とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第7話

∽月⊂日

 

私は高町さんと一緒に時空管理局と名乗る男の子に連れられ、よく分からない場所に来ている。あとスクライアさんはフェレットじゃなくて人間の男の子が変身していたらしい。

 

しかし、私の考えてることを言ったらスクライアさんと高町さんの友情は儚く散るかもしれない。どう誤魔化すべきなのかと立ち止まって考えていると「どうした、早く来い」と真っ黒な服を着た男の子に呼ばれた。

 

もうちょっとだけ考える時間を貰えると嬉しいんだけど、流石に時と場所は弁えてるつもりです。まあ、深く考えても仕方無いことだし、スクライアさんも自分から話すかもしれないし…。

 

うん、この真実は私の心の奥に仕舞っておこう。

 

そうスクライアさんが女湯や高町さんと一緒にお風呂に入っているという事実は話したらスクライアさんの今後のキャリアに傷が付く可能性もある。

 

∽月↑日

 

私の服は高町さんみたいなバリアジャケットじゃないのに「そろそろ脱いだらどうなんだ?」と真っ黒な服を着たクロノ・ハラオウンに言われた。

 

あと高町さんがハラオウンさんを射殺さんばかりに睨んでいるのは何でだろうか?と考えても理由が思い付かないので保留しておこう。

 

ただ、どうしても気になるのは抹茶の中に砂糖を入れる変な味覚の艦長さんとは仲良く出来る気がしない。あんな抹茶の味を冒涜するような行為は認めないし、絶対に美味しくないと思うのです。

 

そんな話を日の沈む臨海公園の近くで高町さんに話していると「私もお砂糖を入れるのは、ちょっと無理なの…」と賛同してくれた。

 

うんうん、やっぱり、そうだよね。

 

私は甘いものは好きだけど。

 

あんな風に甘ければ良いなんて思えない。なにより抹茶は苦いから美味しいのに、甘い抹茶を飲みたいなら抹茶ラテでも買えば良いのです。

 

そう苦笑いを浮かべる高町さんに話しながら歩いているとパパと高町さんのお父さんが私達の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。正直、私は恥ずかしくて顔を上げることが出来ない。

 

ただ、まあ、私達は心配させちゃったようだ。

 

一緒に怒られようね?と高町さんに言いながら「ただいま」と少しだけ大きな声を出してパパ達に手を振ったら私達目掛けて全力疾走してきた。

 

∽月#日

 

バニングスさんが大きな犬を拾ったと言うので見に行こうという話になり、暇そうだからと私も犬を見に行くことになりました。

 

べつに私は暇って訳じゃないですよ?等と言い訳を考えながら高町さんに連れられて、バニングスさんの家に来た訳なんですが、月村さんと大差無い大きさのお家に住んでるんですね。

 

こういう場合はあっけらかんという言葉を使うべきなのかな?なんて思いつつも子供くらいなら入れそうな檻の中に変わった毛並みの犬が包帯を巻かれた状態で寝転んでいる。 

 

どこかで見たような気がするのは何でかな?

 

バニングスさんと月村さん、それに高町さんは部屋で新作ゲームを遊ぶそうなので着いていこうとしたら「あんた、白い子と一緒にいた…」と犬が人間の言葉を話すというスクライアさん以来の驚愕の瞬間を再び味わい、更には犬が自分のことをアルフさんだと言い出したのでドン引きしそうになった。

 

はあ…と溜め息を吐きながらアルフさんと言い張る犬の傷口に青色の光の粒子を集めた左手を重ね合わせ、ゆっくりとコスモヒーリングで傷口を撫でるように塞ぎ、額の真ん中からラミーサプレーを噴射し、アルフさんと言い張る犬へ動ける分だけのエネルギーを与える。

 

とりあえず、これで大丈夫だと思う…。

 

 


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