とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第32話(レジアス・ゲイズ)

プレシア・テスタロッサ事件並びに闇の書事件で発見された生命蘇生を可能とする稀少技能保有者の少女と交遊関係を持たせるために「海」の連中の寄越したティーダ・ランスターを信頼する数名の部下に監視するように言い付けている。

 

なぜ、彼女の様な優しい子供を我が物顔で利用しようと考えることが出来る。もしも自分の子供や親しい友人の子供が軍事利用されると考えれば異常だと分かることだぞ。

 

時空管理局地上本部の通路や会議室を監視するカメラ越しに時空漂流者と思わしき生き物を癒やす少女の稀少技能のみ注視する「海」の奴らは彼女の意思を無視して、戦闘行為や破壊行為を促そうとする。

 

その様な事態に陥る前に対処するべきだ。私達は子供の将来を明るく照らす光となり、少しでも多くの犯罪や被害を減らすことを考えなければならない。

 

それがどうだ、彼女の生命蘇生を狙って傷付いた動植物がいると嘘を語り、彼女を連れ去ろうとするものが地上本部に数え切れないほど紛れ込み、その中には戦友と讃え合った者の部下もいる。

 

私の演説を聞いた後も分からないところを尋ねるために長官室まで来るほど熱心に地上の平和を守ろうと頑張る少女にも分かりやすく説明を続け、一生懸命にノートに演説の言葉や必要となる情報を書き写す少女の健気さを見れば分かるはずだ。

 

なにが時空犯罪者となる可能性があるだ。なにが彼女の様な有望な子供を地上に残すのは惜しいだ。そんなものは貴様らの考えた妄想でしかない。

 

いつ彼女が敵対するものを攻撃した。

 

この数ヵ月の間に何人もの局員が助けられ、どれほど人命救助に貢献したと思っている。たとえ貴様らが彼女を犯罪者と捏造したとしてもミッドチルダに住む何百人もの一般人が彼女に救われたことを覚えている。

 

その彼女を犯罪者と仕立て上げたとなれば管理局の地位も信頼も全てを失ってしまう。そうなれば犯罪計数は今よりも更に増加し、多くの一般人を危険に晒してしまうと分からないのか。

 

私は質量兵器を使うことを許可しろと言っているのではない。安全かつ安心の持てる武装の開発費を出すことを求めているだけだ。ミッドチルダも局員の派遣を行えている区画を除けば暴徒や犯罪は日に日に増えている。

 

彼女の提案してくれたベルカ式カートリッジ・システムを応用したネット状のバインドを射出する拳銃型デバイスは素晴らしいものだ。

 

なにより管理局の中にも自己防衛を行える装備を持ちたいと言うものも少なくはない。私と同じように魔力資質を持たない局員のためにも遠距離でも使える犯人捕獲用の装備は必要だ。

 

私の手元にも試作型デバイスは送られてきたが、常日頃からミッドチルダを巡回する局員にも配備したいほど素晴らしい出来映えだ。捕獲用のネットを射出する他にも魔力を感知するレーダー機能や通信を行えるガイダンス機能も搭載されている。

 

ネット状のバインドを射出する反動も少なく、女性でも使えることは立証済みだ。私の自腹で地上部隊にいる魔力資質を持たない女性局員に持たせているが、これのおかげで怪我せず犯人を捕まえられたと話す声が通路を歩いている時に聴こえてきた。

 

その場でガッツポーズを取りそうになったが、このまま局員の安全も治安の改善を行えれば管理局を退役しとも何も思い残すことはない。しかし、この試作型デバイスを作るために掛かる開発費が予想より少なくて助かった。

 

この程度の開発費なら賜金を募れば直ぐにでも貯まるはずだ。あとはデバイスの機能を加えるよりもバインドの範囲拡大を要請するか。

 

「ふむ、今後は更に忙しくなりそうだ」

 

 

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