川島ユウイチと吸血鬼   作:三重のシェフ

4 / 7
お待たせしました
真面目な会です。


決戦の時は近い

コタツに入って談笑する上司と英雄。

 

何で職場にコタツがあるんですかね

川島ユウイチは緋色とリキューにお茶を出した。

 

「粗茶ですが」

 

ありがとう、そういって茶をすぐに飲むリキュー

 

「うん、美味しい、きっと高いお茶だね」

 

いいえ、スーパーで売ってる一番安いヤツです

ただ美味しそうに飲むのでそんなことは言うわけにはいかない、どうも、とだけ答えるユウイチ

 

「そっ、それで、一体どんなご用件で、その殲滅のリキューさんがこんなところに来られたのでしょうか」

と上司がひきつった笑みを浮かべながら聞く。

 

「その通り名は雰囲気が恐いからセンでいいよ」

略して千利休っつって

空気が凍った

 

咳払いをしながら緋色が答える。

 

仕事の話をしにきたのさ、いつもより危険なヤツな

 

 

お茶を飲んで緩んだ表情を引き締めリキューは告げる

 

「川島ユウイチ、雲雀ハルカ以上2名に吸血鬼ブラッド討伐を頼みたい。」

 

空気がまた凍った

 

「どうぞ、ミカンです。」

重い空気に耐えきれず雲雀がミカンを全員に配り始めた

「ありがとう、いただくよ」

そういってすぐにミカンを食べるリキュー、その様子を見た緋色がリキューに質問する。

ミカンってうまいんですか?

 

「コタツにミカンは最強だよ」

 

「マジパネェっすよ、食べます?」

 

生憎手がこれでなぁ

手の鎖を音を立てて揺らす緋色

 

「じゃあ食べさせてあげるっスよ」

 

マジかよ、言ってみるもんだな

 

真面目な空気を返せ。

 

無視して話を進めるユウイチ

 

「残念ながらオレ達では吸血鬼には勝てませんよ」

先日も嫌と言うほどそれをわからされた。

 

「ああ、それは解ってる。何もブラッドを倒せとは言わねぇ

 

その先は私が説明しよう。リキューがそういう

「作戦は単純さ、ブラッドの近くに行きこのボールを投げる。君たちにはそれをして貰いたい」

 

「これは?」

「投げると空気中の魔力を吸い込んで吸血鬼の召還を一度だけ行えるボールさ、普段は暴発しないように安全装置を掛けてある。」

 

ボールには手榴弾のようなピンが掛けてある。恐らくこの部分を外してから投げるのが正しい使い方なのだろう。

 

生憎貴重でな、これ一個しか用意出来なかった。これを吸血貴族ブラッドに当てオレが吸血鬼を討伐することが作戦の目標になるわけだ。」

 

シンプルな作戦だろ?

確かに実にシンプルな作戦だ。

 

作戦の説明はこんなものだ。」

 

「ブラッドの居場所は解っているのですか?」

 

だからこの作戦を立てたんだよ

 

「雲雀、やれるか?」

 

「お、私に振ります?」

 

「お前がやると言わなきゃ、オレでは荷が重い作戦だ」

 

雲雀は真剣な顔をして聞く。

 

「先輩は私が辞退してもやるんスよね」

 

「当然だ。」

 

「じゃあ私もやるっス」

 

その答えを聞いた緋色は眩しいモノを見たように目を細め言った「言い答えだ、オレは君たちを尊敬するよ。」

 

そして作戦についていくつか質問してから緋色とリキューはその場を離れた。

 

要点をまとめるとこうだ

目標は吸血鬼ブラッド討伐作戦の開始は今から1時間後

それまでに装備を整え作戦に備えよ。

 

「ところでブラッドって誰ですか?」

雲雀がとんでもないことを言い出した。

 

とはいえ、この後輩が吸血鬼について何も知らないのはこれまで組んできてよく解っている。

ここは先輩らしく教えておくことにしよう。

 

「吸血鬼ブラッド、大一級危険指定吸血鬼だ。」

 

「だいぶ危ないんすね。たしか一級は人間社会にすげー被害を与える可能性ある、とかいうやべーやつッスよね」

 

 

「そうだ、厄介なのは吸血小刀(ヴァンナイブス)の性質だ、ヤツは自分の吸血小刀(ヴァンナイブス)を裏組織に流して人間同士の対立を加速させる。」

 

吸血小刀(ヴァンナイブス)って人間には扱えないじゃあないですか。」

 

「それがブラッドの吸血小刀(ヴァンナイブス)は違うんだよ。人間だろうと吸血鬼だろうと奴隷(レッド)だろうとヤツの吸血小刀(ヴァンナイブス)は扱うことが出来る。吸血小刀(ヴァンナイブス)をいくつも作り出し他人に使わせることが出来る、それこそが吸血鬼ブラッドの能力だ。」

 

「分かってきたッス、テロリストの武器になるからヤバいてことッスね」

 

「そうだ、一応言っておくと昨日闘ったヤツのことだからな?」

「マジすか!!パネェ?!」

 

吸血鬼ブラッド、5年前の吸血鬼事変より存在が確認されている吸血鬼、貴族と呼ばれる力ある吸血鬼で人間のテロリストに吸血小刀を配り人間同士の戦いを加速させ続けている危険な吸血鬼。

何度も討伐のため契約者を含む吸血鬼の部隊がヤツを追っているが、逃走して生き残り続けている。

 

 

「あれ、じゃあまた逃げられません?」

 

「だから居場所が解る今のうちに討伐するんだ、魔力を持たない人間相手なら逃げないのは今までのヤツの行動から解っていることだからな」

 

ヤツが警戒しているのは指輪の契約者と吸血鬼という魔力持つ存在だ、魔力のない人間相手なら戦いを選択するそれは昨日の襲撃からも明らかだ。

 

「それで私は魔力を封じる鎖を着けろってことかー」

 

納得納得、といいながら頷く雲雀

 

雲雀ハルカは魔力士という魔力を持った魔石を体内に入れることで魔力を産み出すことの出来る人間だ、対して川島ユウイチは魔力を持った道具を扱うことで戦っている魔道具使い。

奴隷(レッド)と戦い、時に倒し吸血鬼相手に時間を稼ぎ指輪の契約者と人間界の吸血鬼が到着するまで戦うことが主な任務となる。

 

 

ブラッドが逃げる判断をするのは吸血鬼程の魔力を持つ相手であることが基準であるらしい。

 

前回の戦闘では魔力士の雲雀ごと襲撃を行ったことからそれは明らかであるが念のため魔力を扱うこ装備等の携行を禁止してブラッドに近づく。

 

どう考えても自殺行為だが、雲雀と共になら充分に生き残れる可能性のある作戦だ。

 

「雲雀」

 

「はい先輩」

 

「オレの命、お前に預けたぞ」

 

「お任せください、川島先輩は私がしっかり守りますんで、だから私のことも守って下さいね?」

 

「分かってる、オレ達はそういうチームだ」

 

 

 

 

 

 




簡単なまとめ

ボールブラッドの近くで投げる
無敵な緋色さんがブラッド倒す。
おわり

ユウイチ
「絶対成功しない作戦だこれ危ないなー」

雲雀
「いつも通り命がけですね分かります」

千利休
「頑張れー」

緋色
「頑張れー」

だいたいこんな感じの一話でした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。