とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。   作:SUN'S

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第78話

┥月з日

 

私はベリアルの肩を踏み台にして、管理局の正門を飛び越えると出入り口を埋め尽くすスペースビーストの集合体を弾き飛ばし、彼らが持ち上げていたシャッターの僅かな隙間へと滑り込み、私の後ろを走っていたベリアルを見る。

 

なぜか四方八方どころかベリアルを呑み込むほど増殖を続けるスペースビーストを豪快に笑いながら握り潰し、無理やり触手の一部を引き千切っていた。

 

ちょっとだけベリアルと一緒に子育てすることが出来るのか。それがすごく不安に思えるのは確かだけど、こういうワイルドなところも素敵だと思う。

 

そんなことを考えながら後ろから飛んできた魔力の塊を弾き上げ、エントランスにある受付所から頭を覗かせるティアナさんとランスターさんが無事だったことに安堵の溜め息が零れる。

 

ゆっくりと乱れていた呼吸を整えながら「この場所はベリアルが守ってくれると思うから二人は援護射撃だけに専念して大丈夫です」と伝え、動かないエスカレーターを駆け上がってダークザギに潜んでいそうな場所をしらみ潰しに探す。

 

私も百室を越える管理局の部屋を見て回るなんて無理だって分かってるけど、ウルトラマンは絶対に諦めないし、絶対に負けたりしないもんね。

 

まあ、石になったり像にされたり色々と大変なことになったのは知ってるけど。私だって対策は考えるので大丈夫だと思いたい。

 

┥月@日

 

私は人生で初めて徹夜というものを体験することが出来たけど、こんな形で体験したいなんて言った覚えは一度もない。

 

そんはことを考えながら会議室の扉を開けると管理局の人達が一塊になって私を見ていた。この部屋を含めて民間の人と一緒に隠れてたのは三ヶ所だけ、明らかに民間の人の人数が少なすぎる。

 

そう管理局の局員に問えば他の人は高町教導官が連れていったと叫ぶように言ったかと思ったら自分を守るために会議室に残れと言ってきた。

 

あんまり冗談ばっかり言ってると本当に怒りますからね?と言ったら涙を流して部屋の隅に蹲って動かなくなってしまった。

 

まあ、こんな事態なのに自分だけ助かろうとする人を助けるつもりは微塵もないけど、もしかしたら助かるかもしれないので死ぬ気で働きなさい。

 

それだけ伝えて会議室の隣の部屋を開けると高町さんがレイジングハートを構えながら黒煙を上げるミッドチルダを眺めているのが見えた。

 

こういうのを最悪の展開って言うんですよね?

 

私は高町さんに張り付くダークザギの幻影を睨み付けながらフォスキアナイザーを取り出そうとした瞬間、はやてさんとテスタロッサさんまでダークザギに取り込まれていた。

 

なんというか予想してなかったと言えば嘘になるけど、その予想が的中しても嫌なものは嫌だ。はぁ…と溜め息を吐きながらダークエボルバーを構えた二人を見詰める。

 

とりあえず、私が何もせずに乗り込んできたと思ってるなら大間違いだよ?と三人に言いながらフォスキアナイザーを発光させる。

 

スカリエッティさんの作った擬似的なスパークドールズは三分間の制限時間を無視して作られたものだ。私とベリアルを含めて二十二人の戦士が貴女達を徹底的に殴り倒す。

 

┥月⊥日

 

スカリエッティさんの作ったスパークドールズを使ってゼロさんの姿を借りた伊賀栗さんを筆頭にメフィストとファウストを殴る二十人とは別れる。

 

私はベリアルと一緒にダークザギを倒すために両拳を握り締め、オーロラルディライトへと姿を変えて、ゆっくりと背中にウルトラマンノアと同じ突起物を付けたダークザギを見る。

 

あんまり似合ってないと思い、そっとダークザギの背中に向けていた視線を顔の方へと反らす。ベリアルは不満そうに「俺がこれを使うか…!」なんて言いながらウルトラの父のウルトラカプセルを使うのを躊躇している。

 

なるほど、これがツンデレというものか…。

 

そんなことを考えながら雄々しく咆哮を発して突進してくるダークザギを受け止め、銀色と黒色の混ざり合った独特の色彩のベリアルに向かって放り投げると筋肉質な体型になったベリアルがラリアットをダークザギに叩き込んで吹き飛ばした。

 

こういうこと言っちゃダメだって分かってるんだけど、そのおっきい角は似合ってないから外した方が良いと思うよ?

 

私の傍に寄ってきたかと思えばベリアルに「地球に戻ったらお仕置きだ」と言われた。どうしても角のことを言いたかったんです。

 

ちょっとした出来心なんです。

 

えと、あんまり怖く怒らないでね?

 

 

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