とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第33話

∪月ゝ日

 

早朝、私は時空管理局地上本部の女子寮のベランダに洗濯物を干しながら海岸沿いの道を一定のペースで走っているランスターさんを見付けた。

 

なんでも私の護衛を兼ねて航空武装隊の首都航空隊から派遣されてきた優秀な空士で、ハラオウンさんやテスタロッサさんの所属する執行官になるために、いつも努力している凄い人だ。

 

確か三日前にもAAランクの違法魔導師を確保して表彰状を受け取っていた。それに砲撃の腕前は高町さんより威力は低いけど、近距離や中距離では一発も外さない正確な射撃センスを持っている。

 

そんなことを考えながら女子寮の扉を開けて、ゆっくりと走り込みを終えて呼吸を整えているランスターさんに常温でも美味しく飲める自家製のスポーツドリンクを手渡す。

 

最近はプロテインも美味しいものが増えたってザフィーラさんもシグナムさんも言っていた。私も味見を繰り返したおかげで、ランスターさんの飲みやすい最適な味と量を完璧に覚えてる。

 

まあ、はやてさんみたいにプロテインをパンに練り込もうとは絶対に思わないけどね。あんな食べ物はお腹を壊すに決まってるというか既にヴィータさんが食あたりで私のところまで搬送されてきた。

 

あれは本当にビックリだった。

 

∪月^日

 

今日は次元を越えてきた管理外世界の漂流物、正確に言えば動植物の保護を行っている部署の視察を兼ねて来たと話す本局の人と擦れ違った。

 

なんだか私に話し掛けようとしてたけど、ランスターさんが「よう、久しぶりだな。ちょっと話してくるから先に行っててくれ」と言っていたから首都航空隊の頃の友達なのかな?

 

そんなことを視察に来ていた本局の人と肩を組みながら通路を歩くランスターさんの背中を見詰めながら考えていると通路を歩いているゲイズさんに「もう少し危機感を持ちたまえ」と怒られた。

 

しょんぼりと肩を落としながらランスターさんを待っていると疲れたような表情のランスターさんが通路の奥から出てきた。

 

さっきの視察の人とは別れたのかな?

 

ランスターさんに何を話してたんですか?と聞けば「まだ、お前には早い話だ」と言われた。私は大人ですよ?と言い返したら頭を撫でられた。

 

ふむ、意外と撫でるのは上手ですね。

 

そうランスターさんに言うと「ああ、すまない。いつも妹にしてるように撫でちまった」と謝られたけど、私も久しぶりに頭を撫でて貰ったので満足ですと話したら壁に頭を叩き付けながら「落ち着け、相手は子供だ」と同じ言葉を繰り返している。

 

やっぱり、いつも私の護衛のせいでランスターさんは疲れているのだろうか。今度、医療班でも外回りを増やして貰えば気晴らしになるかな。

 

∪月`日

 

なにやら女子寮の方が騒がしいと思いながら人混みの中に入ると女子寮の出入り口で痩せ細ったスクライアさんが倒れていた。

 

まともに動けそうにないスクライアさんを背負って子供の頃からの友人なので大丈夫ですと伝えながら女子寮の中へと連れていこうとしたら「流石に男の人を入れるのは不味いですよ」と言われた。

 

確かに男の人を女子寮の中に入れるのは危険だと思うけど、この人は人畜無害なヘタレなのは友達に聞いているので問題ないです。

 

むしろ女子寮の婚期を逃した人に捕まる方が危ないと教えたら納得したように頷き、私の住んでいる三階まで運ぶのを手伝って貰えた。

 

今度の定期検診の前にでも数日で痩せ体質になる方法でも教えてあげようかな。私は最初から太りにくい体質だから問題ないけど。

 

そんなことを考えながら部屋の中に運び込んだスクライアさんの瞳孔や血流を確かめる。まあ、予想通りと言うべきなのか。

 

スクライアさんは重度の栄養失調で間違いない。

 

どうして、こんな状態になるまで放置する理由は分からないけど、私は常日頃から定期的に休むように欠かさず連絡していたと思うんだけどな。

 

まあ、そんなことよりも今のスクライアさんはお粥を更に潰して食べるよりも飲みやすくしたとして、まともに喉を通ってくれるのかも怪しい。

 

 

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