本編とは関係なしに見てください…。
発売記念で変なテンションで書きましたので、本当に何かいているんだ感が強いです…。
今回は規制するので番外編です
「違う!ウィンはもっとこう…凛々しさと激情を両立させた顔をしているんだ!」
ある日、ウィン達霊使いのフィギュアを作らせてほしいというお願いを受けた霊使。
特に断る理由もなかったし、どんな形で表現されるのか見てみたい気持ちもあったので素直に許可を出した。
もちろんウィン達も二つ返事で了承してくれた。
別に「カードで見られているから恥ずかしくない」との事。いい度胸を持っている。
そして霊使は今、プロデュースとして原型を見せてもらっているのだが―――
「ヒータの胸は盛らないでください。」
に始まり、とんでもない発言を繰り返していた。
なお先の発言の際にヒータに火霊術を浴びせられたことを追記しておく。
ヒータ曰く、
「ボクはこれから成長するんだ!」
だそうだ。
これはまあ、何というか期待するとしよう。
ちなみにその後しばらくヒータは拗ねた事を追記しておく。
そんなこんなで完成したフィギュアの原型は霊使が頷く程度には素晴らしい出来の物だった。今回再現してもらう事になったのは【憑依覚醒】のカードイラストである。凛々しくもあどけなさを残した四人の顔が非常に映える素晴らしい出来だ。
「…うーん、なんか違うような…。」
「それは霊使が一番知ってるでしょ。」
「まあ、それは…。うん…。そうなんだけどさぁ…。」
だが、素晴らしい出来のフィギュアであるんのにどうしてか霊使は違和感を強く持ってしまったのだ。
だが、よく考えてみても欲しい。
霊使いが持っている違和感とは、それは三次元の何かが二次元に落とし込まれて再び三次元になる際に生まれる僅かなズレだ。
それを何となく感じ取れている霊使の感覚がおかしい―――というか変態的であると言わざるを得ないだろう。少なくともこんな変態的な思考をしていて、良くひかれなかったものだと思う。
それはひとえに霊使がウィン達の魅力をもっと知ってもらいたいが故だろう。少なくとも霊使は「俺の相棒はこんなにかわいいんだぞ!」と自慢してやりたかった。
「この言い表せないズレが…ッ!気になる、非ッッ常に!」
「…どこがずれてるんです?」
この何とも言い表せない違和感を抱えたまま、だからといってそれを言葉にすることができない。
そんな霊使の中に降りて来るひとひらの天啓―――。
「そうだ、ウィン、エリア、ヒータ、アウス!実際にこのポーズをしてみて!」
「「「「―――え゛!?」」」」
それは実際にウィン達にその恰好をしてもらう事だった。
そこに本人たちが居るのだからポーズをしてもらえればその違和感を伝えることができるかもしれない。
そう考えての事だった。
ちなみにこの提案にはさしものウィンもドン引きである。
だって考えてみて欲しい。
まずなんで二次元の写真だけでここまで精巧な立体が作れるのだろうか。
そもそも二次元の写真だけである程度正確な3Dモデルが作れる時点で相当におかしい。それに加えてそこおから違和感を修正していくとなるともっとおかしい。
更に付け加えるならばそれを止めるべきである側の霊使がノリノリなのがもっとおかしい。
それを口にしたところで良い事が起きるはずがないとウィンは理解しているので何も言わないのだが。
(……熱中してくれること自体はいい事なんだけどね!?)
それでも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
何でもいいから早く終わってくれないだろうか。
そうしたら、霊使を後で同じ目に合わせてやるとささやかな復讐を考えながらウィンはポーズを取り続けるのだった。
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火が傾き、夜が始まったころ。
ウィンと霊使は二人で街を歩いていた。
ちなみに言うなら、ウィンは至って普通の―――現代人っぽいホットパンツにTシャツ―――胸はさらしで隠しており―――見たところ少し派手な、それでも普通に居る男性のような見た目になっていた。
その長い髪は短くまとめて全てスポーツキャップの中に入れてある。どうやって入れたのかは永遠の謎だ。
「…よく似合っているじゃん?」
「クッソ恥ずかしいんだけど…!」
「私だって似たような気分だったさ。…違和感ないからバレないと思うけど?」
「うぅ…。」
一方の霊使はゆったりとしたブラウスとロングスカートを合わせ、ロングヘア―のウィッグを付けている。元々、霊使いの顔が同顔だったこともあり、そこまで違和感のない、高身長な美女のような姿になっていた。
ちなみにウィン、エリア、ヒータ、アウスの四人に組み付かれ、固定された上で変装の達人であるマスカレーナにじっくりメイクされたためもはや霊使の元の性別が分からなくなりそうである。
「…可愛い、にあってるよ、霊使?」
「…ぐふっ…!」
お陰で似合っているとウィンにからかわれまくっている。
恥ずかしい、を通り越して顔から火が出そうだ。こんな姿を知り合いに見られた日には恥ずかしさでもう死ねるに違いない。
(恨むぞ数時間前の俺ーっ!)
いくら時計の針を戻そうとしてももう遅い。
そしてそのまま男装したウィンにエスコートされて霊使は夜の街を歩いた。
最初は恥ずかしかったが、ある程度歩いていると最早慣れて来る。
気付けば至って自然な態度で歩けるようになってきた。
「…今度からこうやって出かける?」
「それは勘弁してください…!」
まあ、それはそれとして。
霊使は暫くウィンに頭が上がらなくなったそうだ。
―――好きな事に熱中するのはいい事なのだろうが、熱中しすぎるのは逆に毒になる。
霊使は身を以てその事を思い知ったのだった。
―――ちなみに。
本当にこれは余談なのだが。
霊使にはときたま女装前提での仕事の依頼が入るようになったとかなっていないとか。
本人が癖になっているのか、それもウィン達に無理矢理されることに癖になっているのかは霊使のみが知るところである。
登場人物紹介
・霊使
最初はポーズを取らせたがウィン達による仕返しを喰らい女装することに。
たまーに顔を真っ赤にして手を引かれる長身美女のうわさがあるそうな。
・ウィン
霊使いを女装させた。
それからたまに悪戯っぽく手を引く緑髪の青年の姿が見られるそうな。
・霊使い達
謎の長身美女と謎の青年の正体を知っている
…本当に発売記念で舞い上がってたなこれ?
これは本編には絡みません!絶対にです!
というわけで本編更新をお楽しみに!
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