とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

4 / 86
第4話(高町なのは)

最近、新しく出来た友達は不思議な子です。

 

私が電話したら直ぐに駆け付けてくれたり、自分が怪我しても金色の髪の女の子との戦いを止めるために飛び出してきたりと危ない子です。

 

ただ、私やユーノ君を庇ってジュエルシードを取り込んだワンちゃんに襲われている時に見た赤く赤く太陽のような光を放つ髪の毛が綺麗だと思いました。ユーノ君の話では魔力放出による肉体強化の一種だそうです。

 

「ユーノ君、あの子もジュエルシードに関係してリンカーコアが目覚めた魔導師なの?」

 

「ハッキリとは言えないけど、彼女はジュエルシードで魔導師になったんじゃないと思う。ただ、僕には別の何かと関わっているような気がする」

 

ゆっくりとあの子の待ってる公園に向かって歩いていると青い石を太陽に翳すあの子が見えた。

 

ねえ、さっきはジュエルシードと関係無いって言ってたよね?とユーノ君を問い詰めていると私たちに気付いて、軽く手を振ってくれるあの子に挨拶しながら駆け寄る。

 

「おはよー!」

 

「高町さん、おはよ…はいこれ」

 

「あ、うん…じゃなくて、このジュエルシードはどこで見付けたの?」

 

「バス停のベンチの下だけど?」

 

「そんなところにあったの!?」

 

あまりにも見付かりやすい場所にあったことに驚いて思わず大きな声を出しちゃったけど。

 

私はあの子とジュエルシードを交互に見て、うむむっと考えるように首を傾げながらジュエルシードを見ても暴走しているようには見えない。

 

むしろ安定してるように見えるような気がしなくもないかな?等と思いつつ、あの子を見ればワンワンと吠えるワンちゃんに右手を突き出し、綺麗な青色の光の粒子を浴びせている。

 

ひょっとして、さっきの光の粒子をジュエルシードにも振り掛けたのかな?と考え込んでいると「高町さん、いこ?」と袖を引っ張られた。う~ん、深く考えても分からないものは分からないし、あとであの子に聞けば良いのかな?

 

「スクライアさん、おはよ…」

 

「はい、おはようございます」

 

なんだか二人とも仲良さそうなの…。

 

「高町さん、今日は何処を探すの?」

 

「今日は海の近くを探してみようと思うの!」

 

ハッとしてあの子を見れば「うみ?」と首を傾げながら問い返してくる。もう、もう、なんでそんなに可愛く首を傾げるの!!とユーノ君にもバレないように心の中で叫んだりする。

 

「うん、それじゃあ行こっか…」

 

そう言ってヘンテコな怪獣のリュックサックを揺らすあの子の背中を見詰める。たしかカネゴンって怪獣?と念話でユーノ君に聞けば「たぶん、そういう名前だったと思うよ」と言葉を、正確に言えば念話が返ってきた。

 

ユーノ君もジュエルシードを探すために私の肩に移ったり、頭の上に移ったりと忙しそうに動いてる。私もユーノ君やあの子みたいにジュエルシードがありそうな場所を覗き込んでみたけだ。

 

よく分からないものを拾ったの…。

 

「ねえねえ、これ知ってる?」

 

あの子の服の袖を引っ張ってゴミ箱の横に落ちてた変なものを指差しながら聞くと驚いたように目を見開いて、それを持ち上げて私に見せてくれた。

 

すごく高価なものなのかな?等と考えながら話を聞いてみれば「これはブルライアット、かつて地球へとやって来た黒き騎士の携えていたものだよ…」と教えてくれた。

 

ユーノ君の他にも別の世界から来た人がいたの?と聞き返してみれば「もう、いないんだ…」と悲しそうにブルライアットっていう剣を抱き締めてる。

 

「じゃあ、忘れないように持っててあげよ?」

 

「…ぅん…」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。