とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
А月β日
なぜか正座してパパのお説教を受ける。すごく変な感じだけど、私がパパに怒られるのは初めてのことかもしれない。
たまには怒られるのも悪くないかな?
私の腕の中で欠伸を零す理子の背中を軽くポンポンと押しながら立ち上がろうとした瞬間、激しい地響きでバランスを崩し掛けたところをクレナイさんに助けて貰った。
それにリクくんもしっかりとレムちゃん達を支えてるので怪我したことは一人もいないけど、こんなに早くギャラクトロンを送り込んでくるとは思わなかったけど。
こっちには頼れるヒーロー達がいる。
そんなことを考えながら私達に逃げるように言ってくるクレナイさんの指示に従ってギャラクトロンの見える高台を目指して鳥羽さん達の先導に着いて行こうかと考えたけど。
そっと地響きで起きてしまった理子を愛崎さんに預けて、私たちから離れていくリクくん達を追い掛ける。ジャグラスは「やはり、着いてきたか」なんて言いながら魔人態へと姿を変える。
私もリクくんとクレナイさんの隣に並んでフォスキアナイザーを服の中から取り出す。素早くルナとコロナのウルトラカプセルを装填し、私の描かれたフュージョンカードをスロットに差し込んでフォスキアナイザーを突き上げるように構える。
二人とは別の「束ねて、勇気!」と叫んでウルトラマンコスモス"エクリプスモード"の力を借りたフォスキアの三つ目の形態をリクくん達に見せる。
А月⊥日
私はギャラクトロンの光線を防ぐバリアを作り出し、ウルトラマンとなった二人に肩を踏んで上から攻撃するように指示を送る。あと私の足元でジャグラスが騒いでるけど。
今は忙しいので無視するけど、ジャグラスもギャラクトロンを攻撃してくれると嬉しいかな?なんて思いながらギャラクトロンの放出を続ける光線をバリアも一緒に押し返して吹き飛ばす。
流石にギャラクトロンを海まで吹き飛ばすことは出来なかったけど、それなりに人のいる場所から遠ざけることは出来たので良しとしようかな?
そんなことを考えながら沖縄の人達のデータ化を進めるギルバリスに対抗するために全身のエネルギーを上空へ向けてエクリプス・ブローショットを最大火力で放出する。
これは、あれだ。
なんだかすごく例え難いけど、私の身体に残ってる全てのエネルギーを使い果たしてしまいそうな勢いでエネルギーが流れてる。
それでも今は地球に生きる生命を守るために戦っているリクくんとクレナイさん、そしてジャグラスのためにも頑張ってデータ化をギリギリまで頑張って食い止めるしかない。
あっ、やばい。
まだ、三分も経ってないのにカラータイマーが鳴り始めた。まあ、これだけエネルギーを放出していたら当然と言えば当然だけど。
そろそろウルトラマンゼロが来てくれると思うからリクくんもギャラクトロンを倒すことに専念して頑張りなさい。
А月●日
今の私はフォスキアの力を殆んど枯渇している状態だけど、我慢すれば一回くらいは変身できるかな?
そんなことを考えながら伊賀栗さんに乗り移ったゼロさんにリクくんのママでベリアルの奥さんですと挨拶したら「あっ、そう…」とあっさり返された。
あれ、もっと驚くかと思ったのに…。
なんだか勝手にガッカリしてしまった。しかし、なにかを考えているのか。ずっと顎に手を添えるゼロさんが凄い勢いで首を動かして、私のことを睨み付けるように見てきた。
ちょっとだけ泣きそうになったけど、私は大人で二人のママだから泣きません。あ、えと、その、出来れば優しく倒してもらえると嬉しいです。
私の両肩を掴んで鼻息を荒くしながら顔を近付けてくる伊賀栗さんの身体を借りたゼロさんに「いや、だめです、私には夫が…!」と言ったら「お前がジードの母親ってマジかァ!?」と叫ばれ、少し離れた場所でギャラクトロンを倒す作戦を考えていた皆が此方を見てくる。
未だに私に顔を近付けたまま「あのベリアルと子供を作ったウルトラウーマン、どんだけ心の器がデケェんだ?」なんて小さな声で言ってる。
いや、あの、これはゼロさんが…。