とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第77話

〟月㍗日

 

あまりの寝苦しさに目を覚ますとお腹の上に理子が乗ったまま寝ていた。いつもは私の腕の中に入ろうとしてくるのに、なにか怖い夢でも見たのかな?と一人で納得しながら理子の頭を優しく撫でる。

 

それにしてもベリアルがベットから落ちてるのは予想外だった。普段は暑苦しく感じるくらい私と理子を抱き締めてるはずなのに、今日はいつもと違って変なことばっかりだ。

 

私は独り言を呟きながら項垂れるようにベットから落ちているベリアルを引っ張り、未だに涎を垂らす癖の治っていない理子の隣に寝かせる。

 

よし、これで私が朝御飯を作り終わる頃にはベリアルは涎まみれだね。そんなことを考えながらパジャマを着たままエプロンを羽織る。流石にパジャマ姿ってだけで、ずぼらって言われないよね?

 

普段は動きやすい服を着てるせいか、パジャマ姿で動き回ること事態が少ない。なにより私は可愛い服を着るのに抵抗を持ってからレムちゃん達みたいに可愛い服を着こなせる自信が持てないんだよ…。

 

まあ、とりあえず、今は朝御飯に専念しよう。

 

〟月∞日

 

私達は荒々しく鳴り響く警鐘の音で服も着替えずに星雲荘のモニタールームまで集まっていた。いったい、なにが起きたのかをレムちゃんに聞けば高出力のエネルギー反応を感知したそうだ。

 

この前の気絶させた宇宙人だろうか?なんて考えながらレムちゃんの話を聞けばミッドチルダ全域を呑み込むほど凄まじい速度で汚染されており、このままだと私達のいる地球も危ないらしい。

 

それにしてもダークフィールドを見る日が来るなんて想像してなかったと言えば嘘になるけど、あんまり長く見たいとは思わないかな…。

 

私だけで倒せるとは思えない。

 

ゆっくりとベリアル達を見る。この二十人にも満たない人数でダークザギを倒せるのか、それこそ倒せもせず負けるかもしれない。

 

そうなったら全ての次元世界は消える。

 

それだけは絶対に食い止めたい。絶対に倒れるのかも分からない相手と戦ってほしいなんて身勝手なことは言わない。ただ、それでも私に力を貸してくれるなら一緒にダークザギを止めるためにミッドチルダまで行ってくれますか?

 

私の言葉に反論するかのようにスカリエッティさんが「おいおい、私は科学者だぞ?」と言いながら部屋を出ていってしまった。

 

やっぱり、ダメだよね…。

 

そう思っていると「こんな面白そうな事に首を突っ込まないと思っていたのかね!!」とフォスキアやベリアルを模した人形を抱えたスカリエッティさんが扉を蹴破って戻ってきた。

 

えと、その、ありがとうございます。

 

〟月∈日

 

私達は十数時間に及ぶ次元転送を終えてミッドチルダに着いたかと外を見ると、ほんの少し前まで人が住んでいたとは思えないほど荒れた都市があるだけで、遠くを見ても近くを見てもスペースビーストが地面を這いずるように動き回っている。

 

ライハさんとクアットロ、それにドゥーエが口元を押さえながらモニタールームを出ていくのでウーノさん達に介抱を頼んで私はベリアルと一緒に星雲荘の外に出る。

 

私とベリアルを認識したスペースビーストは餌を与えられた鯉のように群がってくる。本当はお説教するためにしか使わないコロナモードへと変わり、全力で向かってくるスペースビーストを両手のひらで叩いて吹き飛ばす。

 

ベリアルは力任せにスペースビーストの顔なのかお腹なのか分からない部位を蹴り潰し、一ヶ所に集まった瞬間を見計らってデスシウム光線を撃ち込むと私を抱えてビルの屋上に飛び上がる。

 

やっぱり、ベリアルも減るどころか何倍にも増え続けるスペースビーストを相手するのはダメだと思ったのかな?

 

そんなことを考えながらプロミネンスボールを作り、ベリアルの普段より長く溜めたデスシウム光線に合わせて地面に叩き付け、ビルを覆い尽くそうと群がってきたスペースビーストに叩き付ける。

 

これでも足止め程度にしか使えないけど、今はスペースビーストを倒すことよりもダークザギの本体を見付けて倒すことを最優先事項として進む以外にミッドチルダを助ける方法はない。

 

 

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