とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
₩月-日
早朝、私はパパのパジャマと布団を汚しちゃったことを謝りながら洗濯籠に入っている自分のパジャマとパパのパジャマを洗濯機の中に入れる。
私のせいで汚れた布団は手で洗わないとゴワゴワするので、あとでお風呂場で洗おうと思う。こんな恥ずかしい失態を起こすなんて、もうお嫁さんに行けないかもしれません。
いっそのことパパのお嫁さんになるしか…。
そんなことを考えていると首に掛けていたカラータイマーがピコーンピコーンと点滅を繰り返す。あわわ…と慌てるように手をハンカチで拭いて、パパのお客さんを出迎える準備を始める。
なんでも遠方の知り合いだそうです。どこで知り合ったのかを聞いたら「パパは彼とお空で出逢ったんだよ」と言っていたけど。
私は飛行機の中で知り合ったのかな?と考えながらお茶請け用のお菓子を戸棚から出し、リビングと客室の二つに同じお菓子を置いて玄関へと早歩きで向かい、パパの友達を招き入れる準備を整える。
₩月▽日
何度も私の頭を撫でるパパとクライド・ハラオウンは顔を赤くしてお酒を飲み続けている。このままだと酔い潰れるよ?と言ったら「男は黙って酔い潰れるものだ」と二人に言われた。
そういうものなのかな?と考えてみたけど。よく分からないので時間のある時に高町さんのお父さんに聞いてみることにした。
私が学校に行っている間もお酒を飲むのは危ないからダメだからね?とだけ伝え、玄関の扉を開けたらハラオウンさんが立っていた。
よく見ると包帯やガーゼを身体中に貼っている。
あの赤い通り魔を相手にその程度の傷で済むなんて流石ですと胸の前でグッと握り拳を作ったら「ああ、地球へ来ていた管理局の全局員の力を集結して、なんとか退けることが出来た」と苦笑いを浮かべていた。
もう、何も言えません。
私より大きいハラオウンさんの頭を撫でるために背伸びして、身体を胸に押し付けるように抱き締めながら頭を優しく撫でる。私や高町さんのために頑張ってくれたからお礼をしないとダメですね。
ハラオウンさん、今後とも宜しくお願いします。
₩月仝日
八神さんが救急搬送されたとシャマルさんに連絡を受け、急いで駆け付けたというのに八神さんは平気そうな顔で「こんくらいへっちゃらやで?」と力こぶを作るようにガッツポーズを見せてくる。
そういう空元気は通じないって教えたよね?と言いながらコツンと八神さんの額に自分の額を押し付ける。これは小さい頃にパパが教えてくれた元気になるおまじない。
私の顔を見詰めながら頬っぺたを赤く染める八神さんは「そんな、みんなの見とる前で…」と恥ずかしそうにチューしようとしてきた。
私は好きな人に取っておくべきだと思うんだけど。
やっぱり不安なのかな?と思いながらも八神さんのチューを頬っぺたに受ける。そんな私達の行為を偶然にもお見舞いに来ていた月村さんはアワアワと私と八神さんを交互に指差しながら見ている。
月村さんになにかあったの?と聞こうとしたら「私もアリサちゃんとしてる!!」と走って病室を出ていってしまった。
どうして、月村さんは八神さんみたいに顔を赤くしてるんだろう?と考えながら入り口の側に置かれた紙袋を持ち上げて、紙袋の中身を確認してから八神さんに手渡す。
そう言えばシグナムさんとシャマルさんはなんで微笑ましいものを見るように私と八神さんを見ているのだろうか?と考えているとカラータイマーが鳴り出した。
そろそろ高町さんを襲った謎の集団を捕まえる作戦を開始する頃だ。ぽけーっとしながら窓の外を見ていたらシグナムさんに「ど、どうすればいい…!」と聞かれ、何がですか?と言葉を返したら「カラータイマーが鳴っているんだぞ!?」と言われた。
成る程、アニメの影響で忍者に幻想を抱く外国の人に有りがちなことですね。とりあえず、私は明日も来るので今日は帰ります。