「相棒」   作:ダンちゃん1号

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四遊霊使と"奇妙な夢"

キスキル達との闇の決闘は思ったよりも軽症で済んだため、一旦日常生活に戻ることになった霊使達。しかしその一戦以降、霊使は何か奇妙な夢を見るようになった。

それは自分が幼かった頃の記憶だ。

 

その夢自体もいるはずのない美人な妹がいたり家から追い出されるというものだった。

決闘が全てのこの世界で勝てないというのが理由だったようだが。

ちなみに妹らしき人物は必死に自分を家に残そうとしてくれていた。まあ兄妹仲は悪くはなかったということだろうか。

ただ、何よりも霊使がその夢で引っかかったことがある。

それは、何故か自分の隣にウィンが居たのだ。

自分が幼い頃に使用していたデッキは"クリアウィング・シンクロ・ドラゴン"や"SR魔剣ダーマ"といった風属性シンクロモンスターを"デブリ・ドラゴン"や"チューニング・サポーター"、"SR"などを駆使して展開していくデッキだったはずだ。

まあ、そのデッキは中学生の頃、外道に奪われて以来所在が明らかになっていないのだが。

 

結局考えても答えは出なかったのでウィンに直接聞くことにした。

もちろん答えは直ぐに帰ってきた。

 

「え、し、知らないよ?…まさかそういう妄想をしてるの?霊使?」

「して無いよ!そういう夢を見ただけだ!」

 

―――あまり芳しいものではなかったが。

むしろウィンに若干引かれた顔をされながら煽られるという何とも理不尽な結果に終わった。

 

「それよりも、強くなるってどうすればいいんだろうね。」

「…ああ。まあ、決闘しまくる、とかじゃないか?」

「…えぇ?」

 

強引に話題を変えたウィンに多少の違和感は持ったものの、それでも今はキスキル達にリベンジするためにどうなったら強くなれるかを考えることにした。

自分のことは後回しで、二人でどうすれば強くなれるのか考えなければ。

きっと近いうちにまた戦うことになるのだろうから。

 

 

 

 

 

その夜。

ウィンは人知れず泣いていた。

誰にも、ばれないように一人で。

 

「…あの頃の記憶が…霊使に戻りつつあるの…?」

 

今日ウィンは霊使に嘘を吐いたのだ。

それは霊使に秘められた"負の記憶"といっても過言ではないもののことだ。

霊使は幼い頃に一時期ウィンを使っている。

その頃霊使が使っていたデッキは何処に行ってしまったのかはわからない。

でも、たしかにそこに自分が居た。

そして一番つらい時に傍にいてやれなかった。

そのせいで彼は記憶を消された上で家を追い出されてしまったのだ。

彼をここまで追い詰めたのは他でもない自分なのだ。そのことを考えるだけで胸が苦しくなる。

 

「ごめんね、霊使…。ごめんね…」

 

ウィンの言葉は誰にも拾われることなく、夜空に溶けていった。

 

 

 

 

 

 

「どうやらあのポンコツが野良の精霊如きにまけたらしいよ。」

「追い出しといて良かったわ…。あれは明らかに強いカードを使わない失敗作だったし。こんな事が知れたらきっと四道(しどう)の名が穢れてしまうわ。」

 

とある屋敷にて派手なドレスに身を包んだ者たちが話し合う。

 

「あれがいては我らの計画の邪魔になる。無駄に正義感の強い奴だからな。」

「そうね。…始末したほうがいいのかしら…。」

「…うむ。そうだろうな。"奴"が雇った怪盗の正体はすでに割れた。…が、なんの因果か正体を知っているのはあの出来損ないだけだ。」

「つまり、あの失敗作を消してしまえば…」

 

ここに大きな悪意が渦巻いていた。

 

「…咲姫。あの失敗作を始末してきて頂戴。失敗したら…わかっているわね?」

「……わかり、ました。」

 

一人の少女が悔しそうな顔をしながら残酷な命に従う。

 

ここにもう一つの悪意が胎動していた。

その悪意は過去を捨てられない少女に容赦なく襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 




さあ、霊使君の過去がわかるかも…?な日常編、次回から始まるよー。
相も変わらず駄文しか書けないこの辛さ…。

評価・感想お待ちしております。


ミニキャラ紹介No8 ヒータ

男勝りな火霊使い。一人称は「ボク」。
なんか最近エリアのツッコミをしなくてはと考えるようになった。

好物は担々麺。
嫌いなモノはG。
曰く「あれはやばい。理性が吹っ飛ぶ。」とのこと

水樹君のデッキ強化

  • ネクロス
  • リチュア
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