とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
┥月゜日
私の放ったスパークレジェンドはギルバリスの最後の抵抗と思わしき破壊光線を打ち消し、そのまま宇宙空間にて大規模な爆発を起こして霧散した。
ふぅ…と安堵の溜め息を吐きながら地球へと戻ってくるリクくん達を見ようと空を見た瞬間、凄まじい勢いで次元を切り裂き、かつてウルトラマンネクサスこと姫矢准に破れたダーク・ファウストと絡み合うように落ちてくるベリアルを見付けたけど。
リクくん達より先に人間の姿へと戻ったせいか、ベリアルとファウストの落ちてきた余波で軽々と防波堤の外まで吹き飛ばされ、分厚いコンクリートの壁に背中を強打して地面へと崩れるように倒れる。
ゴホッと咳き込みながら立ち上がり、ベリアルとファウストを探すために走る。今はゼロさんやクレナイさんがいるけど。
二人ともギルバリスとの戦闘を終えたばかりで、まともにダーク・ファウストと戦えるとは思えない。そして、なによりダーク・ファウストが一瞬だけ、私のことを見たようにも感じた。
┥月∩日
私は昨日の出来事を包み隠さず話すようにとゼロさんに詰め寄られ、渋々ながらベリアルがウルトラマンノアと対を為す暗黒破壊神と一緒に海の中に落ちてきたことを話してしまった。
スッと伊賀栗さんに意識を戻したかと思えば「そんなやつ、どうやって倒せば良いんですかぁ…!」と私の肩を掴みながら弱音を吐かれた。
その事なんだけどさ、私だったら暗黒破壊神を封じ込めることが出来ると思うんだ。いや、これはウルトラマンノアに呼ばれて、ほとんど説明もなくダークザギを倒すように言われただけなんだけどね?
なぜか口を開けて動かないリクくんたちに首を傾げ、絵本を持ってきて私の膝の上に座る理子の頭を優しく撫でていると素早く伊賀栗さんの眼鏡を外したゼロさんが「お前もウルトラマンノアに何かを託されたのか!?」と詰め寄られた。
えと、はい、まあ、成り行きですけど。
そんなことを話しながら膝の上に座っていた理子を抱っこして、一日も経過しているのに浮上してこないベリアルをレムちゃんが星雲荘を操縦して映し出すモニター越しに探す。
私は十数年ぶりにベリアルと会えたのに話すことも出来なくて、理子もリクくんも話せてないのにファウストと海の底で今も戦ってるんだよね。
もう、いっそのこと私も行こうかな。
┥月∃日
早朝、私はテレビで報道されるベリアルの話を聞きながら海を眺めているとベリアルよりも少しだけ大きくなったダーク・ファウストじゃない…。
あれはダーク・メフィストだ。
こんなの有り得ない、
いくら何でも本当の力を取り戻す速度が速すぎる。このままだと明日にはダークザギになって、この地球をダークザギが滅ぼす…。
そうなる前に止めないといけない。また、オーロラルディライトに変身すればメフィストを止められるかもしれないけど、次の変身に私の身体がレジェンドの力に堪えきれるとは思えない。
それでも皆を助けるためにはオーロラルディライトの力を使って、私がダークザギを次元の狭間まで押し込むか完全復活する前に消滅させるしかない。
いくらカオスヘッダーを癒せたコスモスの力でもダークザギは無理だって分かる。むしろコスモスの光線を吸収して、更にエネルギーを与えることになるかもしれない。