とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第35話

∽月∧日

 

今朝、時空航行部隊の人の治療を行っている際に「あんた、本当に強いのかよ」と言われた。彼の言葉を聞いていた他の人も気になっているのか、私の顔を遠目から見ている。

 

ちょっと困ったことになりそうだなぁ…。

 

そんなことを考えながら治療を終えて、医療室を出るように言ったら「あんたが答えてくれるまで出ていかない」と宣言されたけど。

 

貴方の後ろに何人もの怪我人が控えてるんだよ?と言えば「はぁ?陸の奴らなんて後回しで良いだろ」と近くいた局員を見せ付けるように軽く叩き、私の反応を楽しむように笑っている。

 

この人は本当にランスターさんや高町さん達と同じところで働いてる人なのかな?等と思いながら彼の手首を掴んで医療室の外に放り投げておいた。

 

これは私の個人的な考えなんだけどさ、そういう幼稚なことがしたいなら別の仕事を探した方が良いと思うんだよね。

 

もしも貴方の不注意で怪我した人が居たとしても貴方は自分の仕出かした事態を否定して、その人を悪くいったりするんでしょ?

 

そうじゃなかったら高町さんとの訓練で出来た打撲を治して貰うためだけに、ニュースにも流れるぐらい酷い事件で怪我した人を押し退けたりしないもんね。そう言ったら顔を真っ赤にして魔法を使おうとして来た。

 

ほら、自分で認めてるようなものだよ?

 

∽月∃日

 

やっぱり、昨日の出来事をゲイズさんに怒られた。それでも私の話した通りに彼は無実の人に罪を擦り付けていたそうだ。

 

あとランスターさんが退席している時は時空航行部隊の人の治療は控えろとも言われたが、私の仕事は怪我を治すことなので無理ですよ?

 

ゲイズさんは目尻を摘まんで押さえながら「私は君の様に犯罪者に優しく接することは出来ないが、君の励ましで立ち直れたものを見てきた」と小さく言葉を零す。

 

はあ…と溜め息を吐きながら続けるように「しかし、犯罪を抑制すべき管理局の者が犯罪に手を染めたとなれば…」と言葉を濁して窓の外に広がるミッドチルダを見下ろす。

 

私に出来ることは少ないですけど。

 

やれることは何でも頑張りますのでミッドチルダの平和を守りましょうとゲイズさんに言ったら「ああ、そうだな」と普段の怖い顔が子供を見守るお爺ちゃんみたいに優しくなっていた。

 

いったい、ゲイズさんの身体に何が起こったのだろうか?と考えながら部屋を出るとランスターさんが通路の壁に凭れるように立っていた。

 

ランスターさんは夕食は済ませましたか?と問えば「いや、俺は君と食べるつもりだったから食べてないぞ」と言われた。

 

それはお待たせしてしまったようで…。

 

∽月∠日

 

なぜか模擬戦のチーム分けの中に私の名前が混ざっていることを聞いたら「私も反対したんですが、先日の暴行事件を聞いていたものが確かめたいと言い出して…」と申し訳なさそうに頭を下げてくれた。

 

まあ、仕方無いことだと割り切って模擬戦を楽しむことを考えないとだね。それにしてもランスターさんが相手チームなのは残念です。

 

そんなことを言ったら顔を背けて廃墟の壁に頭を叩き付けて戻ってきた。この前も同じことをしてたけど、あれはランスターさんなりの気合いを入れる方法なのだろうか。

 

そういえば模擬戦のルールだけど、なにかダメなことってあるの?と聞こうとしたらランスターさんに「火災現場の時みたいに分裂するのは無しだ」と言われたけど、それ以外なら何をしても良いんだ。

 

普通の人間の姿でもコスモスの力を使えるぐらい回復してるからコロナモードを使おうかな?と髪の毛を一つに束ねてポニーテイルに変えて、すぅーっと両の手を腰の辺りまで降ろす。

 

なんでかコスモスと同じプロセスを行えばモードチェンジを行えるんだよね。とりあえず、怪我しても私が治してあげるから安心してね。

 

そんなことを言ったら皆の顔色が悪くなった。

 

 

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