皆も…25周年記念アニメを、見よう!
とくにブルーアイズと霊使いと氷結界とメルフィーとアーゼウスと六武衆とライブツインとアルバスの烙印とエグゾディアとヴィサスと炎王とディアベルスターと征竜とマギストスとドレミコードと閃刀姫がおすすめだぞ!
全部だって!?
そりゃそうだろうよ!
まあ、霊使いが一番かわいいのは確かなんだがな!
敗退確定という状況でおっぱじめる決勝第三試合。
「…先攻は…俺か。手加減はしないぞ、流星!」
「望むところだよ、霊使君!俺も―――加減は出来ないだろうから!」
周囲の観客は一体何を望んでいるのだろうか。
このまま、相手が一勝もさせずに圧倒するのが見たいのか、それとも―――『英雄』の力が見たいのか。
何を望んでいるのかはさっぱり分からない。分からないが―――。
少なくとも衆人の監視なぞ気にする必要もない。ここからは魂と魂、刃と刃、戦略と戦略―――二人が積み上げてきたあらゆるものをぶつけ合う時間だからだ。
『決闘開始ィィィィ!』
その宣言と共に、霊使は迷うことなく今までにない刃を流星に見せる。
かつての仲間だとか、どんなデッキかを知っているのかだとか、そんな煩わしいしいことなどどうでもいいのだ。
なので、霊使は全力で相手の全てを壊すことにした。
「俺は―――カードを三枚伏せて手札から【憑依装着‐ウィン】を召喚してフィールド魔法【魔法族の里】を発動してターンエンド!」
「…ん?」
「…だから俺はこれでターンエンドだって。」
なんと、一瞬でターンエンドを宣言。
いつもの霊使であれば【憑依連携】や【憑依覚醒】といった【憑依】魔法・罠カードをメインとした戦法を取る。
手札事故が起きればその内の一枚も発動できない―――なんてことも起こりえるのだろうが、それでもなにかしらのカードでの後続の確保は行うため、ウィン一体だけ―――というのは非常に珍しい。
「…俺のターン。ドロー。」
「俺はこの瞬間永続罠【憑依解放】を発動。」
「…いつも通りの展開しかなさそうだね。…俺は手札から【
魔法が封じられている以上、まずは【憑依装着‐ウィン】を破壊しなければ話が始まらない。
―――だが【ドライトロン】という分かりやすい脅威に対して霊使は当然対策を用意している。
「その効果にチェーンして【サモンリミッター】発動!互いに召喚・特殊召喚・反転召喚は一ターンに二度しか行えない!」
「うそでしょ!?―――【竜輝巧―ラスβ】をコストに【竜輝巧―バンα】を守備表示で特殊召喚!デッキから【サイバーエンジェル‐弁天‐】を手札に加える。…さらに弁天をコストに【竜輝巧―ルタδ】を守備表示で特殊召喚!効果で手札の【流星輝巧群】を公開!一枚ドローするよ…!更に【宣告者の巫女】をデッキから手札に!」
「そこまでだぜ、流星!」
本来ならここから【イーバ】なり【宣告者の巫女】なり召喚してさらに展開を伸ばしていくのが【ドライトロン】の動きだ。
だが、今は【魔法族の里】により魔法カードが封じられ、【サモンリミッター】により召喚回数が制限されている。しかも間が悪い事にこの状況を突破できるカードはいまの流星のデッキには存在していない。
この二つの効果により、流星のデッキは今までに無いほどに機能不全を起こしていた。
「…僕はこれでターンエンド。」
流星 LP8000 手札4枚
モンスターゾーン 竜輝巧―バンα(守備表示)
竜輝巧―ルタδ(守備表示)
霊使 LP8000 手札0枚
モンスターゾーン 憑依装着‐ウィン
フィールド魔法 魔法族の里
魔法・罠ゾーン 憑依解放
サモンリミッター
伏せ×1
(手札をオールインした甲斐はあったな。これで流星の初動を大きく送らせることに成功した…!)
流星のデッキは一度回り始めてしまえばどうしようもないほどに逆転不可能な盤面を作り上げて来る。【崇高なる宣告者】や【虚竜魔王アモルファクターP】などがいい例だ。これらのモンスターで制圧しつつ最終的に切札たる【竜儀巧‐メテオニス=DRA】を儀式召喚。そのままゲームエンドに持ち込む。
(これ先攻とれなかったら絶対に死んでた…!絶対にあの世行きになってた…!)
もしこの手札で後攻なら即座にサレンダーを選択したことだろう。
それが先攻だったから何とかなっただけの話だ。霊使は常に
「さあ、俺のターンだぜ、流星!ドロー!」
「…むぅ。」
霊使の宣言と共に不機嫌そうに頬を膨らませる流星。
まあ大方自分が望んだとおりの決闘が出来なくて不満げなのだろうが―――そもそも霊使のデッキで相手にまともに取り合ったらそれこそ即座に消し炭にされる。
だから、その不満げな顔は流星に犯行の一手がない事の証左であり―――即ち、霊使にとってのチャンスの証拠であると言えよう。
「手札誘発はなさそうだな。俺は伏せカード【精霊術の使い手】を発動!たった今引いた【教導の聖女エクレシア】をコストにデッキから【憑依覚醒】をセットし【憑依装着―アウス】を手札に加える!そのまま【憑依覚醒】を発動して【憑依装着―アウス】を召喚!【憑依覚醒】の効果でデッキから一枚ドロー…お?」
霊使は退いたカードを確認する。
「よりにもよってきちゃったかー」というような複雑な心境だ。勿論有効活用できるカードであるので、雑に伏せておくことにする。
「カードを一枚伏せて―――バトルだ!取り敢えず守備表示の【竜輝巧―バンα】と【竜輝巧―ルタδ】を攻撃!」
「守備表示だからダメージはないけど…きっついなぁ…!」
「そんでもってこれでターンエンドぉ!」
魔法が使えない、モンスターを十分に召喚出来ない。
それだけで相手は十分に満足なデュエルが出来なくなる。
霊使は後にこの時の試合をこう語った―――。
「何もさせないのが勝ちなんだ」、と。
一番近いのは凪の【忍者】デッキだろうか。
相手を封殺し、自分の動きを通し、相手の全てを奪い去る。
それが【メタビート】と呼ばれるデッキ形態だ。
「…くそぉぅ!何もできない!」
「それが俺の作戦だぜ!「何もさせない」―――そして「俺は自由にする」。いやー、楽しいなぁ!」
「こんの…極悪人めぇ!」
「ふはははは!何とでも言うがいい流星!やはり霊使いこそ強靭!無敵!最強ォォォォ!」
結局、流星は霊使の盤面を崩すことは叶わず、次のターンに一斉攻撃を喰らい敗北。
二勝一敗―――流星たちからしてみれば最後の最後でケチが付いた形になり、霊使たちからすれば有終の美を飾ることが出来ず―――結論から言えば、この決勝は双方にとって何とも言い難いものになったのであった。
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「不完全燃焼ぉぉぉぉう!」
「それはこっちのセリフだぁぁぁぁぁ!」
「勝たせてよ!あそこまで言ったら勝たせてよ!霊使君のKY!鬼!魔法使い族!」
「…どうしてこうなった…?」
咲姫は目の前で男どもの咆哮する姿を見ていた。
理解が及ばない。かすかに頭痛を覚えた気がして、咲姫はこめかみを押さえた。
ほんとうにどうしてこうなったのか。
(たしか…)
事が終わって夕刻。
霊使は奈楽、咲姫、流星の三人と合流して久しぶりに四人で夕食を食べに行くことにした。
当然、ウィン達を伴って―――ではない。ウィン達は部活の懇親会の方に顔を出している。
事情を知っている3人からすれば霊使とウィンはセットなのだ。
だからウィンを伴わず、霊使一人で現れたときは三人ともびっくりしたものだ。
「ウィンちゃんは?」
「ん?ああ…プリメラの愚痴聞いてる。彼女なぁ…あんまり活躍できなかったみたいでずっと落ち込んでんの。で、ウィンがその愚痴に付き合ってる。聞き上手だからなぁ、ウィンは。」
ウィンの居場所をおっかなびっくり聞いてみた咲姫。
霊使は苦笑しながら「行こうぜ」と言葉を出した。
―――暦の上ではもう秋な9月。しかしながら照り付ける太陽は夏の時とさほど変わらない。
「…インドア派の俺にはキツイぜ…。暑くて溶けそうだ。」
「予約した店はもうすぐそこだから頑張って!」
何とか予約した店にたどり着いた霊使一行。
その店はリーズナブルで高品質な中華が楽しめるファミリーレストランだった。本来なら予約は受け入れてないらしいのだが、今回は出場選手という事もあり特別に予約を受け入れてくれたのだそうだ。
案内された席に座り、普通に料理を楽しんで行く。
「…ほえ?」
最初に様子がおかしくなったのは霊使だった。
次に流星、奈楽とどんどん様子がおかしくなっていく。
場酔いというのか気分が高揚してきたとでもいうのか。
どんどん様子がおかしくなっていって今ではあの様だ。―――まあ、周囲に迷惑かけていないのでいいだろう。
(男子高校生ってすごいなぁ)
そんな事を呑気に考える余裕すらある鈴花なのであった。
登場人物紹介
・霊使
勝ったぞ!
・流星
負けたぞ!
今回の章は嘗ての仲間と霊使君と戦わせる事なんですけど、流星戦は勝敗が既に決まってました。
サモンリミッターが意外と強いのでみんなも使おう!
水樹君のデッキ強化
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ネクロス
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リチュア