とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第14話

◇月$日

 

最近、八神さんに会えなくて暇なのでナイトティンバーで音楽を奏でながら歩いていると紫色に近いピンク色の髪を風に揺らす女の人と遭遇した。

 

実用性を重視した甲冑のようなものを纏い、威風堂々とした出で立ちの女の人だ。よく見ると右手には直剣とも直刀とも思える剣を持ち、私を睨み付けるように見下ろしている。

 

ああ、またですか。

 

最近の海鳴市は赤い通り魔の縄張り化したかと思えばコスプレしてるお姉さんまで出始めたのか、私の知ってる海鳴は海の見える綺麗な街だったはずなのに…。

 

いったい、いつから不審者さんが自由に歩き回れる場所に変わったんだろう。少し前まで普通の小学生だった高町さんも魔法少女になるし、この街は変なものを呼び寄せる力でもあるのかな?

 

そんなことを考えながらコスプレイヤーのお姉さんを見たら「貴様、武装もせず私の前に現れるとは何を考えている」と怒られた。

 

えとコスプレイヤーのお姉さんは写真撮影の途中だったのかな?と聞こうとしたらゾクッとする気配を感じ、後ろを見るために振り返ったら赤い通り魔の他に二人ほど増えていた。

 

◇月≦日

 

私はコスプレイヤーのお姉さんに泣きながら公衆トイレの外に出ないでと頼み続け、赤い通り魔の両脇に佇んでいた何しても勝てばいいと思ってる神の使い緑の破壊魔について話した。

 

その後のことは覚えていない。

 

なにより私は一人でも怖いレッドマンがグリーンマンゴッドマンを呼べるという知りたくもなかった事実を知って泣いた。

 

むしろ泣き叫んだ。

 

コスプレイヤーのお姉さんは剣を構えながら「何があろうと私が守ってやる」と言ってくれたけど。お願いです、お願いですから、あんな極悪な奴らと戦おうなんて考えないで下さい。

 

ポロポロと頬を流れ落ちる涙を服の袖で拭き取りながらコスプレイヤーのお姉さんに両手を突き出し、コスモスが人命救助や移動のために使うルナポーションを放ち、コスプレイヤーのお姉さんだけでも逃げてもらう。

 

そして、無事に赤い通り魔と愉快な殺戮者から生きて会えたら名前を聞こう。こんな袋小路の公衆トイレで死にたくないなぁ…。

 

はあ…と溜め息を吐きながらトイレの扉を少しだけ開けると公衆トイレの出入り口でゴッドマンを押さえ付けるレッドマンとグリーンマンがいた。

 

一応とはいえレッドマンもグリーンマンも正義の味方として活動してるし、女子トイレに入ろうとするゴッドマンを止めるのは当然のことなのかな?

 

とりあえず、レッドマンたちが見えない内に窓を使って逃げよう。

 

◇月∥日

 

私は昨日の出来事を電話越しに高町さんに伝えたら私も学校に行かないで引きこもると泣きながら宣言された。きっと高町さんのところにも彼らは来る。

 

あと今日もカラータイマーを渡して欲しいと交渉に来ているザフィーラさんに商店街の福引きで当たった高級和牛の生肉を食べやすい大きさに切り分けてプレゼントしたら喜んでくれた。

 

私のパパは牛肉は嫌いらしいので、普段から豚肉や鶏肉を使った料理しかしません。残りの牛肉も食べていいのでザフィーラさんにコスプレイヤーのお姉さんを見付けて貰い、私は無事に逃げられたと伝えたい。

 

ただ、どうしても外に出るのが怖くて仕方ない。

 

それから八神さんにも出掛ける時は注意してと話すつもりだけど。こんな突拍子もない話を信じてもらえるか、それだけが不安で仕方無い。

 

それとザフィーラさんの飼い主の赤い髪の女の子にも出掛ける時は注意してと言って貰えれば安心なのかな?と考えながら一人で納得する。

 

 

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