「相棒」   作:ダンちゃん1号

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2周年記念番外編

 

『GAME!』

「ああぁぁあぁ!?」

 

99戦99敗。これが霊使とウィンの間で行われている某「愉快なパーティーゲーム」の戦績だ。

あの大きな戦いから既に十年近くが経過し、霊使達は今、仲良くパーティーゲームに興じる位の心の余裕が生まれていた。

霊使の表向きの姿は凄まじい決闘で観客を魅了するプロのデュエリスト。しかし裏ではこうしてだらけ切った生活を送っている。

ちなみにだが四遊霊使という人間はデュエルの修行のために山籠もりなんてするぐらいならば、もっと自分のデッキに向き合う時間を作るタイプの人間だ。つまるところ霊使はインドア派なのだ。

そんな彼はプロのデュエリストとして働く傍らもう一つの顔を持っていた。

さて、霊使がウィンに対して返した答えであるが、それは至って単純なものだった。

 

「…なんでそんなに細かく操作できるのー!?」

「…RTAしているから?」

「…あーる、てぃー、えー?」

「そうそうこういう動画を作ってあげてるんだ。」

 

四遊霊使がしているもう一つの仕事、それは―――

 

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白金の城のポンコツ姫を倒すRTAはーじまーるよー。

えー今回走っていくのはもう何度目か分からない「ウェルカム・トゥ・ラビュリンス」です。

今回は人外の走者さん達がひしめくAny%で走っていきまーす。

 

何度も走っているので私の動画の視聴者の皆さんは分かっていると思いますが初見さんのために改めて説明します。このゲームは金銀財宝が眠るという噂の白金の城に挑む一人の騎士ちゃんの物語となっております。

何でも金銀財宝を求めてこの城に入り込んだものは生きては帰れないんだそうで。

ちなみに財宝ってのは独り歩きしたデマなんですよね。(クソデカネタバレ)

というわけでストーリー性が強い作品というわけでは無いんですけどもそれでもアクションの作り込みがえぐいというのと、それに伴う仕様(バグ)の多さで一躍人気になったゲームですね。バグと言ってもフリーズとか、データクラッシュとかそういったものの類ではないので人気になったんですね。

だけどこんなラスボスがエッッ!なゲームをCERO:Bで出した良かったのか?

えーとそれでは今回もいつも通り騎士ちゃんを選択して難易度はSatisfaction(最高難易度)でゲームスタート。

最初はスキップ出来ないムービーが流れるのでその間に本RTAのレギュレーションの説明をば。

このRTAはいかに早くラスボスである「白銀の城のラビュリンス」を倒すことができるか、です。ラスボスを倒した時点ででタイマーストップ。もちろん仕様を使用する(くそうまギャグ)のも大いにありです。今回はありとあらゆるグリッチを利用していきます。

おっと、そうこう言っているうちにムービーが終わりました。それと同時に迷宮突破のチュートリアルが始まりますがスキップですね。

それでは第一階層「ウェルカム・ラビュリンス」から始めていきたいと思います。それではまず正面に階段がありますね?そこを上ると壁がありますね?

そこに騎士ちゃんのお胸をあてて全力で前へ跳躍します。

プロコンの方ならZRボタンを押しながらカメラを固定しながらジャンプボタンを連打するのが一番楽でしょう。

そうすると騎士ちゃんに「速度」が蓄積されます。蓄積された「速度」は指向性を持っておりカメラの方向に吹き飛ばす事が出来ます。ただし壁から離れた瞬間に蓄積された「速度」で騎士ちゃんが射★出!されるので気を付けましょう。

上に上がる階段の方にカメラをむけまして壁から騎士ちゃんを離します。

騎士ちゃんを階段に向かってシュゥゥゥーッ!超!エキサイティン!

ちなみにこの方法でかっとんで一階層から二階層に上がると残った「速度」はそのまま騎士ちゃんを押し出します。ちなみに第二階層から第三階層への階段は曲がりくねってはいますが位置的には第二階層入り口の真正面にあります。また蓄積された「速度」に乗った騎士ちゃんは一回で見た通り壁を貫通します。したがって第二階層…突破です。

余談ではありますが蓄積される「速度」は連打によって多くなります。普通に連打し続けられれば射★出した騎士ちゃんはそのままボス部屋のプロテクトを貫通していきますが、今回はちと違う所を通ります。

既に第四階層ですが一度第五階層でストップします。

実はこの第五階層で壁抜けグリッチをすると何故かメイド姉妹の部屋まで直行できるのです。

というわけでここからは大変ですよ。

第五階層に突入したら右に23歩、前に32歩歩きます。その場でジャンプ→急降下→スライディングをするとあら不思議、壁を貫通して裏世界に入れました。

あとはそのまま裏世界をドゥエりながら逝くと座標がオーバーフローして、双子メイド(第三十一階層)の所に飛ぶことができます。

あとは簡単です。

双子メイド戦前の壁で再び「速度」を蓄積します。

あとは騎士ちゃんを射★出すればなんとびっくりもうラスボス戦です。

この作品は装備は固定ですのでラスボス戦はいかに攻撃を避けられるかにかかっています。逆に言うとそれだけです。

特に見所さんもないのでみ・な・さ・まのためにぃ、こんな動画をご用意しました。

騎士ちゃんゲームオーバー集です!

えー基本途中でHP0になると強制送還という形になりますが双子メイド戦、及び白銀の城のラビュリンス戦では負けるとそれぞれ特殊なメッセージが流れます。

双子メイド戦

「騎士は迷宮の城の奥深くにまで到達したが、そこで彼女の足取りは途絶えている。」

「だが、それ以降、こんなうわさが広がった。」

「「双子メイドの番犬がいるぞ」、と。」

「その番犬が誰なのか、それはもはやだれにも分からない。だって、その正体を知る前に斃されてしまうのだから。」

ラスボス戦

「騎士はついに迷宮の城の主と対面した。」

「しかし彼女は城の主の前に倒れてしまう。」

「それからというもの城の主は傍にいつも一人の少女を侍らせていた。」

「その少女は確かに城の主に愛されて、幸せそうに生きていた。」

 

…堕ちたな。

おいおいおいおいおいおい!?

というわけで人に負けるとこの様にこの城の住人の一人になります。しかもどちらにせよキマシタワーを建ててるんですよ。許せますか、許せないよなぁ!?

えー、こんな感じで、おっと。ラスボスが第二形態になりましたね。これが文字通りの最終戦、「迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)」戦です。

この子は実に強敵です。

剣戟をまともに受けてしまえば即死レベルのダメージを受けます。

ですがここで三つ目のグリッチを使います。

その名も『累乗グリッチ』です。

やり方は至って簡単。相手に攻撃がヒットした時、攻撃判定が出ている間にもう一度攻撃ボタンを押すだけです。すると何故かヒット数が二倍になります。しかも攻撃時間はそのまま!わーお、お得!

これは重ねがけ出来るので最終的に8回攻撃すれば沈みますね。

ヨシ!(現場確認)

これでラスボス撃破!タイマーストップ!

くぅ~疲!

タイムは10分0秒1!

世界記録より0.03秒遅いですね。

さて、完走した感想ですが、やはりAny%で10分切るという神の領域には一歩届きませんでした。どうやら第一階層での連打が一回多かったようです。こればかりはね、感覚なのでね、仕方ないね。

皆もこのRTA走ろう

今回の動画はここまで!

次回は100%RTAを配信するよー!

 

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「と、こんな感じにプレイしてるから、かな?」

「…わけがわからないよ。え?あれって普通にぶっ続けでやったら30時間はかかるよね?なんなの10分って?」

 

ウィンはいつの間にか作成していたらしい霊使のRTA動画を見て思わずこう漏らした。

今のウィンでは理解が及ばないなんてレベルではなかったからだ。

そもそも霊使がここまでこのゲームをやり込んでいるとは知らなかったし、世界記録レベルのタイムを叩きだすだなんて少しも知らなかった。

最早あの動きと動体視力は人外のものと言っても過言ではないだろう。

―――それもこういった方法で養われた能力なのかと思うと、何故かウィンは物凄く複雑な気分になった。

 

「…でも何かやることを見つけられたんだね。」

「まぁね。こういうふうに過ごす日常っていうのが一番性に合ってる。」

「…RTAは日常に含めてもいいものなの?」

「走者なら、ね?」

 

ほんの少しだけ変わった日常をウィンと霊使い達は歩き続ける。

そこに互いが居る当然が幸せなのだと、噛みしめながら生きていく。

こうしてへんてこな日常はすぎていく。

そんな何もない日常が一番の宝物だと、誰もがそう言える世界の中で二人の旅路の一ページがここにある。

これ以上ない幸せがここにある。




二周年記念番外編テーマ「RTA」

登場人物紹介

・霊使
RTA走者。

・ウィン
驚愕

時間はないけどなんとなくあげたかった。ちなみにこの話自体は没ネタだったりする。今回はいちゃつきがメインではないです。ごめんね?
こうしてこの作品も二周年を迎えました。
思い返せばこの二年色々ありました。でもこうして作品を書き続ける事が出来たのは色々な人の助けがあったからだと思います。
今年の抱負は「より面白い話を作る!」にします。文才は無いけれど精一杯頑張っていきたいですね。目指せ、完結!

最後になりますが、感想やアドバイスをくれた皆さま、評価や捜索にこの作品をくださった皆様、誤字脱字を指摘してくれた皆様の俺を以て感謝の言葉とします。
本編もお楽しみに!

水樹君のデッキ強化

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