とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
私の大切な人は光の巨人だった。
どれだけ彼女と生きようと思っても彼女と過ごせる時間は百年にも満たない。アリシア姉さんのクローンでしかなかった私に生きる希望を与えてくれた彼女と生きたい。なのはやはやても私と同じ気持ちを抱えてるのに、それを伝えようとは思ってない。
むしろ彼女と寄り添える友達の関係を続けていこうと考えている。もしも彼女に好きな人が出来て、その人と結婚したらと考えるだけで頭の中が可笑しくなる。二人とも彼女を独占したいと思ってるのに嫌われることを怖がって友達以上の関係になろうとしていない。
ずっと大好きだっていう気持ちを押さえ付けるなんて無理なのは分かってるよね。それなのに二人は近過ぎないけど、誰よりも近い場所で彼女と居ようとしてる。そんなこと無理だって知ってる。
私は二人とは違う。
もっと彼女と関わり合いたい。
もっと彼女の事を知っていきたい。
私は貴女が大好きだって伝えたい。
私だけを愛してと言いたい。
ずっと私の傍に居て欲しい。
私は貴女のために悪を倒します。
どんな敵からも貴女を守ります。
たしかに私は紛い物かもしれない。それでも貴女を愛してる心は本物だって、貴女と関われば関わるほど強く信じることが出来る。
この気持ちだけは誰のものでもない。
私だけの心で、私だけの想い。
きっと貴女は私の気持ちに気付いていないだろうけど。いつかなんて言葉は使わない、絶対に貴女を振り向かせてみせます。だから、だから、私を置いて行かないで下さい。
ゆっくりと夏休みの宿題を終えて、自分の腕を枕代わりにして眠っている彼女の頬っぺたにキスをする。なのはもはやてはアリサ達と勉強会でいない。私も誘われたけど、アリシア姉さんを代役として送っている。
アリシア姉さんは私の気持ちに知ってるから後押ししてくれるって約束してくれた。母さんも彼女なら安心して任せられるって言ってくれる。
あとは私の気持ちを伝えるだけ…。
それなのに貴女に拒まれると思う度に心臓を握り潰される感覚に襲われる。貴女が離れると考えるだけで怖くて震えが止まらない。
「ずっと大好きだよ」
貴女が眠っている間しか言えない言葉だけど。いつか必ず貴女と目を合わせて、貴女の笑顔を独り占めに出来るようになったら伝えたい。
貴女が戦わなくていい平和な世界を作って、貴女の傷付かない日常を繋いで、私の生きる道を照らす貴女の笑顔を守るために、私は絶対に負けない。
「いつか貴女と二人で…」
ゆっくりと彼女の頬っぺたにキスをする。