とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのは編)。 作:SUN'S
⌒月∋日
ずいぶんと到着の遅いことだと思いながらゼロさんにダークザギを倒したと説明したら「えっ、そうなの?」と驚いていた。まあ、私も自分達だけでダークザギを倒せるとは思いもしなかったですけど。
今度こそ普通の主婦として生活したいので、あんま厄介な事件を持ってこないでくださいね?なんてゼロさんに言えば「いやいや、お前ほど宇宙で注目されてるヤツは早々に居ねぇよ」と言われた。
それは、どういう意味ですか?
私の問い掛けにも律儀に答えてくれるゼロさんの言葉を聞いて泣きそうになった。私はベリアルの奥さんですけど、彼より強くて凶悪なウルトラウーマンなんかじゃないです。
ちょっと不思議な力を持ってるだけで、どこにでもいるような普通の奥さんです。ベリアルだって私と一緒になってから悪さしてないでしょうが、ゼロさんもそんな嘘ばっかり信じちゃダメですよ。
まったく、誰が言ってるんですか…。
私が怒っているのが珍しいのか。ゼロさんは慈愛の戦士でも怒るときは怒るんだなと言いながらウルティメイトフォースゼロを連れて、別の宇宙へと帰ってしまった。
⌒月Å日
ふとベリアルは自分の腕の中に収まってる理子を見て、もう一度こっちを見たのかは聞かないけど、私も理子を抱っこしたいので返してください。
私はベリアルから理子を受け取り、スカリエッティさんの身柄を拘束しようと走り回る管理局の人達を見送ってレムちゃんの操縦する星雲荘に戻りながらウーノさんに助けないの?と聞いたら「ちょうど運動不足だったので、これは良い機会かもしれません」と答えてくれた。
確かに最近は研究のためだって開発室に籠ってばっかりだったから管理局の人達との追い掛けっこは運動にもなってるのかな…。
いや、それでも逮捕されたら不味いんじゃないですか?とウーノさんに問えば「その事でしたら問題ありませんよ、私達は何時でもドクターを助け出す準備は整えていますので…」等と言いながら必死に走り回るスカリエッティさんを見詰めていた。
とりあえず、そろそろ出発するので戻ってくるように言ってもらえると助かるんですけど。もしかして、ここまで走って帰って来いなんて言ってないですよね?
そうウーノさん達に問い掛けたら顔を反らして何も言わなくなった。あとでスカリエッティさんに怒られても私は知りませんよ。
自分の子供に運動不足を指摘されて、更には逮捕しようと追い掛けてくる人から逃げ回らないといけない。ひょっましてスカリエッティさんは意外と大変な立場の人だったりするのだろうか?
⌒月〓日
なにやら不穏な気配を感じて星雲荘の外を見たら伏井出さんが窓ガラスに張り付いたまま「ベリアル様、お迎えにあがりましたよおぉぉ…!」と叫んでいるところを見てしまった。
とりあえず、私は怖くて近寄れそうにないのでベリアル達を呼んで対応してもらうしか方法はない。だいたい、なんで怪獣墓場を抜け出してきてるのか、それが気になって仕方無い。
普通の怪獣は墓場を出ることすら難しいと思うんだけど、どうやって抜け出してこれたのかも聞いてきて貰えると嬉しいかな。
それと私は理子と同じ布団の中に隠れてるから伏井出さんとの話が終わったら教えてくれる?等と言いながら目元を擦る理子を抱っこして寝室へと小走りで向かう。
私は何も見てない。
そう自分に言い聞かせながら理子を抱き締める。いくらベリアルの部下だった人とはいえ真夜中の訪問は控えてほしい。あと私はビックリするものを見るのは苦手を通り越すほど大嫌いだ。