「相棒」   作:ダンちゃん1号

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やっべぇ、引っ越し前の掃除でこいつを書き損ねるところでした…。

まあ、とりあえずキスキル達とのデュエル、前編です。

それではお楽しみください。


悪魔怪盗と闇の決闘

「「決闘(デュエル)!」」

 

掛け声と同時に辺りがどす黒い靄に覆われた。キスキル達は苦い顔をしてその光景を眺めている。

 

 

「!?」

(霊使…!これ、闇の決闘(デュエル)だよ…!ダメージが現実になる!)

 

ウィンから聞かされた事実に震え上がる。

知らなかったとはいえ、文字通り命をかけたデュエルを始めてしまったのだ。悪態の一つもつきたくなる。

しかも、一度始まったデュエルを降りる事はできない。

この事は霊使の冷静さを欠けさせるには十分だった。

 

「ちくしょう…!これが精霊と直接デュエルするってことかい…!まあ、いい!俺の先攻だ!──俺は手札のカード一枚──"憑依装着─エリア"をコストに魔法カード"精霊術の使い手"を発動!効果により俺はデッキから"憑依覚醒"と"憑依連携"を選択!一枚をセットし、一枚を手札に加える!」

 

どのみちこの事件を解決するには二人を下すしかない。

どうなっても二人を止めると決意したのだ。

萎縮している場合ではない。

 

「俺はセットカードの"憑依覚醒"を発動!そして二枚カードを伏せる!そして、俺のフェイバリットカード──"憑依装着─ウィン"を召喚!」

 

ウィンは決意に満ちた顔でキスキル達を見据えている。

絶対に負けられない戦いであることを理解しているようだった。

 

「"覚醒"の効果で一枚ドロー。そして、ターンエンドだ。」

 

霊使 LP8000 手札2枚

フィールド

"憑依装着─ウィン"

魔法・罠

"憑依覚醒"

伏せ二枚

 

ある程度動きを押さえられれば勝機が見えてくる。

それが甘い考えだったこと霊使はすぐ思い知る事になる。

 

「ワタシ達のターン。…ドロー!ワタシ達は手札からカードを一枚捨て、速攻魔法"Live☆Twinエントランス"を発動!

デッキから"Live☆Twin"モンスターを一体、特殊召喚できる!おいで!"Live☆Twinキスキル"!」

 

出てきたモンスターはキスキルをカートゥーン風の絵で描いたようなモンスターだった。余りに雰囲気の似合わなさに霊使は失笑を漏らしそうになった。

 

「は…!?ま、まあ、いい。トラップ"憑依連携"を発動。墓地の"憑依装着─エリア"を特殊召喚する…。そして、属性がウィンの風とエリアの水で二種あるので、"Live☆Twinキスキル"を粉砕!」

 

エリアの強襲により消滅するキスキルのような何か。

それはなんなのかはさっぱり分からなかったが、それを追及している場合ではない。

 

「更に"覚醒"の効果で一枚ドロー。」

 

これで手札も完璧になった。

 

「…ワタシ達のターンだったな。…通常召喚権はまだ使ってない…から"サイバース・ガジェット"を召喚!そして、"サイバース・ガジェット"の効果によりレベル2以下の"Live☆Twinキスキル"を効果を無効にして特殊召喚!」

 

再び現れるキスキルのような何か。

それを気にせずキスキル達はすでに行動に移っていた。

 

「現れなさい!夜空を切り裂く()()()()()!」

 

リィラが手を空に翳すと呼応するように八方向にマーカーが着いた門のようなモノが現れた。

 

その名も「サーキット」。

リンク召喚と呼ばれる召喚に必要なものだ。

 

「…そんな!?リンク召喚だって!?」

 

たしかに霊使もリンク召喚という召喚法の存在は知っている。

しかしその召喚方法は最近編み出されたものであり、使い手が非常に少ないのだ。

現に霊使は今までに一回もリンク召喚を用いる相手とデュエルしたことがなかった。

霊使からすればほぼ初見の召喚法であり、攻略方法なんて分からないのである。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は"キスキル"モンスターを含むモンスター二体!ワタシ達は"サイバース・ガジェット"と"Live☆Twinキスキル"をリンクマーカーにセット!」

 

選択された二体のモンスターが光となり右と下の方向のマーカーのエネルギーとなる。

そしてエネルギーで満たされたサーキットは新たなモンスターを顕現させる「門」となる。

 

「サーキットコンバイン!リンク召喚!"Evil★Twinキスキル(ワタシ)"!」

 

ゲートから現れたのは怪盗服を着たキスキルその人だった。

 

「自分フィールド上から"サイバース・ガジェット"が墓地に送られたとき攻撃力、守備力がともに0の"ガジェット・トークン"一体を特殊召喚するわ。」

 

フィールドにふわりと舞い降りる霊体。

 

「トークン生成…!?」

 

トークンはエクシーズ素材や融合素材に指定できない。

逆にリンク召喚には使えたはずだ。

 

「まさか…!?そこからさらに展開を…!」

「察しの通りよ。"Evil★Twinキスキル"の効果を発動!墓地の"リィラ"モンスター一体を特殊召喚できる!現れなさい!"Live☆Twinリィラ"!」

 

今度はリィラをカートゥーン風にしたモンスターが現れる。

 

「って、不味い!今、二体のモンスターが揃った!」

「さあ、行くよ!現れろ!夜空を駆けるサーキット!」

 

そして今の召喚でリンク召喚の素材が揃った。

再びリンク召喚を敢行する二人。

 

「"ガジェット・トークン"と"Live☆Twinリィラ"でリンク召喚!"Evil★Twinリィラ"!」

 

今度はリィラ自身を特殊召喚した。

 

「また…!?」

 

ウィンが絶叫する。

まさか一ターンで二回リンク召喚されるとは夢にも思ってないからだ。

 

「"Evil★Twinリィラ"の効果発動!自分フィールド上に"キスキル"モンスターがいる状態で特殊召喚に成功したときフィールド上のカード一枚を対象として発動できる!そのカードを破壊する!」

 

リィラは懐に忍ばせていたワイヤーフックを取り出す。

 

「私が対象に取るのは"Evil★Twinキスキル"!」

「な…なんだって!?」

 

そして、そのワイヤーでキスキルを攻撃。キスキルは特に困惑することもなくその攻撃を受け入れた。

そしてワイヤーはキスキルの形をした何かだけを粉微塵に切り刻んだ。

その余りの光景に開いた口が塞がらない霊使とウィン。

エリア達はその異常さに反応が遅れ固まってしまった。

 

「…な、何を…」

「そのまま"Evil★Twinリィラ"のもう一つの効果を発動。墓地から"キスキル"モンスター一体を特殊召喚できる。」

 

固まる霊使を余所に己の効果を発動させるリィラ。

 

「この効果で私は"Evil★Twinキスキル"を特殊召喚。…"Evil★Twinキスキル"が特殊召喚に成功したとき"リィラ(ワタシ)"がいるなら一枚ドローできる。…悪いけれどそこをどいてもらうわ。」

 

二人のまとう空気が変わる。

 

「私たちは…!」

「ワタシ達自身を…」

「「リリース!」」

 

キスキルとリィラの姿がより派手に、しかしより怪盗らしく変わっていく。

 

「「夜空を駆ける怪盗達は今、一つとなりて闇も光もすべてを切り裂く!」」

 

そして一つのモンスターとして再臨した。

 

「「特殊召喚!"Evil★Twinsキスキル・リィラ!"」」

「なん…だと…?」

 

 

 

 

 

――――この日二人は全力でも叶わない相手に、圧倒的な壁の前に手も足も出ず、敗北した。

 

 

 

 




後編ですが私の都合で恐らく投稿が遅れます。
誠に申し訳ありません。

ただ、もし、遅れずに投稿できたのであればその時は

「なんだ、不定期じゃないのか」

と笑ってやってください。

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