とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第74話

√月∋日

 

今朝、私のフォスキアナイザーを分解しようとするスカリエッティさんを捕まえた。いったい、どうやって私の部屋に入ることが出来たのか…。

 

まあ、それは後で問い詰めればいい。

 

スカリエッティさんは正座しながら「カラータイマーと直接的に繋がっている訳じゃないフォスキアナイザーを解体したところで問題ないはずだ」と言ってくるけど、私は後天的なウルトラウーマンだ。

 

ベリアルやリクくんみたいに最初からウルトラマンの遺伝子を持っていた訳じゃない。むしろ急速な肉体の変貌を繰り返す度に寿命は縮まったり、人間だった頃は感じることも見ることも出来なかった。

 

そんな私達の常識や理屈の通用しないものと近くなってるのかもしれないけど、私は不幸だって思ったことは一度もないよ。

 

この光の力を授からなければベリアルにも会えなかったし、大切な友達を助けることも出来ずに見てることしか出来なかったからさ…。

 

こんなこと言ってもスカリエッティさんはフォスキアナイザーを分解したくて仕方ないんでしょう?と問えば「無論、私は科学者だからね!」なんて雄々しく身体を動かして自分は凄いんだぞとアピールしてくる。

 

とりあえず、スカリエッティさんは私の部屋に入ったことをウーノさん達に怒られて、しっかりと反省するまでベリアルと発明品を作るのはお預けです。

 

√月∞日

 

私はテレビに映されるリクくんの勇姿を録画しようとDVDデッキを取り出しているとノーヴェさんらしき人影が四次元怪獣ブルトンに飛び掛かる光景を見てしまった。

 

流石はノーヴェさんだと納得し、アグレッシブすぎる彼女の行動を制限するためにも何か対策は必要だろうかとライハさんに問い掛ける。

 

なぜかノーヴェさんを見ながら「私もリクと一緒に戦いたい…」と言葉を残して部屋を出ていき、そのまま入れ替わるようにレムちゃんとチンクが部屋の中に入ってくる。

 

いったい、どうしたのだろうか?

 

そんなことを思いながらも録画ボタンを押して、ブルトンを捕まえようとして見失い続けるノーヴェさんとリクくんをテレビ越しに応援しているとデスシウム光線と毒々しい紫色の光線を放つ人影もテレビの中に映り込んでいた。

 

スカリエッティさんは常識を覚えるべきだとウーノさん達と一緒に出掛けた筈なのに、どうして理子を公園に連れていくと言っていたベリアルと一緒に光線を撃っているのだろうか?

 

とりあえず、あの二人を止めに行こう。

 

あんな人目に付きやすい場所で光線を撃つなんて正体を晒そうとしているようにしか見えない。だいたい、私の可愛くて大切な娘を危険に晒すなんてウルトラマンキングが許しても私は絶対に許さない。

 

√月Θ日

 

私も光線技を覚えたいと駄々を捏ねる理子を落ち着かせるために抱っこしながらベリアルとスカリエッティさんを見たら顔を反らし、こいつが犯人ですと言わんばかりにリクくんを指差している。

 

二人とも私より年上で大人なんですから子供のお手本になれるようにしてください。あとリクくんはブルトンを頑張って倒してくれたんですよ?

 

それなのに悪いのはリクくんだって言ったりするのは悪いことです。二人はリクくんに謝るまで晩御飯は食べちゃダメですよ、ちゃんと謝るまで私は晩御飯を装ってあげません。

 

そんなことを言いながら理子をソファに降ろし、ウルトラマンの光線は危なくて怪我するかもしれないことを教える。私だって最初の頃は光線を撃つ方法が分からなくて暴発し掛けたことがある。

 

私の大切な理子には怪我してほしくない。

 

こんな一方的に理由や理屈を押し付けるだけじゃダメなのは分かってるけど、もう少しだけ大きくなったらスペシウム光線を教えてあげるから。

 

それまで理子は我慢してくれる?

 

私の問い掛けに「わかった」と頷きながら答えてくれた理子の頭を優しく撫でる。やっぱり、可愛くてキュートな理子に光線を教えるのは不安だ。

 

それでも私とベリアルの力を、強さと優しさの二つを兼ね備えているリクくんと理子には相手を癒やす技を教えたい。

 

 

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