とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

42 / 86
第42話

ц月а日

 

なんだかロストロギアを強奪しようと動き回る機械の話が医療室まで聞こえてきた。そういう仕事の話は聞く機会こそあるけど、私達にもミッドチルダの巡回を要請してくるのは初めての出来事だ。

 

そう考えて、意識を切り換える。

 

管理局の考案した作戦の伝達は滞りなく終わってるけど、最悪の事態を想定しているのか。私はミッドチルダを一望できる地上本部の屋上に設置されたスペシウム・リダブライザーを見る。

 

これはゲイズさんと地上本部の研究者の人達の協力を得て作り上げたコスモスの技の威力と範囲を拡大する装置で、次元を越えた先にも関与することが出来るという優れものだと話していた。

 

私はコスモスと同じプロセスを踏まえてルナモードとなり、スペシウム・リダブライザーの発射口の後ろ側に立って構える。

 

ただ、今回の騒動は意図的なものと考える首都航空隊の人は怪しいと思ったところを手当たり次第に捜索している。

 

いくら捜索のためとはいえ現在は監視の状態を維持している暴力団体の事務所を襲ったり、沢山の民間人が行き交う道路の上空を見える位置まで降りるのはダメだ。

 

もしも民間人の近くでロボットと遭遇したら魔法の余波を受けて沢山の人が怪我をする。そうなったらロボットを操っている人の思う壺だ。

 

ц月ф日

 

謎の機械を操る犯人の捜索を開始して五日ほど経過した頃だろうか?私を含めた女性の局員は動きも悪くなり、首都航空隊でも疲労で飛べない人も続出するという事態に陥っている。

 

そろそろ布団の中で眠りたい。私の言葉を聞いていたのか、スペシウム・リダブライザーを維持している研究者の人達も「眠りたい。ふかふかのベッドに倒れて惰眠を貪りたい」と凄い煩悩の詰まってそうな言葉を零す。

 

たぶん、私も研究者の人達と同じくらい目の下に隈を作っているだろう。最悪の事態を想定して作った装置の整備を怠ることは出来ない。

 

ただ、私を含めて地上本部の屋上で待機している局員の半数は睡魔に敗けて夢の中を楽しそうに歩き回ってるのは確かだ。

 

私も睡魔に負けようかな?と考えたりするのは人間だから仕方無いことだけど、仮にもウルトラウーマンの称号を貰ってる私が負けたら他のウルトラウーマンに示しが付かないのです。

 

そんなことを考えながら空を見上げる。

 

よく見ればよ真っ白な雲の中から落ちてくる巨大な金属の塊と付属品の様に金属の塊を追って落ちてくる無数のロボット達が見えるのだ。

 

私は、そっと両手を十字に構える。

 

ц月Ο日

 

私達は地上本部の仮眠室のベッドを独占しながら久しぶりに眠ることが出来た。しかし、首都航空隊の人の報告だと私がスペシウム光線を撃った機械はロストロギアを抱えていたとのことだ。

 

その話を教えてくれた人の要約するとロストロギアの消滅させた私は本局の特殊部隊の一員となる必要性を長々と仮眠室に入ってきた男は言ったらしい。

 

あと、そんな男の人は見てないけど、仮眠室の奥で蠢いてる簀巻きは見た気がする。他の人は「彼氏が迎えに来てるんだから行きなさいよ」と訳の分からないことを言いながら背中を押してきた。

 

私は男の人と付き合ったことなんて一度もないよ?と言い返そうとしたら仮眠室の中から野太い悲鳴が聞こえてきたけど、ランスターさんに運ばれて医療室のベッドを使っている。

 

この部屋の鍵は私しか持ってないので貸し切りのような状態だったりするけど、隣のベッドで寝苦しそうにしてる呻き声を上げるランスターさんが居るので貸し切りとは言えないかな?

 

とりあえず、おやすみなさい。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。