霊使 手札2→3枚 LP6200
モンスターゾーン 憑依装着-エリア
憑依装着-ウィン
フィールド魔法 大霊術-「一輪」
魔法・罠ゾーン 憑依覚醒
憑依解放
諷利 LP7950 手札0枚
モンスターゾーン G戦隊 シャインブラック×2
フィールド魔法 G・ボールパーク
魔法・罠ゾーン 一族の結束
「さあ、反撃と行こうかぁ!」
霊使は今引いたカードを確認して、「決着はこのターン内につける」という事を覚悟した。未だに後攻2ターン目という状況ではあるがここで決着を付けられるのであればそれにこしたことは無いと考えていたからだ。
「俺は墓地の【憑依連携】の効果発動!このカードを除外して二枚目の【憑依覚醒】を表側のままフィールドに!更に手札から速攻魔法【精霊術の使い手】発動!手札の【教導の騎士フルルドリス】をコストに三枚目の【憑依覚醒】と【憑依装着-ヒータ】を手札に。そのままセットカード【憑依覚醒】を発動!」
霊使は手札の【教導の騎士フルルドリス】をコストに【精霊術の使い手】を発動。
フルルドリスの攻撃力は2500とエース級だ。それをコストにするという事の意味を諷利は理解することは出来なかった。少なくとも霊使のデッキでは再利用する手はないだろう、
「…三枚、連続…?でもいいのかい?君にとって【教導の騎士フルルドリス】は―――」
「【ドラグマ・パニッシュメント】は発動後、次の自分ターンの終了時までEXデッキからモンスターを召喚することはできない。互いにエクストラのモンスターが居ない今…【フルルドリス】はどうあっても特殊召喚できない。」
「―――なるほど。なら手札コストにした方がいい、と。」
だが霊使のフィールドにも諷利のフィールドにもEXデッキから召喚されたモンスターは存在していない。つまり特殊召喚条件を満たすことはできない。更に言うなら【フルルドリス】をアドバンス召喚して得られるリターンは全くない。この状況においてはモンスター二体のリリースそのものがリスクと言えた。
「…永続魔法【妖精の伝姫】発動。更に【憑依装着-アウス】を召喚!攻撃力1850のモンスターが登場したことで【憑依覚醒】の効果が発動。デッキから一枚ドロー。…【妖精の伝姫】の効果で手札から【憑依装着-ヒータ】を召喚。」
霊使はとうとう自分フィールド上に4属性の霊使い達を揃えることに成功した。EXデッキから特殊召喚出来ないのであればデッキから引っ張ればいい。
おかげ霊使のフィールドのモンスターの攻撃力は全て4×300×3、つまりは3600上昇している。当然、よっぽどの事があっても相手ライフを簡単に消し炭にできる程度の攻撃力だ。
「…確認いいかな?それ、プレイヤーにダイレクトアタックできない、なんて誓約は…?」
「あるわけが無い。さあ、攻撃力5450の霊使い達の一撃を受けて見よ!」
「…控えめに言って消し炭にならない?」
諷利は心配そうに霊使に問いかける。
何故なら今のウィン達はデュエルモンスターズ最大の攻撃力を持つ【F・G・D】の攻撃力を上回っている状態だ。今のウィン達なら覇王龍だろうと、メテオニスだろうと、青眼の究極龍だろうと敵ではない。
「さあ、総攻撃だ!まずは【ヒータ】で【G戦隊 シャインブラック】を攻撃!ダメージ計算時【憑依解放】の効果発動!攻撃力800上昇!」
すぐに決着は着くだろう。
相手がこのターン【G・ボールパーク】の効果を使ったところでこの盤面を崩すのは不可能に等しい。
だがそれでも「万が一」があるかもしれない。
デュエルはいつでも簡単に状況がひっくりかえる。それは霊使自身も身を以て味わったことだ。
「…まだだ…!この瞬間【G・ボールパーク】の効果発動!この戦闘で発生するダメージを0にしてデッキから【ゴキボール】を墓地に送り、デッキ、墓地より【ゴキボール】を三体守備表示で召喚!」
「…【憑依装着-アウス】で【G戦隊 シャインブラック】を攻撃!ダメージ計算時に【憑依解放】の効果を発動!【憑依装着-アウス】の攻撃力はさらに800上昇する!攻撃力は驚異の6250!!!」
諷利 LP7950→4500
だから当然油断することは無い。
一気にライフアドバンテージを取り戻しても、それ以上に取り返されるかもしれない、という感覚が霊使に油断を許さなかった。
相手は一瞬の隙を突けるような強者であると知っている。
ならば最後まで手を緩めない。それが流儀だ。
「…さらにウィンとエリアで守備表示の【ゴキボール】を攻撃。…ターンエンド。」
霊使 LP6200 手札0枚
モンスターゾーン 憑依装着-ヒータ
憑依装着-エリア
憑依装着-アウス
憑依装着-ウィン
フィールド魔法 大霊術-「一輪」
魔法・罠ゾーン 憑依覚醒×3
憑依解放
このターンで決着を付けたかった霊使。だがそれは【G・ボールパーク】の効果によって呼び寄せられた昆虫軍団によってそれは阻まれた。
だが墓地のカードから鑑みるに【G・ボールパーク】の効果を使用できるのは恐らく一回から二回程度が限度と考えている。
(…相手が【カマキラー】を墓地に送ったらあとは全部効果モンスター…か。)
そう考える理由はいくつかある。その内の一つは【ゴキポール】や【竜咬蟲】、【共振虫】といったモンスターを使用するにあたってそこまで多くの昆虫族通常モンスターを入れるかというものであった。
【G・ボールパーク】の効果を生かすなら昆虫族の通常モンスターは当然デッキに三枚採用するはずだ。だが、諷利のデッキは当然それ以外のカードも多く入れている。余りにも昆虫族通常モンスターが多いとデッキの動きに支障をきたすだろう。
「私のターン。ドロー…。【ゴキボール】を攻撃表示にしてバトルフェイズ!【ゴキボール】で【憑依装着-ウィン】を攻撃!」
諷利は最後の一体の【ゴキボール】を攻撃表示に変更。そのままウィンに攻撃を仕掛ける。
だが、それは当然の如くウィンの風に阻まれる。
「当然【G・ボールパーク】の効果発動!この戦闘ダメージで発生するダメージを0にしてデッキから【カマキラー】を墓地に送る!当然デッキ、墓地から【カマキラー】を守備表示で増殖!…これでバトルフェイズは終了。」
未だに諷利の【G・ボールパーク】を猛威を振るっている。いくら破壊してもいくら破壊しても終わりの見えない昆虫族のモンスターたち。なるほど「昆虫軍団」というのは確からしい。
これで【カマキラー】が三体揃う事になる。守備表示で召喚されたことから少なくともまだ終わらせるつもりはないらしい。
「メインフェイズ2。…私は【カマキラー】二体でリンク召喚!【
「【大霊術-「一輪」】の効果で強制的に無効化!」
「【甲虫装機 ピコファレーナ】は無効にされる…。けど【ピコファレーナ】第二の効果発動!私は墓地の【ゴキボール】、【カマキラー】、【G戦隊 シャインブラック】の三枚をデッキに戻して一枚ドロー!」
この状態で【ピコファレーナ】の効果でデッキに戻したという事はそう言う事なのだろう。
霊使はこれで【カマキラー】、【シャインブラック】、【ゴキボール】の三種が諷利のデッキに採用されている昆虫族通常モンスターであることを理解した。
(…これは厄介、極まりないね。)
それと同時のこのデッキの本質はもはや「永久」と言っても差し支えないものだと理解する。
【貪欲な壺】や【ピコファレーナ】で墓地の昆虫族通常モンスターを戻され続ける限り【G・ボールパーク】の効果で呼ばれるモンスターは途切れることは無い。
(…どうするの?)
(…次のターンでモンスターを引くしかない。もしくは【ハーピィの羽箒】か、【憑依連携】を引けばいい。とにかく【G・ボールパーク】をどうにかすればいいんだから。)
ウィンがどうするべきなのかを聞いてきた。
それに関しては単純だ。迎撃姿勢が整う前に相手のモンスターを全てを破壊しきればいい。
もしくは相手の戦術の核である【G・ボールパーク】を粉砕すればいい。
「…私はこれでターンエンド。」
諷利 LP4500 手札一枚
EXモンスターゾーン 甲虫装機ピコファレーナ
モンスターゾーン カマキラー
フィールド魔法 G・ボールパーク
ターンエンドで再び霊使のターンが回ってくる。一体いつになったら終わるのか分からないこのデュエル。
だがそれでも確実に、霊使は勝利へ歩を進めなければならない。
結に勝ってこいと言われたから。それを仲間に言われたからには勝つ。否、勝たなければならない。
相変わらず、デッキの一番上のカードに熱を感じる。
「俺のターン、ドロー!…!!」
霊使はこの瞬間に完全にこの「熱」を理解した。
これはどういう理屈かは知らないが「自分がいま最も欲しいカード」に「熱」を感じる現象のようだ。
どうやら霊使は感覚が鋭敏になったらしく、そういう「感覚」が身に付いたらしい。
「…!?」
一方の諷利はたった今霊使が引いたカードが光を放っていたかのように見えた。
まるでカード自身が霊使を導く光になろうとしているのか、別の何かかは知らないが。
少なくとも諷利には「カードと心を通わしている」ように見えた。
「俺は、手札から【憑依装着-ライナ】を召喚!【憑依覚醒】の効果でデッキから一枚ドロー!カードを一枚伏せる。…バトル!【憑依装着-ウィン】で【甲虫装機ピコファレーナ】を攻撃!」
「…この瞬間【G・ボールパーク】の効果発動!デッキから【ゴキボール】を墓地に送り【ゴキボール】を特殊召喚!守備表示!!」
霊使は当然【甲虫装機ピコファレーナ】を攻撃、破壊に成功する。しかし、もう何度目かの【G・ボールパーク】の効果によって完全にダメージを打ち消されてしまう。
しかも再び三体の【ゴキボール】が特殊召喚された。しかし、今の霊使のフィールドにはピッタリ五体のモンスターが存在している。おかげで全ての守備表示モンスターの撃破に成功。
そのごメインフェイズ2に霊使は【灼熱の火霊使いヒータ】を【憑依装着-エリア】と【憑依装着-ヒータ】でリンク召喚。メインモンスターゾーンを二枠開けてのターンエンドを選択した。
霊使 LP6200 手札0枚
EXモンスターゾーン 灼熱の火霊使いヒータ
モンスターゾーン 憑依装着-ウィン
憑依装着-アウス
憑依装着-ライナ
フィールド魔法 大霊術-「一輪」
魔法・罠ゾーン 憑依覚醒×3
憑依解放
伏せ×1
霊使は諷利の場のモンスター全てを破壊することに成功した。
だが、諷利がここで昆虫族のモンスターを引けばすべては元の木阿弥だ。そうすると延々と耐久されてデッキ切れという負けの目が見えてくる。
「私のターン。…ドロー。私は手札の【共振虫】を召喚!」
「…くそっ…!罠発動!【憑依連携】!墓地の【憑依装着‐ダルク】を蘇生してさらに効果で【G・ボールパーク】を破壊する!―――その後【憑依覚醒】の効果で一枚ドロー。」
召喚を見た霊使は即座に【憑依連携】を発動し、【G・ボールパーク】の破壊を選択。
そうすることで【G・ボールパーク】による展開をこれ以上させないという選択を取れる。
そのはずだった。
「それは織り込み済みだよ。最初から…ね。私は手札からフィールド魔法【G・ボールパーク】を発動!」
「…げぇッ!二枚目!」
「そうさ!このまま【共振虫】で攻撃!ダメージ計算時【G・ボールパーク】の効果発動!その戦闘で発生するダメージをゼロにしてデッキから【G戦隊 シャインブラック】を墓地に!そのまま墓地から【G戦隊 シャインブラック】三体を蘇生!」
しかし諷利は手札に二枚目の【G・ボールパーク】を抱えていた。恐らくは【ピコファレーナ】の効果でドローした物だろう。
―――これではらちが明かない。
(…【G・ボールパーク】の効果さえなんとかなれば…。)
諷利は再び【ピコファレーナ】を召喚。効果で【シャインブラック】、【ゴキボール】、【ピコファレーナ】を戻しつつ一枚ドロー。
その後カードを伏せてターンエンドを宣言した。
諷利 LP4500 手札0枚
EXモンスターゾーン 甲虫装機ピコファレーナ
モンスターゾーン G戦隊 シャインブラック
フィールド魔法 G・ボールパーク
魔法・罠ゾーン 伏せ×1
(…考えろ。【G・ボールパーク】は戦闘で発生するダメージを0にして…ん?
霊使は考える。
どのようにして【G・ボールパーク】を突破しようかと。
そこで一つ思いついたことがある。【G・ボールパーク】は戦闘によるダメージが発生しなければ当然効果を使う機会もない。ならば、どうすればいいのか。
ならば戦闘を行わずにモンスターを墓地に送ってしまえばいい。当然効果で墓地に送るのはダメだ。それは【G・ボールパーク】の蘇生効果に引っかかってしまう。
ならば、霊使の取ることができる方法は一つだけだった。当然、それを行うための手段も条件も、全て整っている。
「俺のターン。ドロー。…俺は【憑依装着-ライナ】、【憑依装着-ダルク】、【憑依装着-アウス】、そして【甲虫装機ピコファレーナ】の四体でリンク召喚!来い、【
「召喚成功時に罠発動【リビングデッドの呼び声】!墓地の【カマキラー】を場に!」
霊使はクルヌギアスの効果によって「ルールによる処理」を強制した。こうすれば少なくとも【G・ボールパーク】の蘇生効果には引っかからない。
「バトルだ!【閉ザサレシ世界ノ冥神】で【甲虫装機ピコファレーナ】を攻撃!」
「…【G・ボールパーク】の効果…!」
「…その効果は【閉ザサレシ世界ノ冥神】の効果で無効に!バトル続行!攻撃力5700のクルヌギアスで攻撃力1800の【甲虫装機ピコファレーナ】を粉砕!」
諷利 LP4500→600
更に言うなら【閉ザサレシ世界ノ冥神】は蘇生を阻止する効果を持っている。当然【G・ボールパーク】は墓地から特殊召喚する効果を含んでいる為、この効果で無効にできるのだ。
「よし!【灼熱の火霊使いヒータ】で守備表示の【G戦隊 シャインブラック】を破壊!」
ヒータの炎がシャインブラックを捉える。
最終的に全身に火花を奔らせ頽れるようにして爆発四散。どうやら斃れる時も戦隊ヒーローの流儀に沿ったものらしい。
これではヒータが悪の幹部になってしまう。
(破壊したのにボクの扱い悪くない?)
(戦隊を破壊したらそりゃまあ…うん。)
とにかく、これで諷利を守るモンスターは居なくなった。
「ウィンでプレイヤーにダイレクトアタック!」
これにて終わりだ、ようやく終わりだ。
万感の思いと共にウィンの放った一撃が諷利の体を捉えた。
諷利 LP600→0
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デュエルに決着がついた後、二人はゆっくりと話し合っていた。
「いやー…負けた負けた。今を生きる若人っていうのは強いねぇ。」
「…あなたの方がよっぽど強かったですよ…。少なくともデッキが危なかったですから…。」
「あーやっぱ?あの攻撃力を見た瞬間に「耐久するしかねえ!」って思考になってねぇ…。」
諷利は割と手段をえあらばない人だったらしい。本来耐久行為はそこまで褒められた戦法ではない。だが諷利はそれを実践した。
今回のような条件では攻めれば規格外の攻撃力に踏みつぶされる。ならば守るしかないだろう。
現に霊使はライブラリアウトが見えてくる程度にはデッキが薄くなっていた。
「今回は君の勝ちだよ。…次は私も負けないけど。ああ、後それと。」
諷利は戦う機会があったらまた戦おうといって、それから、霊使の耳下で――――
「…ちゃんと関係性ははっきりさせておこうね?」
「…はい。」
そう言い残した。思い当たる節しかない霊使は大人しく頷くしかない。
「それじゃ、君は優勝することを願っているよ。」と言って諷利は霊使の前から去っていった。
「…関係性をはっきり、か…。」
人生の先輩としての昏れた諷利の言葉。
その言葉は魚の棘のように霊使の喉に引っかかったのだった。
登場人物紹介
・霊使
最大瞬間攻撃力6250。
・諷利
大人
キトカロス生存!キトカロス生存!
やった!キトカロス生存!
うおおおお!
それはそれとしてMDにティアラメンツ来るって。
さあ皆もティアラメンツで満足しようぜ!
水樹君のデッキ強化
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ネクロス
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リチュア