とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第30話

∇月Å日

 

早朝、私の元へとやって来たフローリアンさんの頭を思いっきり力を込めて叩いた。ちょっと壁とぶつかった時と同じ感触だったけど、しっかりと反省してもらうために高町さん達とお姉さんに謝るように言い聞かせる。

 

この事件は私も加担している側の人間だから一緒に管理局の人に謝りに行こうと言った瞬間、いきなり現れたイリスさんに突き飛ばされた。

 

私をバインドで縛り付けようとするイリスさんの攻撃を弾き返し、フローリアンさんに夜天の書を返して一緒にエルトリアを助ける方法をみんなで話し合おうと伝える。

 

ほんの一瞬だけ私の手を掴もうと伸ばした手を引き戻すフローリアンさんを見詰める。彼女は私が想像している以上に考えて、はやてさんから夜天の書を奪ったんだろう。

 

それでも私の時みたいに話し合おうとせず、実力行使しようとしたことに怒るんだよ?と言いながらバリアジャケットと剣を取り出したフローリアンさんと向かい合うように構える。

 

∇月#日

 

いくら速く動けても攻撃する時は直線的になるのは当たり前のことだ。私は振り下ろされる剣を手のひらで押し退け、フローリアンさんのお腹に手のひらを叩き込み。

 

すぅーっと両手を腰の辺りまで降ろし、蹲って咳き込んでいるフローリアンさんに投降するように呼び掛ける。もっとも私なんかの言葉を聞いてくれるとは思えないんだけど。

 

そんなことを考えながらイリスさんに視線を移す。バニングスさんのお父さんが自慢していた水晶の前でなにかを呟いている。

 

私の呼び掛けにも答えないイリスさんの肩を掴もうとした瞬間、私の目の前に管理局の人達が転送されてきた。あの来るときは言ってくれないとビックリするんですが…。

 

そう言いながらハラオウンさんに「あとは僕達が進めるよ、君は彼女の治療を頼む」とフローリアンさんを指差しながら言ってくれた。

 

なんだか釈然としませんが、私も叩いたことを謝らないとダメなので丁度良いのかもしれない。

 

水族館の壁にもたれ掛かりながら私を見上げるフローリアンさんのお腹に手のひらを添えて、ゆっくりとコスモヒーリングをフローリアンさんの身体に浸透させる。

 

私が触る度に呻き声を出すフローリアンさんに謝りながら肩を貸して立たせようとした瞬間、私とフローリアンさんの身体から結晶とも植物とも見える謎の物質が突き出てきた。

 

∇月√日

 

謎の物質に貫かれて苦痛の叫びを発する管理局の人達を助けるため、全身のエネルギーを放出するようにヒーリングシャワーを浴びせる。

 

ちょっとエネルギーを使いすぎたけど、みんなの傷を癒やすことを最優先する。あとイリスさんを止められそうな人は急いで追い掛けてほしい。

 

私のお願いが聞こえたのか。

 

ハラオウンさんが巻き付いていた結晶を吹き飛ばし、イリスさんを追うために管理局の人を引き連れて水槽の中を通って地上へと向かう。イリスさんに裏切られて涙を流すフローリアンさんの頭を優しく傷付けないように撫でながら抱き締める。

 

あとでイリスさんにも理由を聞かないとね。

 

そんなことをフローリアンさんに言いながらハラオウンさん達を手助けするためにフォスキアナイザーを取り出し、ベリアルのフュージョンカードを差し込んでコロナモードのコスモスのウルトラカプセルを右側のスロットに装填する。

 

フローリアンさん、私が友達を裏切った理由も悪さをする理由もイリスさんに聞いてくるからあなたは思いっきりイリスさんを叱ってあげてね。

 

 

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