とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
α月Κ日
私は幸福者だよ。
大切だって想える人達と出会えて、添い遂げたいって想える男の人と出会えて、いっぱい、この世界を大好きだって言える理由を貰えた。
私は満足できる人生を歩けたよ、ベリアル達と離れるのは寂しいけどさ。誰もが光になれる、この世界でベリアルと出会えたのは間違いじゃない。
そんなことを言いながら光の粒子となって消えていく自分の身体を見る。ああ、やっぱり、三人も抱えてエネルギーを使えばこうなるよね。
ゆっくりと呼吸を整える。
大きな声で言うのは恥ずかしいけど。
私はベリアルが大好きです、貴方のことを宇宙で一番愛しています、次の人生でもベリアルと出会えると信じてるから絶対に見つけ出して、私を銀河の最果てまで連れていって下さい。
私が出来る限りの笑顔で伝えたら「ベリアル、お前の偽りなき願いを聞き届けよう」という声が聴こえたかと思ったら消える寸前だった身体が元通りになっていた。
えと、これは、どういう?
あまりにも突然の出来事に混乱しながらベリアルを見れば「ウルトラマンキング、これは何のつもりだ?」と言ったかと思えば何も見えない青空を睨み付けているけど、どうやらキングおじいちゃんが助けてくれたらしい。
あとでお礼を言いに行かないと…。
α月&日
早朝、さっきまで死ぬ寸前だったとは思えないほど軽くなった身体に困惑しながらもミッドチルダに帰ってこないかと話す管理局の偉い人に「お断りします」とだけ答えて帰ってきた。
私の大切な子供を実験の道具に使おうとする人達と仕事するつもりはないし、ダークザギを倒しに来たのもウルトラマンノアに言われたからです。まあ、本当は友達のピンチを助けるためなんですが…。
そうハッキリと伝えた筈なのに、私が生き返った理由の一つ。キングおじいちゃんの居場所を教えろと言ってくる人が多い。
あの人を捕まえようとするのが、どれだけ無理難題なのか分かってないのだろうか?なんて考えていると「お前は少し休むことを覚えろ」とベリアルに怒られた。
まだ、三時間ぐらいしか怪我人の治療を手伝ってないんだけど。私が目を離している間に消えていないのか、気になってくれてるのは嬉しいけど。
こんな沢山の人がいるところで確認するためだけに抱き締められるのは恥ずかしいよ。あとパパが凄い勢いで歯軋りするから人前でギューッてするのは止めよ?等と言いながらベリアルの背中を軽く叩いて安心させる。
私もベリアルと離れるのは嫌だよ。それでも怪我してる人を助けるのを少しだけ優先させて、あとで私がギューッてしてあげるから…。
α月Ρ日
私の胸の中に収まるように眠っている理子を抱っこしてベリアルのお腹の上に乗せて、そっと掛け布団を被せてから布団の中に戻る。
最近は一緒に遊んであげる時間がなくて、寂しい思いをさせちゃったよね。ゆっくりと起こさないように理子の頭を優しく撫でながらベリアルを見ると私を半目で見ていた。
ほんのちょっとだけ怖かった。
まあ、確かにベリアルの赤くてかっこいい目は好きだけど。真っ暗なところで見たらビックリするし、怖いって思っちゃうのは仕方無いと思うんだよ。
えと、ごめんね?
ベリアルの身長の違いもあるから彼が寝転んでたり膝枕してあげてる時以外に頭を撫でるのは初めてかもしれない。たぶん、うん、きっと、そうだと思うことにしよう。
そんなことを考えながら二人を抱き締めるように右手を伸ばし、ベリアルと一緒に理子を挟み込んで意識を深く沈める。