再発防止に努めますのでそこのところ、よろしくお願いします。
霊使がキスキル達へのリベンジを決めたその日の夕方、颯人は複数人の不良に絡まれていた。
勿論狙いは颯人の精霊、ウィンダである。
不良達がウィンダを無理矢理遊びに誘おうとした所に颯人が割って入った結果、こうなった。
「悪いがあんたらのような下衆にウィンダを連れてかれる訳に行かないんでな。」
「あ゛あ゛!?」
颯人は淡々と不良のリーダーを煽る。
颯人自身、気付いていないようだが、好意を持つ相手にそんな下卑た視線を向けられたら機嫌の一つくらい悪くなる。
控え目に言ってこの男、ぶちギレていた。
「今言った言葉取消せよ、なぁ?」
「……。」
「はっ!急にビビってだんまりかぁ?あぁ、後そのデッキも貰っていってやるよぉ!」
「…おい。」
「あ?」
「デュエルしろよ。」
これ以上、言葉を交わす必要もない。
颯人にとって、これ以上、目の前の男と話す事は不快な事だったからだ。
「俺が勝ったらお前らには二度と俺達の前には現れないと約束してもらう。」
「なっ…!おま、そんな事────」
不良軍団の一人が颯人に食って掛かるが、不良の頭目がその男を手で制した。
「その話、乗ったぁ。」
「いいんですか!?」
「ただし、てめぇも約束は守れよ?」
「……いいだろう。行くぞ!」
「「
不良の頭目 LP8000
「まずは、俺のターン、ドロー。ちッ。シケた手札だな…。俺は手札から"増援"を発動し、デッキから"ゴブリンドバーグ"を手札に。俺は手札から"エヴォルテクター・シュバリエ"を召喚。」
現れたのは赤き鎧と短刀を身につけた戦士。
「さらに"ゴブリンドバーク"の効果を発動!表側守備表示で"ゴブリンドバーク"を特殊召喚する!…この効果で召喚された"ゴブリンドバーク"は表示形式を変更出来ない…が、まあいい。俺は"ゴブリンドバーグ"と"エヴォルテクター・シュバリエ"でオーバーレイ!」
爆撃機に乗ったゴブリンが現れ、そして、光に変わる。
「エクシーズ召喚!現れろ!"No.39 希望皇ホープ"!」
希望皇ホープ。この世界では最も多く扱われているエクシーズモンスターの内の一枚。その効果はX素材を消費することにより攻撃を無効にできるスグレモノだ。
「これで俺はターンエンド!さあ、俺の"希望"はお前にとっての"絶望"だろうが、どうする?」
不良の頭目 LP8000
フィールド No.39 希望皇ホープ
相手は一枚も伏せずにターンエンドを宣言。
颯人のデッキを舐め腐っているのだろう。
それが、驚愕に変わるのは、これからだと知らずに。
「俺のターン。…ドロー!俺は手札の"
「何ィ!」
「"ベイゴマックス"は自分フィールド上にモンスターが居なければ特殊召喚できる!そして、"SRタケトンボーグ"は自分フィールド上に風属性モンスターが居れば特殊召喚できる!」
颯人のフィールド上にベイゴマを模したモンスターと竹トンボのような何かが召喚される。
「さらに、"タケトンボーグ"をリリースすることでデッキから"SR"チューナー一体を特殊召喚する!…来い!"SR赤目のダイス"!"赤目のダイス"の特殊召喚成功時に効果発動!俺のフィールド上の"SR"モンスター一体のレベルを1から6の任意の値に変更する!…俺は"ベイゴマックス"のレベルを4にする!」
赤目のダイスから飛び出した星がベイゴマックスに吸収される。
これにより、"ベイゴマックス"のレベルは4となり、狙いのモンスターの召喚を可能にした。
「さらに、俺は手札から魔法カード"手札抹殺"発動!」
このカードによって、若干事故り気味だった手札を修正。
さらに、運が良いことに更なる展開を望めそうなカードを引けた。しかし、まずは──
「俺は…レベル4の"SRベイゴマックス"にレベル1の"SR赤目のダイス"をチューニング!集いし祈りが剣となりて敵を裂く!全てを導く風となれ!シンクロ召喚!現れろ!レベル5!"
「通常召喚権を残したままシンクロ召喚だとォ!?」
シンクロ召喚───それは"チューナー"と呼ばれる特殊なモンスターと普通のモンスターのレベルを足し合わせ、新たなモンスターを呼ぶ召喚方法である。
しかし、普通は通常召喚権をどこかで使う物だ。
「や、やべぇ奴にケンカ売っちまったかもしれねぇ…!」
狼狽え始める不良の頭目に静かに追い討ちをかける颯人。
「もう、後悔しても遅い!俺は手札の"ガスタの神裔 ピリカ"を召喚する!"ピリカ"は召喚に成功した時、墓地の風属性チューナー一体を特殊召喚する!…来い!"SR電々大公"!……この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効にされる…が、ささいな問題だな。」
颯人は漸く通常召喚権を使い、ガスタモンスター──ピリカを召喚。
ぶっちゃけると精霊のウィンダより、余程強力な効果を持っているが、それを言うとウィンダはいつもいじける。
なんなら、ウィンダは既にいじけている。
(ぐぬぬ…手札にアタシがいるのにピリカ召喚するとは…!おのれ…!)
(アイツの顔を見たくもないからワンターンキルするんだ。…もうすぐ出番だからな。)
ウィンダにじき、出番が来る事だけを伝えた颯人は、手早く行動に移す。
「俺はレベル3の"ガスタの神裔 ピリカ"にレベル3"SR電々大公"をチューニング!集いし祈りが新たな未来へ吹き荒れる!シンクロ召喚!レベル6"ダイガスタ・ラプラムピリカ"!」
ピリカが何処からか現れた巨大な鳥に騎乗。吹き荒れる風を従え、新たな姿となった。
「俺は"ダイガスタ・ラプラムピリカ"の効果を発動!手札とデッキから一体ずつ"ガスタ"モンスターを効果を無効にして特殊召喚し、その二体でシンクロ召喚を行う!」
「はぁ!?もはや無茶苦茶じゃねぇか!?」
「知らん。そんな事は俺の管轄外だ。」
最早止まらないシンクロ召喚に悲鳴を上げる不良の頭目。
「俺は手札の"ガスタの巫女 ウィンダ"とデッキの"ガスタ・ガルド"の二体を効果を無効にして特殊召喚!」
「よ、ようやく出番が…」
「悪いな!素材になって貰うぞ!」
「えぇえ~!?ようやく出てこれたのにぃ!?」
「そして、レベル2"ガスタの巫女 ウィンダ"にレベル3"ガスタ・ガルドス"をチューニング!集いし祈りが未来へ羽ばたく翼となる!全てを導く風となれ!シンクロ召喚!レベル5"ダイガスタ・ガルドス"!」
颯人はウィンダの悲鳴を聞き流して、シンクロ召喚。成長したガルドスにウィンダが騎乗した、ウィンダの新しい姿。
「"ダイガスタ・ガルドス"の効果発動!墓地の"ガスタ"モンスター二枚を戻し相手の場の表側表示のモンスター一体を破壊する!俺は"ガスタの巫女 ウィンダ"と"ガスタの神裔 ピリカ"をデッキに戻し、"お前のNo.39 希望皇ホープ"を破壊する!喰らえ"フェザー・アンカー"!」
風に撃ち抜かれ、ホープは消滅。
これで、不良の頭目を守るモンスターは居なくなった。
「ふん…弱いな。バトルだ。"HSRチャンバライダー"でお前にダイレクトアタック。戦闘時に攻撃力は200上昇する。」
「うぐあぁぁぁあああ!」
チャンバライダーが切りつけ、それに値するだけの衝撃が不良を襲う。
不良の頭目 LP8000→5800
「そして、"チャンバライダー"は1ターンに2度攻撃できる!再び、"チャンバライダー"でプレイヤーにダイレクトアタック!再び攻撃力が200上昇!」
「あがぁぁああぁッ!」
不良の頭目 LP5800→3400
「続いて"ダイガスタ・ラプラムピリカ"で攻撃!"ウィンド・バースト"!」
「あぎぃぃぃいいぃッ!」
不良の頭目 LP3400→1500
既に不良のライフポイントはガルドスの攻撃力を下回っている。
「終わりだ!"ダイガスタ・ガルドス"で、プレイヤーにダイレクトアタック!喰らえ"ブレイヴ・フェザー"ッ!」
神風を纏ったガルドスが不良の頭目に突貫。
その衝撃で不良の頭目は無様に吹っ飛んだ。
不良の頭目 LP0
「こ…後攻…ワンキル…だと…?」
「約束だ。とっとと失せろ、ド三流。」
そのまま気を失った不良の頭目を他所にその場を去る颯人。
(全く困った連中だ。あの不良も
颯人の目は高層ビルのある一点を見据えていた。
同時刻────とある高層ビルの一室にて。
二人の人間が話し合っていた。
「へえ、あれがあのポンコツの仲間ねぇ。…多分、あの子なら、きっとあの役に立たなかった妹よりもいい働きをしそうねぇ。」
「ふん。あの女はもう、四道にはいまい。最近、記憶が戻る兆候があったからな。それにしてもあの不良軍団ども、全く使えんな。」
二人は侮蔑するように、端河原松の街並みを見る。そして、踵を返した。
「ふん。とりあえず、アイツらは始末だな。…行くぞ。」
「ええ。」
「弟も、妹も、邪魔するならば、全て殺す」
「勿論。だって、私の全ては───」
「俺の全ては───」
颯人のデッキは【SRガスタ】です。
これから先にウィンダに出番はあるのか…!?
水樹君のデッキ強化
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ネクロス
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リチュア