GBD:ドレスアップ・ドールズ   作:朔紗奈

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ヴァルガ整地RTAが始まったので初投稿です。

取り敢えず区切りいいから短めだけどお茶濁しよー


チェリー・ラヴ10: ハードコアディメンションにガンプラの嵐 その1。

 荒れ果てた地形にデザインされたディメンション、ハードコアディメンション・ヴァルガ。

 

 全域においてお互いの承諾無しに戦闘可能なフリーバトル専用のディメンションであるここでは、それを気にせず戦いを望む修羅勢や、モヒカンスタイルにスパイク盛り盛りに改造した機体でヒャッハーして回る、ガラの悪いなりにGBNを楽しんでいるダイバー、そしてそんな環境を武者修行の場として選んだランカーが集まり、何時でも何処でも場所を選ばず、全域で銃声と爆炎が絶えない。

 

 しかし、今日に限っては、それは当てはまらなかった。

 

 全く無くなった訳ではない。寧ろ普段よりも過激な戦闘が行われており、それでいて、その戦闘は広範囲とは言えヴァルガの比較的中心に当たる区域に集中し、逆に外縁部では様々なダイバーやガンプラ達がそれを観戦していると言う、普段ではありえない何処か整然とした、それでいて暴風……いや、最早災害と称するに値する戦場が展開されていた。

 

 その様子は、かつてヴァルガで行われた個人ランク1位『チャンピオン』クジョウ・キョウヤと個人ランク10位『現人神』テンコがヴァルガで激突した、通称『ヴァルガの静止した日』と呼ばれる日に近いものがあった。

 

 それは、G-tuber・チェリー・ラヴの前日の配信に端を発する。

 

 チェリーの配信での「ヴァルガに遊びに行く」と言う発言に、個人的に友人関係でもあるチャンピオンが反応。そして、彼本人がSNSでヴァルガに向かうと呟いた事が決め手となった。

 

 何せ、GBNにおいて不動のチャンピオンがヴァルガに行く、と前もって宣言したのである。そして、その理由が先日チャンピオン自身が感想を述べていたクリエイトミッションの主と言うのが、また拍車をかけていた。それを見た俗にGBNでヴァルガの災害と呼ばれる類のダイバーや腕に覚えのあるダイバーらはこぞって同様に宣言、或いはそう言った形では表には出さないものの、ヴァルガに向かう事を決める。

 

 その日が週末であった事もあり、結果としてトップランカーと呼ばれる、或いはそれに準ずる実力を持つダイバー達がヴァルガに集結。『ロータス・チャレンジVer.エルドラ』に近いメンツがヴァルガに揃ってどんちゃん騒ぎのバトルロワイヤルをすると言う、『ヴァルガの静止した日』どころでは無い事態となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ……まさかキョーちゃん以外にもこんなに集まるとは思わなかった!」

「流石はチャンピオン、と言った所だけれど……流石にここまでの規模になるとは思わなかったわねぇ」

「ねー。

がんばぇー!受刑者ニキー!!……あ、落ちた」

 

 昨日の夜、配信の後で誘ったら二つ返事でOKしてくれたマギーちゃんと一緒に『受刑者ニキ』と呼ばれることになったダイバーを眺めていると、彼の機体ーーガンダムアストレアとダブルオーライザーのミキシングである事が見て取れる満身創痍の『ガンダムアストライザー』がGNソードを突き出すようにしてキョーちゃんの『TRYAGEマグナム』に突貫していき、例によって何の容赦もなく撃破されていったのが見えた。

 

「結構保ったねー、受刑者ニキ」

「こら、そういうこと言わないの。

 ……でも、そうねぇ。確かに結構頑張ってたわね。ランクはどのくらいなのかしら」

 

 受刑者ニキのガンダムアストライザーは満身創痍だったけれど、逆に言えば、そうなった時間は兎も角、一撃で落とされずに満身創痍になるまで耐える事が出来ていた、とも言えた。

 

 それは、多少なりともチャンピオン相手に時間を稼げたという事で。タイマンでそれなら、大金星とすら言える結果だった。

 

《そろそろ、主催者の君も出て来ないかい?》

「あ、キョーちゃん。やだなぁ主催者なんて、私はヴァルガに行くって言っただけだよ?」

《それでも、その言葉が最初のきっかけでみんな集まった訳だからね。僕としてもーー

 是非、また手合わせ願いたい》

 

 普段の柔和でどこか天然な紳士のキョーちゃんではなく、他の機体を撃破し、魔王のような威圧を振り撒き空中に静止した愛機の中で、GBNチャンピオンというファイターとしての顔で笑みを浮かべるキョーちゃんが通信画面に映る。

 

「……ま、キョーちゃんにそこまで熱烈にアピールされたらしょうがないか!ちょっと待ってね、今出すから!」

 

 コスチュームの変更と同じくらいに身体に染み付いた動きをなぞり、フルドレスユニットとウェディングユニットを装備した状態のアナトを呼び出して、自身もその内部に転送。

 

 普段なら演出の一つも入れるところだけど、ここはGBN最高の無法地帯のヴァルガ。ウェディングユニットは良くも悪くも目立つーー綺麗に目立たせるのがウェディングユニットの目的ではあるんだけどーーので、あまりそんな事をしている暇はない。

 

 ダイバーギアの操縦桿を握って初手でビットを全て出し惜しみせずに展開、テンションを上げるためにガンダム作品にもよくあるような、自分オリジナルの口上を叫ぶ。

 

「チェリー・ラヴ、ガンダム・アナトフルドレスウェディング!高嶺に咲き誇る!!」

《その高嶺、至らせてもらおう!!》

 

 




至らせてもらおう(秒で踏み込んでくる

アルキメです。さん家からテンコ様を取り敢えず名前と話題程度だけどゲストとして登場させて頂きました。

次回とか辺りに、もしかしたらポロっと出てきたりチェリーとの絡みとか関係とか出したり出さなかったりするかもしれないですな

テンコ様についての資料見て回らねば
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