「相棒」   作:ダンちゃん1号

14 / 209
前回は第一話ということで滅茶苦茶長くなりましたがこっからは2,000から3000文字位の内容です。
今回から後書きでキャラ紹介コーナーが始まります。


四遊霊使の"証明"

克喜との決闘、つまりウィン達──四霊使いが顕現したあの日から数日が経った。

今、霊使が居るのは職員室だ。担任の先生に呼び出されたのだ。

 

「四遊……お前本当に不正してないよな?」

「当然。不正なんてしようだなんて思ってませんよ。」

「じゃあ、どうして急に九条に勝てるようになったんだ?」

 

それは先日の一件──つまりは霊使が克喜を下した、という事に対してに疑問らしい。

確かに担任の先生の言うことは最もだ。つい先日まで負けてばかりだった少年が学校屈指の決闘者に勝ってしまったのだから。

先生の言い分は確かに一理あるものだ。そう、理解していても納得できない。

 

「勝ったのは事実ですから。」

「………じゃあ、証明して見せろ。」

「ええ。それで貴方が納得してくれるのなら。」

 

この世界では決闘が全てだ。ならば、決闘で示せばいいだけの話だ。

 

「さあ、決闘だ。四遊!」

「勿論。覚悟は出来てます!」

 

場所を移した二人は互いにデュエルディスクを装着。所定の場所にデッキをセットすれば後は自動でシャッフルを行ってくれる。

 

「「決闘(デュエル)!」」

 

先生 LP 8000

 

「先攻は俺だ!手札からフィールド魔法"化合電界(スパークフィールド)"を発動!この効果により一ターンに一度リリース無しでデュアルモンスターを召喚できる!という訳で手札から"フェニックス・ギア・フリード"召喚!」

 

白い鎧を身に纏う不死鳥の騎士が姿を現す。

 

「更に"化合電界"の効果により通常召喚に加え一度だけデュアルモンスター一体召喚できる。よってもう一度"フェニックス・ギア・フリード"を召喚する!さらに"最強の盾"を装備してカードを一枚伏せてターンエンド!」

 

先生 LP 8000

フィールド フェニックス・ギア・フリード (最強の盾装備)

フィールド魔法 化合電界

伏せ ×1

 

「じゃあ、俺のターンですね。ドロー。」

 

霊使は引いたカードを確認した。引いたカードは───"精霊術の使い手"だった。

 

「愛されてんなぁ…"精霊術の使い手"発動!手札一枚を捨ててデッキから"憑依覚醒"と"憑依連携"のどちらか一枚をセットし、一枚を手札に!そして、そのままセットした永続魔法"憑依覚醒"を発動!」

 

霊使のデッキにとって生命線とも言える"精霊術の使い手と"憑依覚醒"。このカード達を早い段階で引けるかどうかでこの後がグッと変わる。

 

「そして永続魔法"三賢者の書(トリス・マギストス)"発動!そして"三賢者の書"の効果で手札からレベル4の魔法使い属モンスターである"憑依装着─エリア"を特殊召喚!"覚醒"の効果によって一枚ドローします!」

 

青い髪の持つ少女──エリアが水球から現れた。彼女も精霊であるせいか少し笑顔になったように見える。

 

『…ムスー』

(後でちゃんと活躍させてやるから拗ねないでくれ…。)

『…使わなかったら?』

(好きなもの一年間食い放題にしてやる)

『言質は取ったよ?』

『使う気しかない……』

『ウィン…哀れな子…。』

『ウィンちゃん、すぐ出番来るからね?』

 

どうやらウィンはまた"精霊術の使い手"のコストとして捨てられた事にお怒りのようだ。

どのみち"憑依連携"の効果で特殊召喚するのだから許して欲しい。霊使はそう思った。

頭の中で霊使い達がコントを繰り広げる中で霊使は冷静にプレイを行う。

 

「なるほど。」

「まだまだ!手札から"妖精伝姫(フェアリーテイル)─カグヤ"召喚!効果によりデッキから攻撃力1850のモンスター一体を手札に!」

「ならば、ここで罠発動!"神の警告"!2000ライフポイントを支払い、"カグヤ"の能力を無効にして破壊する」

 

先生LP8000→6000

 

「くそぅ…!じゃあ、俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

 

霊使 LP8000

フィールド 憑依装着─エリア

フィールド魔法 なし

伏せ ×2

永続魔法 憑依覚醒

 

なんとかしてフェニックス・ギア・フリードに装備された"最強の盾"を破壊しなくてはならない。そうしなければ毎ターン5300の超火力が飛んでくる。かの青眼の白竜(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)も真っ青になりそうな火力を生徒にぶつけんなと悪態をつきそうになった。

 

「じゃあ、俺のターン、だな。ドロー。……俺はこのままバトルフェイズに移行。"フェニックス・ギア・フリード"で"憑依装着─エリア"に攻撃!フェニックス・アブレーション!」

「……トラップ発動!"憑依解放"!」

 

エリアはフェニックス・ギア・フリードの一撃を受け止めようとして水の障壁を作り出した。

しかしエリアの作り上げた水の障壁はフェニックス・ギア・フリードの炎の前には無力だった。

 

「しまっ…エリア!」

 

霊使 LP8000→4850

 

「ただ、エリアが破壊されたときに"憑依解放"の効果発動!デッキから破壊されたエリアと違う属性の守備力1500のモンスター一体を表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚できる!俺は"火霊使いヒータ"を裏側守備表示で特殊召喚!」

「……攻撃力500のモンスターを裏側守備表示で特殊召喚?まあいい、ターンエンド!」

 

どうやらウィンは霊使が何をするか読み取ったようだ。容赦が無い、と苦笑する。

 

先生LP6000

フィールド フェニックス・ギア・フリード (最強の盾装備)

伏せ なし

 

「俺のターン!ドロー!俺はこのタイミングで"憑依連携"発動!墓地から"憑依装着─ウィン"を特殊召喚!"憑依覚醒"の効果によりデッキから一枚、ドローォォォォォ!」

 

霊使は全ての気合いを込めてカードを引いた。

引いたカードは───狙っていたものだった。

 

「…フィールド魔法"大霊術─「一輪」"発動!そのまま俺は手札から"太陽の書"を発動!効果によって"火霊使いヒータ"を表側表示に!そして、"ヒータ"はリバース時に発動する効果を持つ。その効果は、ヒータが表側表示である限り相手フィールド上の火属性モンスター一体のコントロールを得る!もちろん、対象は、先生の"フェニックス・ギア・フリード"!」

「…!"フェニックス・ギア・フリード"の効果を発動…しかし…」

「"大霊術─「一輪」"によって無効、ですね」

 

ヒータが一つ杖を振るとフェニックス・ギア・フリードがそれに付き従うように霊使のフィールド上に現れた。

 

「バトル!"フェニックス・ギア・フリード"で攻撃!先生にダイレクトアタック!」

 

先生LP6000→700

 

「これで、終わりです!"憑依装着─ウィン"でダイレクトアタック!"エレメンタリー・ストーム"!」

 

先生LP 700→0

 

「「ありがとうございました」」

 

 

 

先生と握手した霊使は先生から無事に決闘の実力をみとめられた。

 

 

こうして四遊霊使の"証明"は完了した。

だが、これからも多くの受難が霊使を待っているということをまだ知る由もない──。




キャラ名鑑No.1 四遊霊使
使用デッキは霊使い。
好物はいちご大福。
苦手なものは牡蠣。
この物語の主人公。今まで虐められていたが霊使い達と出会い、日々が少しだけたのしくなった。


はい、という訳で四遊霊使の始まりの章はこれでおしまい。次からは第一部が始まります。

水樹君のデッキ強化

  • ネクロス
  • リチュア
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。