とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第66話

≫月∨日

 

早朝、私はリクくん達と別れて、ベリアルを助けるためにフォスキアへと変身する。私が闇の書の中に取り込まれていた時、彼が居なかったら高町さん達の待つ海鳴市に帰ることは出来なかった。

 

なによりベリアルが居てくれたおかげで、私は理子にもリクくんにも会うことが出来た。この幸せな気持ちを伝えることも出来ないままお別れなんて絶対に許さない。

 

そう海の底で叫びながらダーク・ファウストの殴り飛ばすベリアルの背中に回り込もうとするダーク・メフィストのお腹に飛び蹴りを叩き込んで、ゆっくりとベリアルの背中を守るように構える。

 

それにパパにもリクくん達の父親だって紹介する約束してるし、私の傍から勝手に居なくなったりされると凄く困るんだよ。

 

私の言葉を遮るようにアームドメフィストを具現化させて、動きも大雑把で単調な振り回し、単純に攻撃を当てることに固執しているメフィストの胸を両手のひらで叩き、左手のひらにエネルギーを集めてアームドメフィストを掴んで粉砕する。

 

一応、これもコスモスの技の一つだけど、こんな使い方するのは私だけかな?等と考えながらフルムーンフラッシャーを纏った両手のひらでメフィストの頬っぺたをビンタする。

 

≫月▼日

 

私のカラータイマーが点滅を繰り返しているのに、メフィストとファウストのカラータイマーは点滅どころか輝きを増しているようにも見える。

 

いったい、どういうことなの?とデスシウム光線を放って砂埃の煙幕を作り出してくれたベリアルに聞けば二人の取り込んだ人間の負の感情を吸い取ることで半永久的に活動することが出来るそうだ。

 

そうなると取り込まれてる人を切除する以外に倒す方法は無いってことか。フォスキアとして活動できるエネルギーが心許ないけど、一か八か取り込まれてる人を引っ張り出すしかない。

 

私は胸の前で両の手を構えながら残り少ないエネルギーを限界まで放出する。ベリアルも私の考えていることを察したのか、さっきのデスシウム光線とは比べ物にならないほど激しいエネルギーを纏った両手を十字を作るように構える。

 

ゆっくりと海の底へと落ちていく砂埃を切り裂いて、私達の待ち構える場所まで歩いてくるメフィストとファウストに向かってルナレインボーを放ち、小さな光に包まれながら私の胸元に飛んでくる光球を受け止めた瞬間、ベリアルが海底を抉り取るほど凄まじい威力のデスシウム光線を放った。

 

ちょっとだけビックリした。

 

ふぅ…と安堵の溜め息を吐きながら私は取り込まれていた人が溺れないようにトランスバブルで包み、地上まで飛び上がろうとしたけど、流石に体力が尽きて飛べなかった。

 

ちょっとした冗談でベリアルに運ぶ時はお姫様抱っこがいいですなんて言ったら「俺はそんなもの知らん…!」と言いながらお姫様抱っこで運んで貰えたので嬉しかったです。

 

≫月∈日

 

早朝、私は伊賀栗さんの身体を使って戦いを挑もうとするゼロさんを怒って、リクくんの身体を借りてゼロさんを煽るベリアルを怒って、レムちゃんに朝御飯のリクエストを尋ねる。

 

あの二人は何年も戦い続けてきた間柄なのは知ってるけどさ、私は二人にも仲良くしてほしいんです。まあ、それは有り得ないことだってクレナイさんとジャグラスさんに言われたんだけどね?

 

それとダーク・ファウストとダーク・メフィストの取り込んでいた人は意外にも私の知っている人だったけど、二人とも光の粒子になって私達の目の前から消えてしまった。

 

たぶん、ダークザギの分身を作る能力を維持するために精神だけを抜き取られたんだと思うんだけど、私はベリアルとゼロさんの意見も聞きたい。

 

そんなことを言いながらリクくんの身体に入り込んだベリアルを見上げる。

 

なぜかベリアルは大きく溜め息を吐きながら「これは仮説の段階だが、最初に奴らは俺を倒そうと動いていた。しかし、お前のことを認識した瞬間、俺よりもお前を捕まえようとする動きが出始めた」と話の途中で喋ることを止めて、リクくんに身体の主導権を返してしまった。

 

えと、つまり、私は適能者(デュナミスト)っことで良いのかな?

 

 

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