『我は汝、汝は我!』「私が貴方で、貴方は私?」 作:フィレ肉
2週間位晒してみようかと思います。
続きは分かりません。
性転換タグ付けていますが、読んで貰ったら分かる通り普通の性転換ではありません。
自身を神の様な者と名乗る者が突然謝ってきた。何でも俺は事故で死んでしまったらしい、そこに創作でよくある神のミスとかイタズラの様なものは無くただ起こるべくして起きた事らしい。
ただ、人口が増えすぎて輪廻を回すのが難しくなった様で、申し訳ないが下位世界の人間が想像して出来た創作の世界に逝って欲しいそうだ。
「勿論、記憶や人格はそのままだからね、安心して欲しい。それに物騒な世界だし、転生者は何故か厄介事に巻き込まれるから強い異能もあげるよ」
それを聞いて、俺は少しの間考え……
ああ、神様!願わくば、記憶や人格の引継ぎはしないでください。今生の思い出はいい事ばかりでは無かったけど、それは俺が俺だから出来た大切な物なんです。
だから来世の自分には、彼あるいは彼女だけの思い出を紡いで欲しいんです。
そこにはきっと俺だからじゃない彼、彼女だから出来る素晴らしい物があるはずだから。
それに新しい生で今の人格と記憶を持って生まれたら、絶対人間関係拗れちゃうよ!
俺に幼児のふりとか器用な真似できないし、うっかり知り得ない知識披露して気味の悪い子供になっちゃうよ。
そうしたら来世の両親に悪いしね。
それと更に我儘をいって申し訳ないが一つだけ頼みがある。
「ふむ、言うだけ言ってみなさい、余程の願いでなければ聞き入れましょう」
感謝します、ではできればでいいので……
「よろしい、そう言う事なら来世の貴方の異能に紐づけしましょう!」
ありがとうございます。
「良き来世をというのも、貴方の場合少しおかしいですが……来世が素晴らしい事をお祈りいたします」
ああ……意識がふわふわと遠のいてきた。
「では、逝ってらっしゃい。ふぅ、逝ったか……これで丁度1000人か、そろそろ補佐官様に報告書上げよう」
やぁ、来世の俺が3歳になりました。
え?記憶や人格は引き継ぎは無い様に頼んでなかったかって?
ああ、その通り俺は俺としての自己を確立している。
肉体の主導権も勿論無い。
じゃあ、俺は何なのかって?
神様みたいな存在にお願いした結果だよ。『来世の自分がどういう人生を歩むのか気になるから、できれば近くで見守りたい』って言ったら……
てっきり、守護霊とか、かっこよくスタンドかペルソナ的な存在になるのかと思っていたら……いや、ある意味ペルソナではあるんだけどね、何か俺が今居るここペルソナ2のゲームオーバ画面とかペルソナ様をすると来る所にクリソツなんだけど、なんかここアカシックレコード的な場所だってわかるんだけど!
ここから、来世の俺であるあの子に異常な位の情報が流れ込もうとしてるんですけど!
3歳の幼児にそれは酷だと思って、必死に塞き止めてる次第であります。
情緒が安定していない、幼児の頃にそんな人類の始まりからありとあらゆる人類の可能性の歴史という情報を渡すとどうなるか、想像し、健全に生きてもらう為に俺が制御しているわけだ。
俺?神様のご厚意か何か知らないけど、興味が抱けないです。
ああ……そんな事より重要な事があった、来世の俺
この子が凄く可愛くて仕方ないのだけど、こういうのもナルシストと言うのだろうか?
そして、時は経ち。
よ!俺は、人類の普遍的無意識の奥底に居る者、否!
夢想叶ちゃんの意識の奥底に居る、叶ちゃんの前世、名はもう捨てた。
叶ちゃん、4歳のお誕生日にご両親に旅行に連れていって貰うそうです、良かったね!
うんうん、ご両親に愛されているようで何よりだ。
それはそうとご両親の趣味を否定するのはアレだけど、旅の目的が近畿地方の神社仏閣巡りは幼児の誕生日に連れていくのはどうだろう?遊園地とかの方が良くないかな?
そんな事を思っていたけど杞憂でしたわ、キャッキャと笑いながら仁王像をカッコいいと笑う叶ちゃん。
四天王像を見て強そうと笑い、その上に居るという帝釈天像を見て一番好きだと笑た。
その経験からか、この子の趣味が仏像彫りが趣味となってしまっていたのにはちょっとどころか凄く驚いた。
4歳の幼女が木と彫刻刀を手に仏の像を彫るんだ……渋い渋すぎる。これには流石のご両親も苦笑いを禁じ得ない。
そんな彼女も幼稚園に通っている。
幼稚園でやる事なんてどの世界でも変わらない、お絵かきにお昼寝、あとは将来の夢を語らせられたりする。
彼女の場合。
お絵かきで……「叶ちゃんは何かいているのかな~」
「まんだらかいてるの~」
「へ、へぇ~この時間で描けそう?」
「う~ん、むり。つぎのおえかきのじかんにかいてもいいですか?」
「う、う~ん」
う~ん、先生お疲れ様です。幼稚園のお絵かきでまさか、園児が曼荼羅を描いてるとは思わんし、リアクションも難しいよね。
お昼寝の時に……「………………な~む~あみだぶつ」
「お経唱えている!?」
砂場で……「うわぁ、かな〜なんだそれ〜?なんかよくわからいけどすげ〜」
「うん?あんこーる・わっと だけど?」
「すごい!すごい!カナちゃんすごい!」
「おい、ジラこ!おまえしっぽおもいのにそんなにとびはねるなよ……」
ジラ子と呼ばれた、ガ〇コちゃんのような少女が己が感嘆を表現する為に飛び跳ねると、彼女の独特な個性故か生まれ持った超重量の尻尾がビタン!ビタン!と跳ねる。
当然の様に、叶が造り上げた文字通りの砂上の楼閣は崩れ去った。
「ほら。いわんこっちゃない、とりあえずあやまっておけよジラ子」
「う……うん。あの、ごめんね。かなちゃん」
「いいんだよ、ジラちゃん。かたちあるもの、いつかはこわれるんだから。しょぎょうむじょう、だよ」
叶ちゃん、どうして君はこの年齢で諸行無常なんて難しい言葉知ってるし、その考えを受け入れているんだよ。
そんな、君本当に4歳児?って思うような事がチラホラあってその時は来た。
今更ながらだが、この世界には個性と呼ばれる異能がある。
個性と称されているように、一人一人異なる異能を持っている人々が居る。
人口の8割が、この個性なる異能を持つ社会となっている。
そして今日、叶ちゃんにも個性が発現した!
しかし、何故来ちゃうかなぁ。
そう、夢想 叶ちゃんは俺の居る、普遍的無意識の深奥に来ていた。
「あなたは、だれですか?」
『ようこそ、お初にお目にかかる。
私は、意識と無意識の狭間に住まう者。
さて、君は自分が誰であるか。
名乗ることができるかね?』
取り合えず、それっぽい事言っておくことにする。