体作戦が伝えられ、ミコの事が心配になったからだ。
そんなハルキの元にミコがやってきた。
「あれ、・・・ハルじゃん!どうしたの!?」
「あ、・・・いや・・・お前が心配になってきてさ。・・・・・・ニュースを見たよ。明日、あのロボットの解体を怪獣娘がやるんだろ・・・。」
「うん。・・・ってもしかして、それで来たの?大丈夫!!私達は普通の人間より頑丈なんだから!!」
「それは俺も知ってる!だけど・・・怪獣は動かないとはいえ・・・・・何か嫌な予感がするんだよ。」
「大丈夫だよ!!私はいかなる戦いにも負けた事がないガッツ星人なんだよ!!ハル、私を信じて!!」
「・・・・・分かった・・・・そこまで言うなら・・・・信じるぜ。」
「うん!」
ミコが笑顔で頷く。そこに眠そうな目をした少女とポニーテールと八重歯が目立つ少女と白銀の髪を三つ編みにした眼鏡の少女が近付いてくる。彼女達はアギラこと『宮下アキ』、ミクラスこと『牛丸ミク』、ウインダムこと『白銀レイカ』だ。
どうやら、一緒に帰ろうとしていたみたいで、彼女達はミコとハルキに話しかける。
「ガッツに・・・・ハルキさん。」
「アギ、ミクラス、ウインダム。どうしたの?」
「いや、姿が見えたから一緒に帰ろうと思ったんだけど、・・・もしかしてお邪魔だった。」
「俺の事なら気にしなくていいッスよ!!」
「そう、じゃあさハルキさんも一緒に帰ろうよ!!」
「あのー、俺、皆さんとどこかで?」
「アリゲラの現場で会ったでしょ。アギとミクラスとウインダム。」
「ああっ、あの時の怪獣娘っスね。いいっスか?」
「はい、ガッツ星人さんのお話も聞きたいですし。」
ミクラスに誘われて、彼女達と一緒に帰る事になったハルキ。
「あの、ハルキさん。敬語じゃなくていいですよ。私達あまり年は変わらないですから。」
「本当?じゃ、よろしくな!」
この時、怪獣娘達は思ってもいなかった。ハルキの嫌な予感が的中する事になるとは。
ガッツ星人こと印南ミコって何歳くらいなんですかね。
アギちゃん達とそんなに変わらないのかな。
一応、この小説では高校生くらいとしていますが。