「相棒」   作:ダンちゃん1号

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はぁい!
プリズマティックアートコレクションでまさかのライナの絵違いが出るとは思ってなくて買うことができなかった作者だよ!

情報を確認してない俺が100%悪いねこんちくしょう!

という訳で本編が始まります。


四遊霊使と"精霊"

霊使は今すぐに逃げたかった。

 

「何か言い残す事はあるか?」

 

何故なら───

 

「ヤメロー!シニタクナーイ!シニタクナーイ!」

「潔く諦めてここで死ね!よくもウィンの純潔を奪いおって!」

「父さん!?ちょっと色々と勘違いしてるよ!?少なくともまだ純潔は失ってないって!別に霊使ならそういう関係になってもいい…むしろなりたいけどさ…

「ちょっとウィン!爆弾発言を突っ込まないの!父さんも落ち着いて、ちゃんとレイジ君とウィンの話を聞いてあげて!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。主にアイアンクローされた額がみしみしと軋んだ音をたてているのだ。このまま破裂してしまいそうだ。

ウィンの姉──ウィンダとウィンが父親を必死に止めようとしているが恐らくは無駄だろう。現に二人の説得をき聞いてもウィンの父親──ウィンダールはアイアンクローを霊使に行い続けている。もちろん力は全く緩めない。

克喜もその他三人も目の前の光景に苦笑するだけで助けには来ない。颯人はウィンダールの静止を試みるも全くの無駄だった。

正に絶対絶命。

 

「どうしてこうなった…?」

『…やっぱ、親の愛情、でしょうねぇ。』

 

真木も額に手を当てて、サンドリヨンは苦笑しながらその光景を眺めていた。

そもそもどうしてこうなってしまったのか。

話は少し前へと遡る───。

 

 

放課後に真木呼ばれていた六人は、生徒指導室で顔を突き合わせていた。

 

「全員いるな?──今から聞く質問に正直に答えて貰うわ。とても大切な話だからな。」

 

真木は全員を一瞥するとこう言った。

 

「六人とも、精霊を連れているだろう?改めて、自己紹介ととも精霊の名をに教えて欲しい。」

 

と。もちろんここで隠すのもありだろうが、恐らく彼女の疑惑は晴れない。

ならば、正直に答えるべきか。

そう霊使が結論づけたところだった。少年がぽつりぽつりと自己紹介を始める。

 

二重原 水樹(ふたえはら みずき)です。精霊は───リチュア・エリアルですよ。おいで、エリアル。」

 

そういうと彼の隣に人影が現れた。

 

「…ハイハイっと。はじめましての人が多いから、自己紹介させてもらうよ。僕はエリアル。──リチュアの儀式屋さ。」

 

それだけ言うとエリアルはそそくさと少年───水樹の後ろに隠れる。そのままひょっこり顔を出して

 

「こう見えても結構僕は人見知りだからね…?」

 

と言った。

 

「グフッ…。」

 

余りの可愛さに誰かが吐血した声が聞こえたが気のせいということにした。そうでなければこっちも持たない。

 

『もう…霊使のバカ…』

(いつの間にか名前になってますよ…?ウィンさん)

『今更でしょ?もう…。』

(確かに!)

 

若干ウィンが嫉妬しているように感じたがそれはそれだ。人間、可愛い物は大概好きなのだ。

ただ、ウィンがエリアルに嫉妬した理由に関しては霊使にはさっぱりわからない。少し騒いだところで唐突に一人が手を挙げ、自己紹介を始めた。

 

「……このままだと、埒があかないなぁ。それじゃ、今度は僕の番だね。星神 奈楽(ほしがみ ならく)だよ。ご存知の通り父親はここの市長さ。精霊は、数が多いから詳しくは今は言えないけど、"蟲惑魔(こわくま)"達さ。使用しているデッキもおんなじだよ。」

 

奈楽が簡単に自己紹介済ませた。それと同時に彼の周りに一人の女性が現れる。

 

「皆を代表して自己紹介させていただきます。私の名前はフレシアと言います。マスターともども宜しくお願い致します。」

 

どうやら、女性──フレシアが奈楽の精霊らしい。 フレシアは一礼するとすぐに奈楽の一歩後ろに立った。なにがあっても対応できるような位置だ。続けて少しガタイのいい男子生徒が自己紹介を始めた。

 

龍牙 流星(たつが りゅうせい)です。 デッキは"ドライトロン"を使っています。俺の精霊は、"メテオニス"という名前なんですが──。」

 

ピクリ、と真木が顔を動かした。

 

「今、この場に居ないのか?」

 

と流星に真木が問いかけた。それに対して流星は「いいえ」と一言おいてからこう言った。

 

「居るんですけど、…余りに大きくて入れないんですよ。彼。」

「何?」

「外でなら紹介出来るんですが……。」

「…いや、いい。また今度紹介してくれ。」

「…?」

 

少し流星は疑問を感じた。──が、それは一旦置いておくことにした。ここで突っ込んで聞いたらなんか色々と拗れそうな気がしたのだ。

 

「さて、後は三人だな。」

 

そうして克喜と颯人が自己紹介を行う。霊使は、克喜の精霊がウィッチクラフト全員だったのは知っていたから驚かなかったが、やはり幼女(ヴェール)が精霊に居ることで 克喜にロリコンの疑惑がかけられてしまった。

克喜は

 

「なんでやねん」

 

と突っ込んだがヴェールをキーカードにしてる時点でお察しである。

一方、颯人はというと

 

「俺の精霊のウィンダと、──ウィンダールだ。」

 

ガスタの二人で、そして、ウィンの家族を顕現させた。霊使にとってはもはや寿命がゴリゴリ削られていくレベルである。

 

「さあ、お前が最後だ。四遊。早くお前の精霊を紹介するんだ。」

「……逃げたい…。が、やるしかないよな…。俺は四遊霊使。デッキは"霊使い"。そして、俺の連れている精霊は───」

 

霊使は胃に穴が開くほどの痛みを感じながら、四人を実体にする。

 

「ウィンにエリア、それにヒータ、アウスの四人で───」

 

霊使は最後まで自己紹介する事は無かった。

何故なら───

 

「貴様かぁぁぁぁ!」

 

ウィンダールがアイアンクローを仕掛けてきたからである。

 

「理不尽ッ!?」

「貴様がウィンを誑かしたのか!赦せん!」

 

そうして冒頭に戻るのである。

 

そして、数瞬後──

 

「……これ、結局誰が悪いんでしょう…?」

「「「…さあ?」」」

 

フレシアの問いかけにエリア、ヒータ、アウスの三人は曖昧な回答しか出来なかった。

 

「止めてあげなよ…さすがの僕でも可哀想になってきた。」

 

エリアルはその光景を眺めて、苦笑していた。

 

 




はい。
この作品のウィンダールさんは家族思いのいい人です。
ただ家族が好きすぎて暴走しちゃいます。

ミニキャラ名鑑No.3 エリア

皆ご存知水霊使いエリアその人。
活発で頭もいい。
この作品では、エリアとエリアルは他人の空似。
わらび餅が好き

水樹君のデッキ強化

  • ネクロス
  • リチュア
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