「相棒」   作:ダンちゃん1号

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短い、こんな日常。

申し訳ありませんでした。
許してください。なんでもしますから(なんでもするとは言ってない)


そして"奴"はやってくる

「…ねえ、マスター。ボク、もう限界なんだけど…。」

「…もう、ウィンもエリアもアウスもやられた…腹を括るんだ…!ヒータ!」

 

二人は今、一世一代を賭けた争いをしていた。

その相手は"奴"だ。

いくら警戒しても常に"奴"は意識の外から奇襲をかけてくる。

すでにウィンもエリアもアウスも気絶していた。

 

「どこだ…!?」

「…来るっ!」

 

ヒータと霊使は己の武器を構えて"奴"を迎え撃つ。

 

「死なばもろとも!行こう!マスター!」

「ああ…!」

 

 

 

それはある休日の昼下がりのことだった。

すこしだけウィンとの関係が変わったあの日から数日。

"そいつ"は急に現れた。

 

「ひッ…きゅう」

 

まず至近距離で"そいつ"をみたエリアが間髪いれずに気絶。

その音を聞きつけたのかやってきたアウスがそのまま気絶。

 

「おい、大丈夫か二人とも…ッ!?」

「な…なに?こ…」

 

そこに"そいつ"はいた。

否。

それは"そいつら"と呼んだほうがよかったのかもしれない。

ウィンが一目見ただけで気絶するような数の"そいつら"は全員が黒く光っていた。

そう。

G(ゴキブリ)である。

Gがその無機質な眼でこちらをじっとみつめているのである。

 

「なにィイィィィイィィィイ!?」

 

その余りに凄惨な光景に霊使ですら悲鳴を挙げた。

一体こいつらはいつの間にここにやってきたのだ。

少なくとも週末には人海戦術を用いて霊使の拠点たるこの家を隅々まで綺麗にしていたはずだ。

それなのになぜ今になってこいつらが湧いてでてきたのか。

考えられるとすれば答えは二つ。

 

"増殖するG”、通称"増G"と呼ばれるカードの精霊か、それとも―――――

 

命ある本物のゴキブリか。

 

どちらにしても、とっとと家から追い出さねばならない。

そうしなそうしなければヒータが発狂して我が家が爆発オチを迎えてしまう。

 

そうなればホームレスだ。

宿無しだけは困る。

 

そしてスプレー缶を携え、覚悟を完了させた。

そして冒頭に戻るわけである。

 

といってもヒータは虫を毛嫌いしている。

そんなヒータにどれほどの理性が残っているか分かったものではない。

ゴキブリが飛べば恐らくヒータのSAN値はゼロ―――発狂だ。

爆発オチという特大の爆弾を抱え込んだ状態で、霊使の精神もごりごり削れている。

早期決着が望めなければ今日から宿無しだ。

 

「くそ…こっちに、こないでぇ…。」

 

一瞬で壁際まで追い込まれるヒータ。

ゴキブリは気まぐれか確信かどうかはわからないがそれでもヒータににじり寄る。

 

「ヒ…ヒィ…」

 

いつもは勝ち気で男勝りな性格のヒータでさえも今は涙を浮かべるばかりだ。

 

そして、ついに―――

 

 

「こっちにくるなぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!」

 

ヒータ、発狂。

 

至近距離にいるゴキブリに稲荷火をけしかけた。

 

「あっぶねー…」

 

爆発オチという最大の危機を乗り越えた霊使の家。

しかしなぜ奴らが湧いたのかは分からずじまいだったのであった

 

 

 




投稿がだいぶ不定期になります。
楽しみにしてくださっている方には申し訳ありません。


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