とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第6話

∨月Д日

 

早朝、私は商店街の豆腐屋さんで買ったばかりの絹ごし豆腐をボウルに容れたまま歩いているとリュックサックを背負った高町さんがキョロキョロと辺りを見ながら走っているのが見えた。

 

こんな朝早くにジュエルシードを見つけたのかな?なんて考えながら高町さんに挨拶しようとした瞬間、私を指差しながら大きな声で「いたぁーーっ!」と叫ばれた。

 

ねえ、人前で指差しながら叫ばれるのは恥ずかしいからやめてほしいんだけど。確かにジュエルシードが暴走してるのは見過ごせないよ?それでもね、私だって人前で指差されるのは恥ずかしいんだよ?

 

そう私の手を引っ張って走る高町さんと申し訳なさそうに頭を下げるスクライアさんを見ながら溜め息を吐きつつ、朝早くに買ったばかりの絹ごし豆腐が崩れないようにバランスを保ち続ける。

 

それで、今日は何するの?とスクライアさんに聞けば高町さんがテスタロッサさんに勝つために特訓するといいだしたそうだ。

 

なんとも古典的な展開だけど、誰かのために頑張れるのはすごいと思うし、私はそういう頑張ってる子は好きだな。

 

何気無く私の思ってることをスクライアさんに話していたらピタリと高町さんの動きが止まり、凄い勢いで振り向いてきた。

 

えと、高町さん、なんか怖いよ?

 

∨月》日

 

高町さんの多用するディバインバスターというピンク色の光線技、それの貫通力の低さが目立つと話したら打開策を聞かれた。

 

ふむっと考える人のように左手を顎に添えながらディバインバスターの強化案を考える。今は考えられる候補は二つぐらいかな?と親指と小指と薬指を畳んだ左手を見せながら高町さんに強化案を話す。

 

先ず、一つ目はディバインバスターを軸として螺旋状に絡み合う個別のディバインバスターを重ねる。もっと簡単に言えばドリルみたいに螺旋状の魔力が防御を削る確率も増える。

 

そして、二つ目はデバイスを通さず、このまま生身でも撃てるゼペリオン光線なんだけど、高町さんには難しいかな?と聞けば「君が出来るなら絶対に使えるようになるの!」と豪語された。

 

そこまで同じ技を使おうとしてくれるのは嬉しいけど、私は高町さんに無理して戦ってほしくない。それにテスタロッサさんとも仲良くしてほしい。

 

これが私の勝手な我が儘なのはわかってるよ?それでも高町さんには怪我してほしくない。だから、絶対に危ないことはしないでね?

 

また、顔を赤くしながら俯く高町さんの顔を覗こうとしたら思いっきり抱き締められた。ちょっと苦しいけど、高町さんなりの感謝の印なのかな?

 

∨月∧日

 

なんとか高町さんへ向かって伸びてくる木の怪物の根っこをムーンライトバリアで防いでるとはいえ、スクライアさんに木の怪物の動きを常に教えて貰わないと簡単に突破される。

 

スクライアさんに高町さんを守るバリアを張るように言いながらムーンライトバリアを押し出し、即座にネットトラック・ボックスを作ろうとしたけど。

 

私はネットトラック・ボックスが映画でもテレビでもネット状になったところを見たことがないのに、私は不格好とはいえ木の怪物を包み込む光の網を作ることに成功してしまった。

 

未だに逃げようと暴れる木の怪物の光の網を締め上げながら高町さんに封印するように指示を送ろうとした瞬間、金色のビームが成功したネットトラック・ボックスを破壊し、ピンクと金色のビームが木の怪物を粉々に吹き飛ばす瞬間を眺めることしか出来なかった。

 

そっと茂みの中へと蕾のある若葉を植え直し、両の手を重ね合わせ、全身の力を手のひらに集める。私の力を与えるイメージで、両の手から淡い光の粒子を若葉に振り掛ける。

 

小さな若葉は小枝になって他の木と比べると細いかもしれないけど。しっかりとした大きさに治すことが出来たので私は満足してる。

 

ただ、やっぱり、私の知ってる通りだけど、エナジーシュートはコスモスもカラータイマーが鳴るくらいエネルギーを与える技だから凄く疲れた。

 

 

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