とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
ゑ月♯日
今日はパパが商店街の福引きで当てた温泉旅行を楽しもうと思っていたのに、テスタロッサさんと胸の大きい女の人に出会ってしまった。
とりあえず、挨拶しながらテスタロッサさんと一緒に温泉に行こうかと話していると「パパは部屋で寛いでるよ」なんて言いつつ、ゲームコーナーに向かうパパを見送る。
テスタロッサさん達と脱衣場へ向かっていると「あんたは白い子の仲間じゃないのかい?」なんて胸の大きなお姉さんに聞かれた。
べつに私は高町さんの仲間って訳じゃないよ?
どちらかと言えば中立派のつもりだし、それより胸の大きなお姉さんは誰ですか?と聞けば「アタシの名前かい?アタシはアルフだ」と私の頭をワシャワシャと撫でながら名前を教えてくれた。
ところで、その頭に付いてる耳はカチューシャなの?とアルフさんに聞いたら「これは自前だよ」と冗談を言ってきたりと豪快な人なのは理解できた。
私のパパも徹夜明けだと変な動きするし、大人って大変なんだね。そうテスタロッサさんに聞いたら「アルフは2歳だよ?」と真顔で言われた。
いや、その冗談は笑えないかな。
ゑ月▲日
なぜか私は高町さんとバニングスさんの喧嘩に巻き込まれ、高町さんの隠している悩みを教えなさいとバニングスさんに問い詰められている。
私の一言でバニングスさんが信じるとは思えないんですが、月村さんも私に迫るように見詰めてくる。そんな真剣な瞳を私に向けないでほしい。
それに私は高町さんと友達になったのは最近だから詳しく知らないと思うよ?等と言ったりしながら階段を上がろうとすれば「良いから教えなさいよ!」とバニングスさんに怒鳴られた。
はあ…と溜め息を吐きながら高町さんとスクライアさんのジュエルシード探しを手伝うという何とも言えない二重生活を送っている。
私としては高町さんが話すまで待ってあげるのが一番だと思うのに、二人は高町さんが心配で仕方無いのも理解してるつもりだけど。
それじゃあ、二人は納得しないのよね。
ゑ月ヰ日
私は学校の休み時間に高町さんの持ってる魔法の杖、スクライアさん曰くデバイスと呼ばれるものを直せるよと言えば高町さんに有無を言わさず彼女の家まで連れてこられた。
高町さんの部屋でハンカチに包まれた綺麗な宝石状のデバイスの前に立ち、ゆっくりと両の手に光の粒子を集め、淡い光を放つ粒子を振り掛ける。
流石に一瞬でとは言えないけど、私の放ったミラクル・リアライズが高町さんのデバイスを元のひび割れていない綺麗な状態へと直していく。
あとはスクライアさんに見て貰えば良いかな。
それと高町さんも身体を酷使するのはダメだよ?と言いながらヒビの消えたデバイスを高町さんに手渡し、テスタロッサさんとの話を聞かせてもらう。
あはは…と苦笑いを浮かべながら誤魔化そうとする高町さんの前に座り直し、二人とも怪我したり危ないことするから私は心配なんだよ?
そう高町さんの手を握りながら伝えたら顔を真っ赤にしたまま動かなくなった。目の前で手を振っても反応がないし、スクライアさんは焦った表情を浮かべながら「そろそろ帰らないと危ないよ!?」と帰るように催促してくる。
むう、なんだか釈然としない。