ジョゼと虎と魚たち ~right after~   作:鳥行終

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「クチュンッ」

 

 

「寒いか?」

 

 

「…ん、ほんのちょっとだけな」

 

 

「…少し身体浮かすな……よっ…と」

 

 

「ムギュ……ん…つねおの身体暖かいなぁ…」

 

 

「俺はあまり寒くないからな。…よし、パジャマ着れるか?」

 

 

「ん~……このまま密着してたいわ……」

 

 

「…はいはい。ジョゼは風邪引いちゃうから…ほら、腕通して」

 

 

「あぅ……ボタンくらいは自分で留められるで…?」

 

 

「いいから、俺にやらせてくれ」

 

 

「…ん…じゃあ頼むわ…」

 

 

 

 

 

「……本当に、綺麗な身体してるよ。ジョゼは。」

 

 

 

 

 

「…うふふ……ありがとう。」

 

 

 

 

 

「……下は、どうしようか…?」

 

 

「ん~…つねおに出して貰たの、外に出したないから……ティッシュ挟むだけでええかな…?ショーツもちょっと…アレな状態やし……」

 

 

「………刺激が強い光景だ……っ」

 

 

「…ふふ、えっち。」

 

 

「…なんとでも言え。」

 

 

「……あ……寝袋、汚してしもてすまん…」

 

 

「汚して?……あ、血…今は痛くないか?」

 

 

「…少しヒリヒリするけど、平気や……けどこれ、もう使い物にならんよな……?」

 

 

「んあー………確かに使えないかも……」

 

 

「っ!……ほんますまん…弁償するから…っ」

 

 

「…っいや違う!悪い、そういう意味じゃなくて!」

 

 

「……え?」

 

 

「ジョゼの血の後とか、その…体液…とか、全然気にしないし寧ろ勲章みたいなものだからそれは全然良くて!……」

 

 

「……?」

 

 

「……今後この寝袋使う度、今日の事思い出して眠れなくなりそうって…だな…」

 

 

「……そうなん…?」

 

 

「…そうなん。…汚れなんて、何言ってんだよ。ご褒美だっての」

 

 

「……無理して言ってへんか…?」

 

 

「そんな顔に見えるか?」

 

 

「……全然見えへん」

 

 

「だろ?…ジョゼは心配し過ぎだっての」

 

 

「そんなん言われても…」

 

 

「…ま、俺は全然気にしてないし、寝袋もまだまだ使えるから。」

 

 

「なら、ええけどな…」

 

 

「そんなに気負うなって。…ほら、おいで?」

 

 

「……うんっ」

 

 

「苦しくないか?」

 

 

「…むふ~、暖かいわ……落ち着く匂いもする…」

 

 

「それは良かった」

 

 

 

 

 

「…長い………一日やったな…。」

 

 

 

 

 

「……ああ、本当に。」

 

 

 

 

 

「……明日からも、宜しくな…?」

 

 

 

 

 

「……こちらこそ。」

 

 

 

 

 

「……おやすみのキスは…?」

 

 

 

 

 

「………ん……」

 

 

 

 

 

「……ん……っふふ…良い夢見れそうや…。」

 

 

 

 

 

「……俺もだ。……お休み、ジョゼ。」

 

 

 

 

 

「……おやすみ、つねお…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………んん……」

 

「…ッ?!……あ、そうか俺ジョゼの家に…」

 

「………」

 

「……夢じゃ、なかったんだな……」

 

「……良かったぁぁ~~…!……」

 

「………」

 

 

 

「…スー……スー……」

 

 

 

「……寝顔も可愛いんだもんな……天使かよ……」

 

「……肌白くて柔らかそうで、睫毛も長いな…鼻筋も通ってるし、口唇も小さいながら艶々で……」

 

「……こんなに口小さいのに、少し開けば毒を吐くところがまた可愛いんだよな……」

 

「………」

 

「……ん……」

 

 

 

 

 

「………んむ………?…」

 

 

 

「……悪い、起こしちゃったな」

 

 

「………つねお……?」

 

 

「そうだぞ、元管理人の恒夫だ」

 

 

「………昨日のは、夢やなかったんやな……」

 

 

「夢みたいだったけどな…俺はここにいるよ」

 

 

「…ふふっ……夢の続きみたいや……」

 

 

「…本当に。」

 

 

 

「……ん……」

 

 

 

「…ん……おはよう、ジョゼ。」

 

 

 

「おはよう、つねお。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってまた寝るのか…」

 

 

「んふぅ~……こんな幸せな朝は初めてやねん……も少しだけ……」

 

 

「昨日も思ったが、ジョゼお前、朝に弱いな?」

 

 

「…強いでぇ?……ほんまにぃ……………スピー……」

 

 

「…こりゃダメだ。顔洗って朝飯の準備でもするか」

 

 

 

 

 

 

 

「……んむぅ~~……つねお~…?」

 

 

「……お、ジョゼ起きたか~?」

 

 

「んぁ~……アタイ、また寝てたかぁ…」

 

 

「今度こそおはよう。ちょっとキッチン借りてるぞ~」

 

 

「…構へんよ~……なにしてんのん?」

 

 

「朝飯の準備だ。コーヒー飲むか?」

 

 

「あ~…いただくわぁ~……ふわぁぁぁ……」

 

 

「やっぱり朝弱いな…低血圧か?」

 

 

「ん~……前に検査で血圧低めとは言われた気がするけど…それって関係あるんかぁ…?」

 

 

「…どうなんだろうな?低血圧は朝に弱いって話はよく聞くけど…疑似科学的なものかもな」

 

 

「ふ~ん……よぅわからんな……あふ……」

 

 

「とりあえず昨日適当に買っておいた朝食準備してるから、ジョゼは顔洗っておいで」

 

 

「あ~い……」

 

 

 

 

「…ん、お湯いい感じだな…」

 

 

「…つねお、つねお」

 

 

「おっ、どうしたジョゼ?…つかそのズボンの裾引く仕草可愛いな…」

 

 

「……………」

 

 

「…………?」

 

 

「……ジーーー……」

 

 

「…いやじーって口で言っちゃうのかよ」

 

 

「……おはようの、キスは……?」

 

 

「っ………さっきやっただろう?」

 

 

「んー?覚えてないなぁ?なんのことや?」

 

 

「すっとぼけんの下手くそか!まったく……」

 

 

 

「おはよう、ジョゼ。」

 

「おはよう、つねお。」

 

 

「「……んっ…」」

 

 

 

「……ちょっとバカップルっぽいな、これ……」

 

 

「…せやな……ちょっと恥ずかしなってきたわ……顔洗ってくるっ」

 

 

「…おう、行ってこい」

 

 

 

 

 

「……ヤバイな俺。ジョゼの言うこと全部従っちゃうぞ……これが尻に敷かれるってやつか……?」

 

「…そしてそれが満更でもないという……」

 

「…ま、いっか。」

 

 

 

 

 

「はいスッキリー、つねお~?」

 

 

「おーう、コーヒー淹れてあるぞ~。ブラックで大丈夫か?」

 

 

「ありがとう。ブラックでえぇよ。寧ろコーヒーはブラックしか飲まへんから」

 

 

「意外だ…っ…砂糖も牛乳も用意してたのに…!」

 

 

「…また子供扱いしてんな…?」

 

 

「すまんすまん、先入観というか…なんとなくジョゼが苦いブラック珈琲をうぇ~って渋い顔で飲んでる姿が容易に想像出来てな…」

 

 

「それが子供扱いや言うとんねん!失礼なやっちゃな…」

 

 

「悪かったって。てか朝飯、昨夜勝手にパン買ってきてたけど、もしかしてご飯派だったか?」

 

 

「あー、基本ご飯やねんけど、どっちでもええよ?ってかご飯派って……派閥とかあるんか?」

 

 

「派閥って言うと言葉が強いけど…まぁそんな話があるな。俺もどっちでも良いんだが、楽に買えちゃう分パン派の傾向が強いのかもな」

 

 

「はぁ~、そんな話あるんか。今度花菜ちゃんにも聞いてみよ」

 

 

「ま、ちょっとした話題だな。んじゃ食べますか。」

 

 

「せやな。ほな、いただきます。」

 

 

「いただきます、っと…ジョゼ、今日何か予定はあるか?」

 

 

「っんむ?……んくっ。一時予定という予定は無いで?年明けてからは、仕事の契約とか、前の家の引っ越しの続きの話とかを福祉の人としよう思てるけど」

 

 

「ふむ……じゃあ、年内はフリーなんだな?」

 

 

「せや。なんやどっか行くんか?散歩かっ?」

 

 

「散歩…じゃあない、かな?」

 

 

「…なんや……じゃあなんやねん…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスマスデートだ。ジョゼ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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