新年記念です。
なんか筆が乗ったので書きました。
時系列?統合性?
こまけぇこたぁいいんだよ!
「カンパーイ!」
霊使、克喜、奈楽、水樹、流星、颯人、海斗、聖也の8人は手に持ったジョッキを打ち付けあった。
色々な事があったがもう酒を飲める年齢になっていたことに時の早さを実感する。
「ちくしょー!なんでカラミティが禁止なんだよーッ!アライズハートとかノワールとかもっと殺すべき奴らはいるだろーっ!しかもカラミティは「タイミングを逃す」効果なんだからよぉーッ!」
「落ち着けぇ!」
―――何か既に一人出来上がっているが、気にしないでおこう。霊使だってデッキの切り札―――【閉ザサレシ世界ノ冥神】や【旧神ヌトス】が禁止になったらたぶっばあなる。
デッキの戦術の「核」を抜かれればあそこまで出来上がるのも致し方なしか。
(…コズミックいるからマシだろーが!)
本人の手前そんな事を言う人間はいないだろうが―――やはりこう思った人間が多いだろう。
やはりセンチュリオンの火力は頭一つ抜けている。
しかも自身の圧倒的な展開力の要である【重騎士プリメラ】は制限の一つもかかっていない。
「先攻制圧ナシと見せかけてからのカラミティで相手にファンサするのが楽しかったのにぃ…。レガーティアと並べて暗黒聖騎士わーいってできたのにぃ…。」
「こいつすっげぇ邪悪だぞ!?」
「プリメラのシンクロ先が一個消滅だぞー!」
「それは…その…ドンマイ…。」
酔いが回っているせいなのかとんでもないことをべらべらとしゃべりだす聖也。
彼の発言はとてもじゃないがプリメラ達に聞かせられないだろう。
まあ、彼女達も聖也の本心を分かっているかもしれないのだが―――それは今気にするところではないだろう。
「酔いが回ってるなぁ…。」
「お前こそ酔いが回ってるぜ、霊使。」
「ぇあ?」
「―――顔、真っ赤だぜ?」
「ふへぇ一瞬で酔ったのかなぁ。まぁ、千鳥足になってないからいいでしょ。」
そう言って霊使はジョッキを煽る。
一息にジョッキの中身を飲み干すと、店員にお代わりを要求した。
―――この男、既にべろんべろんである。
この後介護するのは自分なんだよなぁ…と思いながらも、楽しそうに酒を飲む霊使を止める事は出来なかった。
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「わはははー!ドライトロンは強いぞー!格好いいぞー!」
「霊使いこそがこの世の真理だったんだよ!」
「何をーッ!性格諸々含めてウィッチクラフトが最強じゃい!」
「蟲惑魔こそが至高なんだ…!誰が何と言おうと蟲惑魔こそが至高なんだ…!」
「センチュリオンの事を好きにならない奴は邪魔なんだよ…!」
「リチュア最高と言え!リチュア最高と言えと言っている!」
そして宴会が始まって数十分後―――大して酒に強くない六人は自分の性癖を語り始めた。
この場で理性を保っているのは海斗と颯人の二人のみだ。
後は思いっきり酔っぱらっている馬鹿どものみである。
「…なんでアイツらは酒場で性癖を語り合っているんだ?」
「アレが酒に吞まれた愚か者どもの末路って事でしょ。君も気を付けなね?」
「分かってるさ。…俺はあんな痴態を晒そうとは思わない。」
酒に呑まれた馬鹿どもを尻目に海斗と颯人は会話を交わした。
―――ああは、なりたくないと強く思いながら。
「…だがまあ、俺らだけ何も話さないっていうのは―――フェアじゃないか。」
「僕らだけ性癖を開示しないっていうのはね。…でもあの様子じゃあ、彼らに語った所で聞き入れてもらえないだろうなぁ。」
「だろうな。…じゃあ、俺らの性癖は俺らだけの秘密という事でどうだ?」
「…いいね、それ。」
颯人の提案に迷うことなく乗る海斗。
もしかしたら二人もこの宴会場の雰囲気にあてられているのかもしれない。
―――それならそれでもいいと思えた。
「…僕はね、キトカロスの事が好きだよ。どこが好きなのかというとまず雰囲気だよね。あの如何にも深窓の令嬢って感じの雰囲気がどうにもたまらない。これは完全に僕の性癖だね。後は彼女自身の性格も好きだよ。優しいし、何より母性を感じる。彼女に微笑まれながら頭をなでられてバブ味を感じない人間はいないね。それに戦闘時の彼女は勝てないってわかっている相手でも一緒に戦って時間を稼いだりしてくれるんだ。普段が穏やかな事も相まってそこにギャップを感じるのさ。ギャップ萌え、素晴らしいだろう?戦闘時のことを上げるなら彼女の戦闘技能についても話さなきゃね。彼女の得物は剣なんだけどその剣捌きがまた素晴らしくてね。彼女の柔らかい雰囲気から繰り出される舞うような苛烈な剣舞はそりゃあもうすごいよ。見てるこっちは美しいって気持ちにさせてくれるし、相対する敵は木っ端みじんさ。後ね、キトカロスは人魚なんだけどまたそこがいいんだよ。彼女の手足―――ヒレなのかな?それは本人が笑ってごまかしているから便宜上手ヒレとでも呼ぶけど―――シルクのような手触りでとっても心地いんだ。あそこで撫でられるととても安心するというかなんというか。彼女の母性も相まって人を安らかな眠りの世界へと旅立たせてくれるのさ。」
「…急に語りだしたな。」
どうやら彼はキトカロスのこととなると少し―――いや、大分―――否、ものすごく饒舌になるようだ。
酒に呑まれているというわけではなさそうだが―――もしかしたら誰かにキトカロスの事を自慢したかったのかもしれない。
その気持ちは分かる。ものすごく分かる。
自分だってウィンダの事を誰かに自慢したくてたまらない。
だから、彼が急に語りだすという事も何ら不自然な事ではないのだ。
「そりゃあねぇ。例え誰の記憶に残らなくても嫁を自慢したいというのは当然のことだろう?」
「…そりゃそうだ。続けてくれ。」
「いいよ。―――彼女は―――」
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そうしてさらに数十分。海斗は息継ぎの数も最小限にキトカロスの魅力についてたっぷりと語り尽くした。
ちなみに後ろの馬鹿どもはすでに全員酔いつぶれている。
霊使に至ってはウィンに引きずられて強制退店という形になった。その時のウィンの顔は明らかに激怒状態だったのを覚えている。今頃霊使はこってり絞られている事だろう。
まあ、流石に度数の強い日本酒をロックで20杯も呑めばそうなる。霊使は飲酒をウィンに管理してもらうべきだと思ったのはきっと颯人だ柄じゃないはずだ。
一方の海斗。顔に少し赤みがさしているもののまだまだ余裕はあるように見える。。
かれはどうやらだいぶ―――物凄くキトカロスの魅力を溜め込んでいたようである。
酒の席でそれを出せたのは僥倖だろう。この様子ではいつ破裂したか分かったものではないからだ。
「…大分、語ったな?」
「まだまだ足りないくらいさ。…それにほら今度は君の番じゃあないかな。」
―――どうやら海斗はキトカロスの魅力について十分とは言えないが少しは吐き出せたらしい。
そして今度は自分の番だと催促してくる。
「…全く。少し待ってくれ。店員さーん、ハイボールを一つ。」
「追加するんだ?」
「ああ。…とてもじゃないが素面じゃ話せなさそうなんでな。」
そう言いながら、颯人は刺身を口に運ぶ。
「ハイボールお待たせしました。」
「よし。」
そうこうしているうちに颯人の机にハイボールが置かれる。
ジョッキになみなみと注がれたハイボール。待ってましたと言わんばかりに颯人はそれに口を付ける。
ジョッキの半分くらいを一気に飲み干した颯人は持っているジョッキを机に置いた。
「ウィンダのいいところはたくさんある。まず純粋に可愛い事だ。照れ隠しの表情や動作の一つ一つ全てが可愛さによる大量破壊兵器と化している。戦闘で勝った時のドヤ顔には心があらわれるような幸福感を覚える。自身の攻撃でデュエルに勝利した時なんかもう素晴らしい。ガッツポーズしてぴょんぴょん飛び跳ねるんだ。デュエルで負けた時も頭をなでて癒してくれる―――彼女こそ最高に可愛い究極で完璧な少女なんだよ。二つ目なんだが彼女の性格だな。性格も可愛い。イケイケな時は調子乗るし、逆に押されているときは少し沈み気味になる。なんていうか喜怒哀楽が分かりやすくて見ていて面白い。そこも可愛い。三つ目だが―――母性ならウィンダも負けてはいないぞ。あの自由気ままに吹く風のようなウィンダ―――いや、妹を持つウィンダだからこそか。あいつはすごい甘えさせ上手なんだよ。俺のメンタルがヘラっちまいそうなときやメンタルがボロボロになりそうなとき―――いっつも抱きしめてくれるんだ。惚れねぇわけねぇだろうが!」
「エンジンかかって来たね…!」
「ほかに色々あるぞ!ウィンダは――――」
こうして男どもの話は続く。
これが新年の浮かれ気分の所為なのか、酒の所為なのかは知らない。
―――一つ確実な事は翌日に記憶が残っていたらきっと、恥ずかしさで死ねそうであるという事だ。
登場人物紹介
・颯人
久しぶりに書いた。
番外編では初登場。
ウィンダについて語る。
・海斗
キトカロスについて語らう
ちなみに何で霊使君は退場したかというとウィンの魅力について書くには時間も文字数も何もかも足りないから。分かりやすく言えば
「私はウィンについて真に語るべき魅力を見つけたがこの余白はそれを書くには狭すぎる」というやつです。
新年一発目がこれでええんか…?と思いますがこれからもよろしくお願いします。
水樹君のデッキ強化
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ネクロス
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リチュア