とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第45話

Ω月Κ日

 

はやてさんの新設しようと考えている古代遺物管理部"機動六課"の主な概要を記した書類を読み、彼女の話と照らし合わせる。時空航行部隊や首都航空隊に加えて聖王教会の援助を受けて設立される部署だ。

 

ただ、どうしても気になることがある。なんでゲイズさんやランスターさんが指揮する部隊とは連絡を遮断するような部隊編成を行っているのか。

 

私を引き抜こうと考えるのは別に悪いことじゃないけどさ、いくら毛嫌いしてる相手だからって一部の局員と交流しないのはダメだよ。

 

みんなの悪いところも良いところも分からないまま仲間外れにするのは可哀想だし、それにはやてさんの部署に行けるかも分からないから、少しでも他の人達と対立するようなことにはなってほしくない。

 

えと、私もゲイズさんに頼んでみるから泣かないで、私は笑ってるはやてさんが大好きだから…って、すごい鼻血が出てるよ?

 

はやてさんの言ってることはよく分からないけれど、このままはやてさんの鼻血が止まるまで抱き締めてれば良いんだよね?

 

Ω月℃日

 

昨晩、私は理子と一緒に海岸沿いを散歩していたらヘンテコなモジャモジャを拾った。その傍らにアリシアさんの入っていた培養槽と同系統のものに漬かってる小さな裸の女の子も一緒だ。

 

私のベッドの上で「私の傍に来るなぁぁ!!」と叫び声を上げて飛び起きた数時間前まで藻に絡まっていた男の人は荒くなっていた呼吸を整え、私を見るなり深々と頭を下げてお礼を言ってくるけど。

 

どちらかと言えば理子が見付けてくれたんだね。彼には私の娘が見付けてくれたんですよ?と本当に感謝する相手を教えて、こっそりと扉を開けて部屋の中を覗いてる理子を指差す。

 

彼は小さな声で「そうか、ありがとう。君のおかげで私も彼女も助かったよ」と理子の顔を見ながらお礼を言って、未だに培養槽の中にいる女の子を見てホッとしたように息を吐いた。

 

やっぱり、この人もプレシアさんと同じで大切な子供を亡くしちゃったのかな…。そんなことを考えていると私の右脇腹と右腕の間に頭をスポッと入れてくる理子を軽く撫でてあげる。

 

とりあえず、ここは女子寮なので出歩いたりする時は気を付けて下さい。管理人さんや女子寮に住んでる人達には伝えてますけど。

 

もしかしたら不審者だって勘違いして、あなたを捕まえようと襲ってくる人もいますからね。

 

Ω月`日

 

私は謎の赤いやつに襲われた不幸なジェイル・スカリエッティと名乗る男の人を一時的とはいえ女子寮の管理人室で預かって貰っている。

 

沢山の藻の絡まっていた髪の毛は僭越ながら私が切ったので爽やかになってるけど、私と理子が見付けた時はモジャモジャだった。

 

まだ、彼のことを信用していない人も女子寮の中には居たりする。私も知らない男の人が女子寮を歩いてたら驚くけど、私より力の弱いスカリエッティさんを警戒するだけ無駄だと思うんだよね。

 

最近は洗濯機や大浴場を改造したりして好感度を上げてるけど、私や理子の使ってない部屋で半日以上も培養槽の女の子を見てることがスカリエッティさんの日課になってる。

 

それとスカリエッティさん曰く「あと少しで彼女は目覚めてくれる」とのことだ。まあ、私もスカリエッティさんの大切な子供と話せる日を楽しみに待ってるつもりだよ。

 

 

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