今回も番外編らしくキャラ崩壊しています。
それでもオッケイ!という方はどうぞ。
あ、あと今回は割とギリギリな演出があります。そう言うのが苦手な方もここでブラウザバク推奨です。
あの騒動―――というかあの日本全土を騒がせた大騒動からしばらくすぎて、キスキルとリィラ、それに白百合結は何度目かの夏を過ごしていた。
そんな夏の日の夜、酒を片手に優雅に過ごすキスキルとリィラ、その二人の姿を遠巻きに眺める結。
そんな穏やかな日常の中で二人の私服を見た結はとんでもない一言を漏らす。
「ねぇ、キスキルもリィラもさぁ…私服、えっち過ぎない?」
「…!?」
「…??」
結の口から発せられた言葉に思わず固まるキスキルとリィラ。
まさか結の口からそんな単語が出てくるだなんて思ってもいなかった二人は額に手を当てて熱が無いか確認したり、意識がしっかりしているか結の顔の前で手を動かしたりしている。
自分は至って正常なのだが、そんな反応をされるとなんかどこかおかしくなっているように感じてしまうではないか―――と結は首を傾げながら考えた。
「私は至って正常だよ…。」
「…うそ、でしょ…。」
「…まじかー…。」
至ってまじめなトーンで「えっち」という単語を発した結の思考回路が正常だという結論を経た二人は困ったような顔で結に聞いた。
「その単語何処で…?」
「なんかルーナとサニーが言ってたよ?で、意味を調べて改めて二人の服を見てえっちだなぁって。」
「よし後で二人は絞ろう。」
結の発言の出どころの二人には後で絞られてしまう。そういう知識は結にはまだ早い―――わけではないが、余りそういうのは知ってほしくなかったとキスキルは回顧する。
所で結の問いに返答ナシのリィラはというと――――
「え…そ、そんなに、これ…え、えっちなの…?」
顔を真っ赤に染めて―――否、耳まで真っ赤に染めて結へと問いを返す。
そういう事への耐性が非常に少ないリィラにとってはその手の話題は鬼門そのものだ。自分の服が扇情的だなんて微塵も思っていない彼女は結の発言に顔を真っ赤にして結に問い返すしかないのだ。
めったに見られないリィラの赤面っぷりに結はちょっとしたいたずら心が湧いてくる。
「そうだねー…。まず一番目を引くのはやっぱその胸を強調する黒いベルトだと思うよ?」
「え!?」
「あとはそうだね、私個人の意見だけど太ももの所が透けてるのも相当目を引くね。」
「な、な、な…?」
というわけで結はリィラを弄り倒すことにした。まずは今のリィラの服装をほめちぎる。どこが可愛いポイントなのか説明するというおまけも忘れはしない。
「後はダボっとした上着から覗く鎖骨もすごいいいし、太ももが見えているのもいい。うん、実にえっちだ。」
「キスキルぅ…結が壊れたぁ…。」
だから、リィラは結が壊れたという判断を下した。これまでの戦いの中で心がすり減ったのに気づけなかったからこうなってしまったのだろうか。少なくとも結はそう簡単にえっちだなんて単語を使わないし、今までそういう事を言うそぶりも見せなかった。例えそう言う単語を教えられたとしても結はそう言う事を口にしないはずだ。
最初は面白がっていたキスキルも結の豹変にだんだん状況が呑み込めてきたらしく、深刻そうな顔をし始めている。
そんな事を知ってか知らずか結は私服姿のリィラに寄りかかるようにして押し倒す。
「…え!?」
「…ふむふむ。髪を長くしてるんだねぇ。お団子もよく似合ってる。…うん非常にかわいい。」
「…結…?」
リィラは極限まで近づいた結の顔がほのかに紅くなっているのを見た。いわゆる紅潮という奴だろう。これでは今の結の状態が素の状態なのか、それとも何かに影響された状態なのか分からない。
それに結の少し斜視の入った桃色の瞳を見ていると魔法にかかったかのように動けなくなる。
あの一件で結には頭が上がらなくなってしまったが、この状態になるとそれとはまた別の感情が浮かんでくる。
「…顔、赤いよ?」
(誰のせいよ!?)
ぼそりと結がつぶやいた言葉に心の中でツッコミを入れた。そもそも顔が赤くなっているのは誰のせいだというのか。その元凶に心配されているような言葉を言われてもそれに対する返しは誰のせいだ一択でしかない。
「…熱はなさそう、だね?」
(これ以上近づいたらヤバいって!キスキル、助けてぇー!)
リィラは視線でキスキルに助けを求める―――が、キスキルはそれを見て何故か歯を食いしばっていた。それを見てリィラは思わず目を見開いてしまう。
(…ええ!?)
「んぇ?どーしたの?キスキルー?もしかしてキスキルもほめて欲しいのー?」
その様子を見てどうしてか羨ましそうにしていると判断した結。こうして結はリィラから離れていく。取り敢えずの窮地からは脱したリィラは改めてキスキルの方へと耳を傾けてみた。
「…いいお腹してるねー。」
「…ちょっと…お腹撫でないでぇ…。」
「…へぇ、ここが弱いんか?」
弱点を見つけたと言わんばかりにお腹を撫でまくる結。キスキルは手を上げるわけにもいかず結にされるがままになっている。人撫でされるたびに甘い声を上げるキスキルのお腹を撫で続ける結の姿ははさすがにちょっと事案といわれてしまうものなのかもしれない
要するに、この光景がいかがわしく見えてしまったのはきっとこの状況が状況なせいなはずだ。そうでなければ、もうなんか色々とやってはいられないから。
「…酒くせぇ!?」
「はぁ!?何!?臭いって!?」
「あ…だめだ!もう結が完全に酒に呑まれてる!」
そうこうしているうちに結から酒の匂いが漂っていることが判明した。そう言えば押し倒されたときに微かに酒の匂いがしたような気がする。気が動転してその時は気づくことが出来なかったが。
「結!一体どんだけ飲んだ!?」
「えぇ?ノンアル一本だよぉ…?」
「うっそだろ…!?」
これが雰囲気酔いとでもいうのか、それともマジでノンアルで酔っているのか。それは判断のつけようがないがとりあえず、結には酒は禁止だ。色々と危なすぎる。そもそもなんでノンアル一本だけで酒の匂いがするのか、コレが分からない。
当然彼女の身の安全というのが一番であるが、それ以外にもなんというか、工事分の理性ががりがり削れる気がした。
そうしてこの騒動は結の酔いがさめるまで続くのであった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
翌日。
結は目を覚ますとベッドに手錠で縛りつけられていた。
周囲に敵影は無く、そう言ったものの気配も感じられない。というかここは自分の家だ。それは間違いない。
(あれー…なんで私こうなってるんだっけ?)
実のところ昨日の記憶がほとんどないのだ。確か昨日はノンアルコールドリンクを飲んでいたはずだ。それも一本だけ。
まさかその一本で記憶が無くなる程泥酔したのだろうか。まさかそんな事はあるまいと考えながら、それでも酔って大暴れしたんだろうなぁ、なんてことも考えてしまう。そうでなければこの手錠の意味が分からないからだ。だって手錠というものは動きを拘束するための物であって、まさか素面の自分につけたりはしないだろうから。
「おーい…キスキルぅ、リィラぁ、手錠、外してー!」
とにもかくにも手錠を外してもらおう…そう考えたのが結にとっての間違いだったのだ。結の声に反応して部屋に入ってきた二人はそれはもうべろんべろんに酔っていた。
「うわっ…酒くさッ…!」
顔は真っ赤だし、足取りもおぼつかない。明らかに酒に飲まれている証拠だ。酒はんpんでも呑まれるなという言葉があるがそれはまさにこの時のための言葉なのだろう。
「二人ともなんでそんなに飲んだの…!?」
「誰のせいだと…?」
「結ねぇ…昨日のこと覚えてないの?」
「…ひょ?」
少しずつ思い出してきたような気がする。確か昨日はサニーとルーナに概念を教えてもらっていて、その概念をそのまま二人に当てはめてそして、そして―――
(何やってんだ私ィィィィーーーーッ!)
そうだ。今となっては言葉にするのも恥ずかしい行為の数々を働いてしまったのだ。
ここで結は急に思考が冷静になる。今の二人は目の前に餌があるのにそれのお預けを喰らった猛獣だ。
そして、今ここに居るのはお預けをした元凶である。しかもご丁寧に抵抗が不可能な状態だ。
(あ、これ食われる。)
本能的に自分が餌になることを確信した結は一言言葉を残す。
「…優しく、してね?」
その一言はキスキルとリィラに残っていた僅かな理性を吹き飛ばすには十分すぎるものであった。
この後哀れな餌がどうなったか、など言うまでもない。
今回の一件で三人は「酒は飲んでも呑まれるな」の意味を痛感したのであった。
今回の話を作った経緯
イビルツイン再録ヤッター!→当日開封→新規イラストの二人ゲット→二枚をイビルツインデッキに突っ込む→一人回しで横並びに→エッッッッッッ←今ここ
ノリと勢いで作ったので大分キャラ崩壊していると思います。だが私は謝らない。
登場人物紹介
・結
「えっち」を言わせたかっただけ。
この話では20歳超えてる
・キスキル・リィラ
結の発言にドギマギしてほしかっただけ。本編はキスキルメインなのでこっちはリィラメイン。
今回は単発なので短いです。後もろもろで今週もう一話投稿できそう。出来なかったらごめんなさい。
本編をお楽しみに。
キスキルのプリシクが出たなんて言えない…
水樹君のデッキ強化
-
ネクロス
-
リチュア