転生して逆行した結果人生イージーモードだった   作:紺南

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オリキャラ登場。


13話

クリスマス。

どっかのメシアの誕生日だか、復活した日だか、死んだ日だかしらないがそんなものが日本にはある。

日本は基本的に形骸化した仏教が主流のはずだが、外国の文化を独自の文化に魔改造するのが大好きな日本では恋人同士のいちゃラブデイとして盛んだ。

何がって? ナニがだよ。

 

そんな日に、俺は

 

「おいこら、それババ。ババだから」

 

「えー?」

 

ババ抜きをやっていた。

 

「ちょ!? こっちがババじゃないっすか!!」

 

「誰が馬鹿正直にババの位置を教えるものか。恨むんならこんな世界を作った神を恨め」

 

「なんすかそれ……」

 

呆れを含んだ声音で抗議されるが無視無視。騙される方が悪いのだ。

 

「うーし、じゃこれを」

 

「あ、それババっすよ」

 

「へえ」

 

そんなわけあるか馬鹿めと思いながら、取ったカードを見る。

 

Joker

 

「まじでババじゃねえか!」

 

「俺嘘つかないですもん」

 

「つけよ、嘘ぐらい! お前この先苦労すんぞ!」

 

「子供のころから管理局勤めのライさんに言われると説得力あります」

 

「まだ子供じゃぼけえ!」

 

ぐだぐだと買ってきたケーキを食べながらババ抜きを進める。

 

「ええい、そのカードを握る手を離さんか!」

 

「ダメです! それ取られたら俺負けちゃうんすよ! 隣のにしてください」

 

「ふざけんな、俺が負けるだろ! お前が負けろ! 負けて世の中の不条理を実感しろ!」

 

ぎゃーぎゃーとやかましく騒いでいると隣の部屋にいた連中も顔を出す。

 

「ライくーん、ゲームでサッカーしません――、あれ、何してるんですかー?」

 

「この世の理不尽さを教えてやった」

 

「……実力行使は、卑怯っすよ……」

 

床に倒れるそいつに、揃った最後の二枚を放る。

世の中は理不尽で不条理で、どうしようもなく残酷なんだよ。

 

「へえー」

 

新しく登場したそいつは、床に倒れる馬鹿をちらりと見て、

 

「無様だなー、お前」

 

「んだとぉ!?」

 

挑発した。そしてそれに乗る馬鹿。お前本当にバカだな。

 

そうやって始まる喧嘩。題目はなぜか腕相撲。

片方、性別的に圧倒的に不利なんだが、なぜだろう? あいつが負ける未来を想像できない。

 

この先の展開が嫌と言うほど想像できたので、俺はその二人を部屋に置いて、隣の部屋に移動する。

 

隣部屋はしんと静まり返っており、台所から光が漏れていた。

そっと台所を覗くと、そこには先ほど食べた夕飯の後片付けをする男の姿が。

 

「手伝おうか?」

 

「いえ、大丈夫です」

 

一応俺が汚したんだしと聞いてみるが、返ってきたのはその返事。

黙々と手を動かし食器を洗うその後ろ姿には、主夫と言う言葉がよく似合う。

 

「マリテニしない?」

 

「これが終わってからで宜しければ」

 

「そうか」

 

「はい」

 

「……」

 

「……」

 

続く沈黙。ひっそりと静まる空気。どことなく冷たい空気が辺りを満たす。

しかし、なぜだろう。この静かさ嫌いじゃない。

やがて、静かな空気を味わっていると水の流れる音がやんだ。

 

「終わりました」

 

「よし、やろう」

 

「はい。―――いえ、少しお待ちを」

 

「ん?」

 

「今何か飲み物を」

 

言って、冷蔵庫を開く。

中にはお茶やジュースなどが。

 

「オレンジジュースで?」

 

「おう」

 

「君もそれでいいか?」

 

「うーん。おっけー!」

 

何時の間にかこいつ後ろにいた。びっくりしただろ。

 

「馬鹿は?」

 

「なんか右腕抑えて蹲ってましたよー?」

 

「……そうか」

 

「後で治癒魔法を掛けておきます」

 

「うん」

 

可哀想に……。

多分魔力で筋力強化されたんだろうな。あいつ馬鹿だから。

 

「じゃ、早速やっりましょー!」

 

「いええい!」

 

「……」

 

馬鹿はしばらく放っておいて、マリテニすることに。

テンションを上げる組と無言でコップにジュースを注ぐ組に分かれた。人数比は2:1。

どこからか「俺も混ぜて……」と聞こえた気がしたけど多分気のせいだ。

 

「ではまず先鋒を務めさせていただきます、この俺が操るキャラクターは!」

 

適当にランダムでキャラを決めようとする。

 

「ひゅー、さっすがライくーん!」

 

「ふっはははは! もっと褒めろ! もっと羨め!」

 

深夜にはまだ早いが、おかしなテンションがご降臨成された。

心のどこかで冷静な部分がおい、近所迷惑考えろと言ってきたがそんなの関係ないね!

 

「俺が操るキャラクターは! これ―――」

 

『――――エマージェンシー!』

 

キャラを選ぶと同時に警告音。それとどこからか巨大な魔力反応。

他にも百合百合コンビの魔力も探知した。

なーんだこれはー? と思いながらもテレビを消し、デバイスの確認をする。えーと、どこしまった――あ、あったあった。

準備完了。

 

「じゃ、行くか」

 

「うっす」

 

「はーい」

 

「はい」

 

いつの間にか復活している馬鹿も含めて、海鳴市滞在組、緊急事態につき、出動。

これが社畜の悲しい習性なのよね。

 




今回出てきたオリキャラ三人の説明

馬鹿 14歳

女 14歳

主夫 18歳

主人公 12歳

一応、主夫と主人公が同じ階級で勤務年数も大体同じ。
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