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その日の朝、仁は亜矢と共に朝食を共にしていた。
しかし昨夜と違って今度は両者の間に会話は無く、何とも気まずい雰囲気が流れていた。原因は言うまでも無く、朝起きたら亜矢が仁の隣に移動していた事だ。
重ねて言うが、亜矢には何故起きたら仁の隣に移動していたのか全く分からなかった。枕と掛け布団まで持って移動し、一緒の掛け布団を使って寝るまでの記憶が無かったのだ。
果たしてこれが本当に寝ぼけてやらかした結果なのか、それとも彼女の内なる欲望が無意識の内に行動となって表れたのか。少なくとも亜矢には判断が付かなかった。
亜矢は激しく不安だった。仁に変な女と思われたり、嫌がられたりしていないかと考えると胸が締め付けられる思いだった。
亜矢が不安な思いを抱えながら、台所を借りて作った朝食を食べていると徐に仁が口を開いた。
「……俺は嫌じゃなかったよ」
「え?」
「亜矢さんが隣に寝てくれて。お陰で朝寒くなかったし」
思えば、色々あって気にしていられなかったが今朝は春先とは言え少し冷えた。もし亜矢が掛け布団を仁と共有していなかったら、彼の体は冷えていたかもしれない。
「それどころか、亜矢さんの方は嫌じゃなかった?」
「嫌って、何が?」
「俺に抱きしめられて。嫌じゃなかった?」
「嫌だなんて、そんな……別に私、仁君に抱きしめられて嫌だとかそんな事……お、おも、思ってません、よ?」
言われて思い出して、再び亜矢の顔が赤面した。あの時の仁の温もりと匂いは、とても心地良かった。もし許されるなら、また抱きしめてもらいたいくらいだ。
勿論そんな事、恥ずかしくて言える訳も無いが。
「良かった。亜矢さん抱き心地凄く良かったから、あれで嫌われたらどうしようかと思ってた」
「み゜――――」
等と思っていたら仁が爆弾を投下してきた。思わず『ま行』に半濁点を付けるという器用な発音の声を発してしまう位には動揺した。
「温かいし、良い匂いするし、柔らかいし。多分目が覚めてなかったらあのままずっと抱きしめてたかも」
素直に亜矢を抱きしめた感想を口にする仁に、亜矢の顔が見る見る内に赤くなっていく。抱いた感想が、仁に抱きしめられた亜矢の物と殆ど同じだ。違いがあるとすれば、仁は見た目と印象以上に鍛えられていて筋肉質で逞しく、抱き締められて安心感が得られるというところだろうか。
段々と亜矢の体に変な汗が浮かんできた。
そして同時に、亜矢も思った。もし許されるなら、自分だってあのままずっと抱きしめてもらいたかった、と。
そこで仁が、亜矢の顔が尋常ではないくらい赤くなっている事に気付いた。割とシャレにならないくらい赤くなっていたので、彼は思わず心配して彼女の顔を横から覗き込んだ。
「亜矢さん、顔真っ赤だけど大丈夫?」
「ひゃい!? ダイジョブです!? さぁ早く食べちゃいましょう今日は大事な中間発表ですからね!!」
「あ、亜矢さんそんなに急いで食べたら……」
亜矢は気恥ずかしさを誤魔化すように、バターを塗った食パンを口に突っ込んだ。それを見て仁が彼女を制止するが、時すでに遅し。
勢い良く突っ込んだパンが、彼女の喉に詰まった。
「ん゛っ!? ん゛~ん゛~!?」
「だから言ったのに。はい、水」
「ん、ん、ん! はぁっ!?」
仁に渡された水でパンを流し込み、窮地を脱した亜矢。まだちょっと咽ている彼女の背を、仁はゆっくりと撫でた。
「大丈夫?」
「はぁ、ふぅ……ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました」
「気にしないで。さ、早く食べちゃおう」
「は、はい」
今のが良くも悪くも、亜矢の心を落ち着かせるのに役立ってくれた。怪我の功名とはこの事だ。
その後は何事も無く朝食を済ませ、仁と亜矢は2人揃って家を出て大学へと向かうのだった。
***
一方ここ傘木社秘密研究区画では、新型ベクターカートリッジの開発と同時にベクターブレスの改良と更なるベクターカートリッジ専用ツールの開発が行われていた。
先日の戦いでルーナに敗北した敏則と共に失われたベクターブレスではあったが、そのデータは随時ここに送られており彼らにとってはそれほど痛い損失では無かった。
なので、研究員達の表情に変化はない。
だが幹部達はそうではなかった。彼らは新たな仮面ライダー……ルーナの登場に頭を悩ませていた。
「まさか、あの女が新しい仮面ライダーになるなんてね」
「敏則が破れるとは予想外だったな。奴は保安警察の中でも腕利きの1人だった。奴が欠けた事は単純に戦力的にも痛い損失だぞ」
「どうする? もうこの際だから俺ら全員で殴り込みかけるか? いくら何でも俺ら4人が全員で掛かれば勝てない相手じゃねえだろ?」
幹部4人の内、グアニン・シトシン・チミンの3人が深刻な表情で話し合っている。彼らにとって失敗の連続とはそれ即ち自身の存在意義が薄れる事であり、存在意義の危機は彼らの命に直結する問題だった。
今の状況は決して楽観し出来るものでは無かった。
そんな中でただ1人、アデニンだけは焦る事無く冷静に構えていた。彼は幹部達の輪に混ざらず、雄成の隣でベクターブレスの改良を眺めていた。
「……宜しいのですか?」
「ん? 何がだ?」
「仮面ライダーの事です。あの3人が言う通り、我ら4人が掛かれば勝てない相手ではないと考えますが?」
しかしアデニンは会話に加わっていないだけで、考え自体は彼らと同じであった。ただ彼が3人と違うのは、彼は基本的に勝手な行動も考えも起こさない。彼が動くのは雄成に命令された時だけであり、言われなければ例え目の前に宝が転がっていようとも彼は無視した。
アデニンは、雄成の忠実な駒なのだ。
それを理解している雄成は、必要なければアデニンに対し余計な事は言わない。他の幹部と違って、彼には言う必要がないからだ。
だが逆に言えば、彼は命令すればそれがどんな内容であっても絶対に実行する男であった。
新たに調整が完了したベクターブレスを、雄成はアデニンに手渡す。
「こいつはお前に託す。どう使おうが自由だが、コイツは証拠隠滅用の機能を外してある。言いたい事は分かるな?」
「はっ」
「では行け。そしてデータを集めろ」
先程の質問に対する答えも聞かぬまま、アデニンは雄成の指示に従いその場を後にする。
言われるがままにするだけのアデニンの姿を、他の3人の幹部は何とも言えぬ顔で見送った。
と、その彼の背に雄成が声を掛けた。
「前にも言ったが、私は勝利など求めていない。私が求めるのは栄光だけだ。その事を心に刻んでおけ」
それは果たして、誰に対しての言葉だったのか。アデニンは少し考える素振りを見せた。
「……肝に銘じます」
雄成からの言葉に対し、アデニンは背中越しに頭を下げ改めてその場を後にした。
彼を送り出した雄成本人は、そんな部下に特に興味も無い様に室内に並んだベクターカートリッジの入った試験管の列を眺めていた。
***
「――――以上です」
仁と亜矢は、白上教授を相手に卒論のテーマの纏めに関する中間発表を行っていた。2人の本分は学生、いくら仮面ライダーとして戦っていようが、卒論は免除されない。
仁は滞りなく発表を終え、亜矢もまた教授を納得させるだけの発表が出来ていた。教授が満足そうに頷いたのを見て、亜矢は心の中で仁に感謝した。
「うむ、2人ともしっかり纏める事が出来たようだね。大変結構。君達の場合他の学生以上に厳しい状況での卒論になるだろうが、頑張ってくれ。勿論こちらも出来る限り便宜は図るから」
「でも免除にはならないんですよね?」
「それはそうさ。君達の今後の為にも、卒論は必要だよ」
そんなに旨い話が無い事は分かっていたが、それでも仮面ライダーとして戦いながら卒論を熟さなければならない事に亜矢は思わず肩を落とす。仮面ライダーとして戦う事を選んだこと自体に後悔は無いが、それとこれとは別問題だった。
そんな彼女の肩に、仁が手を置いた。亜矢が彼を見ると、彼は小さく頷いた。
「大丈夫。俺も手伝うから」
「でも仁君も卒論あるじゃないですか」
「これ位なら同時並行でやれるよ。問題ない問題ない」
「迷惑じゃありません?」
「全然? 寧ろこれ位頼ってよ」
自信に満ちた仁の言葉に、亜矢はこれ以上ない頼もしさを感じずにはいられなかった。
だが同時に、こんな所でも彼に頼ってしまう自分に情けなさを感じずにはいられない。
亜矢は決意した。可能な限り仁の手助けは無しで、卒論を完成させて卒業資格を手に入れようと。
飽く迄自然体な仁と意気込む亜矢の様子に、白上教授は小さく笑みを浮かべる。見ていて飽きない2人だ。
「さて、堅苦しい中間発表も終わった事だし、ここらでティータイムとしよう」
白上教授は2人の対面のソファーから立ち上がると、部屋の一画に置かれているティーセットをテーブルの上に置き、ガスコンロで湯を沸かし始めた。
仁と亜矢は教授が湯を沸かし紅茶を淹れ始めたのを見て、肩を回したり両腕を伸ばしたりして体を解した。亜矢はともかく、仁も流石にこう言う場では肩も凝るらしい。
今この研究室に居るのは、この3人の他には峰と拓郎の計5人。その2人も、教授がティータイムの用意をしたのを見て作業の手を止め、椅子を持ってやってきた。仮に無視して作業を続けても、どうせ教授の方からお呼びが掛かる。
それに何より、教授の淹れる紅茶は絶品だった。今まで紅茶なんて緑茶の香り違い程度にしか考えていなかった仁も、認識を改める程度には美味な紅茶を教授は淹れていた。
渡されるなり早速それに口を付ける仁。次に渡された亜矢は、最初に香りを楽しんでからゆっくり口を付けた。峰と拓郎も思い思いに渡された紅茶に舌鼓を打っている。
暫し紅茶の香りや味を楽しんでいた5人だが、ここで昨夜亜矢が仁の家に泊った事に興味を抱き亜矢に訊ねた。
「そう言えば双星さん、昨日は門守君の家に泊めてもらったんだって?」
「ん!?――けほっ……えぇ、まぁ……」
突然の質問に、亜矢は飲んでいた紅茶が気管に入りかけ少し咽た。噴き出す事は堪えたが、それでも少し口の端から紅茶が零れたので、亜矢は慌ててハンカチで口元を拭いながら答えた。
正直、先日……と言うか今朝の事は今思い出してもまだ顔が熱くなる。それだけで勘の良い人には何かがあった事を悟られそうなので、出来るだけ考えないようにしていたのだが……。
「ほぅほぅ! それで? どうでした彼の部屋は? と言うかどんな一夜を!」
「あ、あの先輩!? そ、それに関しては、えっと……」
「そこら辺にしとけ宮野。双星さんも困ってるだろうが」
何とか今朝の事を秘密にしたい亜矢がしどろもどろになっていると、拓郎が助け舟を出してくれた。彼はお代りの紅茶を教授に入れてもらいながら、峰に呆れた目を向けている。
「何言ってるんですか! 若い男女が一つ屋根の下で一夜過ごしたんですよ! これで何も起こらなかった訳がないでしょう!?」
「だからと言って他人のプライベートに土足で上がろうとするな」
そう言って拓郎は紅茶を一口啜った。峰はそれに対して、心外だという顔で反論した。
「良いじゃないですか、これくらい! こう言う甘酸っぱい話は乙女の嗜みでしょうが!」
「……乙女?」
「ちょっと待ってください。何でそこで疑問符を付けるんですか?」
「自分の胸に聞いてみろ」
拓郎は心底どうでもいいと言いたげに相手をしていたが、峰にとっては割と死活問題なのか結構必死で訂正を求めた。
「わ、私だって女らしいところありますよ!?」
「生物学的にな」
「その言い方酷くありません!?」
「だから自分の胸に聞け。そして今までの行いとか私生活を振り返ってみろ。話はそれからだ」
かなりボロクソに言われて、峰の目に思わず涙が浮かぶ。そのまま峰は縋るように亜矢に抱き着いた。
「ふ、双星さ~ん!?」
「わっ!? ちょ、先輩!?」
「双星さんは分かってくれますよね!? 拳で語りあった仲でしょ?」
「ゴメン先輩。その発想出てくる時点で俺、先輩を乙女扱いは出来ないや」
「普通の乙女は拳で語り合う、なんて表現使わん」
「宮野君はもう少しお淑やかさを学ぶべきだろうね」
亜矢は何も言わなかったが、代わりに男性陣からはこれでもかと辛辣な評価が飛び峰の胸に突き刺さる。特にそれまで黙っていた教授の一言は、結構大きなダメージだったのか峰は胸を抑えてその場に崩れ落ちる。
「分かってる……分かってますよ。年頃の女性が遺伝子と機械に囲まれて寝袋で一夜を明かすなんて女らしくないって。それでも女らしさを夢見たって良いじゃないですか……」
「夢って便利だよね。誰でも自由に見れるから」
「門守君、もしかして私が双星さんを蹴り飛ばしたの根に持ってます?」
峰からの質問に、仁は何も答えず紅茶を啜る。
亜矢にはそれが、峰の言葉を肯定しているように見えた。何となくだがそんな気がする。
現金とは思うがそれを嬉しく感じてしまい、しかし峰に対しては同時に申し訳なさも感じずにはいられなかった。あれも偏に亜矢を思っての事ではあったのだ。あれがなければ亜矢は決意を固められなかったかもしれない。
そんな考えなど露知らず、拓郎は峰の女らしくない所を次々と指摘した。
「大体にしてお前、部屋の片付けも碌にできないだろ?」
「出来ないんじゃなくてしないんです!?」
「尚悪いわ。しかも部屋の有様が手に負えなくなった時、頼るのが他の女友達じゃなくて俺だったのはどういう事だ?」
「力仕事になりそうだから男手に頼って何が悪いんですか!?」
「お前羞恥心無いのか? 下着とか普通に放置されててこっちは目のやり場に困ったんだぞ」
拓郎の言葉は何処までも正論であり、次第に峰は言葉に詰まり反論できない事が増えた。
するとそれを見て、仁は徐に亜矢の服の裾をクイクイと引っ張った。ちょうど半分になった紅茶に角砂糖を入れようとしていた亜矢は、突然の彼の行動に首を傾げた。
「何ですか?」
問い掛けるが、仁は何も言わず亜矢をその場から移動させた。見ると教授も峰と拓郎から距離を取っている。一体何が始まるのかと亜矢が困惑していると、峰の肩が震えているのに気付いた。
その様子に亜矢も嫌な予感を感じ始めたが、拓郎はそもそも彼女を見ていないのでその変化に気付いていない。
そして――――――
「う…………」
「ん? 宮野?」
「うがぁぁぁぁぁぁっ!?」
何も言い返せなくなった峰の怒りが爆発し、テーブルをひっくり返す勢いで拓郎に飛び付いた。
「うおっ!?」
「女らしくなくて悪かったなコンチクショウ!? んな事こっちが一番分かってるっての!?」
「だ、だったら少しは改善する努力をすればいいだろうが!?」
「五月蠅い五月蠅いうるさぁぁぁい!?」
そのまま今度は取っ組み合いを始める2人を、亜矢は何とも言えぬ顔で見つめ仁は我関せずと空になったカップをシンクに持っていった。
「と、止めなくていいんですか?」
「放っておきなよ。多分その内落ち着くって」
「うむ。こう言う時は第三者が口を挟むべきではない。ここに居るととばっちりを食うかもしれないな。ラボの方に行こうか」
2人は教授に促され、研究室を後にしラボへと向かう。3人がラボへと向かった事に、峰と拓郎は気付いた様子も無く取っ組み合いを続けていた。
2人をラボの方へ連れてきた教授は、空いてるスペースに椅子を用意し2人をそこに座らせた。
教授に促され椅子に座る仁と亜矢。2人が椅子に座ると、その瞬間教授が真面目な顔になり2人に問い掛けた。
「さて、落ち着いたところで、君達に聞きたいことがある」
「何ですか、急に改まって?」
「門守君の話では、先日のファッジ……ワスプファッジだったかな? そいつはベクターカートリッジを直挿しではなく、ブレスレット型のツールを用いた。そうだね?」
教授の言葉に、亜矢は先日ショッピングモールで2人の前に現れた敏則の事を思い出す。言われてみれば確かに、あの男はそれまで直に体に挿していたベクターカートリッジを、腕に装着したブレスレットに装填してファッジに変異していた。
明らかに今までのファッジとは違う。言葉も流暢だったし、見た目もキメラっぽさが減っていた。
その評価に、白上教授はかなり深刻そうな顔になった。
「恐らく連中もドライバーの必要性を感じたんだろう。直挿しは手軽な反面、悪影響も大きい。メリット以上にデメリットの方が大きいなら、よりリスクの少ない方法を選ぶのは道理だ」
「これからは、そう言うドライバーを使ったファッジが相手になるって事ですか?」
「その可能性は高い。気を付けた方が良いだろう」
そんな感じに、今後の脅威に関する話をしてその日は解散となった。
2人がラボを出ると、峰と拓郎はまだ取っ組み合いをしていたので流石に亜矢が宥めようとしたが、仁がそれを制止して峰と拓郎は研究室に放置された。
その帰り道、亜矢は仁の運転するトランスポゾンの後ろに乗って送ってもらっていた。
ただその道中の、彼女の表情は暗い。その理由は一つ。今後の戦いが今まで以上に厳しくなることが予想されるからだ。
傘木社は着実に技術を進歩させ、仁が変身する仮面ライダーに対抗しようとしている。これまでは何とか戦えてきたが、今後どうなる事か。
勿論、亜矢自身仮面ライダーになって戦う事を選んだ事に後悔はない。だがそれと戦いが厳しくなることに対する思いは別問題だ。
戦いが厳しくなるという事は、自分だけでなく仁までもが傷付く可能性が高いという事である。自分が傷付くより、彼が傷付く事の方が亜矢は恐ろしかった。
知らず、亜矢が仁に抱き着く腕の力が強くなる。
それに気付いてか、仁は亜矢のマンションに向かわず少し遠回りする道を通った。考え事をしていた亜矢は、周りが見知らぬ景色になっているのに気付くのが遅れた。
「あれ? 仁君、ここは?」
2人が辿り着いたのは、川沿いの遊歩道だった。仁は器用に遊歩道に入ると、川沿いにバイクを停めヘルメットを脱いだ。
「何か亜矢さん、思い悩んでるみたいだったから、ちょっと寄り道してゆっくり話そうかと思って。いきなり亜矢さんの家に上がる訳にもいかないし」
別に仁であれば、いきなり家に上げる事になっても構わなかった。流石に恥ずかしくて言えないが。
もっと言えば、仁の家に何時でもお邪魔したかった。こっちは口が裂けても言えないが。
「……怖い?」
「え?」
亜矢が内心で変な事を考えて軽く赤面していると、仁が口にしたのがそれであった。突然何をと亜矢が首を傾げると、仁は真っ直ぐ彼女の顔を見ながら答えた。
「これから先、きっと敵は今まで以上に強くなる。それこそあのピラニア野郎とかとは比べ物にならないくらい」
言われて亜矢は表情を曇らせた。あの時は仁も大怪我をして、亜矢も気が気ではなかった。
今後あれに匹敵するかそれ以上の怪我を仁がするかと思うと、胸が締め付けられるような気になる。
仁にはそれが、亜矢が自分が傷付くのを恐れているように見えた。
「亜矢さんだって、ただじゃ済まないかもしれない。それでもまだ、戦う気はある?」
真っ直ぐ自分の目を見て問い掛けてくる仁の顔を、亜矢は正面から見返した。彼の目には、彼女を心配する気持ちが溢れている。彼がこんなに誰かの事を心配する事もそうは無いだろう。この3年間、彼と学生生活を送ってきた亜矢にはそれが分かった。
分かったからこそ、逆に心が落ち着いた。
「……あります。私はもう、何も出来ずに誰かを失うような事になりたくは無いんです」
そう言うと亜矢は、徐に上着の裾をたくし上げ腹を露にした。突然の彼女の行動に面食らう仁だが、露になった腹に見えたものに目を丸くした。
「その、傷は……?」
亜矢の腹には、大きな傷跡が付いていた。以前ウルフファッジに上着の前を破かれたことがあったが、あの時はそんなところまでまじまじと見ている暇が無かったから気付かなかった。
「実は私、双子の姉妹が居たんです。名前は、真矢」
仁が亜矢の腹の傷に注目していると、亜矢はその傷の経緯を語った。
「今から4年前……私が大学受験に合格した時、真矢は合格記念にって私を旅行に連れて行ってくれたんです。でもその道中、事故に巻き込まれて……」
「『居た』って過去形って事は……」
「はい。真矢はその事故で命を落としました。実は私もその時、あと一歩で命を落としていたところだったんですが……」
その時の事を思い出し、亜矢は今でも己の無力感に苛まれた。
亜矢は当時の事故で内臓を大きく損傷しており、そのままでは真矢共々命を失っていた。だがその命を繋いでくれたのは、他ならぬ真矢であった。
真矢は事故で心臓を鉄筋で貫かれており即死していたが、他の臓器には損傷が無かった。なので、無事な真矢の臓器を移植する事で亜矢の命は生き永らえたのだ。
「……私が目を覚ました時には、真矢は既に何も言わなくなっていました。別れも言えず、気付いた時には助けられていたんです」
だからこそ、今度こそ亜矢は何も出来ないまま親しい誰かが目の前から居なくなるような事は避けたいと願っていたのだ。そして仮面ライダーとして戦えば、それが出来る。
「私はやらずに後悔する様な事はしたくありません。例え危険だったとしても、私は戦います。仁君の隣で」
そう告げた亜矢の目には、とても強い意志が宿っていた。何があっても揺らぐことのない、鋼の様に粘り強い意志だ。
その意志を感じ取り、仁はフッと小さく笑みを浮かべるとそっと彼女の体を抱きしめた。
「あ、あの、仁君?」
突然の抱擁に戸惑う亜矢だが、仁は構わず彼女に語り掛けた。
「ありがとう……だけど、亜矢さんも無理はしないで。亜矢さんが俺を心配するみたいに、俺も亜矢さんを心配してるんだから」
「仁君…………はい。約束です」
仁の素直な言葉に、亜矢は笑みを浮かべ抱きしめ返した。朝は一方的に抱きしめられるだけで心が一杯になったが、自分からも抱きしめ返す事でそれ以上に心が満たされた。気付けば、亜矢は仁の胸板に頬擦りしていた。まるで自分の匂いを擦り付けて、存在を刻む猫のマーキングの様である。
そしてそうすると、必然的に彼の匂いも亜矢に付く。自分に付いた仁の匂いに、亜矢は体が熱くなるのを感じた。
何だか今なら、仁に対して自分の気持ちを告げる事が出来るかもしれない。そう思い亜矢は顔を上げ、うるんだ瞳で仁の事を見上げながら口を開こうとした。
その時――――――
「ここに居たのか、捜したぞ」
「「ッ!?」」
突然見知らぬ人物が声を掛けてきた。その人物は白衣を着ており、一目で医者か研究者と思える見た目をしている。
だが纏う雰囲気が医者やただの研究者とは全く違った。2人は直感する。こいつは傘木社の人間だ。
その男――アデニンが手を振ると、周囲から全身フル装備の兵士達が銃を手に2人を取り囲んだ。先日の敏則と同じ、傘木保安警察の連中だ。
取り囲まれたと見るや、2人はすぐさま臨戦態勢になる。ドライバーを片手に、何時襲い掛かられてもいい様に周囲を警戒する。
「団体さんは久しぶりだな……亜矢さん、行ける?」
「勿論。仁君の背中は、私が守ります!」
「無理だけはしないでね」
「仁君こそ」
2人は互いに顔を見合わせ微笑み合うと、同時にドライバーを装着しそれぞれ変身に使うアイテムを手にした。
仁はバッファローとヒューマンのベクターカートリッジ。
亜矢はキャットベクターカートリッジとアダプトキャット。
2人が変身アイテムを手にしたのを見て、周囲の保安警察の面々は自分達もアントベクターカートリッジを手に取りそれを自分達に挿した。
〈ANT〉
周囲の兵士達がアントファッジに変異する。
それに対抗するように、仁と亜矢も変身した。
〈BUFFALO + HUMAN Evolution〉
「行くよ、亜矢さん」
〈CAT Adaptation〉
「はい、仁君」
「「変身!」」
〈〈Open the door〉〉
仁がデイナに、亜矢がルーナに変身した。
姿を現した2人の仮面ライダーを前に、アントファッジ達は一斉に攻撃を開始した。四方八方からの銃撃が2人を襲う。
襲い来る銃弾を、デイナは前転する事で回避しアントファッジ達に接敵。一方のルーナは、跳躍する事で回避してそのまま飛び蹴りを放った。
「ハッ!」
堂に入ったルーナの蹴りがアントファッジを蹴り飛ばし、そのまま次々と回し蹴りで文字通り蹴散らしていく。時々銃剣で斬りかかってくるが、彼女はそれすらも蹴りで逸らし反撃を喰らわせ次々と倒していく。
デイナの方も負けてはいない。軽やかに動き回るルーナに対し、こちらはパワーと装甲、そして一瞬の見切りでアントファッジの攻撃を紙一重で回避しながら、拳に手刀、蹴りを織り交ぜて叩き伏せていく。
「よっ、ほっ、それっ」
「セイッ! ヤッ! ハァッ!」
接近戦で次々と数を減らされていくアントファッジ達。近付かれては勝ち目がないと悟り、距離を取って銃撃を集中させて倒す方向に戦術をシフトさせた。
一斉に距離を取り、弾幕を張り2人をその場に釘付けにするアントファッジ達。デイナは自分の方が装甲が厚いという理由でルーナの前に立ち塞がり、彼女を銃撃から守った。
「仁君ッ!?」
「これ位なら大丈夫。それより亜矢さん、俺を踏み台にして」
「えっ!? あ、はい!」
デイナの指示に、ルーナは一瞬戸惑うがすぐに彼の言いたい事を理解しリプレッサーショットを抜くと、指示通り彼の肩を踏み台にして大きく飛び上がった。
突然上空に飛び上がったルーナの姿に、アントファッジ達は一瞬呆気に取られ反応が遅れる。
その間に彼女は、両手にそれぞれ持った二丁拳銃で撃ち返し次々とアントファッジを仕留めていった。空中と言う不安定な場所で且つ飛行している訳でもないのに正確な射撃を行う彼女に、デイナは内心で舌を巻く。
残りアントファッジの三分の一ほどが倒れた所で、生き残りのアントファッジは遠距離攻撃できるルーナの危険性に標的を彼女に変えた。銃口が上を向き、デイナへの攻撃が疎かになる。
その瞬間を彼は待っていた。自分への弾幕が薄れたと同時に、彼は一気にアントファッジ達に肉薄した。
しまったとアントファッジ達が再び彼に銃撃しようとした時にはもう遅かった。
「そぉらっ」
先程の弾幕のお返しとばかりに、デイナは残りのアントファッジを叩きのめしていく。距離を取って銃撃しようとする者も居たが、そいつらは漏れなくルーナによる射撃の餌食となる。
そうしてアントファッジ達は物の数分で全滅した。立っているのはデイナとルーナ、そして2人とアントファッジ達の戦いを静観していたアデニンだけである。
「ん、まぁこんなもんか。それで? アンタはまだやる気あるの?」
「一応言っておきますけど、2対1ですよ」
アデニンが隠し玉を持っている事を警戒するデイナと、特に苦も無くアントファッジを一掃出来た事でちょっと強気のルーナ。2人が迫る中、アデニンは溜め息を吐くと右腕にベクターブレスを装着した。
それに先日のワスプファッジの事を思い出し、ルーナが僅かに動揺する。
「そ、それはッ!?」
「さて、データ収集だ。良いデータを取らせてくれよ、仮面ライダー?」
〈SQUID Contamination〉
アデニンがベクターブレスにスクイッドベクターカートリッジを装填すると、その姿をスクイッドファッジに変異させる。
それは以前、S.B.C.T.を一方的に蹴散らした時の姿とは異なっていた。ワスプファッジと同様、より洗練され無駄のないフォルムに変化している。乱雑に生えていた触手は両肩に纏められ、顔も生物臭さが減っていた。
言うなれば今の姿は、スクイッドファッジver.2と言ったところだろうか。
こいつは今までの敵とは違うという事を肌で感じた2人は、気を引き締め身構える。
そんな2人に対し、スクイッドファッジは恭しく頭を下げた。
「言い忘れていた。私はアデニンと言う。以後宜しく」
「あ、はい、こちらこそ?」
まさか挨拶から入るとは思っていなかったルーナは、呆気に取られながら挨拶を返した。
だが頭を上げた瞬間、スクイッドファッジは一気に2人に肉薄した。
「あっ!?」
突然の加速にルーナは反応が遅れる。接近してきたスクイッドファッジが拳を彼女に叩き付けようとしたその時、間に割って入ったデイナがそれを受け止めた。
「おっと」
「ほぉ、受け止めたか?」
「多分こう来るだろうと思ってたから」
烏賊は海中でジェット噴射により高速で移動する事が出来る。その加速力は凄まじく、種類によっては海上を飛行する事が出来るものすらいた。
本来であれば推進力となるのは海水の噴射だが、ファッジとなった事でその能力が強化されていれば空気圧によるジェット噴射で加速力を得る事が出来ても不思議ではない。デイナはそれを警戒していたのだ。
デイナはそのままスクイッドファッジとの戦闘に入った。放たれる拳を逸らし、お返しに正拳突きを放つ。更には気を取り直したルーナも攻撃に加わった。
しかし――――――
「ん?」
「え!?」
攻撃を当てた瞬間、2人は違和感を覚えた。まるで手応えが感じられないのだ。まるで水で満たされた風船を殴ったような感触。スクイッドファッジの方も全くダメージを感じた様子が見られない。
「フンッ!」
「ぐっ」
「あうっ?!」
2人が攻撃に手応えを感じられない事に呆気に取られていると、スクイッドファッジが反撃に両肩の触手を振るって2人を薙ぎ払った。強烈な一撃が2人を大きく吹き飛ばす。
「い、今のは!?」
「亜矢さん、来るよ」
「あっ!?」
攻撃が碌に効いていない事に動揺を隠せないルーナをデイナが宥めると同時に、スクイッドファッジが再びジェット噴射で接近し2人に襲い掛かる。
デイナの拳や手刀がスクイッドファッジの腹部や背中を打ち据え、ルーナのハイキックが相手の頭を蹴り飛ばす。しかしスクイッドファッジは全く堪えた様子を見せず、触手で2人をそれぞれ掴むと2人をぶつけ合わせた挙句に投げ飛ばした。
「あぁぁぁぁぁっ?!」
「ぐぅっ!?」
投げ飛ばされた先で折り重なるように倒れる2人。上に重なったルーナが起き上がり、下敷きにしてしまったデイナに手を貸して起き上がらせる。
「仁君、大丈夫ですか?」
「うん。俺は平気。亜矢さんは?」
「何とか。それより、どう言う事ですか? こっちの攻撃が効いてない?」
「柔らかすぎるんだ。全身がゴムみたいに柔らかいから、こっちの攻撃が皮膚の表面を伝って分散してダメージになってない」
「どうすればいいと思います?」
「考えはある。亜矢さんはリプレッサーショットで攻撃して。流石にあれは効くだろうから」
「分かりました。でも仁君は?」
「烏賊相手にはこれでしょ」
〈DOG〉
〈WHALE〉
デイナはベクターカートリッジを交換し、ドッグホエールフォームとなった。
〈DOG + WHALE Evolution〉
「ゲノムチェンジ」
〈Open the door〉
ゲノムチェンジし、ドッグホエールフォームとなったデイナにスクイッドファッジが襲い掛かる。先程と同じようにジェット噴射により一気に接近し、右の触手を叩き付けてきた。
デイナはそれを両腕で受け止め、振り払うと反撃にアッパーカットを放った。スクイッドファッジはそれをボディーで受け止めるが――――――
「うごっ!?」
今度の一撃は、体の芯に直接響いてきた。思わぬダメージにスクイッドファッジは動きを止める。
そこに今度はルーナの攻撃だ。2人から距離を取ったルーナは、スクイッドファッジに対し二丁の拳銃で何発も銃弾を喰らわせた。
「ぬ、ぐぅっ!?」
銃弾は弾かれる事なく、スクイッドファッジの表皮を削る。
「銃弾はまだ分かるが、先程の一撃……そうか、超音波か」
スクイッドファッジはデイナの攻撃の絡繰りに気付いた。
デイナは先程の一撃の瞬間、拳から超音波を放ち攻撃をスクイッドファッジの内側に直接響かせたのだ。表面に対する衝撃には強くても、内側に衝撃を通されては堪ったものではない。
デイナの攻撃は思いの外大きなダメージとなり、ルーナの銃撃も相まってスクイッドファッジは体力を削られていた。
今が好機!
「亜矢さん」
「はい!」
〈〈ATP Burst〉〉
デイナとルーナが同時にレセプタースロットルを引く。そして動きを止めたスクイッドファッジに同時に駆け寄ると、同じタイミングで跳びノックアウトクラッシュを放った。
「おぉぉぉぉぉぉっ!!」
それに対し、スクイッドファッジは両肩の触手をそれぞれ両腕に巻き付け左右の腕を大幅に肥大化させると、その拳で2人の攻撃を迎え撃った。
「「ハァァァァァァッ!!」」
「ウォォォォォォォッ!!」
ぶつかり合う二つの蹴りと二つの拳。両者は互いに拮抗し、デイナ・ルーナとスクイッドファッジの間で激しい火花が飛ぶ。
体感では長時間拮抗していたような気がするが、実際に拮抗していたのは僅かな時間。両者の間でぶつかり合ったエネルギーが限界に達し激しい爆発を起こして、互いに相手とは反対方向に大きく吹き飛ばされた。
「うあ、くぅ……」
「い、つつつ……亜矢さん大丈夫?」
「はい……いたた」
デイナとルーナは互いに手を貸し合いその場に立ち上がる。2人とも今のが大きな負担となったのか、やや足下が覚束ないがそれでも何とか立つ事が出来た。
一方、スクイッドファッジの方はと言うとこちらも無傷では無かった。特に被害が甚大なのは両肩から生えていた触手であり、本体はそこまででもないが両肩の触手は全滅と言っても過言ではない状態だった。
スクイッドファッジは暫し自分の両腕を見て、触手が全滅したのを見ていた。
が、徐に肩を震わせると小さく笑い始めた。
「ふ、ふふふ、ふははははは……」
スクイッドファッジは一頻り笑うと、突然踵を返してその場を去ろうとした。
その背にルーナがライフルモードにしたリプレッサーショットを向ける。
「待ってください! このまま逃がすと思ってるんですか!」
相手は明らかに強い。ここで逃がしては、後々大きな脅威になるとルーナは危惧しここで倒そうと躍起になる。
が、銃口を向けられているにも拘らず、スクイッドファッジは全く焦った様子を見せなかった。それどころか寧ろ余裕を感じさせる声色で語り掛けた。
「今日はここまでだ。有用なデータが取れた。感謝する」
「何を――――!?」
「亜矢さん、ストップ」
「仁君?」
引き金を引こうとするルーナだったが、デイナがそれを宥めた。彼はリプレッサーショットの銃身に手を置いて下げさせる。
彼の行動にルーナが何故? と言う目を向けるが、彼はそれには答えず黙って去って行くスクイッドファッジを見送った。
スクイッドファッジの姿が見えなくなったのを見計らい、2人は変身を解除した。元の姿に戻るなり、亜矢は仁に何故やつを見逃したのかを訊ねた。
「仁君、何故あのファッジを行かせたんですか?」
「下手に藪を突かない方が良いって話。あいつ、まだ余裕を残してた。最大の武器の筈の触手が無くなったのにだよ。多分だけどあいつの触手、無くなってもすぐに再生するんだと思う」
仁の考察に亜矢はギョッとなってスクイッドファッジが去って行った方を見た。もうその姿は見えないが、もし仁の言う通りだとすればあの余裕そうな態度も納得できる。
亜矢は改めて、敵の底知れなさを知った。後ろから見たり話を聞いているだけでは分からない、本当の強さだ。
思わず不安そうな顔をする亜矢の肩に、仁が手を置いた。
「大丈夫」
「仁君……」
「今一緒に戦って分かった。俺と亜矢さんが一緒ならどんな相手にも負けないよ。さっきは見逃された感じだったけど、次会った時はギャフンと言わせてやろう」
仁にそう言われて、亜矢は心が軽くなるのを感じた。知らず知らずの内に感じていたプレッシャーが、仁の言葉で何処かへ行ってしまったらしい。
全く根拠はない話だが、彼の言う通り。自分と彼が力を合わせればどんな相手にも負けないと、そう思えた。
「……はい!」
亜矢は仁からの激励に、透き通った笑みで答えるのだった。
と言うわけで第12話でした。
キャラ紹介のところには載せてますが、亜矢には双子の姉妹が居ました。現在は故人としてしか登場していませんが、後々大きく物語に関わってくることになります。
ライダーが二人揃ったら、同時変身とダブルライダーキックは外せません。二人の共闘は書いてて楽しかった。
て言うか、亜矢がすぐ仁に甘えようとして困る。油断するとすぐ甘えるムーブに移ろうとするんだから。
執筆の糧となりますので、感想その他宜しくお願いします!
次回の更新もお楽しみに!それでは!