なんたって引っ越し準備が終わらないから☆
「さて、入学おめでとう。君たちこの一年A組───特進クラスの担任になった"
ラフな格好をした女性の担任──真木が黒板にでかでかと自分の中の名前を書いた。
「早速だけれど…自己紹介をしてもらおうかしら。名前と皆が使用するデッキについて教えてちょうだい。……ちなみに私は"マギストス"を使っているわ。」
(………まじかよ)
『確かにあの方からはヴェールと似た力を感じます…』
『……じゃあ、あのひとがかあさんのマスター…?』
(……多分な。)
克喜は頭の中でウィッチクラフト達と会話してながら話を聞いていた。どうやら、彼女はヴェールの母親──サンドリヨンの精霊を従えているらしい。
他のウィッチクラフト達もハイネと同じ事を思っているらしく、皆がハイネの意見に同意していた。そして、その脳内で行われる会議に克喜も参加した。
故に、気付かなかったのだ。
「九条克喜!貴方の番よ!」
「────ウェイ!?」
すでに自分に番が回ってきているということに。
「風見颯人だ。"ガスタ"を使わせてもらっている。」
颯人はぶっきらぼうな自己紹介をした。
『………マスター。もしかして自己紹介嘗めてる?』
(ウィンダ…俺は至って普通の自己紹介をしたつもりだが?…何か落ち度でも?)
『大有りよ!あっさりしすぎなのよ!せめてアタシは紹介しなさいよ!』
(知らん。そんなことは俺の管轄外だ。)
『ああ…。これでまたアタシのマスターが誤解されるぅ……』
その事を咎めるように彼の精霊───ウィンダが声を荒げた。
と言っても、他の人物に聞こえている訳ではないので物凄く呑気に受け答えをしているのだが。
(本当にこのクラスの中にお前の妹──ウィンを連れているやつがいるのか?)
『それはもちろん。アタシが言うんだから間違いない!』
(家出してから一度も会ってないのにか?)
『うぐ…。』
颯人は正論でウィンダを黙らせるとそのまま自己紹介を聞き流していた。そして、とある少年の番でウィンダが再び話し掛けてくる。
『……あの子からすごくウィンの気配…というか力を感じるんだけど…。』
(……後でウィンについて聞いといてやるよ。)
『ありがと。マスター。』
(…ただ。)
『何?』
(ウィンを連れていたからって暴走すんなよ?)
『善処します…。』
この後二人の予想外の精霊がド派手に暴走することになるのだが、それはまだ知る由もない。
『……すごく、近いです……』
(……そう、だよなぁ…)
ウィンが言うにはやはりこのクラスにガスタの使い手がいる、との事だった。
(というか絶対に風見颯人君なんだよな…。)
明らかに自分が自己紹介し終わった辺りからずっと自分を見ていた。
その少年───風見颯人がガスタの使い手であるだろうという考えの下、どういう風にガスタとウィンの蟠りを解こうか、と考えていた。
そんな事を考えているうちに自己紹介は終わっていた。
『マスター、ボク達やカツキ、その──ハヤト、だっけ?その三人以外にも精霊連れているとおぼしき決闘者が何人かいたよ。』
(……ヒータ、それマジ?)
『…全く。自己紹介は聞いてたほうがいいってのに…』
(すまん。……で?誰だったんだ?)
若干ヒータに咎められつつも霊使い達に精霊を連れているであろうクラスメートの情報をもらった。
その情報を整理すると─────
『えッ…リチュアも居るの…?』
ウィンが絶望していた。どうして絶望しているのか分からなかったが、そこはおいおい聞くことにした。
『……ドライトロン、蟲惑魔、そしてリチュア…。うーん。頭が痛くなってくるなぁ…。マスター、どうしようか?彼らのマスター接触するかい?』
(…そうだな…纏めて接触するか、逃げるか。悩むなぁ…)
『いや、そこは頑張って向き合いましょうよ…』
(やめろ、正論は俺に効く。)
アウスの正論に淡い逃走への希望は打ち砕かれた。
「ああ、そうそう。入学試験で教員を倒した六人──
四遊、風見、九条、二重原、星神、龍牙の六人はこのHR後すぐに職員室に来るように。確認したいことがあるからな。────忘れるなよ?」
(どうしてだよォォォォォ!)
(あ…あはは…)
どうやら、学校からトラブルを作りにきてくれやがったらしい。
ウィンは霊使の胃が痛くなるんだろうな、と思い渇いた笑いしか出てこなかった。
うーん。上手い文章が書きたい…。
ミニ設定紹介 精霊について
この作品の精霊はGXと違ってどんな人物にも見える。さらに言うなら触れる。もちろん、精霊のマスター本人だけが見えるようにすることも可能。
水樹君のデッキ強化
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ネクロス
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リチュア