仮面ライダーデイナ   作:黒井福

21 / 73
どうも、黒井です。

今回は遂にデイナの強化フォームがお披露目となります!


第18話:電光石火の頭脳

 デイナ・ルーナの2人にファッジが襲い掛かる。

 

「グルァァァァァァッ!」

 

 飛び掛かってくるファッジを左右に分かれて回避し、デイナは手刀、ルーナは蹴りで迎撃する。

 

「ふっ」

「やっ!」

 

 放たれた2人の攻撃は、ファッジの背を捉え飛び掛かった勢いそのままに前に大きく吹き飛ばされる。

 

「グゥゥゥゥ――!」

 

 かなりしっかりと攻撃した筈だが、ファッジは全く堪えた様子を見せない。どうやら見た目以上に防御力もあるようだ。

 しかしデイナは臆さず接近すると、ファッジに正拳突きを叩き込んでダメージを与えようと奮闘。一方のルーナも、リプレッサーショットを抜きデイナの攻撃の合間に銃撃を加えて確実にダメージを与えていった。

 

 2人のコンビネーションに、ファッジは徐々に追い詰められていくかと見えたが――――――

 

「ゴポッ――――」

「ん?」

 

 突然目の前のファッジから唸り声が消え、喉から気泡が弾けるような音が鳴った。それに気付いたデイナが何かを不審に思い攻撃の手を一旦止め、少し相手から距離を取り様子を見た。

 

 それが彼の危機を救った。デイナが距離を取ったと同時に、ファッジは口から霧状の液体を噴出。これは不味いと、デイナは更に距離を取った。

 お陰で直撃は免れたが、霧状の液体は僅かながらデイナの腕の装甲に付着した。するとその部位が白い湯気の様な煙を上げて音を立てる。

 

「毒? いや、この臭い……」

 

 最初デイナはそれを毒の類かと思った。だが感じる臭いから、それが毒ではない事に気付く。

 

「これは……蟻酸か?」

 

 ツンと鼻をつく酢の様な臭いに、それが蟻酸であると気付いた。だがそうであるなら、目の前のファッジは蟻の能力を持ったファッジと言う事になる。

 目の前のファッジはとてもではないが蟻の特徴を持っていない。蟻には毛も耳も、鰭も触手も無いのだ。

 

 ではこの蟻酸は一体何なのか?

 

 デイナが首を傾げていると、ファッジは体から触手を伸ばしルーナに巻き付けた。ルーナは咄嗟に回避しようとするが、素早く無数に伸ばされた触手を回避しきる事は叶わず捉えられ、振り回されて壁に叩き付けられてしまった。

 

「あうっ!?」

「ちっ……」

 

 苦痛の声を上げるルーナに、デイナは疑問を一旦脇に置き手刀でルーナに伸ばされた触手を切断。そのまま中段回し蹴りでファッジをルーナ同様壁に叩き付けると、まだ触手に巻かれた上に床に倒れているルーナに手を貸した。

 

「大丈夫、亜矢さん?」

「は、はい、何とか……」

【あいつ何なのかしら? 明らかに複数の動物の特徴持ってるわよ?】

 

 吸盤でルーナに貼り付く触手を引き剥がしながら、デイナは首を傾げる。

 あのファッジは明らかに今までのものとは違う。特徴がハッキリとせず、まるで統一感がない。

 

 ファッジに関して様々な考えを巡らせていたデイナだが、相手は悠長に考える時間をくれなかった。両腕の鰭を刃とし、2人に攻撃を仕掛けてきたのだ。

 

「シャァァァァァッ!」

「くっ……」

 

 まだ体勢を立て直せていないルーナを守るべく、デイナは前に出てファッジの攻撃を受け止めた。鋭い鰭による斬撃を、手刀で迎撃し反撃の回し蹴りをお見舞いした。

 

 蹴りは見事に直撃し吹き飛ぶファッジだったが、背中の羽を羽搏かせ即座に体勢を立て直してしまう。1体で随分と能力が多彩な奴だ。

 

 戦いながらデイナは敵の観察を続けるが、やはりどれだけ考えても行きつく結論は一つだけだった。

 

「……やっぱりあいつ、1人の人間に何個もベクターカートリッジ使ってるんじゃ?」

 

「その通りよ」

 

 デイナが辿り着いた結論を口にすると、それを肯定する声が聞こえてきた。デイナとルーナが声のする方を見ると、そこにはver.2のスパイダーファッジが佇んでいた。

 

 スパイダーファッジの登場にルーナはリプレッサーショットを構えて身構えるが、デイナは目の前のファッジに集中しながらスパイダーファッジの言葉に耳を傾ける。

 

「そいつには、手元にあったベクターカートリッジを全部ぶち込んであるのよ。正直成功するかは賭けだったんだけど、案外上手くいった様ね」

 

 満足そうに言うスパイダーファッジだったが、デイナには気掛かりなことがあった。

 デイナとルーナはドライバーがフィルターの役目を果たしているので負担は少ないから忘れがちだが、ベクターカートリッジは直挿しだと使用者に相当負担が掛かる筈だ。人間の体に異物を注入して体を変異させているのだから、肉体に負担を掛けていない訳がない。

 

 今まで二本以上同時にベクターカートリッジを使うファッジが居なかったのだって、そう言った負担何かを考えての事だった筈。

 それがいきなりこんな何種類も1人の人間に使うような事をして、変異した人間は大丈夫だろうか?

 

「ちょっといい? 1人の人間に何本もベクターカートリッジ使ったって言ってたけど、それ中の人は大丈夫なの?」

 

 デイナがそう問い掛けると、ルーナがハッとなってファッジとスパイダーファッジを交互に見る。

 

「あら、そこに気付くとはね」

「関心はいいから答えて」

「面白味の無い奴ね……えぇ、そうよ。中の人間には相当な負担になってる筈よ。何しろ全身の細胞をシャレにならないレベルで活性化させてるんだもの。並の人間だったら、まぁ……活性化し過ぎた細胞の所為で、変異を解除しても何かしら後遺症が残るかもね」

「何て事を――――!?」

 

 変異させられた人間に対して何の感慨も抱かず、他人事の様に後遺症が残るだろうことを告げるスパイダーファッジにルーナが憤りの声を上げる。デイナも、口には出さないが内心ではスパイダーファッジに対して嫌悪感を抱いていた。

 

 そこでデイナはもう一つ、ある事が気になった。あのファッジ――複数の生物の特徴をごちゃ混ぜにしているのでキメラファッジとでも名付けるか――に変異させられているのは一体何処の誰だろうか?

 スパイダーファッジには殆ど使い捨ての駒としてアントファッジになれる傘木保安警察が居るが、いくら連中でも配下の兵士をこんな風に実験台にはしないだろう。こう言う事には、何の関係も無い一般人なんかを使う筈だ。

 

 それは一体誰なのか…………考えを巡らせた時、峰が息を切らせて2人の所にやって来た。

 

「はぁっ! はぁっ! か、門守君、双星さんッ!? 大変!?」

「宮野先輩?」

「先輩、ここは危険ですッ!? 早く離れて――!?」

 

 このままでは戦闘に巻き込まれると、ルーナが退避を促す。

 しかし峰はそれどころではなかった。彼女の最愛の兄が姿を消してしまったのだから。

 

「兄さんがッ!? 兄さんが何処にも居ないんですッ!?」

「えっ!?」

 

 健が姿を消したと言う峰の言葉に、ルーナは困惑せずにはいられない。そうそう目覚めるような状態ではなかっただろうし、仮に目覚めたとしても直ぐに動けはしないだろう。峰の口振りから単純に目の前のファッジに襲われた訳でもないのだろう。

 では一体何処に?

 

「…………まさか?」

 

 ルーナと峰が慌てる中、デイナはスパイダーファッジを見て次いでキメラファッジを見た。

 

 健は以前傘木社に勤めていた。

 

 健は傘木社を告発しようとして消されかけた。

 

 スパイダーファッジは傘木社の幹部の1人。

 

 ここまでの情報を統合し、デイナはある結論に辿り着いた。

 

「おい蜘蛛女、教えろ。そのファッジに変異してるのって…………」

 

 デイナが確信を持って問い掛けると、スパイダーファッジは笑いながら答えた。

 

「ウフフフフッ! ほ~んと、頭の回転の速い奴ね。えぇそうよ。ご想像の通り、こいつは宮野 健を素体にしたファッジよ」

 

 スパイダーファッジの口から告げられる衝撃の事実に、峰は足元が崩れたかのように体を揺らした。

 

「に、兄さん? 兄さんが……嘘……」

 

 信じたくないと言うように首を振る峰だったが、彼の病室が内側から破壊されていたのを思い出してスパイダーファッジの言葉が真実である事を嫌でも実感した。

 

 衝撃を受けたのはルーナも同様だ。ただでさえ普通に倒しては後遺症が残りかねないキメラファッジが、よりにもよって長年昏睡状態で体力の落ちている健を素体にしているのである。普通に戦って倒しては最悪殺してしまいかねない。

 

 しかしそんな2人の葛藤もキメラファッジには関係なかった。

 

「ガァァァァァァッ!!」

「亜矢さん、来るよ」

「で、でも――!?」

【亜矢、代わって!】

 

 襲い掛かってくるキメラファッジを前に、ルーナは攻撃する事を躊躇してしまう。デイナが警告するが、ヘタすれば殺してしまうと思うと彼女にはキメラファッジを攻撃する事など出来なかった。

 それを見兼ねて、彼女の中の真矢が亜矢に代わって体を動かした。

 

「ハッ!」

【真矢ッ!? あのファッジは――!】

「分かってるわ! でも何もしないでやられるのを待つなんて事も出来ないでしょ?」

【そ、そうだけど……】

 

 口ではこう言うが、真矢もキメラファッジを容赦なく攻撃している訳ではない。リプレッサーショットを用いてキメラファッジの攻撃を巧みに弾き、とにかく自分がダメージを受ける事を避けた。自分達がやられてしまってはそれこそ最悪の展開になってしまう。

 デイナも共にキメラファッジへの攻撃に加わるが、彼もまたキメラファッジの正体が峰の兄である事に攻撃を躊躇しているのか思う様に攻め切れていない。

 

 一気に戦い辛くなり、キメラファッジからの攻撃に防戦一方となるデイナとルーナ。その様子をスパイダーファッジは楽しそうに眺めていた。

 

「フフフッ! いい気味。この分ならこいつを使う必要は無いかしら?」

 

 アデニンから渡されたアンプルを見ながら呟くスパイダーファッジに、衝撃から立ち直った峰が近付いた。その手には警棒が握られている。

 

「よくも……よくも兄さんをッ!」

「ん? 貴女、あいつの妹?」

「絶対に許さないッ!?」

 

 警棒片手に峰はスパイダーファッジに攻撃を仕掛けた。ただの人間にしては鋭い動きで接近し、何度も警棒で殴り付ける。その動きは本職の軍人なんかも舌を巻くほどだろう。

 しかし、彼女が相手をしているのは人間を遥かに凌駕した能力を持つファッジだ。それも幹部クラスの強力なファッジ。これがアントファッジ程度であればまだ何とかなっただろうが、スパイダーファッジが相手では彼女は分が悪い。

 

「フン…………鬱陶しいわね!」

「あぐっ?! くぅっ!?」

 

 羽虫を振り払うように峰はスパイダーファッジの振るわれた腕に殴り飛ばされた。殴られた衝撃で警棒が手から離れてしまったが、彼女は構わず立ち上がり再びスパイダーファッジに挑む。

 

「このぉぉぉぉっ!?」

 

 生身でありながらしぶとくスパイダーファッジに挑む峰。

 その一方で、デイナとルーナはキメラファッジを相手に苦戦を強いられていた。

 

「ガルァァァァァッ!」

「うぐっ?!」

「仁君ッ!?」

 

 キメラファッジがピラニアファッジ由来の牙に喰らい付かれる。傷口から血が流れるのを見て、ルーナはリプレッサーショットを構え引き金を引こうとする。

 が、彼女が引き金を引く直前、内面に引っ込んだ亜矢がそれを無理矢理止めさせた。

 

【待って真矢、駄目ッ!?】

 

 亜矢が主導権を奪い、銃口をあらぬ方向に向け銃撃は明後日の方向へ飛んで行く。

 真矢は当然亜矢に対して抗議した。

 

【ちょっ!? 亜矢、邪魔しないでよッ!?】

「でも!? あのファッジは先輩のお兄さんなんだよ!?」

【そんな事言ってる場合じゃないでしょッ!?】

「だけどッ!?」

 

 ルーナが内なる人格同士で口論していると、キメラファッジがデイナから口を離した。そしてそのまま顔をルーナの方に向けると、口内に強力な超音波を集束させる。その意図に気付いたデイナが噛み付かれた箇所を押さえながら彼女に警告した。

 

「危ないッ!?」

「【えっ!?】」

 

 デイナの警告も空しく、キメラファッジから放たれた集束超音波がルーナを吹き飛ばす。内面の人格同士で口論していた2人は反応が遅れ、集束超音波を諸に喰らってしまった。

 

「【きゃぁぁぁぁぁぁっ!?】」

「亜矢さんッ!? く、そぉぉぉ――!」

 

 力むと痛みと共に血を噴き出す傷口を無視して、デイナは渾身の一撃をキメラファッジに叩き込む。

 

 ルーナへの攻撃に意識を向けていた為、デイナの一撃をまともに喰らってしまったキメラファッジ。しかしキメラファッジは全く堪えた様子を見せない。恐らく蛸の遺伝子がスクイッドファッジ同様、表皮を柔らかくし打撃によるダメージを減衰させているのだ。

 

 それでも諦めずにキメラファッジを攻撃し続けるデイナだが、やはり決め手に欠け反撃を許してしまった。

 

「ガァァァッ!」

「ぐぅっ――」

 

 鰭による斬撃に怯み、動きを止めたデイナをキメラファッジは触手で吹き飛ばした。吹き飛ばされたデイナが壁に激突すると、限界が来たのか壁が崩れデイナはそのまま外に放り出されてしまった。

 

「仁君ッ!?」

【亜矢、危ない!?】

「ハッ!?」

 

 ルーナが外に放り出されたデイナに気を取られた瞬間、キメラファッジは彼女に触手を巻き付け壁や床に何度も叩き付けた。

 

「あぅっ?! ぐっ?! あぁぁっ?!」

 

 何度も叩き付けられ、ルーナが次第にぐったりとしてくる。声も上げられなくなる程叩き付けられ彼女が抵抗を止めると、最後にキメラファッジはデイナが放り出された壁の穴に放り投げ彼女の事も外に投げ捨てた。

 

 デイナが何とか体勢を立て直していると、彼の目に壁の穴から放り出されるルーナの姿が映った。ぐったりとしていて、このままでは受け身も取れず地面に激突してしまう。

 

「くっ!?」

 

 彼女を受け止めようと咄嗟に動くデイナだったが、彼自身まだダメージが残っており受け止めると言うよりはその身をクッションとして彼女が地面に激突するのを防ぐ形となった。

 

「ぐっ!?」

「う……あ……」

 

 何とか彼女が地面に叩き付けられるのは防げたが、それでもキメラファッジから受けた容赦の無い攻撃によるダメージは大きくルーナは変身が解除されてしまった。

 

 元の姿に戻り、体のあちこちに痣を作った亜矢の苦しそうな顔が露となる。彼女のその姿にデイナは仮面の奥で奥歯を噛み締めた。

 

 そこに壁に空いた穴から出てきた、キメラファッジとスパイダーファッジがやってくる。スパイダーファッジの手にはボロボロになった峰が掴まれている。

 

「返すわ」

 

 スパイダーファッジはそう言って峰をデイナの近くに放り投げる。倒れた峰は亜矢以上にボロボロで、顔も殴られたのか頬を赤くはらし眼鏡は無くなっていた。

 

「う、うぅ――――!?」

 

 峰の口から悔しさと悲しさによる嗚咽が漏れる。

 

 涙を流す峰の姿が可笑しいのか、それとも仮面ライダー2人が追い詰められているのが愉快なのかスパイダーファッジは3人を見下ろしながら笑った。

 

「ウフフフフフッ! さ、こいつらにトドメを差しなさい」

 

 スパイダーファッジの指示にキメラファッジは唸り声を上げながら3人に近付く。迫る兄だった存在に、峰は大粒の涙を零しデイナは亜矢を優しくその場に横たえ2人を守ろうと立ち上がる。

 

 自分達の前に立ち塞がるデイナの後姿と最早ただの怪物となってしまった兄に、峰は遂に覚悟を決めた。

 

「門守君……仮面ライダー!」

「ッ!?」

「お願い…………もう、兄さんを止めてあげて。……止めさせて――――!」

 

 それは即ち、健の命を奪ってでも止めてくれと言う言葉であった。彼女はもう兄を助けられないと諦め、これ以上兄が罪を重ねないようにとデイナに彼を止めるよう懇願したのだ。

 

 このままではキメラファッジがどれだけの被害を齎すか分からないし、何より自分と亜矢、峰の命も脅かされる。

 この場で一番ベターな選択は、峰の決断通りこの場で健の命と引き換えにキメラファッジを倒す事なのだろう。

 

 しかしデイナは、頭では理解しつつ心はまだ足掻いていた。

 

 脳裏を過るのは、今は亡き父の言葉。

 

『いいか、仁? 考える事を止めず、前に歩き続けろ』

 

『諦めず前に進み続ける事こそが全ての生命の生きる原動力であり、進化の源でもあるんだ』

 

『生命は道を探し続ける。その事を忘れるな』

 

 まだ幼かった頃に父から掛けられた言葉だが、デイナはこの言葉を今でも鮮明に覚えていた。

 

(考えろ……考えろ、俺。生きてるなら、道を探し続けろ)

 

 デイナは残り少ないタイムリミットの中で、今ある情報を次々と挙げていく。

 

 健は長年寝たきりで体力が低下している――

 

 健には無数のベクターカートリッジが使用されている――

 

 無数のベクターカートリッジによる変異は異常な細胞の活性化を促し、それが素体に大きな負担を掛けている――

 

 負担は常人なら後遺症が残るほど。体力が落ちた健なら死んでしまいかねない――

 

 ここまで色々と挙げ連ねた所で、デイナは引っ掛かりを覚えた。

 変異が負担となるなら、変異した時点で素体が死亡し変異が解ける筈だ。にもかかわらずこうして脅威として立ち塞がっているという事は、今はまだ健は死んでいないという事。

 

 では仮に死ぬとして、彼は何処で死ぬのか? 何をもって死とするのか? 死の定義とは? 死人は絶対に生き返る事は無いのか?

 

 様々な考えが新幹線の車窓から見える景色の様に彼の脳裏を過った。一見すると長考しているように見えるが、この間何と一分も経っていない。キメラファッジが数歩も距離を縮めていない間に、デイナは次々と考えを纏めていたのだ。

 

 そして彼は、ある一つの結論を導き出した。

 

「……そうか、なら可能性は……」

 

 結論に辿り着いた彼は、その手に懐中電灯の様な物を取り出した。

 遂に完成したBHエレキテルカートリッジだ。

 

 デイナはBHエレキテルカートリッジの後端に畳まれているレバーを起こすと、手回し充電の懐中電灯宜しくレバーを回した。発生した電気が忽ちカートリッジ内に満ち、先端のライトを発光させる。

 突然の奇行とも取れる行動をし始めたデイナに、スパイダーファッジとキメラファッジも動きを止めた。

 

「何、それ?」

「お前らの企みをぶっ壊す、俺の自信作さ」

 

 スパイダーファッジに挑発気味に返し、デイナはBHエレキテルカートリッジのライト部分を90度真横に折り曲げた。

 それと同時にカートリッジからデイナドライバーのソケットに挿入する為のプラグがせり出してくる。

 

 デイナはそれを迷うことなくデイナドライバーに装填した。

 

「さぁ、検証の時間だ」

〈BUFFALO + HUMAN Light up〉

「ゲノムチェンジ」

〈Open the door〉

 

 レセプタースロットルをデイナが引くと、セントラルドグマから何時もの如くスーパーコイルが飛び出した。が、今回はそれだけでなく、曲がった事で前を向いたライトから放電が放たれそれがスーパーコイルに纏わり付いた。

 

 電撃を纏ったスーパーコイルが接近しつつあったキメラファッジを弾き飛ばし、その勢いのままデイナに接近してくる。彼はそれを正拳突きで受け止めた。

 瞬間、スーパーコイルと拳の接触点を中心に周囲に稲妻が走った。激しい発光にスパイダーファッジも峰も目を開けていられず、目を手で覆い強烈な光から目を守った。

 

 激しい閃光が放たれていたのは僅か数秒。直ぐに光は収まり、峰たちは目を開けることができるようになった。

 

 まず真っ先に目を開けたのは峰だった。彼女は目の中の光が治まると、新しい眼鏡を取り出してそれを掛け前を見る。

 彼女がくっきりした視界で前を見た時、デイナは新たな姿になっていた。

 

「あれは……」

「仁、君――?」

 

 峰が呆然となりながら呟き、亜矢が目を覚まし彼の名を口にする。

 

 外見は全体的にバッファローヒューマンフォームのそれだが、全身各所に稲妻の様な青いジグザグ模様が刻まれ、更に角を始めとした装甲各所の突起部分も同様に稲妻の様なジグザグした形になっていた。

 

 これこそが仁が開発しデイナが新たに手にした力、その名も『仮面ライダーデイナ・バッファローヒューマンエレキテル』である。

 

「ふん、姿が変わったからと言って――!」

 

 スパイダーファッジはキメラファッジを向かわせる。恐れを知らぬ理性無きキメラファッジは、少しも警戒せずデイナへと向かって行く。

 デイナはそれに対し、迎撃の構えを取る事無くドライバー右側に向いているBHエレキテルカートリッジのハンドルを回した。充電が行われ、ライトが眩い光を放つ。スパイダーファッジはまさかそんなもので目くらましでもしているつもりかと鼻で笑った。

 

 が――――

 

〈Charge up〉

 

 次の瞬間、デイナの全身の稲妻模様が青く光ったかと思うと、放電しながら姿を消した。その光景にスパイダーファッジが驚く間もなく、彼女は自身の腹に衝撃を感じた。

 

「ガハッ!?」

 

 何が起こったかを認識する間もなく地面に叩き付けられるスパイダーファッジ。それはキメラファッジも同様だった。キメラファッジも何かに突き飛ばされるように吹き飛び、地面に倒れていた。

 

 これがバッファローヒューマンエレキテルの能力だ。超万能細胞に帯電させる事で電気を操る能力を持たせ、その力を以て全身の神経伝達用の電気信号を通常の倍以上の速度で伝達させて動きと思考を高速化。目にも留まらぬ速度での動きを可能としたのである。

 今、デイナの視点では自分以外の全てがほぼ止まっているかのような超スローモーションで動いているように見えていた。

 

 亜矢と峰が見ている前で、青く光る軌跡が2体のファッジを圧倒していく。ファッジ達は反撃しようにも、デイナの姿を捉える事が出来ず翻弄され続けていた。

 

「こ、こんな……馬鹿な――!?」

 

 スパイダーファッジが信じられないと言う気持ちを口にする。

 だが彼女には勝算があった。デイナ達はキメラファッジにトドメを差せない。情の尻尾が邪魔をして、きっと一瞬でも躊躇するタイミングがある筈だ。

 狙うはその時――――――

 

「戦いのレポートは纏まった」

〈Charge up ATP Burst〉

 

 スパイダーファッジが内心でほくそ笑んでいる前で、デイナは再びハンドルを回し充電。そしてライトが光った状態でレセプタースロットルを引いた。

 

「ハッ」

 

 全身から稲妻を放ちながらデイナは跳躍し、キメラファッジとスパイダーファッジの頭上に飛び上がる。その場の全員がそれを目で追っていると、デイナが強烈な放電を2体のファッジに降り注がせた。

 

「な、あぁぁぁぁぁッ?!」

「ガァァァァァァッ?!」

 

 全身を焼く電撃にスパイダーファッジとキメラファッジは叫び声を上げた。2体のファッジは電撃で動きを止め、最早ただの的となった。

 

 そこで再びデイナが高速移動。全てが殆ど静止したかのような視界の中で、まず最初にキメラファッジに、次にスパイダーファッジに飛び蹴りを放った。

 これがバッファローヒューマンエレキテルの必殺技『エレキテルクラッシュ』である。

 電撃を纏った必殺のキックが、キメラファッジとスパイダーファッジを蹴り穿った。

 

「が、あぁ――!?」

 

 蹴り飛ばされた勢いで壁に叩き付けられるスパイダーファッジ。一方のキメラファッジは、スパイダーファッジとは反対方向に蹴り飛ばされ地面に落下しその場で爆散した。

 

 兄だったファッジの最期の姿に、涙を流す峰と痛ましそうに見つめる亜矢。

 だが、爆炎が晴れるとそこには何時の間にかデイナが居て、元の姿に戻った健を抱き上げていた。

 

「兄さん――!」

 

 峰はデイナに駆け寄り、物言わぬ兄の手を握る。まだ息絶えたばかりでその手には温かさがあり――――

 

「う……」

「ッ!?!? え、に、兄さん!?」

 

 その時僅かにだが、死んだ筈の健が小さく呻いた。その光景に峰がまさかと言う声を上げると、健は薄らと目を開きしっかりとした目で自らの妹を見た。

 その様子は弱々しいが、今にも息絶えそうな儚さは感じられない。

 

「み、峰――?」

 

 兄が死の運命を免れた事を心で実感し、峰は歓喜に涙を流しデイナの腕の中の健に抱き着いた。

 

「兄さん、兄さん!!」

 

「そ、そんな……何でッ!? 生きてる筈がないわ!? 常人だって確実に後遺症が残るレベルなのよ!?」

 

 一方のスパイダーファッジは目の前の光景が信じられなかった。傘木社で一度に複数のベクターカートリッジを1人の人間に使用したらどうなるかは既に何度も実験している。その結果、被験者は全員が後遺症を残すか死亡しているのだ。

 数年昏睡状態だった、半分死んだも同然の人間が生き残れる道理はない。少なくとも彼女にはそうだった。

 

「逆だよ。一度に幾つもベクターカートリッジを使ったから助かる余地があったんだ」

「どう言う事です?」

 

 叫ぶスパイダーファッジに、デイナが諭すように告げた。亜矢がその意味を問うと、彼は健を峰に預けながら口を開いた。

 

「全身の細胞が超万能細胞で活性化させられて、この人の体は一時的に全快した。俺が最初に変身した時みたいに」

「あ……」

「下地はあの時点で既に出来ていた。でもそのまま倒したら反動で一気に体が弱る。だから俺は先輩のお兄さんが元の姿に戻った瞬間、電気ショックで心臓を一時的に停止させて消耗する前の状態で仮死状態にさせてそれからもう一度電気ショックで蘇生させたんだ」

 

 全てはバッファローヒューマンエレキテルの超高速行動が為せる業だ。普通の感覚では捉える事も困難な刹那のタイミングを、正確に捉えて最適な行動を可能としたのだ。

 

 デイナは……仁は、決して諦める事無く目指す結果を手にする為に考え続け、ベストの選択――――即ち新たな道を切り開く事に成功したのである。

 

 恐るべきは彼の思考速度だ。あの僅かな時間の中で、彼はこの結論に辿り着くまでに考えを纏めたのである。

 スパイダーファッジは改めてデイナの脅威を実感し、同時にこう考えた。彼は危険だと。

 

 その危機感は、彼女に使いたくなかった切り札を切らせる切っ掛けとなった。

 

「こうなったら――!?」

 

 スパイダーファッジは自分の腕にアンプルの針を刺した。注入される薬液が、全身の超万能細胞を更に活性化させる。

 

「うぅぅぁあああああああぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 急激な細胞の活性化に、スパイダーファッジの精神が蝕まれキメラファッジの様な叫びを上げる。そしてそのまま彼女はデイナへと襲い掛かった。

 

「殺すッ! 殺してやるわッ!?」

 

 スパイダーファッジが背中から生えた鋭い脚を使いデイナを攻撃する。だが彼女が近付く頃には、デイナは充電を済ませ再び超高速移動へと移っていた。

 

〈Charge up〉

「ッ!? チッ!?」

 

 青い軌跡となって姿を消したデイナに、即座に警戒するスパイダーファッジだったが結局それは無意味だった。

 姿を捉える事が出来ないデイナからの攻撃に曝され、スパイダーファッジはリフティングされるボールの様に空中を跳ねる。

 

 デイナは容赦なく動きの止まったスパイダーファッジを殴り付ける。殴り上げて空中に浮いたスパイダーファッジを、殴り蹴りダメージを与えていった。

 

 そして充電が切れ、体感時間が元通りになった時、スパイダーファッジは全身ボロボロの状態で地面に落ちた。

 

「うぐ、あ、あぁ……」

「これでレポートは纏まった。アンタとの戦いのレポートは……」

〈Charge up ATP Burst〉

「ハァァァァァァッ!」

 

 ボロボロの体で立ち上がったスパイダーファッジに、デイナの二度目のエレキテルクラッシュが炸裂する。

 

「ガァァァァッ?!」

 

 デイナに蹴り飛ばされ、スパイダーファッジは空中で爆散する。

 しかし地面に落下した時、スパイダーファッジはまだ変異した姿を保っていた。

 

「ッ!? 随分と頑丈な……さっきの薬か?」

「う、うぅ…………」

 

 ボロボロになりながら、何とか立ち上がるスパイダーファッジ。その口からはデイナへの呪詛が。

 

「まだ……まだ、終わってない――!? お前を、殺して――――!?」

 

 次の瞬間、スパイダーファッジの右腕のベクターブレスが火花を上げベクターカートリッジが勝手に排出。地面に落ちたカートリッジは火花を上げて砕け散った。

 忽ち元の姿に戻るチミンは、自身の体と砕けたベクターカートリッジに目を見開き慄いた。

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁッ!? 嘘嘘嘘、駄目駄目駄目駄目――!?」

 

 このままでは隠蔽処分で体が燃え上がってしまう。そんな最期を迎えて堪るかと、チミンは周囲を見渡し窓ガラスを見つけるとそれを拳で割り、大きめの破片を素手で掴むとそれを使って自らの腹を切り開いた。

 まさかの行動にデイナと亜矢は驚愕のあまり動くことが出来ずにいた。

 

「いぎっ!? 発火装置の場所は、ぐ、うぐぅぅ、知ってるんだから!? こんな、事……で、ガハッ?! こんな所で、死んでたまるもんですかッ!? 生きてやる、絶対……ぐぅぅぅッ!? 生き延びてやるッ!!」

 

 チミンは自らの腹を裂くとその中に手を突っ込んだ。そして何かを掴むと、それを渾身の力で引き抜いた。

 

「いぎぎぎぎぎぎッ!? ぎ、あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

 デイナ達の所にまで、肉が引き千切れるブチリと言う音が聞こえそうな勢いでチミンが腹の中に仕込まれた発火装置を引きずり出した。腹から発火装置が引きずり出された事で、彼女の体は隠蔽処理が施される事は無くなった。

 

 それを実感し、チミンは痛みと血の流し過ぎによるショックで顔を青くしながらも歓喜に打ち震えた。

 

「や、やった――! ははは、やったわ! これで、私……は――――」

 

 歓喜に震えたのも束の間、チミンはその場に崩れ落ちた。元よりデイナとの戦いで大きなダメージを受けていたところに、強烈な痛みと失血が重なって体が限界を迎えたらしい。もう彼女は一歩も動くことは出来ないだろう。

 

 倒れて血を流すチミンの姿を眺め、デイナはポツリと呟いた。

 

「……あの人も被害者だったのかもね」

「かもしれませんね」

【そんな悠長に構えてる場合じゃないと思うわよ? 急がないとあの人、死ぬんじゃない?】

 

 いっそ哀れみすら感じるチミンの姿に、思わずしんみりとしてしまうデイナと亜矢であったが、真矢の言葉で亜矢が我に返った。

 このままではチミンが出血多量で死んでしまう。

 

「仁君、このままだとあの人が――!」

「あ、そっか。とりあえず助けてやろうか」

 

 幸いにもここは病院だ。先程の騒動でいろいろと混乱しているだろうが、重傷者をほったらかしにはすまい。連れていけばとりあえず治療は施してくれる筈だ。重要情報は彼女が回復してから聞き出せばいい。

 

 しかしそれは叶う事は無かった。

 デイナがチミンに近付こうと一歩足を踏み出した瞬間、地面に無数の銃弾が撃ち込まれデイナの動きを止めさせる。

 

「ん?」

「銃撃ッ!? まさか――!?」

 

 デイナ達が銃弾が飛んできた方を見ると、そこにはアントファッジ達にアデニンが変異したスクイッドファッジ、それに見た事もないファッジらしきものの姿があった。

 不気味なファッジだ。何処かのっぺりとした外見の中で両腕の鋭い爪だけが存在を強く主張している。

 

 ここに来ての増援と新たな脅威の出現にデイナが身構えていると、新たなファッジは倒れたチミンに近付き心底楽しそうに口を開いた。

 

「チミン、君は実に執念深い性格だ。しかしその生き汚さ、生への執着、諦めない意志こそが全ての生命の進化の源でもある。いいだろう、その意志を尊重し、今回は君への処分を見送る事にする。アデニン、チミンを運べ」

「はっ」

 

 見た事も無いファッジの命令に、スクイッドファッジが触手で彼女の体を抱き上げその場を離れようとする。

 デイナはそれをさせて堪るかと妨害しようとするが、不意に背後に違和感を感じ後ろを振り返った。

 

「あ、あぁ――!?」

「ひ、ひ――!?」

「亜矢さん、先輩?」

 

 彼が後ろを振り返ると、亜矢と峰が恐怖に顔を引き攣らせていた。2人のこんな顔は初めて見る。

 一体何が? そんなもの、考えるまでも無かった。今この場でこれまでになかった異変など、あの見た事のないファッジしかあり得ない。

 

 あのファッジは一体何を元にしているのか全く分からなかった。キメラファッジとは違い、こちらは特徴らしいものが何もないのだ。

 

「お前……一体何なんだ? 傘木社の幹部か?」

「ほぉ? 君は何とも無いんだな、門守 仁?」

「? 俺の事知ってるの?」

「それはそうさ。君は非常に興味深い。出来ればもっと君と語り合いたいのだが…………生憎と私は忙しいのでね」

 

 正体不明のファッジが手を振ると、アントファッジ達がデイナ達に銃口を向けたまま後ろにゆっくりと引き下がっていく。

 アントファッジ達が引き下がると、残ったファッジも踵を返してその場を後にしようとする。

 

 その背にデイナが声を掛けた。

 

「ちょっと待った。アンタ一体誰だ?」

「おっと、失礼した。まだ名乗っていなかったな」

 

 ファッジは振り返り、変異を解いて元の姿に戻った。

 年齢は大体白上教授と同じくらいだろうか。白髪交じりの頭髪に皺の刻まれた顔。だが弱々しさは無く、生命力に溢れている。

 

 正体を晒したファッジだった男性は、デイナに向けて優雅に一礼した。

 

「お初お目に掛かる。私の名は傘木 雄成、傘木社の社長を努めている者だ。以後、よろしく頼むよ。仮面ライダーデイナ、門守 仁君」

「お前が――?」

 

 まさかの傘木社社長直々の登場にデイナが面食らっていると、雄成は再び踵を返してその場を離れて行く。彼の向かう先には、一台の黒塗りの車があった。

 

 雄成が車に近付くと、運転手がドアを開け頭を下げた。それに頷き返し雄成は車の後部座席に乗ろうとするが、何を思ったのか振り返った。

 

「いずれまた会おう。その時は今日とは違って、互いにゆっくり話そうじゃないか。その時を楽しみにしているよ」

 

 そう言うと今度こそ雄成は車に乗り、運転手がそれに続き車を走らせる。

 

 残されたデイナはそれを暫し見送ると、変身を解いて未だ恐怖に顔を引き攣らせている亜矢と峰に近付いた。

 

「亜矢さん、先輩、大丈夫?」

「は、はい……何とか……」

「私も大丈夫です。兄さんも……」

 

 雄成がこの場から居無くなった事で彼女達を恐怖させていた『何か』が無くなったからか、2人の様子も何時も通りに戻っていた。それでもまだ顔は少し引き攣っているし、嫌な汗が流れている。

 

「一体どうしたの?」

「わ、分かりません。あのファッジの姿を見た途端、体が動かなくなって……」

【まるで心臓を鷲掴みにされたみたい】

 

 訳が分からないと言った様子の亜矢の中で、真矢も同意した。

 

「不気味な奴でしたね。まるで、全身が存在を否定している様な奴でした」

 

 峰の言葉に仁は小さく唸り声を上げる。

 

 得体の知れない敵の首魁に、仁は改めて雄成を乗せた車が走り去っていった方を見た。

 

「あれが傘木 雄成…………傘木社の社長、か」

 

 仁はそう呟き、そして来る雄成との次の邂逅の時に思いを馳せるのだった。




と言う訳で第18話でした。

デイナの強化フォーム、バッファローヒューマンエレキテルの解禁です。
強化の方向的には、ファイズのアクセルフォームが近いかもしれません。あちらと違って変身可能時間が高速移動の制限時間に直結する訳ではありませんが、高速移動や必殺技の度に充電しなければならないという手間が掛かります。

作中で仁の父親が口にした、『生命は道を探し続ける』とは映画ジュラシックパークでのセリフです。あれ結構好きなセリフなんですよね。

それと今回、遂に仁と雄成が出会いました。今回はまだ顔合わせ。本格的な絡みはまた今後にと言う事で。

執筆の糧となりますので、感想その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。