とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第50話

ж月И日

 

ふと視線を感じて、後ろに振り返る。

 

すごく微妙な表情を浮かべたフィニーノさんが試作品のデバイスカプセルを見ている。他の人のデバイスを借りたりするのはダメなので、私が個人的に用意したものを使用しているけど。

 

やっぱり、科学者や発明家の人からすれば中途半端な出来栄えなのだろうか。そう考えて、フィニーノさんに高町さんが強引に渡してきたレイジングハートのデータを見せる。

 

なぜか鼻息を荒くしてデータを見るフィニーノさん、それを不思議そうな顔で見上げる理子という変な光景を見ている。

 

じーっとフィニーノさんを見ていると何もない空中に人差し指を突き出して、なにか計算式のようなものを書き始めた。テレビやドラマで頭の良い人が計算するところを見たことあるけど。

 

あれって本当に空中に書いたりするんだ。

 

そろそろお昼ご飯の時間なので理子を抱っこして、フィニーノさんの計算が終わる頃に医療室へ帰ってこようと思う。

 

ж月Ψ日

 

早朝、私はコスモスの輝石を理子の首に合った長さに直して掛けてあげる。とっても大切なコスモスとの思い出のものだけど、理子が元気で過ごせるお守り代わりになってくれるはずだよ。

 

私の言葉を繰り返す理子の頭を軽く撫でる。

 

今のところはベリアルの気配を感じないけど、あの人の事だから朝倉リクの時みたいに仕出かすと思うんだよね。

 

そう理子に言ったら「ベリアル、ぱぱ?」と首を傾げて聞き返してきた。うん、まあ、どう考えても理子の身体に混じってるのはBの因子だからベリアルがパパなのは当然だけどさ…。

 

ちょっとパパに話したら「ベリアル、殺す…!」なんて怖いこと言ってたから会えるのは少しだけ理子が大きくなった頃かな?

 

まあ、それよりもウルトラマンノアの声が日に日に強くなってる。ウルトラマンノアの伝えようとしてる破壊神って、絶対にダークザギだよね?

 

そんなの私だけじゃ勝てないよ…。

 

せめて、私の他に三人くらいウルトラマンを派遣して貰えないかな?もしくはウルトラマンメビウスみたいに、みんなで変身したりとか出来れば勝てるかもしれないけど。

 

そう簡単な問題じゃないんだよね。

 

ж月ゐ日

 

私はゲイズさんの許可を得て聖王教会の御神体の前に来ている。理子も一緒に連れてきてはいるけど、ウルトラマンノアを見て「やだ、きらい」と顔を背けてる。

 

まあ、ウルトラマンノアの助力を受けたからウルトラマンゼロはベリアルに勝てたようなものだから、やっぱり父娘揃ってウルトラマンノアが苦手意識でもあるのだろうか?

 

そんなことを思いながらフォスキアナイザーをウルトラマンノアの胸の真ん中にあるエナジーコアに突き出して、ゆっくりと両目を瞑ってウルトラマンノアと精神を呼応させる。

 

私の頭の中に語り掛けてくる声の雑音が消えて、はっきりとウルトラマンノアの声が聞こえる。流石に予想的中とは言わないけれど、ダークザギが宇宙各地に散らばった「Bの因子」の寄せ集めを取り込もうとしているそうだ。

 

いや、私だけじゃ無理ですよね?

 

そう言ってしまったことを後悔しながらウルトラマンノアの突き出してきた右手とフォスキアナイザーを重ね合わせて、ゆっくりと両目を開けたら理子が腰辺りに抱き着いていた。

 

ああ、ごめんね。なんにも言わずにウルトラマンノアと話してたから寂しかったよね、今から理子も大好きな抹茶アイスを食べに行こう。

 

うん、そうしよう。それが良いよ。

 

そういえばウルトラマンノアはフォスキアナイザーに何を送り込んだのだろうか?と思いながらフォスキアナイザーのスロットを見る。

 

あれ、すごく見覚えのあるやつだ。

 

 

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