とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
▽月$日
早朝、私が朝御飯を作っていると激しい地鳴りと共に空間を切り裂き、ミッドチルダの青い海の中に降り立ったマグマ星人とガンQを見る。
いつもと変わらない普通の朝でも怪獣と宇宙人が現れるのはウルトラマンの世界では当たり前だけど、ミッドチルダでも適応されるのね。
そんなことを考えながらテレビのアナウンサーがマグマ星人達のことを報道し、管理局の中でも選りすぐりを集めた本局の精鋭部隊が未確認生物と呼ばれてる。マグマ星人とガンQを倒すために出動したと話しているのが聞こえてきた。
とりあえず、私は朝御飯を作るのを鳥羽さんに任せるとして、リクくんと一緒に怪獣を落ち着かせて帰ってくれるように話し掛けてこようかな。
リクくんの隣に立ち、フォスキアナイザーの右側にあるスロットにウルトラマンコスモス"コロナモード"のカプセルを装填して、天を突くように掲げる。
私の基本形態はベリアルとルナモードの能力を兼ね備えたフルムーンフィサリティで、今回の形態は防御や治癒より攻撃をメインとしたブレージングアグレッサーというフォームだ。
ちょっとリクくんの使ってるソリッドバーニングに似てるけど、純粋な攻撃力はソリッドバーニングより劣ってると思う。
原型となってるコスモスが懲らしめるために使っていたフォームの派生形態だと考えれば分かりやすいかな?等と思いながらマグマ星人の前に着地する。
よし、リクくんはガンQを倒してね。
▽月〓日
なぜか私はゲイズさんと一緒に本局の偉い人のところを訪ねることになっていた。なにか悪いことしたかな?と考えながら歩いていると脳ミソの入った水槽のある部屋に入れられた。
あとゲイズさんは驚愕したような表情を浮かべて、脳ミソのことを見ていた。うんうん、確かに脳ミソが話し始めたら驚くのは当たり前だよね、そう考えると私って可笑しいのだろうか。
しょんぼりと肩を竦めているとゲイズさんが大きな声で怒鳴りながら脳ミソと話していた。私が考え事してる間に口論が激しくなったのかな?
そんなことを考えながら脳ミソとゲイズさんの話を聞いていたらベリアルの遺伝子を持った子供を、分かりやすく言えばリクくんと理子を本局の科学者に渡せば私の勝手な行動をうやむやにすると脳ミソは言っているのだが…。
大切な子供を手放してまで仕事を続けようとは思わないので、そのままクビにしてくれても大丈夫ですよ?むしろベリアルに会いに行けるから、私的には凄くウェルカムです。
そう言ったらスッキリしたような顔でゲイズさんが「今日より君は管理局の人間ではない。さっさと職場にあるものを片付けて帰れ」と言ってきた。
オーリスさんも目尻に涙を浮かべてるけど、私の手を握って家族と仲良くねと励ましてくれた。オーリスさんもゲイズさんと仲良くですよ?
あとゲイズさん達を虐める脳ミソは嫌いなので、話したくも会いたくもないです。そういう訳なので、今までお世話になりました。
▽月●日
とりあえず、無職なうというヤツです。
すでに私を解雇したという話は管理局の中でも有名らしく、マンションまでやって来た高町さん達に次の職場を問い詰めるように聞かれたけど。
少しの間はリクくん達の暮らしていた別次元の地球に行こうかと思ってるけど、私のパパが素直に着いてきてくれるのか。
それがすごく不安なんだね、リクくんや理子からすればお祖父ちゃんなのです。やっぱり、私はベリアルもパパも仲良く家族に加わってほしい。
そう電話越しにパパに言ったら鼻を啜る音が聞こえてきた。あとママの名前を呼びながら話してるからお仏壇の前にいるのは確かだと思う。
よし、ママのお仏壇も一緒にリクくん達の住んでる地球に持っていこう。そうすれば本当に家族みんなで過ごしてるのと同じで、パパにも私の大切な子供を紹介することが出来る。
なぜかパパの号泣する声が電話越しに響いて、鳥羽さんが苦笑いを浮かべながら「リクのお祖父さんって、ずいぶんと変わってるというか、涙脆いみたいね」と言ってるけど、私が子供の頃は泣くところなんて一度も見たことない。
それでも私は二人を、私の大好きなパパに理子もリクくんも鳥羽さんもペガちゃんも大切な家族だって認めてほしい。