とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第31話

*月∴日

 

イリスさんの目的はユーリという人に対する復讐だった。自分だけ取り残されて家族も生き甲斐も奪われたと叫ぶ彼女を止めるのは難しい。

 

そんなことを考えているとシグナムさんとテスタロッサさんが来てくれた。みんなも一緒に武装を解除して投降するように訴えてる。それなのにイリスさんは私達を一度も見ようとしない。

 

その態度に痺れを切らしたのか。

 

シグナムさんが「私が彼女を取り押さえる。その隙に保護してくれ」と言い出し、他の人も賛同するようにデバイスを構えた。

 

テスタロッサさんは金色の大剣を構えて、シグナムさんの掛け声と共に突撃しようとした瞬間、私の目では追えない速さで何かが夜空を駆け抜けた。テスタロッサさんもシグナムさんも管理局の人も海の中に落ちている。

 

いったい、なにをしたの?

 

私の問い掛けに答えるようにイリスさんは「これがユーリの力よ、私の大切なものを奪い去った忌々しい力っ!!」と叫び声をあげ、一歩も動けないユーリさんの顔に裏拳を叩き込んだ。

 

ずっとフローリアンさんを騙して、ユーリさんに復讐する機会を探していたの?と問えば「あんな自分で考えることもしない愚図と友達ごっこしてあげただけでも感謝して欲しいぐらいだわ」と話すイリスさんを見上げる。

 

私は誰にも傷付いて欲しくない。その気持ちを変えるつもりないけど、貴女は少しだけお説教しないとダメみたいだね。

 

*月∩日

 

私の放つルナストラックを避けるユーリさんの広範囲に及ぶ魔法で管理局の人達が傷付かないようにルナサスペンションで強引に引き寄せ、真上に向けて魔法を吹き飛ばす。

 

ユーリさんの後ろに隠れているイリスさんが「その足手纏いを見捨てれば勝てるかもしれないわよ?」と心を揺さぶろうとしてくるけど、みんな私を助けてくれた大切な人だ。

 

私は絶対に見捨てない。

 

そう叫ぼうと見上げたらイリスさんの後ろに見覚えのある真っ赤な身体と何を考えたいるのか分からない黄色の目を持ったやつが浮いていた。

 

私はパクパクと鯉のように口を開いたり閉じたりとしながらイリスさんの後ろを指差す。私の異様な表情に違和感を覚えたのか、イリスさんが振り向いた瞬間、イリスさんが海の中に叩き落とされた。

 

どうやら赤い通り魔はミッドチルダの悪を倒して海鳴に帰ってきたらしい。どうやって次元の壁を越えたのさ、それも気になる。

 

それでも今はレッドフォールされたイリスさんやユーリさんの保護を優先する。ずっと溜め込んでいたエネルギーを私を中心に思いっきり放ち、身動きの取れなかった人達を助けて、赤い通り魔を刺激しないように退避するように言い聞かせる。

 

ただ、今回は助かりました。

 

そう言ってから赤い通り魔に頭を下げて、私達の危機に駆け付けてくれたはやてさんと高町さんに犯人は捕まったことを伝える。

 

二人とも釈然としてない顔だったけど、それよりも怪我人の治療を進めるために赤い通り魔を海上に残して遊園地へと帰還する。

 

*月√日

 

あとイリスさんの証言とユーリさんの証言の食い違いを正していくと大量虐殺の原因は別の人の犯行だったことが判明した。

 

なんとも傍迷惑な人もいたものですね。

 

そんなことを言いながらハラオウンさんに彼女達の罪状を減らせないかを相談する。

 

やっぱり、何度も減刑を訴えるのは難しいと言われた。ただ、減刑の代わりに労働や貢献を行えば刑期は減るとも話してくれた。

 

とりあえず、無実とは言えないけど。二人とも被害者なのは代わりないし、その真犯人を捕まえればエルトリアに帰れるはずだ。

 

しかし、現在も海上で未確認の集団と交戦するレッドマンは何がしたかったのだろうか?等と考えながら見ているとイリスさんが「なんだか所長に似てるような…」とレッドマンに投げ飛ばされる男の人を見て呟いた。

 

たぶん、大丈夫だよ。

 

ハラオウンさんもレッドマンを捕まえるために出動してるし、なによりナイトティンバーを持ってるシグナムさんが負けるなんて有り得ないもん。

 

 

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