GBD:ドレスアップ・ドールズ   作:朔紗奈

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ヴァルガ編終制作N○Kなので初投稿です

ジャバウォックがシンじゃなかったので変更入ってるよ


チェリー・ラヴ13: ハードコアディメンションにガンプラの嵐 その4。

 GBNにおいて時限式の強化システムである阿頼耶識リミッター解除を実行した事で、普段はアルミリアの瞳の色をイメージした青に光るカメラアイが、血に染まったかのような深紅に輝く。

 

「行くよ、アナト!少しだけ付き合ってね!」

 

 ガンダム・アナトは射撃機として装備を整えられてはいるものの、ベースはバエルである事に変わりはない。フレームをサイコフレームに変える、大型スラスターはそのままに元々が機動兵装ウィングのフルドレスユニットが着くなどの改造を施されたことで、寧ろ機動性は更に上がってすらいた。

 

「ドラグーンっ!!」

 

 8機のドラグーンを自分に追従させるように設定し、未だにヴォーパルソードを手に持つジャバウォックへと射線を捉えられないよう稲妻のように高速で飛翔する。

 

《流石は、バエルの機動性と言ったところか……!

 だが我とて、伊達や酔狂でこのジャバウォックに乗ってはいない!!》

「知ってる、よっ!!」

 

 発射される連装ビーム砲を避け、残っているフェザーファンネルをドラグーンや大型スラスターに内蔵されたレールガンで迎撃しながら極力最短距離でジャバウォックに接近。

 

 しかし。

 

 モニターに移ったのは、ジャバウォックが構える『先程と同じように蒼く光るヴォーパルソード』でーー

 

「ーーっ!?」

 

 半ば直感染みた反射で強引に横に回転するようにして回避行動をとると、つい先程までの位置を駆け抜けるウェディングユニットを両断したものよりは小規模な極光と、それに巻き込まれて爆散した2機のドラグーンがチラリと視界に映る。

 

「な、ん……!?

 そっか、必殺技の『応用』……!!」

《その通り、そして呆けている暇は無い!!》

 

 強引な軌道で回避した事で体制が崩れた瞬間に、サイコプレートと共に一気に突進して距離を詰めるジャバウォックを避ける為にスラスターを一気に吹かせて移動しようとするも、アナトは突然脚を引っ張られたかのようにガクン、と強制的に動きを止められる。

 

「っつぅ……!?ネオ・ジオングの手……!!

 ーーあーもう、出し惜しみは無し!!」

 

 そして発動するのは、フルドレスユニットの『奥の手』としていたもの。

 

 普段全てが下を向いているフルドレスユニットの一部を横にも広げるように動かし、ストライクフリーダムの機動兵装ウィングに近い状態となる。

 

「ーー『月光蝶』!!」

《何、ですって!?》

 

 高機動を可能とする光の翼ーーヴォワチュール・リュミエールではなく、奥の手として短時間のみ発動する事を可能とした極彩色の光の翼ーー月光蝶が発動し、脚を掴むアームユニットの機能を一瞬停止させた瞬間にバエルソードを叩き込んで破壊する事で抜け出す。

 

 ターンタイプの機体とは違い発動可能なのは極短時間ではあるそれは、奥の手として十分な効果を発揮する事に成功した。

 

 なお。

 

 無理矢理フルドレスユニットに月光蝶を発動可能にする機構を埋め込んだのは、「月光蝶は綺麗だから」という余りにも雑、それでいてチェリーらしい理由である事は余談である。

 

「畳み掛ける!!」

 

 再度スラスターを吹かし、ジャバウォックの背に回るよう移動しながらアームユニットをもう一基バエルソードで切り裂いていく。

 

《クク……やってくれるッ!!》

「アナトだって、バエルなんだよっ!!」

 

 高機動の近接格闘戦を得意とするガンダム・バエル、その本来の戦い方をもってジャバウォックに挑むチェリー。

 

 ーーだが、かつてGBNで自らが駆っていた機体での戦い方を思い出すにつれて、動きが良くなると同時に、あるミスを犯すようになって来る。

 

「ーーっと、近過ぎた!」

 

 その原因は、リーチの差と機動力の差。

 

 かつての機体での格闘戦用の武装は『アーマーシュナイダー』の改造品、つまりナイフであり、バエルソードよりも遥かに短い刀身となっており、そして、バエルの大型スラスターやフルドレスユニットのような機動力を与えるユニットは存在していなかった。

 

 かつての勘を取り戻していくほどに今乗っているアナトとの感覚がずれ、踏み込み過ぎ、それによってバエルソードの威力を生かしきれない状態となっていく事になってしまっていたのだった。

 

「うーん、こーれは……参ったなぁ」

 

 それを2度、3度と繰り返すようになれば、チェリーもそれを嫌でも自覚する。

 

 アナトでの近接戦闘は、出来るようにする事自体は想定していたのでバエルソードは使用可能にしたものの、基本的にしない事を前提とし、ビットの操作練習を長い間していたのもあってあまりする事はなかった。

 

 そのくせ、アナトの機動力は理解していているので昔の戦い方を半端に思い出してリーチの感覚が狂っている。

 

「アナトの使い込みが足りない……っね!!」

 

 ドラグーンを撃ち落としたフェザーファンネルをレールガンで撃ち落とし返し、決着をつける為にジャバウォックを置き去りにして垂直に上空へと一気に飛び上がる。

 

《そう易々と、逃すと思った!?》

「逃げるんじゃ無いよ?

 ーーここで、勝負を決める!!」

 

 先んじて急上昇した事で距離を取る事に成功したチェリーが、クオンへと声をかける。

 

「ところで、この子の必殺技について知ってる?」

《……?『マリッジリング・ウェディング』の効果は……

 ーーっ!?》

「行っくよー、クーちゃん!!『マリッジリング・ウェディング』、発動!!」

《それならば、もう一度両断するまで……

 ちょっと、ヴォーパルソードが!?》

 

 ジャバウォックに向かって急降下しながら『マリッジリング・ウェディング』を発動、再生したウェディングユニットごと質量弾となって正面から向かっていくアナトに対して、同じく『エンド・オブ・ワールド』を発動する事で対抗しようとしたジャバウォック。

 

 しかし、効果の一つ、2種類の武装の分解がピンポイントにヴォーパルソードに刺さった事で事情が変わる。

 

 頭部の連装ビーム砲を収束して発射する事で迎撃するにも、互いに距離を詰めていた事、ウェディングユニットのサイズの二つが主な原因となり、時間と距離が足りず。

 

「ドォーーーーーーーーーン!!!!」

《きゃーーーーーーーーーっ!!??》

 

 両者激突。

 

 実に18,000t近い、地球連邦の戦艦『サラミス』本体の重量を超えるものを重力下で真正面、よりにもよって直上から半ば不意打ちにも近い状況で受け止めたジャバウォックは、そのまま地面に激突、

 

《ずるはどっちよーーーーーー!!》

 

 そのまま押し潰される形で撃墜判定となり、『終末を呼ぶ竜の端末』の迫真のド正論な叫びがヴァルガに響き渡る事となった。

 

《……無茶苦茶やるのう》

 

 

 

 

 

 

 

「いや、実に楽しい一戦だった。このきっかけになったチェリーくんには感謝に堪えないな」

「つやっつやだねぇ、キョーちゃん……まぁ、楽しかったんなら何より何より!」

 

 その後、ヴァルガ外縁部。

 何だかんだで1人でリッくんとオーガ君、マギーちゃんを撃破し、物凄ーーく満足気な笑顔のキョーちゃんと話していると、むすぅ、っとした表情のクーちゃんがやって来る。

 

「あ、クーちゃんおかえり!」

「おかえり!じゃないわよ!と言うかクーちゃん呼びを許可した覚えも無いのだけれど!?」

「ところでキョーちゃんとクーちゃん、これからアダムの林檎で飲もうかと思うんだけど、一緒に来ない?一杯くらいなら奢っちゃうよ?」

「話を!聞きなさい!」

「すまない、フォースの方でちょっとした打ち合わせがあってね。また今度、行かせてもらうとするよ」

「多忙だなぁキョーちゃんは。

 クーちゃんは、いつものでいい?ランチセットも付ける?」

「だからーー

 待って、何でいつもの、って把握されてるの?あなたもあのお店の常連?それともストーカーだったとか……?」

 

 あからさまに少し警戒した様子で一歩後ずさるクーちゃんに、あくまで自然体で返事をする。

 

「常連……では、あるかな?

 何度も何度もあの店でクーちゃんの事見てるし。それで、どう?」

「……まぁ、いいでしょう。どちらにせよ、行こうとは思っていましたし」

「やった!……あ、そうだ。

 クーちゃん、少し屈んでもらってもいい?」

「……いいけれど」

 

 クーちゃんに身長を合わせるように屈んで貰い、耳元に口を近付け、

 

「『……待ってますから、ね?』」

「ーーーーっ!?!?

 え、ちょ、あの、あなた、もしかして、さーー」

 

 クーちゃんが余計な事を口走る前に、遮る形で丁度やって来たテンちゃん先生にもお誘いをする。

 

「テンちゃん先生も、マギーちゃんの店に来る?奢っちゃうよ?」

「すまぬのう……散歩、と言って出てきた手前、あまり遅くなると心配させてしまうのでの」

「そっかぁ……

 そう言えば、途中からテンちゃん先生混ざって来なかったね?」

「楽しそうに戦っておるのに、横から手を出すのも野暮かと思っての。久し振りにそなたの近接格闘戦を見ることが出来て中々に楽しかったのじゃよ。

 ……『ブランカ』も、偶には使っておやり。きっと、喜ぶじゃろうからの」

「……そだね、考えてみる。

 手入れはしてあげてるんだけど、ね」

 

 楽しみにしておるのじゃ、と言い残してテンちゃん先生が立ち去って行ったのを見送り、2人の方に向き直る。

 

「んじゃ、お開きにしよっか?丁度いいし。クーちゃんは後でお店で集合ね!」

「え、あ、はい!」

「……?どうかしたのかい?」

「な、何でも無いわよ!何でも、ええ」

「そうかい?それならいいんだが……」

「よーし、じゃあみんなおつかれさま!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーやっと、やっと見つけました、マミィ」




ウェディングユニットだッ!!(対抗手段を奪いながら

まぁタイマンするまでの消耗と、ヴォーパルソードブチ抜く運と、不意打ちロードローラーアタックが刺さった事とノリと勢いで勝った()だけで、正直最初からタイマンなら負けてたんじゃないかな


最後のはイッタイナニモノナンダ

リッくんとオーガくんとマギーちゃんは普通にチャンプが撃墜したのでメッセージだけ送って打ち上げの連絡してる感じ。

クオンちゃん様は最後のやられ方に一言物申してやろうと来てみたらペースに飲まれるし何か覚えのある事されるしで大変そうだね(圧倒的他人事
テンコ様はマギーちゃん達ほどじゃないけど軽く以前のチェリーを知ってる感じなのでまあこんな感じに。

一度に出る登場人物、増やす、だめ、ぜったい。
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